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2023年10月26日から2024年1月14日まで、大阪中之島美術館で「テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ」が開催されています。
年末に見に行ってきたのですが、めっちゃよかった♪
今回のブログ記事では、テート美術館展の内容と、実際に見に行った感想を紹介します。
テート美術館展 公式サイト(チケット情報などはこちら)
「テート美術館展 光 ターナー、印象はから現代へ」とは
テート美術館(Tate)とは、イギリスにある4つの国立美術館の連合体。イギリスの16世紀から現代までの作品と、世界中から収集した近現代アートを収蔵しています。
19世紀に砂糖ビジネスで財をなしたテート卿は、所有する美術品コレクションを、英国ナショナルギャラリーに寄贈しようとしました。しかし場所がなかったので、ロンドン南部・ミルバンクに新しい展示館を建てたのがTateの始まりです。(※)
展覧会「テート美術館展 光 ターナー、印象はから現代へ」は、Tateの収蔵品から「光」をテーマにした120点の絵画・素描・写真・立体造形などを展示。
特に19世紀イギリスを代表する風景画家であるターナーとコンスタブルの作品を、習作を含め複数見ることができます。
この展覧会は、
- 【東京】2023年7月12日~10月2日 国立新美術館
- 【大阪】2023年10月26日~2024年1月14日 大阪中之島美術館
というスケジュールで開催されました。
※詳細はこちら
テート美術館展の混雑具合は?
この展覧会は、事前予約不要でした。
私が行ったのは12月27日(水)の昼過ぎ。
年末とはいえ平日だったせいか、それほど混んでいなかったです。
9月に京都市京セラ美術館へルーヴル美術館展を見に行ったのですが、事前に日時指定予約をして行ったにもかかわらず、かなり混雑しており・・・
ルーヴルの知名度と人気はすごいな~と思ったのですが、それに比べると落ち着いて鑑賞できました。
でも、テート展もこれから会期末なので、結構混むかもしれません。できれば平日午前早くに行った方がいいと思います。
写真OKの作品が多いので、人少ない方が絶対撮りやすいと思う
会場は(一部を除き)写真撮影OK!
そうなんです。なんと多くの作品が写真撮影OK
※撮影不可の作品には禁止マークが付いています。また動画撮影は全面的にNG。
近年はSNSの隆盛などが影響し、撮影可能な展覧会も増えてきましたが、撮影OKの作品の方が多いというのは、まだ珍しい気がします。
作品紹介
せっかく撮影可だったので、展示作品の一部を紹介します♪
Room1からRoom8は、18~19世紀の油彩画が中心でした。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「湖に沈む夕日」1840年
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「陰と闇―大洪水の夕べ」1843年出品
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「光と色彩(ゲーテの理論)―大洪水の翌朝―創世記を書くモーセ」1843年出品
ターナーは習作も面白かったです。
上から
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解 63:影のついた様々な形『Ⅰ. 通し番号がつけられた遠近法の図』の一葉」1810年
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解 64:影のついた様々な形『Ⅰ.通し番号がつけられた遠近法の図』の一葉」1810年
右から
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解:一つの磨かれた金属球と一対の磨かれた金属球における反射『Ⅱ.多様な遠近法の図』の一葉」1810年
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解:透明な球における反射『Ⅱ.多様な遠近法の図』の一葉」1810年
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解:水で半分満たされた透明な球における反射と屈折『Ⅱ.多様な遠近法の図」の一葉」1810年
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「講義のための図解:二つの透明な球における反射『Ⅱ.多様な遠近法の図』の一葉」1810年
ウィリアム・ホルマン・ハント「無垢なる幼児たちの勝利」1883–84年
ジョン・エヴァレット・ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」1889–90年
アルフレッド・シスレー「春の小さな草地」1880年
アルフレッド・シスレー「ビィの古い船着き場へ至る小道」1880年
クロード・モネ「ポール=ヴィレのセーヌ川」1894年
クロード・モネ「エプト川のポプラ並木」1891年
この並木の絵は連作なのですが、描いている最中にポプラが伐採されることになり、モネは木ごと買い取ったそうです
草間彌生「去っていく冬」(2005年)は撮影できませんでしたが、ミラールームの作品を見てみたかったので、大阪で見られてうれしかった
ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」1871年
ウィリアム・ローゼンスタイン「母と子」1903年
Room8は写真で、Room9からRoom16は20世紀以降の抽象画とインスタレーションが中心。
第二次大戦前にドイツ・ワイマールにつくられた芸術学校「バウハウス」の関連作品も多く展示されていて、興味深かったです。
デイヴィッド・バチェラー「ブリック・レーンのスペクトル 2」2007年
デイヴィッド・バチェラー「私が愛するキングス・クロス駅、私を愛するキングス・クロス駅 8」2002–07年
ワシリー・カンディンスキー「スウィング」1925年
ブリジット・ライリー「ナタラージャ」1993年
ゲルハルト・リヒター「アブストラクト・ぺインティング(726)」1990年
年を重ねるにしたがって、抽象芸術が好きになっていきます・・・
知識や経験が増えたせいか、宗教画や人物画は画力の卓越した1コマ漫画に見えてしまって、脳が疲れてしまう
それに対し抽象画は、わからなすぎるので、思考から解放されます
ジェームズ・タレルのLED作品「レイマー、ブルー」(1969年)は撮影不可でした。
10/26開幕|ジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》1969年#テート美術館展 では、まさに「光」を用いた大型インスタレーション(空間芸術作品)も多数出展。本作は日本会場限定の展示作品のひとつ。青く美しい光の空間をお楽しみいただけます✨
— 大阪中之島美術館 (@nakkaart2022) September 28, 2023
© 2023 James Turrell. Photograph by Florian Holzherr pic.twitter.com/hdcd8Hmtpu
瀬戸内の直島でタレルの作品(家プロジェクト「南寺」)を見たことを思い出しました・・・ワケわからんかった
《直島の現代アートを巡った旅レポートはこちら》
オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」2014年
一部のインスタレーション作品は、観覧時間が決められてるのでご注意くださいね。
リリアン・レイン《液体の反射》(no.58)
10:00~11:00 / 12:00~13:00 / 14:00~15:00 / 16:00~17:00
オラファー・エリアソン《黄色vs紫》(no.82)
10:30~11:30 / 12:30~13:30 / 14:30~15:30 / 16:30~17:00
※詳細はこちら
◆
全体の鑑賞時間は、約1時間ほど。
ターナー、印象派から現代アートまで幅広く楽しめる、素敵な展覧会でした。
名作ぞろいでしたが、軽い感じであまり疲れず見ることができたのがよかったです。
ルーヴル展は情報量多すぎてめっちゃ疲れたの・・・
その後ミュージアムショップで、義母から頼まれた図録を買って、中之島美術館を後にしたのでした。
館内でのアフタヌーンティーが4,950円か~
《大阪市内でも2,200円で美味しいアフタヌーンティー食べられるよ~》
◆
次記事は、12月29日に走った宇治川ラインのレポートをお送りします
12月上旬の関東サイクリングを2023年走り納めと書いていたのに・・・おかしいな・・・
なかなか走り納まりません
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