先日見た映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。
見終わったのが深夜0時くらいだったんだけど、その流れで、師匠がどうしてもあたしに、アニメ版の露伴先生を紹介したいって言ってきかないもんだから、そのままアマプラでジョジョ本編の第4部に遷移。
露伴先生初登場回を鑑賞しました。
出鼻からなかなかのインパクトでしたね。
まず「岸辺」って表札。妙にデカくてしょぼい。あのすっとぼけた感じがいかにもジョジョの世界っぽい。
有名な漫画家が住んでいるらしいという話をたよりに家までやってきた間田先輩と康一くん。玄関のドアの前に立った康一くんがピンポンしようと、恐る恐る伸ばした指がアップになった瞬間、見てる側も「あ、これ、押す前に来るヤツ!」ってわかるんだけど、わかってても、ドアの隙間からガッて腕を摑まれるとビビるね。
で、現れた露伴先生は髪が緑で、ヘアバンドも緑!
師匠がずーっと「バラン、バラン」と連呼してた理由がわかったわ
それにしても、実写化のときに髪を緑にしなかったのは正解だったね。生身の人間で髪を緑にしたら、ちょっと妖精の王みたいになっちゃったんじゃないかな。服も黒で、白黒に統一したセンスがすごいな、って感心しちゃったよ。下手に原作と同じにそろえるより、結果的に近いイメージになってる気がする。実写制作側の深い理解と愛を感じました。
で、続き物って、見始めるとやめられないじゃあないですか。結局その流れで、第4部の最後まで見ながら、ジョジョ談義で夜を明かしてしまったよ。
第4部は、なかなか少年漫画っぽくていいね。
初めて見たジョジョのアニメが第5部だったんで、あの露出度の高い衣装にも、じゃんじゃん繰り出される複雑なスタンドの設定にも、うまくついていけなくて、ちょっとジョジョは無理かなと思ってたんだよね。でも、第4部は安心して見られたわ。(見たのは後半だけだけど。)
でもね。思っちゃったんだよね。
主人公は、もしや早人だったのでは???
ラスボス吉良吉影が面割れちゃったからって、整形して入り込んだご家庭の息子ね。極悪人が父親になりすましてるって見破ったのも早人だし、孤立無援で悪の父親とずっと1人で闘ってて、なんなら1回殺されて生き返ってるし。
戦闘時には、仗助を信じて爆弾に飛び込んだり、策を練ったり、本当に11歳?って思っちゃったよ。コナンみたいに中に高校生入ってるんじゃないですかね?
仗助もラスボスとの決戦では頑張ってたけどね。でも、最後においしいところ持ってったのは承太郎だし、それを援護したのは康一くんだし 仗助ちょっと残念感。どんまい
まあ、チームでの勝利っていうのはジャンプっぽくてよかったということにしておきます。
適役の吉良吉影も、なかなか尖っててヨカッタ。手フェチなのはいいとして、切り落とした腕とドライブデートしてるのはヤバかった。ハンドバッグとか持たせちゃったりしてね。
で。切り口から滴る血が車の座席にたれちゃったときに、その手にハンカチをもたせて血を拭かせるシーンがあるんだけど、切り取られた腕だからね。死んでるから。力とか入らないから。グラグラしながら拭いてる動きが妙にリアルで、あたしの脳に鮮明に刻まれちゃったよ。よくもまあ、あんなエキセントリックなことを思いつくもんだと改めて感心しましたわ。
そして、幽霊の杉本鈴美が、ジョジョのキャラとは思えないぐらい美少女だった。しかも、最後の最後で、ラスボス吉良吉影を完全に葬ったのは鈴美ちゃんなんだよね。スタンドだけじゃなくて、幽霊という異空間も混ざっていたのがストーリーに深みを与えてたと思う。
あと、あんまり必然性はなかったんだけど、鈴美ちゃんと露伴ちゃんが細~くつながってたのも良かったかな。おかげで、強がり露伴先生の「本当は寂しい」ってセリフが聞けたしね!
実はあたし、週刊少年ジャンプで『ジョジョの奇妙な冒険』の連載開始第1回から読んでる世代なんだよね。もう、ジャンプ イケイケ時代見てんの。新春特集かなんかの折込で、荒木飛呂彦先生が全身カラー写真で出てたのとかもリアルタイムで見てる。覚えてるのは、なんかプレゼントページとかだったかな。荒木先生は、ゆでたまごと並んで露出多かった気がする。もう遠い記憶だから曖昧だけど。
で、当時。
あたしがどんだけジャンプが好きだったかっていうと。
ジャンプ毎週買ってるとたまってきて狭い部屋に置ききれなくなるじゃないですか。親に捨てろってうるさく言われるから、仕方なく捨ててたんだけど、当時まだお小遣いあんまりなくて単行本とかは買えなかったから、捨てる前にジャンプを解体して、好きな作品だけ、抜き出して作品ごとに積み上げて保存しておいたくらいにはハマってた。だったら捨てないで本のまま保管しとけよ、って感じだけど、なんかね。作品ごとに分けてとっておく形態にめっちゃ満足感があったんだわ。
あたしの洋服ダンス開けると、作品ごとにジャンプが山積みになってるっていう。
今考えると、ちょっとどうかしてる
で、『魁!!男塾』とか、『ろくでなしBLUES』とかはストックしてたけど、ジョジョは捨ててたんだよねぇ。こんなに長く連載が続くとはね。びっくりだよ。
まあ、そんな感じなんで、空条承太郎が出てきたかなぁ、っていうくらいで記憶が終わってる。ディオとの時間止め合戦あたりで脱落しちゃったんだよね。
師匠は、多分、物心ついたときには第7部とかなんじゃないかな。新しい方のジョジョに詳しいから(って、古い方もあたしよりよっぽど詳しいけど)、いろいろ教えてもらいつつ、語り合ったナイトでした。
ジョジョにも、ぼちぼち追いついていく予定
