パステルカラーのフレンチトースト屋さん
パンカーダ自由ヶ丘から徒歩約5分の緑ヶ丘駅。
その駅を超えた少し先に、可愛らしいフレンチトースト専門店があります。
水色がかったシャビーなターコイズブルーの扉が印象的。
まさにフランスの「パステル・カラー」*。
*アブラナ科の植物「パステル」を原料とした染料のこと
お名前は「Haru haru」さん。
午後2時すぎにお伺いしましたが、8割方埋まったにぎやかな店内。
女性率はさすがに高いですが、男性の姿もありました。
カジュアル・ナチュラルなインテリア。
私のオーダーはバナナとシナモンのフレンチトースト。
紅茶がポットサービスでついてきます♪
焼き面はカリリと、なかはしっとり、ふんわり。
ひと切れ目は夢中で、
ふた切れ目はじっくりと。
とても美味しくいただきました。
パンカーダ自由ヶ丘からは、
緑道の緑を楽しみながら歩いて6-7分。
是非脚を伸ばしてみてください。
*「Haru haru」さんのオフィシャルサイトはこちら
です。
by N
夏の夜のコンサート
日照時間がとても短く寒い冬に比べて、
英国の夏はまるで夢のよう。
日中は照りつける日差しが暑くても、
夕方になればからりとした柔らかい風が吹き、
いつまででも外にいたくなってしまいます。
そんな夏の夜は、様々なイベントに最適。
ロンドンの郊外、ハムステッド・ヒースにある
ケンウッド・ハウス(Kenwood House)の庭では、
毎年夏の土曜日の夜に野外コンサートが開かれています。
ケンウッド・ハウスとは、かのロバート・アダムが
マンスフィールド伯爵のために設計したカントリー・ハウス。
現代はイングリッシュ・ヘリテイジが管理し、
その広大な敷地と共に公園、そして美術館として運営されています。
1951年から続いてきたこのコンサートは、周囲の苦情により一時とりやめに。
今では同じ敷地内の違う場所に移り、
公演数を少なくすることで折り合いがつき、ふたたび開催されるようになっています。
夏の夜、静かに暮れていく空を眺めながら、もってきたお弁当を広げて。
お酒好きな人はワインを傾けながら。
草原に身を預けて、適当におしゃべりも楽しみながら。
流れてくる心地良い音楽に包まれる。
英国の夏の最大の楽しみのひとつ。
機会があれば、是非、どうぞ。
by N
シェービング・スタンドとは
実に2000年以上もの間、男性が戦い続けているもののひとつ・・・
それは、自らの顔に生える数万本もの髭。
エジプトでは顔や頭の毛をすっかり剃ったり、
また逆にローマやギリシア時代には髭を蓄えてみたり・・・
文明の流れとともに、髭問題は常に男性のまさに顔にまとわりついているのです。
英国文化の爛熟期、ヴィクトリア時代。
ここでも髭を蓄えることが流行しました。
毎朝、メイドが運ぶ温かいお湯で石鹸を泡立て、シェービングスタンドで
髭を整えることは英国紳士の大切な朝の習慣であったのです。
ちなみに日本でも明治時代にはその影響から
地位の高い男性の間では髭を蓄えることが流行したといわれています。
たとえば伊藤博文(1841-1909)。
まさにヴィクトリア時代(1863年)に英国留学を経験した伊藤博文は、
近代政治を学びつつ、英国紳士の髭に強い憧れをいだいたのかもしれません。
英国紳士たちが愛した髭剃りのための小さな家具がシェービング・スタンド。
基本装備は傾けることの出来る鏡、そして小さな抽斗。
その他、バリエーションによって開き戸がついたり、
ボウル状の石鹸を差すための場所や、
シェービングマグを入れるための穴などが開いているときもあります。
恐らく生活に余裕のない庶民には、手が届かない優雅な家具だったに違いありません。
それだけに、材も細工も凝ったものが多く、
高級素材のマホガニーやウォールナットなどが使われることが多かったようです。
パンカーダにも、シェービング・スタンド がございます。
推定年代は1900年代。
ちょうどヴィクトリア時代の終わり頃、
すっかり成熟した英国でつくりだされた、美しい小さな家具。
最高級のマホガニーとインレイを駆使し、流れるような
フォルムをもつこのシェービングスタンドには
当時の紳士が毎朝眺めていただろう盾型のミラー、そして
思わず微笑みたくなる小さな抽斗が両サイドについています。
現代の日本には、男性はもちろん女性用のスリムなドレッサーとして、
ミラーつきのこぶりなディスプレイスペースとして、
使い方は様々。
歴史と文化と物がもつクオリティ。
その3つのバランスが素晴らしい、英国アンティークの逸品です。
by N
謎の食品 マーマイト
マーマイト(Marmite)、ご存知ですか?
マーマイトとはビール酵母の沈殿物を主原料としたビタミンBを多く含む食品。
濃い黒とも茶色ともつかない色でねっとり・どろりとしたペースト状。
何とも形容しがたい香り(臭い?)と、しょっぱいような味がします。
英国ではごくごく一般的。
スーパーの店頭には様々な大きさの瓶が並び、
CMではトーストにバターと塗って美味しそうに食べる光景が。
そんな情報と、何となくパッケージの可愛さから、
ピーナツバターかチョコレートソースみたいなものかな~と
油断して食べてみると、とんでもない目に合う、という品物。
そう、私も一度食べてみようと思って、一番小さな瓶を購入したことがありました。
結果は・・・
すみません!一度だけ食べて、あとは処分してしまいました。
ごめんなさい・・・。
英国人も、この食べ物が特殊だということはよくわかっているらしく、
マーマイト・オフィシャルストアのサイトには
「Do you love or hate Marmite?」というサブタイトルが掲げられています。
サイトをみると、どうやら「マーマイトXO(高級マーマイト?)」や
マーマイト味のナッツ、Tシャツなどのオリジナルグッズや
クックブック等々、巾広く展開中のよう。
お時間ある方は是非覗いてみてください。
マーマイトが今のような形で広く販売されるようになったのは
1902年からですが、それ以前にもビール酵母の沈殿物を食べる習慣は存在し、
始まりは1680年よりもまえと言われています。
少しでも栄養を取るべく、日本でいう酒粕の感覚で、
工夫しつつ出来た食べ物なのでしょう。
英国以外ではほとんど一般的ではないマーマイト。
何かの機会があったら、口にしてみるのも一興かもしれません。
・・・しなくても、良いですが。
by N
Pancada Antique Times Archives
パンカーダでは、不定期に「パンカーダ アンティーク タイムズ」を発刊しております。
その季節に合わせた英国を中心とするヨーロッパの話題、アンティーク家具にまつわるいろいろな話、そしてパンカーダのご案内など内容は様々。
パンカーダのお客様、そしてご来店の皆様に差し上げております。
今まで印刷物しかなかったアンティークタイムズですが、今回はネットでもご覧いただけるようにアーカイブを設定いたしました。
こちらでは、最新号より1つ前までのタイムズをご覧いただけます。
(最新号はウェブでは公開しておりません)
各タイトルをクリックすると大きな画像となります。どうぞごゆっくりお楽しみください。
2012年10月24日号
*クロスワードパズルへのご応募は終了しております。
*グリーンマンクイズへのご応募は終了しております。
ゲームブックは引き続き公開中。
こちら からお楽しみください。
Free Shipping Campaignは終了しております。
Happy Lottery Ticket(抽選券)は
期間が終了しております。
ご了承ください。
2014年7月14日号
2015年1月31日号
2015年9月25日号
2018年3月号
2018年7月号
2019年11月
2020年3月
2020年8月
メールマガジンも便利なものですが、パンカーダでは「紙を手で持って読む」楽しさも大切にしてゆきたいと
思っております。
ご希望の方には、最新号ができ次第お手元にお届けいたします。
お名前、お届け先ご住所を明記の上、下記までお申し込みください。
meguro-pancada@vivid.ocn.ne.jp
パンカーダ店頭、もしくはお電話でもお申込みはお受けしております。
忘れかけたころに 「コトン」 とポストに入るアンティークタイムズ。
お申込み、お待ちしております。
by N
ウェリントンチェスト(Wellington Chest)とは
ウェリントンチェスト(Wellington Chest)とは、
引出し型のチェストで、サイドにフレームがあり、
そのフレームをロックすると全ての引出しを
開けることができなくなるチェスト のこと。
別名サイドロッキングチェスト(side-locking chests)とも呼ばれます。
名前の由来は、アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)から。
ここで少し、初代ウェリントン公爵・アーサー・ウェルズリー
(Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington)についてご紹介いたします。
アイルランド貴族の初代モーニントン伯爵ギャレット・ウェズリーの三男として
1769年、アイルランド王国首都ダブリンに生まれます。
イートン校に通った後、フランスの士官学校を卒業し、1787年にイギリス陸軍に入隊。
軍人として数々の戦いを経たのち、1815年のワーテルローの戦いで
ナポレオンを打ち破った軍人として知られています。
別名:鉄の公爵(Iron Duke)。
軍人を退いた後は政治家となり1828年には第1次ウェリントン公爵内閣を成立。
その後もう一度首相をつとめ、70を過ぎてなおヴィクトリア女王からは
再再度の首相を依頼されるほど、信頼は厚かったそうです。
常に英国士たる自覚を持ち、控えめで誇り高く、それでいて強い意志をもち
謙虚な人柄だったといわれるウェリントン公爵。
「戦争が終結したら全ての敵意を忘れねばならない。
敵を許さなければ戦争は永遠に続く。
大英帝国の政策が些細な悪感情に影響されることがあってはならない」
・・・そんな言葉を残しています。
1852年、83歳で亡くなった時にはセント・ポール大聖堂で葬儀が行われました。
さて、そんなウェリントン公爵が考案し、使っていたといわれるのが
ウェリントンチェスト。
通常は6-12棹の抽斗を持ち、右側にあるL型のフレームが
蝶番で動き、抽斗にかぶさるようになっています。
かぶせて鍵をしめれば、一気にすべての抽斗をロックすることが可能。
主に戦場で貴重な書類を管理するために考案されたといわれています。
慌ただしい日々、効率よく作業するために考え出された形。
それゆえに、華美な装飾が施されたものはあまり見かけず、
シンプルなデザインのものが多いようです。
ウェリントン公爵の、まさに鉄のような意志が
見えてくるような仕掛けをもつチェストです。
貴方が望む強い意志の為に、手に入れてみてはいかがでしょうか。
パンカーダの19世紀のウェリントンチェスト、こちら からご覧いただけます。
by N
職人のパン屋さん
自由ヶ丘駅から少しだけ南にある奥沢。
閑静な住宅街が広がる落ち着いた雰囲気は、まさに成熟した大人の街。
パンカーダ自由が丘からも徒歩圏内にある奥沢に、
おしゃれなこだわりのパン屋さんがあります。
ARTISAN BOULANGAR " CUPID "
アルティザン ブーランジュリー ”クピド”
(英語読みでは「キューピッド」ですね。)
「職人のパン屋さん」の名前の通り、小麦粉や焼き方などに
こだわりぬいて作っていらっしゃるそうです。
きれいにディスプレイされた店頭の奥にはキッチンがあり、
まさに焼き立てをご提供中・・・。
今回は季節限定「ルバーブのパイ」と
「コンスタンティノープル」というサンドイッチを購入してみました。
シンプルだけど可愛いパッケージ。
春から夏は、英国のルバーブの季節。
八百屋さんに山盛りになった赤い蕗がなつかしいです。
日本でも最近みかけるようになりましたが、まだまだ珍しいと思います。
きれいなルビー色のルバーブのパイ。
英国で食べたのもよりも、正直ずっとずっと、美味しかったです。。。
コンスタンティノープルは、ハードなパンにごろごろ練り込まれた
ローストアーモンドと、ドライイチジクがすごい存在感。
サンドされたチーズとピスタチオとの相性が絶妙です。
・・・これは癖になりそう。
暑い日は、アイスティーと合わせて。
お休みの日にお部屋で、ゆっくりとブランチなどいかがでしょうか。
アルティザン ブーランジュリー ”クピド”
オフィシャルサイトはこちら です。
by N
種を蒔くひと
パンカーダには、中世の農民を描いた
1枚のエナメル絵付けステンドグラス があります。
少しやせた顔の男性が、畑の畔に種を蒔いています。
土には石ころが混じり、あまり豊かな土地のようには見受けられません。
帽子にブーツ、短めの胴着。
河の向こうには城壁に囲まれた街。
左手には小高い山が見え、手前には葉を落とした樹木。
季節は秋か冬でしょうか。
比較的貧しい土壌でも育ち、秋に蒔くライ麦を蒔いているのかもしれません。
中世のヨーロッパ、庶民の生活は日々飢えとの戦いでした。
食事は小麦でできたパンは大変な贅沢品だったといわれています。
小麦を栽培してはいるものの、庶民が口に出来るものは
フスマ(小麦を精製したときに出来る残り)や大麦、ライ麦などのパンがほとんどでした。
飲み物は大陸ではワイン、英国ではエール(上面発酵のビール)。
じゃがいもが登場するのはかなりあと、16世紀半ば過ぎのこととなります。
このステンドグラスの推定製造年代は19世紀の終わり頃。
当然、人々の服装はもっと現代に近いものになっていました。
恐らく、このステンドグラスは例えばその地方の歴史などを伝えるために、
教会やホールなどの公共施設用として誂えられたのかもしれません。
絵具で描く絵よりも、はるかに手間のかかるエナメル絵付けの
ステンドグラスを何故選んだのかは、興味深いところ。
光の持つ神秘性、尊さを感じてもらうためだったのでしょうか。
光りのなかで、男性の口元はわずかに微笑んでいるようにもみえます。
日々の暮らしは大変だけれども、明日はきっと今日よりも良くなる。
種を蒔く行為を通じて、そう信じる気持ちが現れ出ているような気がします。
一枚のステンドグラスから始まる、歴史を振り返るストーリー。
これからもこの人は、ずっとずっと種を蒔き続けています。
by N
大航海時代の支配者
夏を目前に、海に浮かぶ帆船をモチーフにした、
19世紀のエナメル絵付けステンドグラス をご紹介いたします。
ずんぐりとしたフォルムは15世紀に地中海で開発された帆船である
キャラック船(Carrack)と思われます。
キャラック船とは、3本ないし4本のマストを備え、丸みを帯びた船体と
特徴的な複層式の船首楼、船尾楼がある船。
最も有名なキャラック船はサンタ・マリア号(La Santa Maria)。
それは、かのクリストファー・コロンブスが新大陸に到達した際に乗船していた船のこと。
小さな船体で大西洋を横断したサンタ・マリア号は
最後は1492年12月24日にイスパニョーラ島で座礁し解体され、
使える木材は要塞の資材として使用されたといわれています。
サンタマリア号の特徴はメインマストに赤い十字がついた帆を張っていたこと。
このステンドグラスの帆には十字は無く、普通のキャラック船のようにみえます。
そして、船を取り囲む円には、アカンサスと
英国・チューダー王朝の象徴であるチュードル・ローズ。
このステンドグラスの推定製造年代は19世紀後半。
既にキャラック船は時代遅れのものとなっていました。
キャラック船が海を走っていた15-16世紀の大航海時代、
それまで海を牛耳っていたスペインの無敵艦隊が、
1588年にアルマダ海戦によって大英帝国に敗れるという歴史的事件が起こります。
このようなキャラック船、そしてその後のガレオン船が
メインだったこの海戦を記念して、キャラック船を取り囲む大英帝国の象徴、
チュードル・ローズを配した絵柄がつくられたのかもしれません。
海の部分のガラスには細かな気泡が混じり、
濃紺とターコイズブルーが不思議なゆらぎとともにせめぎ合っています。
象徴的な図柄、達者な細工とガラスの持つ神秘的な透明感。
人間たちの想いとは裏腹に、
どこか静かな佇まいをみせる一隻の帆船。
15世紀の帆船を、貴方の家という港に停泊させてみてはいかがでしょうか。
by N
英国のステンドグラス事情
今回は、現代の英国で実際にステンドグラスが
使われている様子をご紹介いたします。
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ロンドン郊外のB&B(ベッド&ブレックファースト)。
デタッチドハウスという一戸建てを改装したB&Bは
こだわりのインテリアでとても素敵。
そとからみるこの窓が・・・
中からはこんな風に見えます。
グラスとグリーンとの饗宴。
階段ホールもステンドグラスの見せ場。
アンティークのセティとともに。
こちらはウェールズの地方都市にあるホテル。
シックなインテリアがお洒落な空間には
ケームワーク(金属枠の形状)が凝ったステンドが。
こちらはイングランド北部のB&B。
階段の鮮やかなエッチンググラス。
アンティークショップを兼ねたカフェ。
窓枠にアンティーク枠そのままのステンドを
金物で吊るしています。
エンパイアスタイルのシャンデリアと、
細かいエナメル絵付けに溜息です。
インテリア・スタイリングの参考に、ぜひどうそ。
by N


























































































