守山菜の花＆堅田どら焼きライド～坂本城石垣を添えて～

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連休中日の土曜の朝、私はPCに向かって苦悶していた。

「確定申告が進まない...」

窓の外を見れば、昨日までの雨が上がり、青空も覗いている。

「ちょっとだけ走ってこよう」

そして10時前、私はロードバイクにエアを補充し、京都の自宅を出発した。

前日にチェーン洗浄と注油をしたせいか、走りは快調だ。

逢坂山の入口

逢坂山の峠も易々と越え、1時間足らずで琵琶湖に到着。

浜大津付近

「そうだ。守山のなぎさ公園で菜の花が見られるはず」

というわけで膳所から近江大橋を渡り、矢橋帰帆島を北上した。

草津湖岸緑地津田江

草津から守山の琵琶湖岸は、景色も美しく、交通量も少なくて快適だ。25km/h程度を維持しながら正午にはなぎさ公園に辿り着いた。

守山第1なぎさ公園

1万2千本の菜の花は満開で、公開期間は2/29まで。黄色いじゅうたんと琵琶湖。比良山系の冠雪に青空。多くの来場者が写真を撮りまくっていた。

少し走ってサイクリストの聖地でも写真撮影。

そして来た道を戻って、琵琶湖大橋を堅田へ渡る。

琵琶湖大橋の展望台より

堅田には以前から行ってみたいお店があったのだ。浮御堂ちかくの「ラメリストア」。

スパイスカレーが人気のお店である。

3種あいがけスパイスカリー・ドリンク・デザートのセットを注文する。

ランチ2000～3000円と、最近の湖岸はこの価格帯が多い。カレーはオリジナリティがあり、なおかつ日本人に食べやすい味で美味しかった。また来たいと思う。

さて、県道558号沿いに、滋賀の友人が激推しする「どらやき専門店きなせや」があるので、ここでお土産を買って帰ることにする。

しかし、浮御堂から県道に出る途中で「御菓子処嶋屋」浮御堂前支店を通りかかると、「いちご大福」と掲示が。

ああああ、いちご！いちご大福食べたい！！

でもどらやき！どらやきも買いたい！！

とりあえず県道に出て「きなせや」へ。

抹茶＆黒豆、キャラメルナッツ、リコッタチーズ＆つぶあん、アールグレイ、りんご＆キャラメル・・・迷いに迷って5種類選んでリュックに入れる。どらやき5個は結構な重量である。

そして、やっぱりいちご大福もあきらめられず、きなせやから近い嶋屋本店へ行きお買い上げ。

大福もずっしり重い。そして・・・小さいリュックだったので最早チャックが閉まらない！

軽量化とスピードを追求するロードバイク乗りたち。この日琵琶湖周辺を走るローディーで、どらやきと大福を大量に担いで走っていたのは私くらいのものだろう。

ちなみにきなせやのどらやきは、今までの生涯において食べた中で、一番美味しいどらやきであった。

ここからは一路、県道558号を大津市街に向かい走っていたのだが、「そうだ、この先に、いま激アツの坂本城三の丸の石垣があるはず」と思いついてしまう。

昨年、宅地開発中に高さ1メートル幅30メートルの石垣が発見され、先日2月10日、11日の現地説明会には2000名以上が来場したのだ。

2月20日には、宅地開発を中止して石垣を保存することが報じられた。アツい。まさしく今アツい。

2024年2月8日 MBS NEWS「『正直やべえなと思いました』“幻の城”が現実に『坂本城』と思われる石垣と外堀が住宅街で見つかる…井戸の跡など生活の痕跡も」

間もなく坂本城址公園に到着。

奥に見えるのは日吉大社の七本柳鳥居

明智光秀像

まずは本丸石垣跡へ行ってみる。この冬琵琶湖の水位が70cm以上低下し、石垣が露わになって注目を浴びた場所である。

ここ最近の降雨で水位低下が解消され、石垣は再び湖面の下に沈んでいた。

次に、三の丸石垣の発掘調査地を目指してみる。とはいえ、「本丸から西へ300メートル」という新聞記事の情報しか持ち合わせていない。県道を横断して西にテクテク歩いていると、同じ目的の人が数人歩いていて、なんとなく現地に到着していた。