40年前
社会へと出た頃
1番下だった僕らが

1番上となり

そろそろ
慣れ親しんだそこを
卒業せねばならない



すると
その40年間
お世話になった先輩方もまた
お先にと
卒業しており

その足跡を辿れば
仕方なくも
この世をも卒業して行く

ならばと
出来ることは
彼らを忘れないことと思い

せめて
年に1度はと
墓前に足を運び
手を合わす

若い頃は
年に数回だったそれも
徐々に増えて
月に1度にもなり
今では
ついに毎週にもなった

すれば
毎週 どちらかへと出向き
季節の花を選び
好きだった酒をも選び
香りの良い線香を持参して

ひとり
墓前で
今を呟く

すると
必ずや氣配がして
玉響がゆらり目の前を舞い

分かっているよとでも
知らせるかのよう

それは
一昨年の節分まで
感じることもなく
見えもしなかったけれども

なぜかな?
今は
そんな…




しかし
それが何者なのか
本当は分からない

もちろん
彼らだろうと思うけれど
僕の言葉に
戻る返事はなく
僕の勝手な解釈で過ごしてみる

たかが 40年
されど 40年

特に30代は

仕事と
子育てとで
寝ずに過ごしたことばかり
あまりにも慌ただしかったから
ほとんど記憶に残っていない

しかし
あまりにも早過ぎた…