6月の花嫁に贈る言葉
気がつけば5月もそろそろ終わり。
来月、6月の守護女神はユーノー(Juno)。
ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神です。
「6月の花嫁(ジューン・ブライド)」は、
6月に結婚することで花嫁にユーノーの加護があり、幸せになれるといわれています。
それに加え、6月のヨーロッパは雨の日が少なく、天候も良いことから、
結婚式にふさわしい季節なのです。
そんな6月にむけて、結婚に関するヨーロッパ先人たちの格言をご紹介いたします。
「結婚・・・いかなる羅針盤も、かつて航路も発見したことがない荒海。」
クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネ :
Christian Johann Heinrich Heine(ドイツ詩人/1797-1856)
「結婚前には眼を開き、結婚してからは眼をつむっていることだ。」
トーマス・フラー:Thomas Fuller(イギリス神学者/1608-1661)
「結婚したほうが良いのでしょうか、それともしないほうが良いのでしょうかと
問われるならば、私は「どちらにしても後悔するだろう」と答える。」
ソクラテス:Socrates(古代ギリシャ哲学者/紀元前469頃-399頃)
「結婚は、鳥かごのようなものだ。外にいる鳥たちはいたずらに中に入ろうとし、
中の鳥たちはいたずらに外へ出ようともがく。」
ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ:
Michel Eyquem de Montaigne (フランス哲学者/1533-1592)
「真に結ばれている夫婦にとっては、若さがなくなったからといって
不幸ではない。共に年をとるということが、年をとるという辛さを忘れさせてくれる。」
アンドレ・モロワ: André Maurois(フランス評論家・作家1885-1967)
結婚は、自己と同等のごとき者とすべし。
自己よりまさる相手は伴侶にあらず。主人を得ることになる。
リンドスのクレオブロス:
Kleoboulos of Rhodos (古代ギリシャ哲学者/紀元前六~七世紀頃)
最後に・・・・・
女が再婚するときは、先夫をひどくきらっていたからである。
男が再婚するときは、先妻を熱愛していたからである。
*****
結婚にふさわしい基礎は、相互の誤解である
オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド:
Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde(アイルランド詩人・作家/1854-1900)
・・・この言葉たちを活かすも殺すも貴女次第です。
by N
1階・グランド・フロアでございます
英国では日本の1階のことを「グランド・フロア」、
2階のことを「ファースト・フロア」と呼びます。
単に習慣の違いかと受け止めてきましたが、
良く考えてみると、一体どうしてなのでしょう???
ちょっと調べてみたら、面白い説を見つけました。
その由来は中世に遡ります。
一般庶民が住む住宅はともかく、地方の有力者がもつ城のような
建物には、いつ何時敵が襲ってくるのかわからない状況にありました。
そこで、敵の侵入を防ぐため、城や館の入り口は、階段を上がった先の
「2階」に設けるのが主流でした。
つまり、“最初”に足を踏み入れるのが「2階」だったので、
2階を「ファースト・フロア」と呼ぶようになり、地上階が「グランド・フロア」に。
その後、時代が進むと世の中が安定し、わざわざ「2階」に
出入り口を設ける必要がなくなり、人々は地上階から
出入りするように。
そころが、階の呼び方は、そのまま残った・・・というもの。
確かに調べてみると中世のお城には出入り口に階段がついたものが多くありました。
Warkworth Castle
12-13世紀頃
Conisbrough Castle
12世紀頃
Orford Castle
12世紀頃
ただ、お城の周りに堀を巡らせていたり、
もともと高台に建っているお城に関してはその限りではなく、
普通に1階(グランド・フロア)に出入り口があります。
語源になるほどには一般的でない感じがします・・。
『英語基本語彙辞事典』の項目「floor」にある、
「"the first storey(1番目の階)"の上にのっている床を
"the first floor"と考える」
というものが最も一般的な説が有力の様です。
でも、前述の中世の説も捨てがたい面白さがありますね。
習慣の違い、言葉のとらえ方の違い。
その違いを掘り下げれば、歴史や文化が見え隠れ。
想像力の訓練に、いかがでしょうか。
by N
スピニングチェア(Spinning Chair)とは
スピニングチェア(Spinng Chair)もしくは
スピナーズチェア(Spiners Chair)とは、
糸紡ぎ器で作業をするときに座るこぶりなチェアのこと。
糸紡ぎ器の歴史は古く、起源500年か1000頃に遡るといわれています。
例えばこちらは1200年前後に描かれた中国のもの。
同時期のインドでもこのようなものが見られます。
それらは世界に広まり、14世紀ころには
ヨーロッパでも見られるようになってきました。
16世紀以降は一般的になり、1760年以降から始まる産業革命においては
機械化、工業化が広まっていくのです。
ただ、一般庶民の家では、まだまだ糸を紡ぐことは
女性たちの大切な仕事でした。
例えばこれは17世紀のエリザベス朝時代の版画。
糸を紡ぐ女性が小さなスツールに座っている様子がわかります。
ここでは背もたれのない、台のような小さなスツールですが、
これがやがて背もたれのあるスピニングチェアへと
変わっていくといわれています。
作業がしやすいように、背もたれは細く。
これは肘が背もたれにぶつからないよいうにするため。
座高は比較的低いものが多く、
これはきっと糸車の種類に寄るのかもしれません。
背もたれ上部には手で動かしやすいように
くり抜きがされていることが多くあります。
そして、凝ったものには様々なカーヴィングが施されています。
もちろん、何もないシンプルなものもありますが、
やはり使う人がほぼ女性だったことから、装飾の意味と、
例えばお嫁入り道具として想いや家柄の意味をを込めた
ものもあったのかもしれません。
時代が新しくなるにしたがって、生活必需品から嗜好品へと変わり、
より装飾的になったという一面も考えられます。
いづれにしても、全体的にこぶりで、全て木(ほぼオーク)で出来ていて、
背板はまっすぐ、細身であることがスピニング・チェアのお約束。
21世紀の現代では、例えば玄関に置いてプランツスタンドに、
リビングの隅に置いてサイドチェアに。
こぶりななかにアンティークの愉しさが
ぎゅっと詰まったアイテムとして、愛され続けていくことでしょう。
by N
アンティーク・ミニチュア家具についての一考察
アンティーク家具の買い付けでヨーロッパを回っていると、
小さな家具に出逢うことがしばしば起こります。
その愛らしさに思わず手に取り、価格を聞くと
びっくりするほど高い、というのが当たりまえ。
それでもミニチュア家具好きとしては
時々買い付けてはお店の一番目立つところに飾る、という
悪癖を繰り返す日々・・・。
その経験と、ヨーロッパのアンティーク・ディーラー達から聞きかじった知識から
ミニチュア家具には大きく分けて5つある、という結論に至っております。
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No.1 子供のおもちゃ
ミニチュア家具の中では一番グレードは低く、傷みが激しいことが多い。
アンティークというよりはフランス語でいうブロカントに近いかもしれません。
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No.2 ドールハウスの家具
グレードはいろいろありますが、19世紀後半からはほぼ1/12に統一されています。
その大きさならばまずドール・ハウス用。
世界的に有名なドール・ハウスといえば
ジョージ5世のお妃 クイーン・メアリー(1867~1953)のドールハウス。
彼女はドールハウスの縮尺を1/12に決めた人物といわれています。
ウィンザー城に展示されている彼女のドール・ハウスは
世界中のドールハウス・ファンにとって憧れのまと。
写真にとれば、本物とみまごうばかりの精巧さです。
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No.3 商品サンプル
地方の貴族たちがわざわざロンドンのショールームまでこなくても、
写真(もしくはイラスト)や商品サンプルを馬車に積んで、営業マンたちが地方をまわり、
注文を取り付けていたといいます。
平面よりは、やはり立体物の方が、木の質感や扉の開け閉めなど体感でき、
評判は良かったようです。
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No.4 お金持ちの娯楽
小さなものを愛でる心に子供も大人もありません。
そして、お金持ち用の小さな家具は、ほぼすべて特注品。
グレードの高いものは英国でも100万円を下らないような価格で取引されます。
主に小物入れなどに利用され、隠し扉があったり、ゲームが出来たりと
ピースごとに異なります。
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No.5 職人用の試作品
木組みや開き具合を試すための、試作品。
ドールハウスやサンプルよりも大きめになることが多くなります。
エクステンションテーブルなど木のみで動くメカニカルな仕掛けは、
やはり作ってしまった方が、本番でうまくいったのかもしれません。
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パンカーダにも今まで色々なミニチュア家具たちが入ってきては
出ていきました。
ちなみにこちらのニーホールデスクはパンカーダ自由が丘で展示中。
1800年代のウォールナット。恐らくサンプル品と思われます。
インレイが施され、ちいさなボールキャッチまで付いています。
サイト未掲載ですので、ご興味ある方はお問い合わせください。
正直、普通のニーホールデスクより価格はちょっと・・・いえ、ずっと、上です。
by N
海の中の妖しい存在:シービショップ
龍やユニコーン、エルフにトロール。
世界には多くの想像上の生き物たちがいます。
今日はそのなかでも少し珍しい
シービショップ(Sea Bishop)をご紹介します。
シー・モンク(Sea Monk)・海の修道士とも呼ばれるそれは、
16世紀(一説には13世紀)から伝えられる海の怪物。
1696年ドイツにて発刊された「physico- mathematico-historica
notabilium ac mirabilium sciendorum」という百科事典には、
このような挿絵で紹介されています。
もともとは、みたこともない異形の生物を捕えて驚き、
それは背の高い帽子をかぶった司祭に似ていた・・・
そしてヨーロッパには、昔から地上のすべてのものは、
海の中にも対応するものがある、というひとつの考え方があったことから
「Sea Bishop(海の僧侶)」と名付けられた、という説があります。
1531年にバルト海で捕えられ、何も食べずに3日後に死んだ、とか
16世紀にはポーランドの王が欲しがった、とか、
捕えられたがカトリックの司教たちによって救われ、
海に放たれたときに十字を切ったようにみえた・・・
等、不思議な逸話とともに語り継がれています。
ちなみにこちらはシービショップより
恐ろしい存在といわれるクラーケン。
オオダコの姿で現されることも多いのですが、
この絵のクラーケンはクジラでしょうか?
パンカーダにも、シービショップではないかと
思われるカーヴィングがついたセティ
がございます。
あごひげ、そして顔には鱗。
頭の形などはちょっとクラーケンも入っているような・・。
ヨーロッパでは建造物をはじめ、家具にも
幻獣たちがさりげなく登場することがしばしばあります。
その幻獣の持つ力を利用し、我が物とする。
そんな強さを望んだ人々が
想いをこめて彫り込んだのでしょうか。
ひとつひとつの想いを読み解くのも、また愉しい。
アンティーク家具の魅力のひとつです。
by N
お花屋さんではないですが・・・
初夏のような陽気が続きますね。
今日は半月ぶりにパンカーダ洗足の様子をお伝えします。
ひっそりと洗足に佇むグランドマザークロック。
外には、道行く人の眼を愉しませるミニチュアロッキングチェアと
ベルギーの木馬くん。
車でご来店の方には、ユニオンジャックが目印です。
お店のまわり、環七沿いの歩道はお花が沢山咲きました。
ミニチュアひまわりも。
今が盛りの花達。
時々修復士Sが手入れも兼ねてディスプレイ用に摘んでくれます。
自由が丘ではそんな花達が
きれいにお化粧して皆様をお待ちしているのです。
お天気の良い日の洗足はまた格別。
ご希望の方には切り花、差し上げております。
by N
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パンカーダ洗足は2014年2月下旬をもちまして移転致しました。
【移転先】
パンカーダ田園調布
〒145-0075大田区西嶺町15-10ガーデンビル4階
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マリーアントワネットの背は低かった?
ヨーロッパアンティークの家具を扱っていると
日本人との体格差を考えるときがあります。
靴を履く生活、ということを抜きにしても、
昔の人々は現代の日本人よりも大きかった?それとも小さかった?
そんな疑問から、少しだけ調査してみましたのでご報告いたします。
最新の研究によれば、フランス王妃
マリー・アントワネット(1755-1793)の身長は推定約154cm。
フランス人(オーストリア人)にしては意外と低い、と思いますか?
でも実はこれでも、当時の平均身長よりは2cmほど高いというデータがでています。
宮廷暮らしで食生活が充実していたことも身長と関係あるのかもしれません。
ちなみに英国のエリザベス1世(1533-1603)は推定約175cm。
ヴィクトリア女王(1819-1901)は推定約150-152cm。
ここで現代の各国の平均身長をみてみましょう。
日本:男性170.7cm 女性157.9cm (2002年・17歳対象)
フランス:男性176.4cm 女性164.7cm (1996年・15-25歳対象)
英国:男性178.1cm 女性164.2cm (1996年・15-25歳対象)
オーストリア 男性178.2cm 女性166.7cm (1996年・15-25歳対象)
やはり体格の差は民族的なものもありますが、食生活も大きな影響があるようです。
日本人より大きいヨーロッパ人も庶民は昔は肉を食べれなかったので、
貴族階級と一般市民ではかなり体格差があったとか。
中世英国人の庶民の平均身長は男女含めて155cmくらいという説もあります。
日本人の私達には、ちょうどパンカーダが扱う19世紀後半くらいの
英国の家具がジャストサイズなのかもしれませんね。
by N
東西をつなぐ虹の花・アイリス
5月の花、アイリス。
ギリシア語で「虹」を指す「イリス」に由来する名前を持つ花。
この花は世界の温帯で約150種がみられ、原産地は
日本を含む北東アジアと、ヨーロッパにわかれるといわれています。
日本ではもちろんおなじみ、「あやめ、しょうぶ、かきつばた」ですね。
ヨーロッパで有名なのはフランス国花としてのアイリス。
この形、ご存じありませんか?
フルール・ド・リス(fleur-de-lis)といわれ、直訳は「ユリの花」ですが、
アイリスの一種を様式化したものだと広く考えられています。
特に紋章の場合は政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味をも持ち、
この形を思わせる意匠は遥か昔より使われてきました。
フルール・ド・リスほど象徴的でなくても、
アイリスはヨーロッパでは人気のある花。
1845年創業のRoyal StaffordshirePotteryの人気柄、Flow Blue Iris Pattern。
海を渡って、アメリカ、ティファニーの純銀スプーン。
ティファニーのデザイナー エドワード C・ムーアデザインの1872-1904年製。
パンカーダにもアイリスを思わせるデザインのファブリックをもつチェアが。
奇しくもこれはフランス、ルイ15世の時代のチェア
。
あやめを見て、アイリスからフルール・ド・リスまで想像が巡るようになれば
貴方も立派なヨーロッパ・アンティーク・フリーク。
by N
テムズ河で川遊び
パリにはセーヌ、ロンドンにはテムズ。
大きな町には必ず大きな河が流れています。
人々の暮らしを見守り、育んできた河の流れ。
実用面でも、娯楽面でも河は人々に欠かせないものでした。
例えば初夏から夏にかけての河遊び。
娯楽が少なかった昔には大変な人気でした。
英国ではパントと呼ばれる、竿で操る平底のちいさな船が舟遊びに最適。
ゆったりとした流れに身をまかせて過ぎゆく風景を愉しみ、
その後は川辺でピクニックをしてみたり、
河沿いのホテルやレストランで寛いだり。
英国を代表する画家、ターナー:
Joseph Mallord William Turner(1775‑1851)による1枚。
タイトルは「The River Thames near Isleworth:
Punt and Barges in the Foreground」。
テムズ上流の高級住宅地、リッチモンド。
その近くにあるアイルワース(Isleworth)を描いた作品です。
しっとりとした色合い、ややくすみながらも透明感のある表現が素敵です。
のどかな風景のなかに、パントが描かれていますね。
ちなみに現代のアイルワースはこんな感じ。
余談ではありますが、このアイルワースは話題になっては消える、
ダヴィンチのもう一枚のモナリザ(!?)といわれる
「アイルワース版 モナリザ」の発見地でもあります。
フランスの川遊びを描いたものといえばルノワール:Pierre-Augustê Renoir
(1841-1919)のあまりにも有名なこの1枚。
「Déjeuner des canotiers(舟遊びをする人々の昼食)」
はじける光、人々の嬌声。
あくまでも明るい世界。
こんな陽の光のなかには、木の座面の椅子がぴったり。
河遊びとはいかなくても、ここはひとつ太陽のもとに
チェアをひとつ持ちだして、陽の光を愉しんでみてはいかがでしょう?
草原で気持ち良さそうにしているチェアはこちら です♪
by N
駄菓子屋さん♪
洗足のパンカーダに行く時は自転車なのですが
ふと小さい頃の記憶がよみがえり、
お小遣いをもって友達とよく
忍のぶ幼稚園の坂を上ったあたりにある
駄菓子屋に行っていたのを思い出しました。
なのでついつい立ち寄ってみました。
一つは幼少期に通っていた
*山口菓子屋*さん
店内はというと
もちろん豊富な駄菓子たちと
いろんな懐かしいゲームなどあります。
その駄菓子屋さんの
お隣にはたばこ屋さんなのですが
こちらにも駄菓子があります。
小学生のときにこちらでお世話になり、
お店のおばあちゃんは
今でもお元気で働いていて
嬉しい気持ちになりました。
そして最後に昔からおばあちゃんが
愛用しているレジの写真です。
あっ、そういえば洗足のパンカーダで
ヴィクトリアンのアンティークのレジが展示してあるので、
これもぜひ散歩がてら見に来てください。
by K
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パンカーダ洗足は2014年2月下旬をもちまして移転致しました。
【移転先】
パンカーダ田園調布
〒145-0075大田区西嶺町15-10ガーデンビル4階
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