2004年11月24日 | 元パチンコライターのブログ

2004年11月24日

●11月24日(水)晴れ

 清々しい青空。どことなく頼りない陽射しが、初冬の到来を告げているよう。冬の澄んだ空気が、青空を一層美しく見せてくれている。冬っていうのは不思議なもんだねえ。外に出るのが億劫になる季節だというのに、空だけは美しく、外に出れば何かいいことがありそうだと告げているみたい。だんだんと朝の洗顔の水も冷たくなってきた。本格的な冬の到来まであとわずか。そうか。あと1ヶ月でクリスマス・イブか…。2004年もアッという間に過ぎ去り、こうして人はまた歳をとっていくのだろう。  8時30分、いつものように自宅を出る。ネグラのD店までは約20分の道程。駅前へと続く裏通りをひたひたと歩く。ゴミ捨て場でカラスが不気味な風体を晒している朝。


 8時50分、D店に到着。店の外に立っている従業員のおじぎも毎度おなじみ。この従業員は一体朝の何時からここにいるんだ? 寒いだろうに。Yシャツ姿で直立不動の姿勢を取っている従業員に何となく申し訳ないような気持ちを抱きながら「いらっしゃいませ」の声を聞いて店内に入る。


 ★D店は8時30分から客を店内に入れている。オレは(よっぽど押さえるべき台がなければ)8時50分に店入りするわけだから、朝の並びは皆無と言うこと。ちなみに8時20分までに店に来れば、好きな台の予約をすることもできるらしいのだが、クギも見ない状態で台を押さえたって面白くないだろう。よってこのサービスは基本的に無視している格好。


 まずは入り口近くのCRおそ松くんから。昨日が祝日で、土日からつながってちょっとした連休みたいなものだから、この4日間はパチンコを打っていなかった。よってクギは先週の金曜日との比較。


 あまり期待はしていなかったが、案の定、シメシメルックだ。立って見る限り、どの台もヘソが平行かそれ以下。木曜日に自分が(ちょっとばかり)打った365番台もしっかりヘソを叩かれている。先週までは千円当たり25回転程度の台も結構あったように見受けられたのだが…。ほとんど全台がヘソと道クギを叩かれて一巻の終わり。もともと性能のいい台だから、このクギでも打とうと思えば打てるのだろう。縁があったら365番台にでも再挑戦してみようか。


 続いておそ松くんの位置からちょうど対角線の位置にあるF大ヤマト2。ここは2シマ全34台あるシマだし、導入以来(ホールが)力を入れているシマだけに期待が持てる。が、結論から言うと期待はずれ。先週の木曜日の時点では、何故か知らぬが両カドから2、3台を重点的にアケていたのだが、カド台は道クギを殺されている。それでも何台か据え置きの台がある。23番、31番、51番、2番、8番、10番当たりが候補か。どれもカドから2台目。カド台を閉めて、カドから1台目だけシメずに残しているといった格好だ。取りあえず見た目が一番綺麗な31番にタバコを置く。


 最後は羽根モノ。たまには心静かに羽根モノを打とうという気持ちもある。アクアパラダイス、レレレにおまかせ、仮面ライダーの順に見歩いたところ、アクアパラダイスの81番が(横の比較で)やや寄りがプラスになっているように感じる。縁があったら、後で。その他は別段食指が動く台はなし。先々週に寄りがアイていたレレレの71番台も大した代物ではない。羽根モノのシマは先客が多いので、この時間ではすでにかなりの台が埋まっている。まずは羽根モノからクギを見るべきなのだろうか? といつも思うのだが、結局一度も実行に移してはいない。


 クギを見るのはここまで。先週まで見ていたプリティバンドは、今週の入れ替えで外されてしまった。超海はいつ見てもクギをアケる気配がないので、朝から見るのはヤメにした。入れ替えの早い昨今では、ロングヒットしそうな機種でないとアキ台を探すのは困難。毎週毎週、新しい台が登場しているD店においてはなおさらだ。この辺りをどうにかしてくれないか? と言ったって、それは店の事情。こちらとしては成り行き任せで行くしかない。

 さて、31番台。シマの真ん中の切れ目から2台目の台。回りはいかにと打ち始めたら、まずまずの回り様。千円当たり26回転といったところか。これだけ回ってくれれば十分戦えるだろう。と、安心していたら3500円目の玉を買った辺りからア然とするほど回らなくなってしまった。5千円打った時点で121回転。悪くはないのだが、この大ムラは何となくイヤーな予感がする。さほど惚れている台でもないし、今はこれまで。23番に移る。23番は、これまた(通路側の)カドから2番目の台。早速打ち出すが、なかなかヘソに入らない。イライラしていたら500円分の玉を半分ほど使った辺りからポコポコとヘソに入り始め、スペースゼロ5機登場から、ウインドウ予告のガノンガイラーが出現。さらに大ヤマト砲フラッシュのオマケ付き。キツネにつままれたような思いで眺めていたら、当たってしまった。ワープリーチから右下がりに2・2・2。再抽選はせず。


 2回目――初当たりが単発絵柄なのがやるせない。時短中、やけにスーパーリーチがかかりまくるが、結局連チャンがなかったことも悔やまれる。さあ、ここはどこまで勝負するべきだろうか? といったって1箱ぽっちの出玉では全ツッパしかないだろう。が、千個ほど打ち込んだところでこの台の正体が見えた。恥ずかしながらワープのクギはチェックしていなかった。ワープ入口に玉がひっかかること、シバシバ。結局のところ千円当たり22回転かそこらだろう。当然の如く出玉も全て飲まれてしまった。よく回る台ならば(D店の)当たりの相場である3300個落ち辺りまでは勝負しようと思っていたのだが、この程度の回りで追加投資をしていたらどこかの誰かに笑われてしまいそう。よって追加投資はせずにヤメ。時間は10時20分。


 さあ、どこを打ったら誉められるだろうか。といったってこんなパチンコ、結果がどう転ぶかなんてわかったもんじゃない。10番台でも打診してみようか。以前に打ったときは千円当たり26回転程度はあった台。あれから幾数日経って(他の台と同じように)道クギを一段階シメられている形だが、ステージのクセは優秀と見なしている台。打ち始めたら、回るもなにも1回転目にビーム予告とガノンガイラーが複合。隣の若者もア然顔。が、「WARNING」付きのスペースゼロリーチに発展して、当然当たってくれるものと思ったら、-1コマで頓死。ヤメたヤメた。何となく3千円まで打って退散。68回転。


 この時間になると大ヤマト2のシマもかなり騒然としてくる。めぼしいところは全て人の手に渡ってしまっている。さあ、どうしてくれようか? 店内をほっつき歩くが、大ヤマトよりも「若い」おそ松くんは満席状態。新台のくにおくんはつまらないし、早くも打つべき台がなくなってしまった…。待てよ、朝イチにアクアパラダイスの81番が気にかかったのだった。久々に羽根モノを打ち止めにして溜飲を下げようか。


 羽根モノのシマに行くと、レレレや仮面ライダーはほぼ満席状態なのに比べ、アクアパラダイスはガラガラ。お爺さんが一人、黙然と打っている。目当ての81番も当然のごとくアキ。しかし、早速打ち始めたところ、頼りの寄りが全然使い物にならない。ナキは上々で2チャッカーにもよく入るのだが、寄らなければ意味がない。一向に好転する気配を見せないということは、結局大した代物ではなさそうだ。2千円も使ってしまった自分が愚かしい。


 いよいよ打てる台がなくなってきた。一番客の少ないCRわ。などを千円だけ打ってみたりもしたが、これは完全な時間潰し。打つべき台がなければ帰ればいいのだが、まだ11時過ぎでは帰るに帰れない。おそ松のシマを見たり、新海物語スペシャルのシマをうろついたりするが、ノー天気そうなサムの人形を見ていると戦意が喪失してくる。ままよとばかりアクアパラダイスのシマに81番台に再挑戦してみたが、相も変わらずの寄り状態。またも2千円取られてギブアップの羽目。で、結局行き着いたのが大ヤマト2のシマ。後学のために15番台でも打ってみようかという気持ちになった。


 15番台というのは、常連の知り合いが、先々週のいつぞやに2400回ハマリを食らった台。自分はその真後ろの28番台で打っていたのだが、「28回転はありますよ」という言葉通り、かなりよく回っている印象を受けた。ご多分に漏れず、この台も道クギがシメられているが、デキのいい台ならばこの程度のマイナス調整でも25回転くらいはあるのではないか? そう手前勝手に決めつけて勝負開始。打ち始めるとやはりよく回る。朝イチで打った31番と同様に千円当たり25回転ちょっとか。これなら3300個落ちまで勝負できるかもしれない。


 淡い期待を持った自分が浅はかだった。5千円目を過ぎた頃からパタリとヘソに入らなくなり、8千円投資した時点で回転数は188。もういい。粘っていれば当たるかもしれないし、その内回りも、もう少し好転するかもしれないが、そんな悠長なこと言ってはいられまい。今度こそ帰ろう。つまらないけれど、色々打ち回って負けを増やすよりはマシだろう。12時ちょっと前、退店。


 投資額=2万2千円。出玉=0個。トータル=2万2千円のマイナス。