すべてを解決しなくても良いと
理解出来た時
確かに楽にもなった

それを
あの頃の僕に
アドバイス出来たならば
さぞ
有り難かったかとも思うが

それが出来なかったから
その場を逃げずに
巻き込まれることばかり


あの頃
目の前の難題に
なんとか出来るはずだと
ジタバタしたけれど

結局
何ともならず
無駄足ばかり

それどころか
そんな渦に呑み込まれ
大怪我を負うこととなり

骨折り損のくたびれ儲け なんて
笑い事では済まないことばかり

若かったからか
それもなんとか戻せたけれど
今ではもう
そんなエネルギーすらない



あの日の
あの分かれ道まで
時を戻せたならばと
いつも思って来たけれど

時間は
容赦なく一方通行で
スピードを増しながら
進み続ける

僕たちは
その超高速の時間という乗り物に
後ろ向きに乗り込み

過去を見せられながら
見えない未来へと
連れ去られ続けている

真横を見れば
それがまさに今なはずなのに
それすらも
次の瞬間 過去となり
手を差し伸べても届かない

1度で良い
時間を行き来出来ないかと
何度思ったことか


今ならば
その1度をどこに使うかは
決まっている

ぱふ が不治の病を
発症する前にと舞い戻って
なんとかしたい

そんなことだよ



ビールを濃くしていくと
ウイスキーとなって

ワインを濃くしていくと
ブランデーとなる

まあ
ざっくり言えば
そういうことらしい


ならば

65年ものの僕らにも

深みは出来たかな? と

振り返ってみるが


それは

発酵過程で

幾度となく躓いて

良い酒にはならず

目減りしたままらしい



還暦で
酒を辞めて
5年となった

それでも
お付き合い時や
時折の
ビールだけはと

その場の雰囲気を
壊さないようにと
残してもある

そうだ
その場を崩したくないから
何がなんでも
NO ! ではなく

ビールや
ワインくらいならばと
その時の
周囲を見渡して
氣持ち良く頂く

酒は百薬の長 なんてことはなく
百害あって一利なし だと
思ってやまない



振り返れば
早くに去った仲間たちは
多くが
酒だった…

酒呑みの
叔父たちも
もう1人も残っていない


還暦を越した頃から
飲んだ量に比例して
落ちて行ってしまった

それでも
それが
生き方だったから
満足したのかもしれないけれど


孫が出来て
背筋を伸ばした
彼らの未来を見たくなったから

それには
健康でなくてはならず

それには
更に氣遣わねばならない

どんなに努力をしても
老いを止めることは出来ない

ならば
そのスピードを
わずかでも遅くと思ってみる



生涯で
身体を通るエネルギーの量は
決まっているそうで

すれば
粗食ほど
持ち時間が残るらしい

更には
時折の断食もと
どなたかが言ってたけれど

はてさて
それは分からない

早朝から
人影なき墓所へと急ぎ足

まだまだ
ゆっくりしか歩けないから
邪魔にならない早朝がと…




途中
24時間営業のスーパーへと立ち寄り
わずかに花を手にし

すれば
この広い墓所では
今 
この世にいるのは
僕ひとりだけかと身震いするが

いずれ行く道ならば
繋がった場所かと
手を合わして
その中ほどのそこへと急いでみる


あれから
もう20年

その重みを
ひとり振り返ってみるが
戻らない

20年といえば
産まれた子供が
成人する月日だ

社会へと出て
1番お世話になった方

最後にお会いしたのは
一緒にしていた仕事中

ちょいと検査入院してくるから
少しの間
これを頼む と言ったきり

連絡が取れなくなって
自宅へと電話すれば

奥様が出て
お知らせしなくて
ごめんなさい… と

えっ? と問う間に
訃報だと知らされた

でも
お元気でしたのに
検査だからと…

普段から
健康診断でも
してたらね… と

慌てて出掛けてみれば
もうすべてが終えて
墓所の中

誰に知らせることなく
こっそり頼むとの
遺言だったそうで

そりゃあないよ! と
こうして毎年
手を合わす

今年ばかりは
この身体
1日遅れてしまったけれど

すれば
更に深く
多くを思い出して
目頭が熱くもなる

60歳
僕はもう
5つも齢を越してしまった





さてすれば
必ずそこで
姿を見せる玉響

今朝もまた
さらりと過ぎて
分かってるよ とでも
知らせるかのように…




空は綺麗な青空となり

帰り際の境内で

綺麗に咲いた梅を見上げていれば

週末とあって

そろそろ

出掛けて来た方々とすれ違う


ご家族たちもまた
これから訪れるのだろう




痛みがそこそこ収まると
病室ではヒマにもなって
スマホをいじりながら

何を
どう感じるのかと
自らへと問い

そこに
ドンピシャ! 当てはまる
言葉探しをしてみる

代用ではなく
まさに
ひと言
その言葉でなくてはならない
それは
そう簡単には見つからず

彷徨いながら
書いてもみるが
読み返した時に

やはり
これではないと
削除する

それに飽きると
途中まで読み掛けていた
娘が差し入れてくれた
小説へと目が移り

薄暗い中
老眼鏡を掛けて
わずかに見やすくなった文字を
丁寧に追い掛ける



あまりの面白さに
ならば一気にと思ってみるが

これを読み終えてしまったら
残りの病棟での時間
どうしよう? なんて

わざと
遅らせながら
そのドラマの風景を
頭の中へと仕舞い込んだ

さて
退院も決まり
いよいよ
読破しても良いと

今度はカーテンを開け
明るい光の中
メガネは不要となり
一気に読み終えた

そんなだから
今朝はこんな夢をみる…



買ったばかりのヘルメットを

部室にあった缶スプレーで黒く塗り

チームカラーのステッカーを

両サイドに貼る


オレンジ色のメッシュのジャージを

高校から連れ添った

ショルダーに被せ


スパイクと

手袋との汚れを丁寧に落とす


真っ白だったパンツは汚れて

茶色の他 

どこかの人工芝と擦れた

緑や青の色彩をも放つ


それらを

チームカラーのバッグに詰め込んで

マネージャーへと渡せば


あとは

明日を待つばかり…


試合の前は

緊張と

怖さとで

身震いする


あれ?

これって

もしや

息子か?…


そうだ

大学の頃の息子の姿


高校での最終戦

第4クオーター

残り5秒

点差は5点

QBからボールを受け

2人ほど敵をかわし

走り込んだけれど


あとわずか

5ヤードで追い付かれ

足をすくわれ

タッチダウンに届かず

負けた試合


それが

いつまでも

こうしてトラウマとなり

夢に現れると

いつか話していたっけ…



不思議かな

幼稚園から続けて来たサッカーを

高校でもと

その強豪校へと入れば


そこには

日本中から集められた

特待の連中ばかり


すると

部員は200人もいて

なんと

10軍まである


これでは

試合にも出られず

終えるのかと

諦めてると


アメフト部から

優しく声を掛けれられ

ではと

入ってみたら

そこが1番キツい虎の穴だった


夏の2度の合宿を終えると

1年は半分にも減り

いつも怪我との戦い


辞めようと思えば

一瞬

先に辞められちまい

坊主頭の

おっかない監督に言えず

結局3年間 続けてみれば

そこそこ勝つチームとなり


大学から声が掛かり

勉強もせずに

大学へと入れた


するとまた

そこも虎の穴と来て

それでも

スポーツ枠で入ったならば

辞められず


ここでもまた

怪我との戦い


入った4月に

大袈裟をし

リハビリを終えると

3年になっていて


レギュラー入りには

なんとか間に合ったけれども

この7年間で

燃え尽きてしまい


社会へと出れば

もう ひと言も

アメフトとは言わない



それは

幼稚園で一緒だった

近所の友達もまた同じで


彼は野球を目指し

高校では

サードで4番を打ち

甲子園で優勝までしたが


引っ張られた大学では

モチベーションが下がり

名を残すことなく

終えてしまった


努力は

才能を

越えられなかったのかと

思ってみるが

分からない


すべては

運に支配されているようだ



さて

WBCが始まり

今回は

そのすべての試合を

観られる時間まで手に入れた


あの舞台へと上がる彼らには

才能と

努力と

運とのすべてが

この一瞬に重なったのだろう


昨晩は

まさかのコールド勝ち


こりゃまた

優勝が見えて来た


幸あれ…


昨日
探し物をしていたら
こんな本が出て来た

そうだ
高校の時
初めて読み終えた本だ




それまでは
いつも途中で
リタイアした本ばかり

夏休みの宿題の
読書感想文だって
あらすじだけを読んで
適当に書くもんだから

いつも
赤ペンで
ちゃんと読んでから書きなさい!
なんて
評価だったっけ…

そんなポンコツ男が
これぞ! って
夢中になった初めての本で

よーし!
オレもきっと! なんて
なんの裏付けもなく
思ったもんだ



そんな日から
もう50年

何も達成出来ないまま
こうして
リタイアとなってしまった

それでも
あの頃の
あの熱さは
今まだここに残っていて

この5年で
大きく変わった周囲の環境

これはもしや
フリダシに戻ったのかな?
なんて勝手に思えば

この手術で
この身体
改造されたかのような
氣分にまでも

ならば
もう1度! と

なんとなく
思ってみるが

果たして
届くのだろうか…



あの日
いつでも戻ってらっしゃい! と
家の鍵をくれた LAのママ


でも

さすが引越し好きのアメリカ人
あれから3度も越したから
この鍵はもう使えない

いや
それどころか
翌年 急いで戻ってみれば
すでに越してたからね  笑



そんなだから
マメに連絡を取ってないと
アメリカ人って
すぐに行方不明になる

今日 届いたキミの手紙は
1週間も前のキミの氣持ちで
すぐに折り返した
僕の氣持ちが届くのは
更にまた1週間も先だった時代

それが今ならば
SNSで瞬時に
連絡が取れるから有り難い



さてすれば

そろそろ来ない? なんて

毎年 メッセージを頂きながら

なかなか行けずにいれば


痺れを切らしたのか

今月 やって来ると言う


ならば

この時間を埋めねばと

盛大に歓迎せねばと

あれこれと考えてみる今



それよりも
それまでに
この身体を通常に戻さねば
賑やかなママと
遊び尽くせないから
頑張らねば…



しかしね

引越す度に

大きくなる家


今では

50m x 50m なんて敷地に

プールまである


さて
世の中へと戻ると
欲も戻り

早速
食べたい物はと
ふと
考えてみれば

確かに
あれこれ浮かぶけれど

いやいや
あの食事で足りていたはずと
また
その心を戻してみる



昨日は
ほぼ動かずリビングにいた

でも
それではダメだと
今日は歩くことにした

ならば
近くの
ショッピングモールに出掛け
中の長い通路を
何周かしてみようかと

そしたら
寒くもなく
段差もなく
腹に力を加えないだろうと

ただし
買い物をするほど
まだまだ
欲は戻ってはなく

手ぶらで出掛け
手ぶらで帰って来よう



8泊9日の
膨大なはずの

手術に
入院の費用は

この国の健康保険で
ほぼ賄われ
更には
生命保険と
組合の保険から
そこそこ出るそうで
微笑んいる

それでも
健康以上のことはなく
これからは
更にそこへと
ギアを上げてみようと思う


特に

食事に…



そうそう

国民健康保険があったから

今までも

これからも

この国にいるのかもしれない…


自宅へと戻り
一晩明けてみれば
ゆらりしていた感覚は無くなり
また日常へと戻ったと
現実を見つめ直してみる

年度末となり
年末で閉じた仕事の整理をと
税理士さんから急がされ

名義を変えたマンションの
管理会社とのやりとりも
今月中に
済ませねばならない

そこへ
いくつもの予定が
絡んでおり

手帳を見れば
のんびりしている間は
さほどないことに氣付き

慌てて
その予定をカレンダーに
落とし込む

まずは
今週末の
叔父の法事から始まり

来週は
外来で退院後の確認

その前後に
歯医者の予約がしてあり

中之条の法務局と
その管理の不動産屋へと出向き
契約書の再確認

それから
管理会社と
管理人と
それから
それから…

そのすべてを
今月中にせねばならず

いつの間にか
孫の新体操の
発表会なども書き込んである

そうこうしてる内に
LAのママがやって来て
きっとそこが
賑わいのピークとなり

その時には
そこその動き回れるように
この身体は戻っているはずで

さすれば
無事
65にもなる



弥生三月
桜も咲いて
待ちわびた春となり

さあ
新たな始まりだと
多くを
期待しながら…


今日は
家から1歩も出なかった


2階の寝室から降りて来て
それから
ずーっとリビングで
テレビの前

Netflix なる
味方を手に入れ
野球に
映画に
ライブにと

ソファーに腰掛けたまま
fire stick のリモコンだけを
操作してただけ

それって
昨日よりも動いてない

そうだ
昨日は病棟を何周も
歩き回っていたから
2000歩くらいは
歩いたカウント

今日は
トイレに行くくらいだから
50歩くらいか… 笑

それじゃあ
ダメじゃん

でも
この狭いリビング
歩けったってね…


そうそう
9日間の入院中

3度の病棟食以外
間食もなく過ごして来た

すると
一見 痩せたかな? と
思って
昨晩 体重計に乗れば

なんと
2キロの増

圧倒的に不足したはずの
食事量なのに
動かないって
こういうことなのね!

そうだよ
そこの

あたし
太りやすい体質だから
お水飲んでも
空気吸っても
太っちゃうー!  なんて
いい訳してる キミ

食ってんだろ!
動いてないだろー!

笑笑笑



さてまた

野球が始まる…



先日
娘が病室へと持ち込んでくれたのは
小説 青天 だけではなく
漫画 ひゃくえむ も…

それは
知らなかったけれど
時間があればと思っていたら
痛さゆえ
青天 だけしか読めなかった



ではと
昨日 帰宅後
そういえばと思い
引っ張り出したけれど
昨日は
それどころではなかった

すれば
今日にでもと思っていたら
本日から
WBCが始まることを知り

放映予定を調べてみれば
なんと
テレビ放映がない!

なんで? と
また調べれば
あまりに高騰した放映権料で
この国の放送局は
手を出せなかったらしい

ではどこで? と見れば
Netflixでの
全試合 独占放映と知り

ちょいと カチン! と
しながら

今月いっぱいは
あまり動けないんだったと
迷うことなく
契約した

すると
その直後
オーストラリア vs 台湾
が始まり

間に合った! と微笑んだ

すると次は
19時の
韓国 vs チェコ まで
空いて…



初めてのNetflix
何があるのかと
ウロウロしてみれば

おや?
ひゃくえむ? なんて

それって
これから読もうと思ってた漫画

そこには
人気第1位なんてまで…



そんなわけで
漫画を読む前に
Netflixで
アニメを先に…



100mの短距離走者
100mを
誰よりも速く走れば
ぜんぶ解決する

それが
速いだけで
それだけで良いと…

そうだ
身に覚えがある

小学校の頃
バカでも
足の速いやつが
偉かったし
モテた!

その後もそれは続いて
そのてっぺんが
五輪だ!

足が速いだけで
世の中なんとかなる

そんなことを
目の当たりにした



ならば
僕には届かなかったことと
子供たちに期待したけれど
カエルの子はカエル

そこそこ出来る
カミさんのDNAを混ぜても
その先には進まなかったらしい

ではと
孫たちは? と見れば

凡人のDNAを受け継いだ娘に
結構 やったらしい
旦那のDNAが混ざって

こりゃ
もしや? ってな
孫たちが生まれた

ならば
足だけは速くと
ちょいと
走らせてみよう

そしたら
息子の嫁にも
そんな娘をと
探して欲しいが
いかがなものか…


高校の時
息子の
隣りのクラスには

その100mで
五輪に出た娘がいて

体育祭のリレーでは
アンカーでの出場となり
なんと
最下位でバトンを受けると
わずか1周で
すべてを抜き去った

そうだ
全然 違うのだ




そんなことを思い出しながら
さて
アニメを見終え

次は
漫画をと…