元パチンコライターのブログ -78ページ目
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2004年12月21日

●12月21日(火)晴れ


 あるまじきことだが、12月に入って何かと野暮用が相次いで、前回の日記以降、たったの2日しかD店に行っていない。内1回は羽根モノで時間を潰して午前中でリタイヤ、もう1回は夕方からちょっとばかりデジパチを打っただけ。これじゃあ勝ち負け以前の問題だろう。残り少なくなった2004年を綺麗に締めくくる意味でも、これからの10日間はできるだけのことをやろうと思う(といっても、果たして何日打てることやら)。


 そんな精神状態なので、今朝ははやる気持ちを抑えきれずに定刻より5分早めに家を出た。昨夜は若い衆と忘年会をして、家に帰った後もうだうだとやっていたのですっかり寝不足だが、パチンコをやる日は、まず寝坊することはない。空を見上げると、雲一つない青空。寝不足の瞼に朝陽が眩しい。どことなく忙しげに見える真っ当な人たちの後塵を拝するように、フラフラと駅前までの道を行く。


 8時45分、D店着。長らく朝イチの風景はご無沙汰だったので、店の前でおじぎをする従業員の挨拶が照れ臭い。会釈のように曖昧に首を動かして店入りする。


 まずはおそ松くんから。クギは羽根モノを打った12月8日以来の比較と言うことになる。おぼろげな記憶を頼りに端から順に見歩いたところ、どの台も大して代わり映えはしないように見受けられる。ワープが閉まっている台もそのまま。以前常連のプロらしき男がご執心だった372番が一番綺麗なツラをしている。またアケ返したのだろうか? まあ人の台を朝からガツガツと押さえるのは止めておこう。


 続いて大ヤマト2。とこれまで書いていたのだが、先々週に新世紀エヴァンゲリオンZFが導入されている。先週一度だけこのシマを打診したところ、面白そうな台だと感じたので、大ヤマト2は後回しにして、エヴァンゲリオンから。台の配置的にもその方が理にかなっている。このシマのクギを朝からキッチリと見るのは今日が初めてのこと。よってタテの比較などとてもできやしない。ワープ、ヘソ、道の3点に絞って見歩いていくと、ワープがアイている台がちらほらと目につく。ワープがアイているってことは、どうせデキワルだろ? と思ったが、大ヤマト2でもワープをいじっているという事実があるだけに捨てがたい。打つのなら221番、225番、288番辺りか。


 とりあえずどこも押さえずに大ヤマト2のシマへ。エヴァンゲリオンが入ってからも釣り吉三平、ウッドペッカーと立て続けに(面白くなさそうな)新基準機が導入されているので、ヤマトも少し影が薄くなっている。打ってもせいぜい千円当たり23回転が精一杯だろう。無理矢理打つなら6番、8番、16番、30番辺り。


 丁度いい機会だし、今日はエヴァンゲリオンを腰を据えて打ってみようか。と、心に決めて、エヴァンゲリオンのシマへ戻る。打つのなら221番、225番、288番が候補になるが、どの台が一番回るかといっても、ほとんど知らないシマだけに皆目見当が付かない。288番の隣は、よく見る常連が早くも台をキープしているから見過ごすとして、221番と225番の二者択一。悩んだ挙げ句にパッと見、ワープが綺麗なカタチをしている225番に腰を降ろすことにした。


 ここで気付いた。そういえば羽根モノを見ていなかった。しばらく来ていないと、こういう点が疎かになるからいけない。それだけ自分にとって羽根モノの存在が薄いということか。ざっと見歩いたところ、気になる台はアクアパラダイスの81番、これ1台のみ。以前から良かった寄りが、輪を掛けてアイている。粘れば打ち止めまで行くだろう。その他は総じてシメ体勢。前回打った76番も閉められている。


 思わぬところで慌ててしまったが、羽根モノのクギを見終えたところでちょうど開店時間になった。初挑戦の225番を打ち始めると、最初の千円では18回転しか回らなかった。ステージの性能からして、かなりのムラが生じる台だという印象があるので、千円くらいでは正体を見たとはとても言えまい。とにかく黙って5千円までは勝負。すると、みるみる回りが上がってきた。5千円を打ち終えた時点では、千円当たり28回転ペースだ。上等、上等。と、言ったって、5千円でもまだまだ台の性能を見切ったとは言えないところが弱い。やはり少しずつ回りが落ちてきた。それでも千円当たり26回転程度はありそう。まあ許容範囲というところか。


 しかし、よくないことに全く当たる気配がない。噂の(長い)ストーリー系リーチなど一度たりとも出て来やしない。回るといってもとんでもなく回る台でもなし、千回転まで回すのはやりすぎだろう。何分、経験不足のためにどこまで勝負すべきか、適当な線が分からないというのが正直なところ。まあ8500個、金額にして3万5千円辺りが妥当なところか。


 一度はそう決めたのだが、3万5千円の線が近付くにつれて、段々とアツくなってきた。スパッと3万5千円で見切りを付けられるか不安を感じていた折、3万4千5百円目にアッと驚くミニキャラ群が現れた。少年のカタチをしたキャラクターの大群。これが初のユニゾンリーチに発展して、当たってくれた。8・8・8。再抽選で7・7・7に昇格。ホッとした思い。時計を見たら11時45分。


 先に書いてしまうと、この確変は(意外にも)長命で、何と17連チャンもしてくれた。この連チャン中の模様をずっと書いていくと、不当に長くなりそうなので省略させて貰う。ともかくこの一撃大爆発で、出玉は約3万千個ほどに。投資金額の3万4千5百円を差し引いても、あっけなく本日の勝ちが確定してしまった。新基準機、恐るべしの思い。確変が(ようやく)終了したのが14時10分のこと。


 18回目――既にして盤石な体制を築いたのだから、ここは少量の打ち込みで逃げを決め込むことも考えたのだが、いくらなんでも1回の初当りで連チャンして、さっさと〝お帰り〟というのでは、さすがに面白くなかろう。また、後学のためにここは然るべき線まで打っておくべきだとも思う。とは言っても際限なく打ち込むことだけはごめんこうむりたいところ。前回当たった8500個落ちまの線までというのが妥当なところか。


 時短もあっけなく終了し、早い当りはなし。前回と同じくあっけなく確率線を超えてしまった。その後、6千個ほど打ち込んだところで、従業員を呼んで空箱をお返しして下からドル箱を上げてもらったところ、その瞬間に初めて見る使徒予告が。これはかなりアツい予告なんだろ? 従業員も上げたドル箱を元に戻すべきか思案顔。結局、背後に立って、待機姿勢を取った従業員と一緒に行方を見守ったところ、ユニゾンリーチに発展。当然の如く当たるかと思ったら、主人公の男女が爆風に巻き込まれてハズれてしまった。従業員と苦笑して一件落着。


 再び静寂の時間が訪れて、眠気を覚えてきた時、6800個ほど打ち込んだところで、今度はけたたましい警報音が。ビクッと体が反応して慌てて画面を見たら、何のことはない。朝から散々苦汁をなめさせられてきた〝ミッションモード突入〟だと。こんなの、単に何も知らない客に金を使わせるだけの演出だろ? と、ハナからなめきっていたのだが、意外や意外。〝5のリーチをかけろ〟のミッションを見事にクリアして、4と5のダブルリーチに発展した。5の図柄のミッションなんだから、当然確変で当たるんだろうと高をくくっていたら、あに図らんや、4で大当り。昇格もせず。当たったというのにガク然タリ。時計を見たら16時23分。


 19回目――中途半端な線で中途半端な単発大当りなどを引くと、この後の展開が計りづらい。この時点で本日の最高値より5000個のマイナスになっているわけだから、ここから8500個打ち込むのは、さすがにやりすぎだろう。と言っても、他に適当な線が見当たらない。何となく打ち込みを続けていたら、前回のかかりがなくなった辺りでリーチ後の背景に見たことのない女の子が現れた。ドキッ。キミは一体誰なんだい? キツネにつままれた心境で画面を見つめていたら、シンクロリーチから大当り。6・6・6。またしても単発で終わるようじゃ、先に楽しみが持てないぞ。固唾を飲んで再抽選を見守っていたら、6を通り越して7で停止してくれた。誰だか知らないが、ありがとう。本日2度目の確変を引く。時計は17時ちょっと過ぎ。


 ★自宅に帰って調べてみたら、先の女の子というのは、主人公の母親だとか。随分若いお母さんだねえ。大当り確定予告と知って、納得の思い。


 この確変は5連チャンで終了した。新基準機は連チャンが長くなりがちなので、いちいち経過を書いていると長くなるし、取り立てて書くべきことがない場合は連チャン回数だけを記させて頂く。ともあれこの二度目の確変で出玉は元の最高値を上回って約3万3千個。連チャンが終了したのは17時30分過ぎ。


 24回目――時間も時間だし、後は早い当りだけを狙って千個までのパチンコにしようと思う。終了の時を迎えるべく玉を打ち込んでいたら、6百個ほど打ち込んだところで、またも見慣れぬ風景が。背景が秘密のアジト(?)のようなものになって、何のリーチに発展したか忘れてしまったが、当然のように当たってくれた。他の背景もよく分からないが、一体何を意味する背景なんだろう? 当たった図柄は4。再抽選で5に昇格して、予想外の確変を引く。17時52分。


 25回目(確変中)――全く楽しむ瞬間がないまま、ユニゾンリーチで2・2・2。保留4個目の出来事。まあいいさ。ここで長命を望むほど俺は欲張りではない。


 26回目――さらに粘ればなにがしかの当りが期待できるだろうが、ここはもう時短終了までの命にしたいと思う。時短終了後、上皿分の玉を打ち込んで、玉を変えたら3万8千個。18時10分に至る。


 投資額=3万4千5百円。出玉=3万8千個。トータル=5万5千円のプラス。

 


2004年12月1日

●12月1日(木)曇り

 今日から師走。あと一ヶ月で2004年も終わりか。――と感傷的な気分になってばかりはいられまい。気合いを入れ直して自宅を出る。


 D店への道すがら、考える。大ヤマト2もそろそろシメ調整が目立ってきている。昨日のクギならおそ松も厳しいぞ。果たして打てる台があるのだろうか? まぐれ狙いのパチンコなんて、好きこのんでしたいわけじゃない。どこでもいいからクギをアケてくれないだろうか。悲観的な思惑が脳裏を支配する中、ふと空を見上げると、大きな鳩が飛んでいる。一面、雲に覆われていた空につかの間、朝日が差した。


 8時50分、D店着。いつものようにおそ松くんから。クギは昨日との比較。370番、372番辺りがシメ。本日のアキはなさそう。あまり本腰を入れて見ていないせいでしかと断言はできないが、今日はこのシマに手を出さない方が良さそうだ。


 続いて大ヤマト2。このシマにアキが無ければ、今日の勝ちはおぼつかないだろう。戦地に赴くような心持ちで大ヤマトのシマに行くと、全台に札が刺さっている。今日はイベントコーナーになっているらしい。このシマでイベントが開催されるのは初めて。イベントと言ったって、D店のそれはたかだか終日無制限になるだけのものだが、わけのわからない低俗な名称で客を煽るだけ煽る、他店のイベントよりずっとマシだろう。そういう嫌らしさがないからD店をネグラに定めたのだった。


 はやる気持ちで左端からクギを見たところ、2台目の23番台のワープ入口がアイている。ここをアケることもあるのか…。初めて見たぞ、こんなアキ。他の台を見歩いてみても、ワープをアケているのは23番だけ。23番といえば先週に〝お座り単発〟をやらかした台。あの時はワープ入口に玉がつかえて、欲求不満を抱いたものだった。それがプラスになっているということは、この台を出す意志があるということだろう。その他、昨日から引き続き打てそうな36番に加え、道クギのアウトを狭められている台が目につく。3番、6番、8番、10番といったところが候補になるだろうか。どこから打ち始めるかしばし迷ったが、取りあえずワープ入口が気に掛かるので、23番にタバコを置いた。


 羽根モノはアクアパラダイスの75番の寄りが若干プラス。80番、81番も据え置き。レレレは相変わらずのツラ。

  さて、23番台。ワープをアケたことにより、どれだけ回りがアップしているかが最大の焦点。回らないようならすぐにぶん投げるつもり。半信半疑で打ち始めたところ、ワープへの入りがすこぶる良い。前回打ったときにデキ悪ではないかと思っていたステージのデキもまあまあ。ステージの左側から中央へと寄りやすく、保4が点灯しっぱなしになることもシバシバ。全く回らなくなる瞬間もあるが、トータルで千円当たり26回転はありそうだ。上等、上等。これだけ回ってくれるのなら文句はない。しかし、液晶に目を向けてみると、アツい予告がほとんど出ないのが難点だ。いつしか投資は2万円を超えている。ステップアップの最終段階に発展しても、ウインドウには誰も出ないようじゃ、そうそう当たるもんではないだろう。リーチ後の予告なんて出る気配が全くない。まあ相手は500分の1の台。ここは気長に当たるまで勝負しようと思う。とはいっても2千回のハマリなんてイヤだな。そろそろ千回に到達するかと覚悟していた3万5千円目、本日初のガノンガイラーが登場した。大ヤマト砲フラッシュも複合。スペースゼロリーチに発展した。しかし(意外にも)「WARNING」にならなかったので、てっきりハズれるものだと思っていたら、違った。しかし、当たったのは2。再抽選はせず。ショウ然たり。


 2回目――回りは相変わらずの千円当たり26回転程度。しかし、ここでまたハマるようでは、到底期待はできまい。この日の展開を分ける重要な局面になりそうだ。確率以内で当たることが絶対条件。粛々と持ち玉を使っていたら、800個打ち込んだところでヤマトにビームが浴びせられた。これがチャンス目に発展して、スペースゼロリーチへ。と思ったら、さらに大ヤマト砲リーチに発展してくれた。が、当たったのは2・2・2。これが確変に昇格しなければ、さすがにやってられないだろう。期待を込めてボタンを押したら、最後の最後で5に昇格してくれた。念ずれば通ずの思い。時計を見たら12時10分。


 ★この度の規則改正で、確変突入率は高くなったものの、再抽選機能が廃止されたという。風適法のことはよくわからないが、これってどう考えてもおかしいだろう。再抽選機能が射幸心を煽るというのなら、確変突入率68%はなぜ許されるのか? また、再抽選が廃止ならそれでいいにしても、再抽選という言葉や文字を出さなければ再抽選のような演出を出しても構わないというのが、これまた解せない。何を考えているのやら…。毎度毎度のことながら、この業界の法律には首を傾げざるを得ない。


 3回目(確変中)――ワープ予告が20秒続いて、大ヤマト砲(横)リーチへ。6・6・6。これも再抽選で確変に昇格してくれた。


 4回目(確変中)――さんざんハマった挙げ句に4・4・4。二度あることも三度はなかったようだ。昇格はせず。


 5回目――大当り終了後の保留4回転目にあっと驚くワープ予告。15秒ほど続いて、もらった! と思ったらハズれてしまった。この後、台は沈黙に入ったよう。まあいいさ。持ち玉があるんだし、ここは攻め込む一手だろう。しかし、相変わらずアツい予告やスーパーの出が悪い。そんなの、別に意味はない! といってしまえばそれまでだが、さすがに退屈になってくる。うとうととしながら4200個ほど打ち込んだ時、突如、台がけたたましく鳴り始めた。ビーム予告が出現している。しかもガノンガイラーが出現して、いかにも大当りしてくれそう。一気に眠気が吹き飛んだが、これはハズれてしまった。しかし、ガッカリしている暇もなく、その2回転後に今度はワープ予告が! ワープリーチに発展して当たってくれた。が、当たったのは2…。


 6回目――前回の当りで確変を引けなかったのが痛恨。今日は不発か? 深追いはヤメた方がいいかもしれないな。――と、ぶつくさと言いながら打っていたら時短中に前回と同じようにワープ予告からワープリーチが出て、当たってしまった。しかし、またも当たったのは通常図柄。ア然としていたら、さすがに神様が気の毒に思ってくれたのか、オズマ艦長に昇格してくれた。本日2度目の確変を引く。14時30分。


 7回目(確変中)――打ちながら考える。本日の投資額は3万5千円。然るに現在の出玉は約5800個ほど。ここで、あと5回確変が続いてくれれば浮きになるというわけだ。確変が5回続くことなどこれまでの2分の1の台ではそうそうなかったことだが、大ヤマト2ならこれくらいは日常茶飯事。時折、普通ではないことをやってのけてくれることを知っている。さあ、これからだ。望みが通じたのか、ウインドウ予告でオズマ艦長が出現してくれた。これは確変確定じゃなかったっけ? 大ヤマト砲(正面)に発展して、あれっ? 1コマ過ぎてハズれたと思ったら、スペシャルカットインで確変大当り。


 8回目(確変中)――本日初のティム群が(やっと)出現してくれて、何のリーチに発展したか忘れてしまっったが、とにかく当たってくれた。1・1・1。


 9回目(確変中)――ここまでの連チャンで出玉は約9千個。逆転まであとわずか、と意気込んでいたら、ここで単発図柄につかまってしまう。2・2・2。


 10回目――先ほどの確変が逆転の領域まで到達しなかったのは残念だけれど、時間はまだ15時。まだまだチャンスはある。ここで早い当りが引ければ…と意気込んでいたが、残念ながら早い当りは売り切れてしまったようだ。時短中に白雪をハズしたのが痛い。3300個落ちでかかったガノンガイラーもハズレ。どうやらハマリの気配。

 ここはどこまで勝負すべきだろう? 連チャン前の出玉を下回ってしまうようでは、スランプ中の冷やかしになってしまう。よくやって連チャン分の出玉が飲まれるまでか。と、いうことは、7500個まで勝負ということだ。よし、やってやろうじゃないか。


 たまにかかるスーパーをハズしながら、とうとう7500個落ちの線まで来てしまった。もはやこれまで。上皿の100個ほどの玉が無くなったら、帰ろうと思っていた。ところがここで、ウインドウ予告のハグロから、何と大ヤマト砲(横)リーチがかかる。まさに降ってわいたよう。こんな弱い予告でも大ヤマト砲リーチが出ることもあるんだねえ。ボウ然としながら眺めていたら、当たってくれた。しかし、当たった図柄は4。時計は17時ちょっと過ぎ。


 11回目――時間的にも展開的にも、さすがにもうハマリには付き合っていられない。ここは早い当りだけを狙うことにする。とすると、800個落ちまでが妥当なところか。オマケを付けて千個まで打ち込んでみたが、当たる気配はナシ。そろそろヤメ時か。後ろ髪を引かれる思いで玉を代えたら5235個。悔しいけれど、帰ってヤケ酒でも飲むことにしよう。17時50分、退店。

 投資額=3万5千円。出玉=5千2百個。トータル=2万3千円のマイナス。

 


2004年11月30日

●11月30日(火)曇り・晴れ

 早いもので、街はもう、クリスマス模様。そこかしこにクリスマスのイルミネーションが飾られ、イヤでもあと1ヶ月で2004年が終わるということを実感させてくれる。いつものように8時30分に自宅を出ると、途中の並木道に繋がれているケーブルが目に入る。夜は並木道にイルミネーションが灯り、周囲を照らしてくれるが、朝見ると、それはただの電線。足下にはイチョウの葉。天が晴れと曇りを二分している朝。


 並木道を抜けると、メイン通りに辿り着く。メイン通りを少し歩けば、そこはもう駅前。喧噪に眉をひそめながら、逃げるようにして駅前のD店へと入る。


 まずはおそ松くんから。クギは先週の金曜日との比較。前回の日記で、立って見る限りどの台もヘソが平行かそれ以下と書いたが、その金曜日に見た時点では、ヘソに関してはどの台も多かれ少なかれ改善されていた。よって、このシマのクギ読みには一層力が入る。端から見歩いたところ、ヘソはそのまま。しかし、道クギやワープがイタズラされている。あたかも店が新基準機に対応したクギ調整を模索しているかのよう。ワープ入口がミサイルの命クギみたいに思い切り叩かれている台もある。道クギのアウト部分を狭めるように引っ張られている366番が最右翼か。いずれにしてもこのシマは経験不足で台ごとのデキが把握できていない。一度腰を据えて打たないといけないだろう。今日がその日になるのだろうか…。


 結局どこもおさえずに大ヤマト2へ。大当り確率が低いためか、最もアキが期待できるシマ。左端から見歩いたところ、30番台と36番台のヘソがアイている。前回の日記のときから変わっていない20番台も打てる候補。最初に30番台のアキを見付けた時、反射的に上皿にタバコを置いた。


 続いて羽根モノ。前回の日記の時に打ったアクアパラダイスの81番台とその左、80番台の寄りクギがプラス調整。前者はいいにしても後者には食指が動く。デキのいいこの台ならば、このクギで打ち止めまで行けるのではないだろうか。そう思いながらも素通りしてしまった(結局、この台はシマで一番出ていなかった…)。レレレにおまかせは全台がシメの部類。


 30番台へと戻って、開店時刻を迎える。500円分の玉を買って打ち始めると、回る、回る。最初の千円で32回転だったか。さすがにこれはムラの部類だが、千円当たり25回転はありそう。しかし、アツい予告やスーパーリーチが出ないのが気に掛かる。さすがにこの回りでは中途半端なところでは投げられまい。黙って2万円までのクチかと戦々恐々としながら玉を買い続けていたら、7000円目の玉を借りた直後に全く回らなくなる。その玉が無くなる寸前でポコポコとヘソに入ったかと思ったら、ドキッ。突如としてワープ予告の快音を聞く。10秒でワープが終わってしまったので冷やかしだろうと思っていたら、ワープ終了後に大ヤマト砲フラッシュが出て、スペースゼロリーチへ。戦闘機がクルリと1回転して「WARNING」になって、当たってくれた。だが、うれしやかなしや、単発図柄だ。再抽選もせず。6・6・6。173回転目の出来事。


 2回目――時短中は何もナシ。通常状態へと戻る。よく考えてみたら、これで大ヤマト2では4回連続で単発図柄を引いたことになる。まあ初代大工の源さんや黄門ちゃまなどでも4回くらい連続して確変図柄で当たったことが頻繁にあったのだから、ここは許容すべきところだろう。しかし、もしも大負けしている段階でコレを食らったら腹が立つだろうな…。などと考えながら打っていたら、800個打ち込んだところでガノンガイラーが出現。WAVEもティム群も出なかったのであまり期待していなかったのだが、ワープリーチからあっけなく当たってくれた。オキシンマが三人、7・7・7。やった! 確変図柄を引いたぞ! 時計を見たら9時56分。


 3回目――ビーム予告が出て、横の大ヤマト砲リーチ。8で大当り。


 4回目――ガノンガイラーにティム群が複合して、リーチになる前からもらったという心境。A銀河リーチから7・7・7。


 5回目――そろそろ確変が終わるかと恐れていたら、ワープ予告から大ヤマト砲リーチ(正面)で2・2・2。だがショックカノンチャンスで3に昇格してくれた。


 6回目――デジタル回転中に3・2・1とカウントダウンが入る。これが例のプレミアム予告か…。結果を見るまでもなく7・7・7。確変がまた続く。


 7回目――デジタル回転中にまたも怪しげな演出が発生した。画面が白く包まれたかと思ったら、ボタンを連打しろとの指令。そうか、これが大ヤマト砲のプレミアムか。最初は命令に従ってボタンを押したのだが、画面左下に残り秒数らしきものが出ている。残り8.○○秒…。なにっ? 10秒間もボタンを連打しろというのか。そんなの、やってられない。ボタン連打を放棄して画面を眺めていたら、当然のように1・1・1。


 8回目――先ほどの「連打しろ!」の命令に背いたからか、あっけなく確変が終わる。ワープリーチから2・2・2。結局7連チャンで確変が終わった。時計を見たら10時40分。


 9回目――たまにかかるスーパーを(さほど期待せずに)眺めながら時短を消化する。ところが、もう終わりかと思った100回転目に「ガイーン」と音がして、ワープリーチへ。まさかと思ったが、当たってしまった。2・2・2。100回転の時短を全くムダにしないパーファクト連チャンだ。再抽選で確変に昇格すればまさにデキた! となるのだが、そうは問屋がおろさなかった。安目を引いて、一件落着。


 10回目――この8連チャンで出玉は15400個ほど。申し訳ないくらい簡単に、浮きの領域に入ってしまった。展開にもよるが、ここは守りに入るべきだとの意識も芽生え始めている。回りの方は相変わらず25回ペース。1800個(1箱分)打ち込んだが、当たる気配はなし。ここは3300個の当りの相場におまけを付けて、3600個(2箱)分までのパチンコにしようか。時間はまだ早いが、こんなパチンコ、無制限に出るわけがない。 守りの気持ちを強くしながらひたすら打ち込んでいると、まさに当りの相場である3300個落ちの線で戦闘機5機からガノンガイラーが出てきた。ティム群も複合し、もらった! と思っていたら、残念でした。ワープリーチが1コマ過ぎて止まって、ジ・エンド。この時、台のココロを垣間見たような気がした。わずかに残った300個ほどの玉を義務的に打ち込んで、ヤメ。

 玉を代えたら11833個。12時20分に至る。

 投資額=7千円。出玉=11833個。トータル=2万5百円のプラス。

 


2004年11月24日

●11月24日(水)晴れ

 清々しい青空。どことなく頼りない陽射しが、初冬の到来を告げているよう。冬の澄んだ空気が、青空を一層美しく見せてくれている。冬っていうのは不思議なもんだねえ。外に出るのが億劫になる季節だというのに、空だけは美しく、外に出れば何かいいことがありそうだと告げているみたい。だんだんと朝の洗顔の水も冷たくなってきた。本格的な冬の到来まであとわずか。そうか。あと1ヶ月でクリスマス・イブか…。2004年もアッという間に過ぎ去り、こうして人はまた歳をとっていくのだろう。  8時30分、いつものように自宅を出る。ネグラのD店までは約20分の道程。駅前へと続く裏通りをひたひたと歩く。ゴミ捨て場でカラスが不気味な風体を晒している朝。


 8時50分、D店に到着。店の外に立っている従業員のおじぎも毎度おなじみ。この従業員は一体朝の何時からここにいるんだ? 寒いだろうに。Yシャツ姿で直立不動の姿勢を取っている従業員に何となく申し訳ないような気持ちを抱きながら「いらっしゃいませ」の声を聞いて店内に入る。


 ★D店は8時30分から客を店内に入れている。オレは(よっぽど押さえるべき台がなければ)8時50分に店入りするわけだから、朝の並びは皆無と言うこと。ちなみに8時20分までに店に来れば、好きな台の予約をすることもできるらしいのだが、クギも見ない状態で台を押さえたって面白くないだろう。よってこのサービスは基本的に無視している格好。


 まずは入り口近くのCRおそ松くんから。昨日が祝日で、土日からつながってちょっとした連休みたいなものだから、この4日間はパチンコを打っていなかった。よってクギは先週の金曜日との比較。


 あまり期待はしていなかったが、案の定、シメシメルックだ。立って見る限り、どの台もヘソが平行かそれ以下。木曜日に自分が(ちょっとばかり)打った365番台もしっかりヘソを叩かれている。先週までは千円当たり25回転程度の台も結構あったように見受けられたのだが…。ほとんど全台がヘソと道クギを叩かれて一巻の終わり。もともと性能のいい台だから、このクギでも打とうと思えば打てるのだろう。縁があったら365番台にでも再挑戦してみようか。


 続いておそ松くんの位置からちょうど対角線の位置にあるF大ヤマト2。ここは2シマ全34台あるシマだし、導入以来(ホールが)力を入れているシマだけに期待が持てる。が、結論から言うと期待はずれ。先週の木曜日の時点では、何故か知らぬが両カドから2、3台を重点的にアケていたのだが、カド台は道クギを殺されている。それでも何台か据え置きの台がある。23番、31番、51番、2番、8番、10番当たりが候補か。どれもカドから2台目。カド台を閉めて、カドから1台目だけシメずに残しているといった格好だ。取りあえず見た目が一番綺麗な31番にタバコを置く。


 最後は羽根モノ。たまには心静かに羽根モノを打とうという気持ちもある。アクアパラダイス、レレレにおまかせ、仮面ライダーの順に見歩いたところ、アクアパラダイスの81番が(横の比較で)やや寄りがプラスになっているように感じる。縁があったら、後で。その他は別段食指が動く台はなし。先々週に寄りがアイていたレレレの71番台も大した代物ではない。羽根モノのシマは先客が多いので、この時間ではすでにかなりの台が埋まっている。まずは羽根モノからクギを見るべきなのだろうか? といつも思うのだが、結局一度も実行に移してはいない。


 クギを見るのはここまで。先週まで見ていたプリティバンドは、今週の入れ替えで外されてしまった。超海はいつ見てもクギをアケる気配がないので、朝から見るのはヤメにした。入れ替えの早い昨今では、ロングヒットしそうな機種でないとアキ台を探すのは困難。毎週毎週、新しい台が登場しているD店においてはなおさらだ。この辺りをどうにかしてくれないか? と言ったって、それは店の事情。こちらとしては成り行き任せで行くしかない。

 さて、31番台。シマの真ん中の切れ目から2台目の台。回りはいかにと打ち始めたら、まずまずの回り様。千円当たり26回転といったところか。これだけ回ってくれれば十分戦えるだろう。と、安心していたら3500円目の玉を買った辺りからア然とするほど回らなくなってしまった。5千円打った時点で121回転。悪くはないのだが、この大ムラは何となくイヤーな予感がする。さほど惚れている台でもないし、今はこれまで。23番に移る。23番は、これまた(通路側の)カドから2番目の台。早速打ち出すが、なかなかヘソに入らない。イライラしていたら500円分の玉を半分ほど使った辺りからポコポコとヘソに入り始め、スペースゼロ5機登場から、ウインドウ予告のガノンガイラーが出現。さらに大ヤマト砲フラッシュのオマケ付き。キツネにつままれたような思いで眺めていたら、当たってしまった。ワープリーチから右下がりに2・2・2。再抽選はせず。


 2回目――初当たりが単発絵柄なのがやるせない。時短中、やけにスーパーリーチがかかりまくるが、結局連チャンがなかったことも悔やまれる。さあ、ここはどこまで勝負するべきだろうか? といったって1箱ぽっちの出玉では全ツッパしかないだろう。が、千個ほど打ち込んだところでこの台の正体が見えた。恥ずかしながらワープのクギはチェックしていなかった。ワープ入口に玉がひっかかること、シバシバ。結局のところ千円当たり22回転かそこらだろう。当然の如く出玉も全て飲まれてしまった。よく回る台ならば(D店の)当たりの相場である3300個落ち辺りまでは勝負しようと思っていたのだが、この程度の回りで追加投資をしていたらどこかの誰かに笑われてしまいそう。よって追加投資はせずにヤメ。時間は10時20分。


 さあ、どこを打ったら誉められるだろうか。といったってこんなパチンコ、結果がどう転ぶかなんてわかったもんじゃない。10番台でも打診してみようか。以前に打ったときは千円当たり26回転程度はあった台。あれから幾数日経って(他の台と同じように)道クギを一段階シメられている形だが、ステージのクセは優秀と見なしている台。打ち始めたら、回るもなにも1回転目にビーム予告とガノンガイラーが複合。隣の若者もア然顔。が、「WARNING」付きのスペースゼロリーチに発展して、当然当たってくれるものと思ったら、-1コマで頓死。ヤメたヤメた。何となく3千円まで打って退散。68回転。


 この時間になると大ヤマト2のシマもかなり騒然としてくる。めぼしいところは全て人の手に渡ってしまっている。さあ、どうしてくれようか? 店内をほっつき歩くが、大ヤマトよりも「若い」おそ松くんは満席状態。新台のくにおくんはつまらないし、早くも打つべき台がなくなってしまった…。待てよ、朝イチにアクアパラダイスの81番が気にかかったのだった。久々に羽根モノを打ち止めにして溜飲を下げようか。


 羽根モノのシマに行くと、レレレや仮面ライダーはほぼ満席状態なのに比べ、アクアパラダイスはガラガラ。お爺さんが一人、黙然と打っている。目当ての81番も当然のごとくアキ。しかし、早速打ち始めたところ、頼りの寄りが全然使い物にならない。ナキは上々で2チャッカーにもよく入るのだが、寄らなければ意味がない。一向に好転する気配を見せないということは、結局大した代物ではなさそうだ。2千円も使ってしまった自分が愚かしい。


 いよいよ打てる台がなくなってきた。一番客の少ないCRわ。などを千円だけ打ってみたりもしたが、これは完全な時間潰し。打つべき台がなければ帰ればいいのだが、まだ11時過ぎでは帰るに帰れない。おそ松のシマを見たり、新海物語スペシャルのシマをうろついたりするが、ノー天気そうなサムの人形を見ていると戦意が喪失してくる。ままよとばかりアクアパラダイスのシマに81番台に再挑戦してみたが、相も変わらずの寄り状態。またも2千円取られてギブアップの羽目。で、結局行き着いたのが大ヤマト2のシマ。後学のために15番台でも打ってみようかという気持ちになった。


 15番台というのは、常連の知り合いが、先々週のいつぞやに2400回ハマリを食らった台。自分はその真後ろの28番台で打っていたのだが、「28回転はありますよ」という言葉通り、かなりよく回っている印象を受けた。ご多分に漏れず、この台も道クギがシメられているが、デキのいい台ならばこの程度のマイナス調整でも25回転くらいはあるのではないか? そう手前勝手に決めつけて勝負開始。打ち始めるとやはりよく回る。朝イチで打った31番と同様に千円当たり25回転ちょっとか。これなら3300個落ちまで勝負できるかもしれない。


 淡い期待を持った自分が浅はかだった。5千円目を過ぎた頃からパタリとヘソに入らなくなり、8千円投資した時点で回転数は188。もういい。粘っていれば当たるかもしれないし、その内回りも、もう少し好転するかもしれないが、そんな悠長なこと言ってはいられまい。今度こそ帰ろう。つまらないけれど、色々打ち回って負けを増やすよりはマシだろう。12時ちょっと前、退店。


 投資額=2万2千円。出玉=0個。トータル=2万2千円のマイナス。

2009年9月26日

●九月二十六日(土) 晴れ


 青空に雲がたなびいている。暑さ寒さも彼岸までと言うが、今年はそれより随分前に夏、おわりぬの感がある。朝はいつも通り八時三十分頃に目を醒まし、やるべきことをてきぱきとやって、家を出たのが九時二十分。閑静な住宅街を抜けると、そこは大通り。だが、今日は土曜日ということで、平日とは車の量が段違いだ。天気の良さと静けさに気分を良くしながらひたひたと歩いていった。


 コンビニでスポーツ新聞を購入してサテンに着いたのが九時三十分。アイスコーヒーを飲みながら時間を潰す。ここからパチ屋までは三分ほどの距離。九時五十六分にサテンを出れば丁度いいことになっている。


 ところが今日に限って、従業員がドアを開ける時間が少しばかり遅いようだ。パチスロ客目当ての若者に混じって行列に加わるでもなく入り口を右往左往している内にドアが開いた。その一分間のなんと長かったことか。
 二階に上がって、右側のパチスロコーナーに向かう若者を横目に左端のミニミニモンスターから。釘は月曜日との比較。その月曜日はシルバーウイークとかいう五連休のまっただ中で、どのシマもずいと釘を閉められていたが、今日も給料日後の最初の週末と言うことで条件は絶悪。いつか打とうと思っていた238番もヘソを叩かれてしまったまま。


 続いてその背後のパワフル。257番が月曜日に道釘を閉められたのが痛い。実はその前々日の土曜日に開けられていたため、二日間打ったのだが、その二日間でトータル1万円ほどのプラス。このところのパワフルは総じてヘソ足らずのため、大して回らない状況が続いているが、この257番は打っていてデキが良いと感じている台。平行程度のヘソでも道のアウトが狭められていたら30回以上はあると踏んでいて、事実その通りの回り様だった。その257番が使えない今、パワフルには手を出さないでいた方が良さそうだ。


 残るは隣のシマのハネモノだけ。たぬ吉から見歩くと、いきなりあった。276番のオトシ入り口が開いている。反射的に煙草を置こうと思ったが、止めておいた。全部で7台のたぬ吉のシマは、どの台もオトシ入り口が開いているが、276番以外は閉めすぎを手直ししただけのように見える。よって、たぬ吉を打つなら276番。縁があったら、後で。


 その背中のマリンギャングは300番のオトシが開き。だがまあ、これも止めておこう。この台は総じてV入賞が辛く、打っていてあまり面白く思えないから。だがまあたぬ吉よりは脈ありの台が多そうだし、余程、のっぴきならない状況になれば、このシマを使うかも知れない。そうなったら嫌だな。万有を決して、その隣のオダテブタの釘を見る。


 302番のオトシそのものがいきなりデカい。303、305、306と4台固まってオトシが開いている。全6台中4台が開けられていることになる。よし、分かった。今日はオダテブタと付き合おうじゃないか。この中でどれが最右翼かとなると、オトシ入り口も大きく開いている305番だろう。短時間で過去の実績や釘の開け幅を反芻して305番に腰を下ろす。


 打ち始めると、いきなりオトシが大ナキするがVに寄らず。だが1000円で10個以上は役物に玉を入れられただろう。これだけナイてくれるからには捨て置けない。2000円打ったところでスペシャルルートに玉が向かい、V。だが、これは8Rだった。その玉を300個ほど打ち込んだところでV。今度は16Rを引いた。これで出玉は1200個ほど。これで食いついたかに思えたが、早くもスランプの気配。3Rを挟んで1200個の玉をすべて飲まれてしまった。時計は11時30分。


 これまでオダテブタを打った限りでは、最深部は1500個と見ている。ナキは衰えていないので、当然の買い足しに出ると、1000円を追加したところだから、1450個落ちで15RのV。これはまさに狙っていた線だと、気をよくする。


 ここからは1300個、1500個、1700個、2100個、2400個と、渋めの展開ながら徐々に玉が増えていき、2箱目を使える身分になった。


 ところがここが鬼の住み処。1000個打ち込んでも駄目。やがて3Rの当りが連発している中でのトータルの打ち込み数が1500個を超えてしまった。ナキも衰えていて、完全なスランプだ。


 なぜかこの日はオダテブタに(いつもはガラガラなのに)客が付いていて、この時点で満席。全員が多かれ少なかれ箱に玉を持っているのでやけに気が急く。よくよく見渡してみたら、自分が一番持っている玉の数が少ないじゃないか。止めた止めた。全部打ち込んでもう帰ろうと、やけになっていたら残り100個ほどのところでVに入った。これが15R。まったく面倒くさいことをしてくれる。粘ればまだ出るかもしれないが、こんな展開ではどうせ2000個が関の山だろう。そうでないのならば、ここはわざとらしくドギツイ出方をしなければいけないところ。上皿を打ち込んで3回しかナカなかったことで、完全に止める決心がついた。


 もう帰ろう。玉を代えたら1039個。レシートをカウンターに持って行ったら余り玉が239個だと。そうか、この店の両替のブツは1000円と3500円のものしかないから、2500円という額には換金できないのか。3箱のマイルドセブンとたった2つの両替のブツを手に退店する。13時29分。


 投資額=三千円。出玉=二千円。トータル=千円のマイナス。

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