2004年12月21日 | 元パチンコライターのブログ

2004年12月21日

●12月21日(火)晴れ


 あるまじきことだが、12月に入って何かと野暮用が相次いで、前回の日記以降、たったの2日しかD店に行っていない。内1回は羽根モノで時間を潰して午前中でリタイヤ、もう1回は夕方からちょっとばかりデジパチを打っただけ。これじゃあ勝ち負け以前の問題だろう。残り少なくなった2004年を綺麗に締めくくる意味でも、これからの10日間はできるだけのことをやろうと思う(といっても、果たして何日打てることやら)。


 そんな精神状態なので、今朝ははやる気持ちを抑えきれずに定刻より5分早めに家を出た。昨夜は若い衆と忘年会をして、家に帰った後もうだうだとやっていたのですっかり寝不足だが、パチンコをやる日は、まず寝坊することはない。空を見上げると、雲一つない青空。寝不足の瞼に朝陽が眩しい。どことなく忙しげに見える真っ当な人たちの後塵を拝するように、フラフラと駅前までの道を行く。


 8時45分、D店着。長らく朝イチの風景はご無沙汰だったので、店の前でおじぎをする従業員の挨拶が照れ臭い。会釈のように曖昧に首を動かして店入りする。


 まずはおそ松くんから。クギは羽根モノを打った12月8日以来の比較と言うことになる。おぼろげな記憶を頼りに端から順に見歩いたところ、どの台も大して代わり映えはしないように見受けられる。ワープが閉まっている台もそのまま。以前常連のプロらしき男がご執心だった372番が一番綺麗なツラをしている。またアケ返したのだろうか? まあ人の台を朝からガツガツと押さえるのは止めておこう。


 続いて大ヤマト2。とこれまで書いていたのだが、先々週に新世紀エヴァンゲリオンZFが導入されている。先週一度だけこのシマを打診したところ、面白そうな台だと感じたので、大ヤマト2は後回しにして、エヴァンゲリオンから。台の配置的にもその方が理にかなっている。このシマのクギを朝からキッチリと見るのは今日が初めてのこと。よってタテの比較などとてもできやしない。ワープ、ヘソ、道の3点に絞って見歩いていくと、ワープがアイている台がちらほらと目につく。ワープがアイているってことは、どうせデキワルだろ? と思ったが、大ヤマト2でもワープをいじっているという事実があるだけに捨てがたい。打つのなら221番、225番、288番辺りか。


 とりあえずどこも押さえずに大ヤマト2のシマへ。エヴァンゲリオンが入ってからも釣り吉三平、ウッドペッカーと立て続けに(面白くなさそうな)新基準機が導入されているので、ヤマトも少し影が薄くなっている。打ってもせいぜい千円当たり23回転が精一杯だろう。無理矢理打つなら6番、8番、16番、30番辺り。


 丁度いい機会だし、今日はエヴァンゲリオンを腰を据えて打ってみようか。と、心に決めて、エヴァンゲリオンのシマへ戻る。打つのなら221番、225番、288番が候補になるが、どの台が一番回るかといっても、ほとんど知らないシマだけに皆目見当が付かない。288番の隣は、よく見る常連が早くも台をキープしているから見過ごすとして、221番と225番の二者択一。悩んだ挙げ句にパッと見、ワープが綺麗なカタチをしている225番に腰を降ろすことにした。


 ここで気付いた。そういえば羽根モノを見ていなかった。しばらく来ていないと、こういう点が疎かになるからいけない。それだけ自分にとって羽根モノの存在が薄いということか。ざっと見歩いたところ、気になる台はアクアパラダイスの81番、これ1台のみ。以前から良かった寄りが、輪を掛けてアイている。粘れば打ち止めまで行くだろう。その他は総じてシメ体勢。前回打った76番も閉められている。


 思わぬところで慌ててしまったが、羽根モノのクギを見終えたところでちょうど開店時間になった。初挑戦の225番を打ち始めると、最初の千円では18回転しか回らなかった。ステージの性能からして、かなりのムラが生じる台だという印象があるので、千円くらいでは正体を見たとはとても言えまい。とにかく黙って5千円までは勝負。すると、みるみる回りが上がってきた。5千円を打ち終えた時点では、千円当たり28回転ペースだ。上等、上等。と、言ったって、5千円でもまだまだ台の性能を見切ったとは言えないところが弱い。やはり少しずつ回りが落ちてきた。それでも千円当たり26回転程度はありそう。まあ許容範囲というところか。


 しかし、よくないことに全く当たる気配がない。噂の(長い)ストーリー系リーチなど一度たりとも出て来やしない。回るといってもとんでもなく回る台でもなし、千回転まで回すのはやりすぎだろう。何分、経験不足のためにどこまで勝負すべきか、適当な線が分からないというのが正直なところ。まあ8500個、金額にして3万5千円辺りが妥当なところか。


 一度はそう決めたのだが、3万5千円の線が近付くにつれて、段々とアツくなってきた。スパッと3万5千円で見切りを付けられるか不安を感じていた折、3万4千5百円目にアッと驚くミニキャラ群が現れた。少年のカタチをしたキャラクターの大群。これが初のユニゾンリーチに発展して、当たってくれた。8・8・8。再抽選で7・7・7に昇格。ホッとした思い。時計を見たら11時45分。


 先に書いてしまうと、この確変は(意外にも)長命で、何と17連チャンもしてくれた。この連チャン中の模様をずっと書いていくと、不当に長くなりそうなので省略させて貰う。ともかくこの一撃大爆発で、出玉は約3万千個ほどに。投資金額の3万4千5百円を差し引いても、あっけなく本日の勝ちが確定してしまった。新基準機、恐るべしの思い。確変が(ようやく)終了したのが14時10分のこと。


 18回目――既にして盤石な体制を築いたのだから、ここは少量の打ち込みで逃げを決め込むことも考えたのだが、いくらなんでも1回の初当りで連チャンして、さっさと〝お帰り〟というのでは、さすがに面白くなかろう。また、後学のためにここは然るべき線まで打っておくべきだとも思う。とは言っても際限なく打ち込むことだけはごめんこうむりたいところ。前回当たった8500個落ちまの線までというのが妥当なところか。


 時短もあっけなく終了し、早い当りはなし。前回と同じくあっけなく確率線を超えてしまった。その後、6千個ほど打ち込んだところで、従業員を呼んで空箱をお返しして下からドル箱を上げてもらったところ、その瞬間に初めて見る使徒予告が。これはかなりアツい予告なんだろ? 従業員も上げたドル箱を元に戻すべきか思案顔。結局、背後に立って、待機姿勢を取った従業員と一緒に行方を見守ったところ、ユニゾンリーチに発展。当然の如く当たるかと思ったら、主人公の男女が爆風に巻き込まれてハズれてしまった。従業員と苦笑して一件落着。


 再び静寂の時間が訪れて、眠気を覚えてきた時、6800個ほど打ち込んだところで、今度はけたたましい警報音が。ビクッと体が反応して慌てて画面を見たら、何のことはない。朝から散々苦汁をなめさせられてきた〝ミッションモード突入〟だと。こんなの、単に何も知らない客に金を使わせるだけの演出だろ? と、ハナからなめきっていたのだが、意外や意外。〝5のリーチをかけろ〟のミッションを見事にクリアして、4と5のダブルリーチに発展した。5の図柄のミッションなんだから、当然確変で当たるんだろうと高をくくっていたら、あに図らんや、4で大当り。昇格もせず。当たったというのにガク然タリ。時計を見たら16時23分。


 19回目――中途半端な線で中途半端な単発大当りなどを引くと、この後の展開が計りづらい。この時点で本日の最高値より5000個のマイナスになっているわけだから、ここから8500個打ち込むのは、さすがにやりすぎだろう。と言っても、他に適当な線が見当たらない。何となく打ち込みを続けていたら、前回のかかりがなくなった辺りでリーチ後の背景に見たことのない女の子が現れた。ドキッ。キミは一体誰なんだい? キツネにつままれた心境で画面を見つめていたら、シンクロリーチから大当り。6・6・6。またしても単発で終わるようじゃ、先に楽しみが持てないぞ。固唾を飲んで再抽選を見守っていたら、6を通り越して7で停止してくれた。誰だか知らないが、ありがとう。本日2度目の確変を引く。時計は17時ちょっと過ぎ。


 ★自宅に帰って調べてみたら、先の女の子というのは、主人公の母親だとか。随分若いお母さんだねえ。大当り確定予告と知って、納得の思い。


 この確変は5連チャンで終了した。新基準機は連チャンが長くなりがちなので、いちいち経過を書いていると長くなるし、取り立てて書くべきことがない場合は連チャン回数だけを記させて頂く。ともあれこの二度目の確変で出玉は元の最高値を上回って約3万3千個。連チャンが終了したのは17時30分過ぎ。


 24回目――時間も時間だし、後は早い当りだけを狙って千個までのパチンコにしようと思う。終了の時を迎えるべく玉を打ち込んでいたら、6百個ほど打ち込んだところで、またも見慣れぬ風景が。背景が秘密のアジト(?)のようなものになって、何のリーチに発展したか忘れてしまったが、当然のように当たってくれた。他の背景もよく分からないが、一体何を意味する背景なんだろう? 当たった図柄は4。再抽選で5に昇格して、予想外の確変を引く。17時52分。


 25回目(確変中)――全く楽しむ瞬間がないまま、ユニゾンリーチで2・2・2。保留4個目の出来事。まあいいさ。ここで長命を望むほど俺は欲張りではない。


 26回目――さらに粘ればなにがしかの当りが期待できるだろうが、ここはもう時短終了までの命にしたいと思う。時短終了後、上皿分の玉を打ち込んで、玉を変えたら3万8千個。18時10分に至る。


 投資額=3万4千5百円。出玉=3万8千個。トータル=5万5千円のプラス。