シェービング・スタンドとは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2013-07-06 11:00:00

シェービング・スタンドとは

テーマ:アイテム解説

実に2000年以上もの間、男性が戦い続けているもののひとつ・・・

それは、自らの顔に生える数万本もの髭。


エジプトでは顔や頭の毛をすっかり剃ったり、

また逆にローマやギリシア時代には髭を蓄えてみたり・・・


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



文明の流れとともに、髭問題は常に男性のまさに顔にまとわりついているのです。


英国文化の爛熟期、ヴィクトリア時代。
ここでも髭を蓄えることが流行しました。


毎朝、メイドが運ぶ温かいお湯で石鹸を泡立て、シェービングスタンドで
髭を整えることは英国紳士の大切な朝の習慣であったのです。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



ちなみに日本でも明治時代にはその影響から
地位の高い男性の間では髭を蓄えることが流行したといわれています。


たとえば伊藤博文(1841-1909)。

まさにヴィクトリア時代(1863年)に英国留学を経験した伊藤博文は、
近代政治を学びつつ、英国紳士の髭に強い憧れをいだいたのかもしれません。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ


英国紳士たちが愛した髭剃りのための小さな家具がシェービング・スタンド。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



基本装備は傾けることの出来る鏡、そして小さな抽斗。

その他、バリエーションによって開き戸がついたり、
ボウル状の石鹸を差すための場所や、
シェービングマグを入れるための穴などが開いているときもあります。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ


恐らく生活に余裕のない庶民には、手が届かない優雅な家具だったに違いありません。


それだけに、材も細工も凝ったものが多く、
高級素材のマホガニーやウォールナットなどが使われることが多かったようです。


パンカーダにも、シェービング・スタンド がございます。



東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ


推定年代は1900年代。
ちょうどヴィクトリア時代の終わり頃、

すっかり成熟した英国でつくりだされた、美しい小さな家具。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



最高級のマホガニーとインレイを駆使し、流れるような
フォルムをもつこのシェービングスタンドには
当時の紳士が毎朝眺めていただろう盾型のミラー、そして
思わず微笑みたくなる小さな抽斗が両サイドについています。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



現代の日本には、男性はもちろん女性用のスリムなドレッサーとして、
ミラーつきのこぶりなディスプレイスペースとして、
使い方は様々。


東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ



歴史と文化と物がもつクオリティ。
その3つのバランスが素晴らしい、英国アンティークの逸品です。



by N




東京の高級アンティーク家具店パンカーダさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]