スピニングチェア(Spinning Chair)とは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2013-05-21 10:00:00

スピニングチェア(Spinning Chair)とは

テーマ:アイテム解説

スピニングチェア(Spinng Chair)もしくは

スピナーズチェア(Spiners Chair)とは、
糸紡ぎ器で作業をするときに座るこぶりなチェアのこと。



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糸紡ぎ器の歴史は古く、起源500年か1000頃に遡るといわれています。


例えばこちらは1200年前後に描かれた中国のもの。


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同時期のインドでもこのようなものが見られます。


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それらは世界に広まり、14世紀ころには

ヨーロッパでも見られるようになってきました。


16世紀以降は一般的になり、1760年以降から始まる産業革命においては
機械化、工業化が広まっていくのです。


ただ、一般庶民の家では、まだまだ糸を紡ぐことは

女性たちの大切な仕事でした。


例えばこれは17世紀のエリザベス朝時代の版画。
糸を紡ぐ女性が小さなスツールに座っている様子がわかります。


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ここでは背もたれのない、台のような小さなスツールですが、
これがやがて背もたれのあるスピニングチェアへと

変わっていくといわれています。


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作業がしやすいように、背もたれは細く。
これは肘が背もたれにぶつからないよいうにするため。


座高は比較的低いものが多く、

これはきっと糸車の種類に寄るのかもしれません。


背もたれ上部には手で動かしやすいように
くり抜きがされていることが多くあります。


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そして、凝ったものには様々なカーヴィングが施されています。


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もちろん、何もないシンプルなものもありますが、
やはり使う人がほぼ女性だったことから、装飾の意味と、
例えばお嫁入り道具として想いや家柄の意味をを込めた
ものもあったのかもしれません。


時代が新しくなるにしたがって、生活必需品から嗜好品へと変わり、
より装飾的になったという一面も考えられます。


いづれにしても、全体的にこぶりで、全て木(ほぼオーク)で出来ていて、
背板はまっすぐ、細身であることがスピニング・チェアのお約束。


21世紀の現代では、例えば玄関に置いてプランツスタンドに、
リビングの隅に置いてサイドチェアに。


こぶりななかにアンティークの愉しさが
ぎゅっと詰まったアイテムとして、愛され続けていくことでしょう。


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by N


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