[映画批評]「ブラックホークダウン」
一言で言うと
ただドンパちしたやつを撮りたかったのではないの?
ブラックホーク・ダウン(買っ得THE1800) [DVD]/ジョシュ・ハートネット,ユアン・マクレガー,トム・サイズモア

¥1,890
Amazon.co.jp
2001年(米)
監督 リドリー・スコット
出演者 ジョシュ・ハートネット
ユアン・マクレガー
トム・サイズモア
エリック・バナ
ウィリアム・フィクトナー
サム・シェパード
オーランド・ブルーム
こんな映画
本作はソマリア内戦への超大国による介入とその失敗を描いたノンフィクション小説『ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』(マーク・ボウデン著、日本版は伏見威蕃訳・早川書房刊)を映画化したものである。
ストーリー(ウキペディアより抜粋)
1993年、国際世論におされた米軍は民族紛争の続くソマリアへ派兵。内戦を終結させようと、最大勢力ババルギディル族を率いて和平に反対するアイディード将軍の副官2名を捕らえるため、約100名の特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させた。
当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだったが、作戦の開始直後に、アイディード将軍派の民兵の攻撃により、2機のヘリコプター、ブラックホークがRPG-7によって撃墜されてしまう。
敵地の中心へ仲間たちの救出に向かう兵士らは、泥沼の市街戦に突入していく…。
評論(ネタばれ注意)
ミスターハリウッド職人こと、リドリー・スコット監督による本作は、そのリアルな描写の戦闘の映像美が特徴的な戦争映画である。
逆を言えば、その戦闘シーンしか見る点がない。
というか、戦闘シーンしかないのである。
ストーリーはあるっちゃあるが、ないに等しいのです。
たぶんであるが(これは勝手な小生の思いこみ)
リドリースコットは、プライベートライアンが撮りたかったんだろうな。と思う。
「プライベートライアンみたいなの撮りたいな~。だけど、ストーリーは幼稚だったからストーリーは本当の戦争のように淡々としたのがいいかな?」って感じでさ(そんなことはないか?)
いろいろな方のレビューを拝見させてもらっても書いてあることは皆これが出てくる。
「民兵がゾンビのようにしか見えない」
たしかに小生もそう思う。いくらアメリカ兵の視点だからってこれはたしかにワラワラゾンビにしか見えないなって感じがする。
総じて、何も考えずに見ると吉な映画であります。
ただ、見た後に何も残らないのは、戦争をしても何も残らないよとこの映画自体が訴えかけてるとしたら、なんという皮肉だろう。
たとえ戦争映画でも、起承転結をしっかりしていないとこうなるのだなと痛感させられる。
最後にCM動画をぞどうぞ。
ただドンパちしたやつを撮りたかったのではないの?
ブラックホーク・ダウン(買っ得THE1800) [DVD]/ジョシュ・ハートネット,ユアン・マクレガー,トム・サイズモア

¥1,890
Amazon.co.jp
2001年(米)
監督 リドリー・スコット
出演者 ジョシュ・ハートネット
ユアン・マクレガー
トム・サイズモア
エリック・バナ
ウィリアム・フィクトナー
サム・シェパード
オーランド・ブルーム
こんな映画
本作はソマリア内戦への超大国による介入とその失敗を描いたノンフィクション小説『ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』(マーク・ボウデン著、日本版は伏見威蕃訳・早川書房刊)を映画化したものである。
ストーリー(ウキペディアより抜粋)
1993年、国際世論におされた米軍は民族紛争の続くソマリアへ派兵。内戦を終結させようと、最大勢力ババルギディル族を率いて和平に反対するアイディード将軍の副官2名を捕らえるため、約100名の特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させた。
当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだったが、作戦の開始直後に、アイディード将軍派の民兵の攻撃により、2機のヘリコプター、ブラックホークがRPG-7によって撃墜されてしまう。
敵地の中心へ仲間たちの救出に向かう兵士らは、泥沼の市街戦に突入していく…。
評論(ネタばれ注意)
ミスターハリウッド職人こと、リドリー・スコット監督による本作は、そのリアルな描写の戦闘の映像美が特徴的な戦争映画である。
逆を言えば、その戦闘シーンしか見る点がない。
というか、戦闘シーンしかないのである。
ストーリーはあるっちゃあるが、ないに等しいのです。
たぶんであるが(これは勝手な小生の思いこみ)
リドリースコットは、プライベートライアンが撮りたかったんだろうな。と思う。
「プライベートライアンみたいなの撮りたいな~。だけど、ストーリーは幼稚だったからストーリーは本当の戦争のように淡々としたのがいいかな?」って感じでさ(そんなことはないか?)
いろいろな方のレビューを拝見させてもらっても書いてあることは皆これが出てくる。
「民兵がゾンビのようにしか見えない」
たしかに小生もそう思う。いくらアメリカ兵の視点だからってこれはたしかにワラワラゾンビにしか見えないなって感じがする。
総じて、何も考えずに見ると吉な映画であります。
ただ、見た後に何も残らないのは、戦争をしても何も残らないよとこの映画自体が訴えかけてるとしたら、なんという皮肉だろう。
たとえ戦争映画でも、起承転結をしっかりしていないとこうなるのだなと痛感させられる。
最後にCM動画をぞどうぞ。
映画批評「イングロリアスバスターズ」
一言で言うと
タランティーノの悪ノリなのに、快作!?
イングロリアス・バスターズ [DVD]/ブラッド・ピット,メラニー・ロラン,マイク・マイヤーズ

¥3,990
Amazon.co.jp
得点75点
監督
クエンティン・タランティーノ
出演者
ブラッド・ピット
ダイアン・クルーガー
クリストフ・ヴァルツ
メラニー・ロラン
(2010年6月27日DVDにて鑑賞)
こんな映画
タラちゃんことクゥエンティン・タランティーノ監督による、ブラックジョーク満載の第二次大戦時のフランスを舞台にした。戦争ブラックコメディ。
アカデミー助演男優賞等受賞作。
ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
1941年第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。
家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、「ユダヤ・ハンター」の異名をとるナチス親衛隊SSのランダ大佐の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげ、レインの先祖のアパッチ族に倣って頭皮を剥いでいた。
1944年映画館主となったショシャナは、パリでナチス首脳部の集まるドイツ国策映画特集の企画を組み、その裏で復讐の牙を剥く。
そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。しかし、バスターズの作戦の情報を掴み、捕らえたランダはレインに密かにある取引を持ちかける。
評論(ネタバレ注意)
本作は、ナチスの高官たちを一網打尽にしようとする「プレミア作戦」にかかわる人物たちによる群像劇である。
タランティーノ映画と言えば、すぐ思いつくのはタランティーノ節とも言える畳み掛けるようなトークと、往年の名作へのパロディとリスペクト、それとブラックジョーク!
本作は、そのタランティーノが持つ色が一番よく出たのが本作であると言っても過言ではないはずである。
最初は、若干シリアスに描かれ、後半になるにつれ怒涛の勢いで笑わせてくれる。
本作は、パッケージだけを見ればブラピが主人公で、ナチスドイツと戦ってドンパちする映画かな?っと思ってみてしまい、タラちゃんの映画に耐性持っていない人には、さぞつらい映画でもあると思う。
そもそも劇場放映時の宣伝文句で、タラちゃんが「面白くなかったら、チケット代返します。」なんて言ってたけど、この映画は明らかに一般向けはしないし、実際には面白くないと感じた人も多いはず。
しかしながら、耐性がある方が見ればその出来の良さと、ナチス将校を演じたクリストフ・ヴァルツのネチッこい演技に魅了されるはずである。
たしかに、この演技でのアカデミー助演男優賞を受賞しているのは、うなずけさせる。
ただ結構グロい描写もあり、なんだかんだで突っ込みどころ満載である。
歴史観を無視していることに関しては、小生は肯定的に見てます。
むしろこれくらい派手にやってくれたほうが、心地がよい。
タランティーノの悪ノリなのに、快作!?
イングロリアス・バスターズ [DVD]/ブラッド・ピット,メラニー・ロラン,マイク・マイヤーズ

¥3,990
Amazon.co.jp
得点75点
監督
クエンティン・タランティーノ
出演者
ブラッド・ピット
ダイアン・クルーガー
クリストフ・ヴァルツ
メラニー・ロラン
(2010年6月27日DVDにて鑑賞)
こんな映画
タラちゃんことクゥエンティン・タランティーノ監督による、ブラックジョーク満載の第二次大戦時のフランスを舞台にした。戦争ブラックコメディ。
アカデミー助演男優賞等受賞作。
ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
1941年第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。
家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、「ユダヤ・ハンター」の異名をとるナチス親衛隊SSのランダ大佐の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげ、レインの先祖のアパッチ族に倣って頭皮を剥いでいた。
1944年映画館主となったショシャナは、パリでナチス首脳部の集まるドイツ国策映画特集の企画を組み、その裏で復讐の牙を剥く。
そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。しかし、バスターズの作戦の情報を掴み、捕らえたランダはレインに密かにある取引を持ちかける。
評論(ネタバレ注意)
本作は、ナチスの高官たちを一網打尽にしようとする「プレミア作戦」にかかわる人物たちによる群像劇である。
タランティーノ映画と言えば、すぐ思いつくのはタランティーノ節とも言える畳み掛けるようなトークと、往年の名作へのパロディとリスペクト、それとブラックジョーク!
本作は、そのタランティーノが持つ色が一番よく出たのが本作であると言っても過言ではないはずである。
最初は、若干シリアスに描かれ、後半になるにつれ怒涛の勢いで笑わせてくれる。
本作は、パッケージだけを見ればブラピが主人公で、ナチスドイツと戦ってドンパちする映画かな?っと思ってみてしまい、タラちゃんの映画に耐性持っていない人には、さぞつらい映画でもあると思う。
そもそも劇場放映時の宣伝文句で、タラちゃんが「面白くなかったら、チケット代返します。」なんて言ってたけど、この映画は明らかに一般向けはしないし、実際には面白くないと感じた人も多いはず。
しかしながら、耐性がある方が見ればその出来の良さと、ナチス将校を演じたクリストフ・ヴァルツのネチッこい演技に魅了されるはずである。
たしかに、この演技でのアカデミー助演男優賞を受賞しているのは、うなずけさせる。
ただ結構グロい描写もあり、なんだかんだで突っ込みどころ満載である。
歴史観を無視していることに関しては、小生は肯定的に見てます。
むしろこれくらい派手にやってくれたほうが、心地がよい。
映画批評「ファンボーイズ」
ファンボーイズ [DVD]/サム・ハンティントン

¥3,990
Amazon.co.jp
得点80点(良い)
2009年(米)
監督
カイル・ニューマン
出演
ジェイ・バルチェル
ダン・フォグラー
サム・ハティントン
クリス・マークエット
クリスティン・ベル
(2010年6月26日DVDにて鑑賞)
こんな映画
スターウォーズの大ファンたちが、末期ガンの友人のためにスターウォーズエピソード1をどうにかして見せてあげようとするハートフルパロディコメディ作。
一言で言うと
ファンボーイズによるスタンドバイミー(少年じゃないけどね)
ストーリー(ウィキペディアより一部抜粋)
1998年秋、スター・ウォーズファンのエリック達は末期ガンに犯された仲間の「死ぬ前に『エピソード1』を見たい」という望みを叶える為、スター・ウォーズを制作しているスカイウォーカーランチに侵入し、彼に封切り前のエピソード1を見せようと、彼を連れ仲間と共にカリフォルニア州マリンカウンティを目指して旅に出る。
はたして彼らは、侵入した数多のファンを発見し丁寧に排除してきた厳重なセキュリティをかいくぐって、『エピソード1』を彼に見せることができるのか!
評論(ネタばれ注意)
ここのところいろいろと忙しくなかなか映画を鑑賞出来ていなかったのだけど、やっとこさ時間ができたので、ずっと見たかったこの映画を鑑賞。
マイナー感漂うタイトルであり、あやうくビデオスルーしかけた本作であるが、めでたく日本公開に至り、ツタヤでは、同時にDVDレンタルとあいなったので、いい時代になったもんです。
この映画は、愛が詰まってます。しかもいろいろな愛です。
本作は、スターウォーズ好きな5人組の視点で描かれファンボーイズ(日本でいえばオタク又はマニア)による、スターウォーズのマニアックなネタが満載で、さらに知らない人でもホロっとさせられる良質な作品である。
一言で、スタンドバイミーと表現したのは、この作品は、目標地点があるロードムービーでもあるからだ。
とにかく、スターウォーズネタが全編を通して展開され、小生でも知らないことが多く。何度も笑わせてくれました。スタートレックのファンボーイズとの抗争もとにかくおかしいです。
ほんと、スターウォーズの愛を感じます。
しかしながら、この映画がただのパロディ映画で終わらなかったのは、この映画の肝となる。
末期のガンにかかってしまった友人に、当時まだ公開がされていなかったスターウォーズエピソード1を見せてあげることであり、これがアクセントとなって映画にほのかな感動を呼ぶのである。
人間愛。
映画愛。
ほんと愛を感じられる映画でした。
劇中では、スターウォーズに関係する(又は意外な人)がカメオ?出演してます。
全部分かった人は、明らかにファンボーイズでしょうな。
これはお勧め!未見の方は是非。
最後に広告CMどうぞ。

¥3,990
Amazon.co.jp
得点80点(良い)
2009年(米)
監督
カイル・ニューマン
出演
ジェイ・バルチェル
ダン・フォグラー
サム・ハティントン
クリス・マークエット
クリスティン・ベル
(2010年6月26日DVDにて鑑賞)
こんな映画
スターウォーズの大ファンたちが、末期ガンの友人のためにスターウォーズエピソード1をどうにかして見せてあげようとするハートフルパロディコメディ作。
一言で言うと
ファンボーイズによるスタンドバイミー(少年じゃないけどね)
ストーリー(ウィキペディアより一部抜粋)
1998年秋、スター・ウォーズファンのエリック達は末期ガンに犯された仲間の「死ぬ前に『エピソード1』を見たい」という望みを叶える為、スター・ウォーズを制作しているスカイウォーカーランチに侵入し、彼に封切り前のエピソード1を見せようと、彼を連れ仲間と共にカリフォルニア州マリンカウンティを目指して旅に出る。
はたして彼らは、侵入した数多のファンを発見し丁寧に排除してきた厳重なセキュリティをかいくぐって、『エピソード1』を彼に見せることができるのか!
評論(ネタばれ注意)
ここのところいろいろと忙しくなかなか映画を鑑賞出来ていなかったのだけど、やっとこさ時間ができたので、ずっと見たかったこの映画を鑑賞。
マイナー感漂うタイトルであり、あやうくビデオスルーしかけた本作であるが、めでたく日本公開に至り、ツタヤでは、同時にDVDレンタルとあいなったので、いい時代になったもんです。
この映画は、愛が詰まってます。しかもいろいろな愛です。
本作は、スターウォーズ好きな5人組の視点で描かれファンボーイズ(日本でいえばオタク又はマニア)による、スターウォーズのマニアックなネタが満載で、さらに知らない人でもホロっとさせられる良質な作品である。
一言で、スタンドバイミーと表現したのは、この作品は、目標地点があるロードムービーでもあるからだ。
とにかく、スターウォーズネタが全編を通して展開され、小生でも知らないことが多く。何度も笑わせてくれました。スタートレックのファンボーイズとの抗争もとにかくおかしいです。
ほんと、スターウォーズの愛を感じます。
しかしながら、この映画がただのパロディ映画で終わらなかったのは、この映画の肝となる。
末期のガンにかかってしまった友人に、当時まだ公開がされていなかったスターウォーズエピソード1を見せてあげることであり、これがアクセントとなって映画にほのかな感動を呼ぶのである。
人間愛。
映画愛。
ほんと愛を感じられる映画でした。
劇中では、スターウォーズに関係する(又は意外な人)がカメオ?出演してます。
全部分かった人は、明らかにファンボーイズでしょうな。
これはお勧め!未見の方は是非。
最後に広告CMどうぞ。
[映画批評]「陰日向に咲く」
グルっぽ「ムービーレビューアーズコミュニティ」での一斉レビュー指定作品。
陰日向に咲く 通常版 [DVD]/岡田准一,宮崎あおい,伊東淳史

¥3,675
Amazon.co.jp
得点40点(あまい)
星での点数表記★★(2.0)
こんな映画
多彩な才能を持つ芸能人 劇団ひとり原作の同名小説を、豪華出演陣で実写化した作品。
一言でいうと
なんか薄い。
ストーリー(allcinemaより抜粋)
大型台風が接近中の東京。ギャンブルから足が洗えず、借金まみれの末に、ついにオレオレ詐欺に手を染める青年、シンヤ。
若かりし頃に売れない芸人・雷太に恋した母・鳴子の恋の軌跡を辿る女性、寿子。25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこと、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ。
大ボラ吹きのカリスマ・ホームレス“モーゼ”に心酔し、人生を投げ出しダンボール生活を始めたエリートサラリーマン、リュウタロウ。
一見、無関係な彼らの人生が、台風の接近と共に不思議な縁に導かれるように次第に交錯していく…。
評論(ネタバレ注意)
評論する前に、小生は原作は未読です。
劇団ひとり原作による本作は、複数の登場人物からなる視点で描かれた個人の再生の物語であり、それに焦点を当てた群像劇である。
個々の登場人物同士が織り成すストーリーが交錯しいく様子が、この映画のキモであり、豪華な出演陣による深みのある演技が光るのが本作の特徴である。
しかし、群像劇のキモとなるのは、他の登場人物との絡みと最終的には作品全体で共有させることにある。
この映画では、若干それに疑問符がつく。
25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこと、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ。のパートは、それ自体が独立しており無理に映画に組み込む必要性を感じないからだ。
他にもたしかに他の登場人物とのつながりはあるものの、掘り下げが浅く。
それに加えて、感動させる部分が個々の登場人物間での共有感が薄いため、感動が登場人物毎に分散されてしまいなんだかしっくりこないまま映画が終わってしまう。
実は、よくよく見ると個々のテーマがはっきりしている割には、最後は岡田君以外の登場人物は、別に現状が大きく変わったわけでもなく、何をどう伝えたいのか?というのが見えてこない。
だから、なんか見終わってもしっくりこないし、感動が生まれてこないのだと思う。
ずっと伏線を張っていた台風のくだりも、蓋を開けてみれば何の意味もない。
(台風を心のモヤモヤとして表現して、最後は通過して心が晴れたってことだけなのか?)
扱うテーマは悪くはないと思うし、しっかりとした個々のキャラの設定もあり、さらに演技派をそろえているのに、とにかくもったいない。
大きく広げた風呂敷が、収まりきらずにスカスカに隙間が空いているという表現はこの映画にも適用できるのではないかと思う。
群像劇が大好きな小生にとっては、とにかく残念でしかない。
やり方次第では化ける作品だったろうに。
陰日向に咲く 通常版 [DVD]/岡田准一,宮崎あおい,伊東淳史

¥3,675
Amazon.co.jp
得点40点(あまい)
星での点数表記★★(2.0)
こんな映画
多彩な才能を持つ芸能人 劇団ひとり原作の同名小説を、豪華出演陣で実写化した作品。
一言でいうと
なんか薄い。
ストーリー(allcinemaより抜粋)
大型台風が接近中の東京。ギャンブルから足が洗えず、借金まみれの末に、ついにオレオレ詐欺に手を染める青年、シンヤ。
若かりし頃に売れない芸人・雷太に恋した母・鳴子の恋の軌跡を辿る女性、寿子。25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこと、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ。
大ボラ吹きのカリスマ・ホームレス“モーゼ”に心酔し、人生を投げ出しダンボール生活を始めたエリートサラリーマン、リュウタロウ。
一見、無関係な彼らの人生が、台風の接近と共に不思議な縁に導かれるように次第に交錯していく…。
評論(ネタバレ注意)
評論する前に、小生は原作は未読です。
劇団ひとり原作による本作は、複数の登場人物からなる視点で描かれた個人の再生の物語であり、それに焦点を当てた群像劇である。
個々の登場人物同士が織り成すストーリーが交錯しいく様子が、この映画のキモであり、豪華な出演陣による深みのある演技が光るのが本作の特徴である。
しかし、群像劇のキモとなるのは、他の登場人物との絡みと最終的には作品全体で共有させることにある。
この映画では、若干それに疑問符がつく。
25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこと、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ。のパートは、それ自体が独立しており無理に映画に組み込む必要性を感じないからだ。
他にもたしかに他の登場人物とのつながりはあるものの、掘り下げが浅く。
それに加えて、感動させる部分が個々の登場人物間での共有感が薄いため、感動が登場人物毎に分散されてしまいなんだかしっくりこないまま映画が終わってしまう。
実は、よくよく見ると個々のテーマがはっきりしている割には、最後は岡田君以外の登場人物は、別に現状が大きく変わったわけでもなく、何をどう伝えたいのか?というのが見えてこない。
だから、なんか見終わってもしっくりこないし、感動が生まれてこないのだと思う。
ずっと伏線を張っていた台風のくだりも、蓋を開けてみれば何の意味もない。
(台風を心のモヤモヤとして表現して、最後は通過して心が晴れたってことだけなのか?)
扱うテーマは悪くはないと思うし、しっかりとした個々のキャラの設定もあり、さらに演技派をそろえているのに、とにかくもったいない。
大きく広げた風呂敷が、収まりきらずにスカスカに隙間が空いているという表現はこの映画にも適用できるのではないかと思う。
群像劇が大好きな小生にとっては、とにかく残念でしかない。
やり方次第では化ける作品だったろうに。
映画批評「人生に乾杯」
人生に乾杯! [DVD]/エミル・ケレシュ,テリ・フェルディ

¥4,725
Amazon.co.jp
得点80点(良い)
2007年(ハンガリー)
監督 ガーボル・ロホニ
出演者 エミル・ケレシュ
テリ・フェルディ
(2010年5月9日DVDにて鑑賞)
こんな映画
老夫婦が生活苦によって銀行強盗をしてしまい、逃避行しながらも愛を確かめあうロードムービー。
一言で言うと
ハンガリー警察は無能揃い!(映画といえ無能揃い)
ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
1950年代後半の社会主義時代のハンガリーで、労働者階級出身のエミル(エミル・ケレシュ)と伯爵令嬢のヘディ(テリ・フェルディ)が恋に落ち、やがて結婚する。
数十年後、時代は変わり老夫婦となった二人は少ない年金で暮らし、そしてとうとう借金取りに大切なイヤリングをとられてしまう。
老人に冷たい社会に怒りを覚えたエミルは紳士的連続銀行強盗を開始し、妻のヘディと共に逃避行をする。
評論(ネタバレ注意)
銀行強盗をして逃避行するのだけど、なんとも見ていて微笑ましい老夫婦の姿が特徴的な映画である。
日本同様に老後の社会保障の不安を描きながらも、老夫婦の逃避行がなんとも微笑ましく描かれており、重くなりがちになりそうな内容を華やかにしていることに一役をかっていと思う。
映画は、逃避行する老夫婦とそれを追う元恋人同士の刑事の対比で描かれ、老夫婦は夫婦の絆を、元恋人同士の刑事は離れつつあう二人を対比のように見せているのだろうなと思う。
これらの要素と、どこかゆるい笑いと、ちょっとしたトリックもあってなかなか見ていて飽きさせないし、この老夫婦は意外と動きがいいことに劇中見ていて笑えてくる。
ただし、内容的にはけっこう粗が目立つ。
最後は肝となるところで首を傾げてしまう。
ん?それって死体が発見されないとバレるんじゃね?
最後はそれを補うように一つ「遺体の発見が困難で・・・」というような台詞が欲しかった。
でも、「君に読む物語」が好きな人にも見れる映画かと思います。
是非微笑ましい老夫婦の姿を見てみてください。
小生も年になったらこのようなジジィになれるかな?
最後にトレイラーをどうぞ。

¥4,725
Amazon.co.jp
得点80点(良い)
2007年(ハンガリー)
監督 ガーボル・ロホニ
出演者 エミル・ケレシュ
テリ・フェルディ
(2010年5月9日DVDにて鑑賞)
こんな映画
老夫婦が生活苦によって銀行強盗をしてしまい、逃避行しながらも愛を確かめあうロードムービー。
一言で言うと
ハンガリー警察は無能揃い!(映画といえ無能揃い)
ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
1950年代後半の社会主義時代のハンガリーで、労働者階級出身のエミル(エミル・ケレシュ)と伯爵令嬢のヘディ(テリ・フェルディ)が恋に落ち、やがて結婚する。
数十年後、時代は変わり老夫婦となった二人は少ない年金で暮らし、そしてとうとう借金取りに大切なイヤリングをとられてしまう。
老人に冷たい社会に怒りを覚えたエミルは紳士的連続銀行強盗を開始し、妻のヘディと共に逃避行をする。
評論(ネタバレ注意)
銀行強盗をして逃避行するのだけど、なんとも見ていて微笑ましい老夫婦の姿が特徴的な映画である。
日本同様に老後の社会保障の不安を描きながらも、老夫婦の逃避行がなんとも微笑ましく描かれており、重くなりがちになりそうな内容を華やかにしていることに一役をかっていと思う。
映画は、逃避行する老夫婦とそれを追う元恋人同士の刑事の対比で描かれ、老夫婦は夫婦の絆を、元恋人同士の刑事は離れつつあう二人を対比のように見せているのだろうなと思う。
これらの要素と、どこかゆるい笑いと、ちょっとしたトリックもあってなかなか見ていて飽きさせないし、この老夫婦は意外と動きがいいことに劇中見ていて笑えてくる。
ただし、内容的にはけっこう粗が目立つ。
最後は肝となるところで首を傾げてしまう。
ん?それって死体が発見されないとバレるんじゃね?
最後はそれを補うように一つ「遺体の発見が困難で・・・」というような台詞が欲しかった。
でも、「君に読む物語」が好きな人にも見れる映画かと思います。
是非微笑ましい老夫婦の姿を見てみてください。
小生も年になったらこのようなジジィになれるかな?
最後にトレイラーをどうぞ。