なぁ助の勝手にレビュー☆

なぁ助の勝手にレビュー☆

ミーハー気分に任せて好きなマンガ、アニメ(たまにお芝居)を勝手に愛で散らかすブログです。
自分のいいように解釈して、ただただ「いいなぁ~❤」「好きだなぁ~❤」を垂れ流すだけですが、
話の合う人がいないので、「それ、わかるわ~」という方を求めてます。

Amebaでブログを始めよう!

先日見た映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。

見終わったのが深夜0時くらいだったんだけど、その流れで、師匠がどうしてもあたしに、アニメ版の露伴先生を紹介したいって言ってきかないもんだから、そのままアマプラでジョジョ本編の第4部に遷移。

 

露伴先生初登場回を鑑賞しました。

 

 

出鼻からなかなかのインパクトでしたね。

まず「岸辺」って表札。妙にデカくてしょぼい。あのすっとぼけた感じがいかにもジョジョの世界っぽい。

 

有名な漫画家が住んでいるらしいという話をたよりに家までやってきた間田先輩と康一くん。玄関のドアの前に立った康一くんがピンポンしようと、恐る恐る伸ばした指がアップになった瞬間、見てる側も「あ、これ、押す前に来るヤツ!」ってわかるんだけど、わかってても、ドアの隙間からガッて腕を摑まれるとビビるね。

 

で、現れた露伴先生は髪が緑で、ヘアバンドも緑!

 

ジョジョの奇妙な冒険 35 (ジャンプコミックス) [ 荒木 飛呂彦 ]

 

師匠がずーっと「バラン、バラン」と連呼してた理由がわかったわ笑い泣き

 

 

それにしても、実写化のときに髪を緑にしなかったのは正解だったね。生身の人間で髪を緑にしたら、ちょっと妖精の王みたいになっちゃったんじゃないかな。服も黒で、白黒に統一したセンスがすごいな、って感心しちゃったよ。下手に原作と同じにそろえるより、結果的に近いイメージになってる気がする。実写制作側の深い理解と愛を感じました。

 

で、続き物って、見始めるとやめられないじゃあないですか。結局その流れで、第4部の最後まで見ながら、ジョジョ談義で夜を明かしてしまったよ。

 

第4部は、なかなか少年漫画っぽくていいね。

初めて見たジョジョのアニメが第5部だったんで、あの露出度の高い衣装にも、じゃんじゃん繰り出される複雑なスタンドの設定にも、うまくついていけなくて、ちょっとジョジョは無理かなと思ってたんだよね。でも、第4部は安心して見られたわ。(見たのは後半だけだけど。)

 

でもね。思っちゃったんだよね。

主人公は、もしや早人だったのでは???爆  笑

 

ラスボス吉良吉影が面割れちゃったからって、整形して入り込んだご家庭の息子ね。極悪人が父親になりすましてるって見破ったのも早人だし、孤立無援で悪の父親とずっと1人で闘ってて、なんなら1回殺されて生き返ってるし。

戦闘時には、仗助を信じて爆弾に飛び込んだり、策を練ったり、本当に11歳?って思っちゃったよ。コナンみたいに中に高校生入ってるんじゃないですかね?

 

仗助もラスボスとの決戦では頑張ってたけどね。でも、最後においしいところ持ってったのは承太郎だし、それを援護したのは康一くんだし爆  笑 仗助ちょっと残念感。どんまいグッド!

 

まあ、チームでの勝利っていうのはジャンプっぽくてよかったということにしておきます。

 

適役の吉良吉影も、なかなか尖っててヨカッタ。手フェチなのはいいとして、切り落とした腕とドライブデートしてるのはヤバかった。ハンドバッグとか持たせちゃったりしてね。

で。切り口から滴る血が車の座席にたれちゃったときに、その手にハンカチをもたせて血を拭かせるシーンがあるんだけど、切り取られた腕だからね。死んでるから。力とか入らないから。グラグラしながら拭いてる動きが妙にリアルで、あたしの脳に鮮明に刻まれちゃったよ。よくもまあ、あんなエキセントリックなことを思いつくもんだと改めて感心しましたわ。

 

そして、幽霊の杉本鈴美が、ジョジョのキャラとは思えないぐらい美少女だった。しかも、最後の最後で、ラスボス吉良吉影を完全に葬ったのは鈴美ちゃんなんだよね。スタンドだけじゃなくて、幽霊という異空間も混ざっていたのがストーリーに深みを与えてたと思う。

 

あと、あんまり必然性はなかったんだけど、鈴美ちゃんと露伴ちゃんが細~くつながってたのも良かったかな。おかげで、強がり露伴先生の「本当は寂しい」ってセリフが聞けたしね!

 

実はあたし、週刊少年ジャンプで『ジョジョの奇妙な冒険』の連載開始第1回から読んでる世代なんだよね。もう、ジャンプ イケイケ時代見てんの。新春特集かなんかの折込で、荒木飛呂彦先生が全身カラー写真で出てたのとかもリアルタイムで見てる。覚えてるのは、なんかプレゼントページとかだったかな。荒木先生は、ゆでたまごと並んで露出多かった気がする。もう遠い記憶だから曖昧だけど。

 

で、当時。

あたしがどんだけジャンプが好きだったかっていうと。

ジャンプ毎週買ってるとたまってきて狭い部屋に置ききれなくなるじゃないですか。親に捨てろってうるさく言われるから、仕方なく捨ててたんだけど、当時まだお小遣いあんまりなくて単行本とかは買えなかったから、捨てる前にジャンプを解体して、好きな作品だけ、抜き出して作品ごとに積み上げて保存しておいたくらいにはハマってた。だったら捨てないで本のまま保管しとけよ、って感じだけど、なんかね。作品ごとに分けてとっておく形態にめっちゃ満足感があったんだわ。

あたしの洋服ダンス開けると、作品ごとにジャンプが山積みになってるっていう。

今考えると、ちょっとどうかしてる笑い泣き

 

で、『魁!!男塾』とか、『ろくでなしBLUES』とかはストックしてたけど、ジョジョは捨ててたんだよねぇ。こんなに長く連載が続くとはね。びっくりだよ。

 

まあ、そんな感じなんで、空条承太郎が出てきたかなぁ、っていうくらいで記憶が終わってる。ディオとの時間止め合戦あたりで脱落しちゃったんだよね。

 

師匠は、多分、物心ついたときには第7部とかなんじゃないかな。新しい方のジョジョに詳しいから(って、古い方もあたしよりよっぽど詳しいけど)、いろいろ教えてもらいつつ、語り合ったナイトでした。

 

ジョジョにも、ぼちぼち追いついていく予定ニヤリグッド!

 

 

 

 

 

プライムがやたら推してくるので、露伴先生がルーヴルに行ってくるのを見届けてきました。

 

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

 

あたし、ドラマシリーズの「くしゃがら」が大っ好きなんだよね。でも、ルーヴル編は映画館に行った友人の反応がイマイチだったんで、あんまり期待してなかったの。

 

で。アマプラで見たけど、良かったと思う。ストーリーも構成もわかりやすくまとまってて、おもしろかった。

 

以下、大いにネタバレです。

 

  映像・演出

たしかに、映画館に行って見るメリットは、あんまりないかもしれないな、とは思った。

てか、引きこもりのあたしは滅多なことでは映画館に行かないから、判断基準としてあんまり参考にはならないと思うけけどね。

 

でも、特に映像や音楽に力入れてるって感じじゃなかったかな。

ルーヴルのシーンも、せっかくのロケだったんだし、もうちょっと迫力出せる方法はあったかな、って感じがする。パリの風景も、映画っていうより、観光映像的なショットっぽかった。わざとそうしてるのかもしれないけど。

 

あえて言うなら、あたし、サモトラケのニケ像が、とにかく大好きなんで。あそこが何度も出てきたのはうれしかった。でも、せっかく出すならあんな何回も出さなくていいから、あの圧倒的に高貴で静謐な空間をばーんと、印象的に写してほしかったっていうのはあったなぁ。

 

実は、若かりしころ、パリに1年住んでたことがあって(あ、これ、人生でほとんど何の役にも立たなかった黒歴史なんだけど)、そのときの数少ないよい記憶の1つが、このサモトラケのニケ。

旅行者がほとんどいない閑散期の早朝にルーヴルに行って。ほとんど1番乗り的な?

絶対にまずニケ像を見る!って決めてたんで、ニケスペースに直行。誰もいないルーヴルのニケ像の展示は、とにかく、とにかく、素晴らしかった。(語彙力💦)

張り詰めたような、透き通った空気に満ちていて、白い階段の下から見上げると、ただただ高貴なニケの姿。鑑賞するというより、肌で受け止める感じ。

いやー、あれはもう一度体験したい。

 

ということで、せっかくのルーヴルだったし、もうちょい広さとか迫力とか感じるショットがあってもよかったなぁ、とか思っちゃった。

 

あ、でも、ルーヴルの地下のシーンは貴重だね。さすが、もと宮殿だけあって、じめっと陰鬱で、秘密めいていて、ミステリー・ホラー的な舞台としては最高でした。あの華やかなルーヴル美術館の下にこんな「陰」の空間があるのかと思うと(あれはリアルにあるんだよね?)、なおさらテンションあがる。しかも、そこに常時待機している消防士がいて(設定なのか現実なのかは不明)、「彼らは隠し通路もすべて把握してます」とかいうセリフがある。「隠し通路」とか、ちょっとわくわくしちゃくよね。で、実際の映像も確かに迷路っぽくって隠し通路がいっぱいありそう、っていう感じ。すごく説得力があった。

まあ、そんな湿気の多いところに美術品を貯蔵したらまずいでしょ、とかちょっとツッコミ入れつつ爆  笑

 

  ストーリー

ストーリーは、大きくわけで4つの場面から成っていて、

 

・現在の岸辺露伴パート(杜王町)

・17歳の露伴先生回想パート

・現在の岸辺露伴パート(パリ)

・謎解きのコアとなる250年前の江戸時代パート

デビュー前のまだ若かりし露伴先生が、奈々瀬という不思議な女性から聞いた「この世で最も黒く、最も邪悪な黒の絵」をめぐるミステリーホラー。

 

江戸時代に山村仁左右衛門という無名の絵師が描いたという「黒の絵」。露伴先生は、その絵の話のことは、すっかり忘れていたんだけど、ふと見た画集がきっかけで思い出し、好奇心に煽られ、その真相を突き止めるためにルーヴルへと向かうという流れ。

 

前半パートでは、仁左衛門につながる絵のオークションで怪しい人物と競り合ったり、その絵を見た人間が変死したりするなど、謎を掻き立てるような演出があって、それがいい感じに謎解きに繋がってた。アマプラで「ミステリー・ホラー」ジャンルになってたから、ええ?って思ったけど、本当にミステリー・ホラーでしたよ。

 

で、正確な時間配分はちゃんと確認してないけど、

体感的には、杜王町シーン1/4、回想シーン1/4、ルーヴルシーン1/4、江戸時代シーン1/4って感じ。

前半、結構長めの回想シーンで、なっかなかルーヴル行かないし。

行ったあとは結構ちゃちゃっと解決して、謎解きシーンがわりとゆったりあった印象。

もしかすると、回想と江戸時代はもっと短かかったのかもしれないけど、内容的にも演出的にも濃かったから、体感満足度が高かった。

 

なので、露伴先生をたっぷり堪能するというより、ミステリー・ホラーを楽しむ感じかな。あたしとしては無理に露伴パートを引き伸ばして「岸辺露伴」色を出そうとするより、エンターテイメントとしてまとまってて楽しめたから、満足ですね。

 

  キャスト

さて。ミステリーのきっかけとなった回想シーンは、流石に17歳設定だから、高橋一生じゃなくてイケメンの若者が演じてた。役者さんじゃないな、と思って調べたら長尾謙杜くんという、なにわ男子のメンバーだそう。アイドル疎くてすみません💦

 

頑張ってて好感持てる感じでした。芝居が初々しいから、木村文乃演じる奈々瀬に翻弄される感じが自然に出てて、うん。よかった。

 

でもね、個人的な好みとしては、高橋一生の演じる17歳が見たかったなぁ。「えー、高橋一生じゃないのかよ」って画面に向かって言っちゃったよ。舞台だったら絶対本人がやるじゃん? めっちゃ興味ある。まあ、でも映像では無理かぁ。高橋一生と木村文乃がからんだら、どうしたって大人の魅力になっちゃうかぁ。初々しさを出すという意味では、長尾謙杜くんで正しい選択だったとは思います。はい。客観的には。

 

逆に、江戸時代パートの仁左衛門が、なんと高橋一生の1人2役でびっくりだったわ。ちょんまげ&さかやき似合ってた飛び出すハート

 

かつて出会った謎の女性 奈々瀬は、実は露伴先生の先祖であり、仁左衛門の妻だった人で、仁左衛門の絵に込められた怨念を払ってほしくて現世に現れ、露伴先生を巻き込んだという種明かしがあるんだけど、まあ、この種明かしとなる「江戸時代パート」の高橋一生のお芝居の素晴らしかったことビックリマークビックリマーク

熱演でございました。

 

藩のお抱え絵師の家の後継ぎとして、純粋に好奇心旺盛に絵を楽しみながら家業に邁進する快活なシーンから、勘当され、次第に「黒」に執着するようになっていき、妻の病気をきっかけに、そのこだわりが狂気的になっていって、最後は目の前で病気の妻を撲殺されたことで完全に壊れるところまで。

 

こういうのやらせると天下一品だよね。

毒のないところから、狂気まで。

自然にできるのがすごいんだわ。

あたしの中では、江戸時代パートがいちばん印象深かった。

 

もちろんその前のね。ルーヴルでのクライマックスシーンも迫力ありましたよ。

 

ルーヴル美術館の地下倉庫で、仁左衛門の「最も邪悪な黒の絵」と対面するシーン。一緒に地下室に行って絵を見た人が、次々と幻覚に落ちていくのよ。その絵を見てしまうと、自分や自分の先祖が犯した罪が幻覚となって襲ってくるんだけど、ただの幻覚のはずなのに、その人自身に対しては、その幻覚が現実に起こって死んでしまうという、世にも奇妙な物語的な設定。

 

例えば、兵士に囲まれる幻覚を見た消防士は、「やめてくれー」って叫びながら倒れるんだけど、他の人には何にも見えてないわけ。その消防士が1人で勝手に暴れて倒れたようにしか見えない。幻覚だから。なのに、倒れた消防士を見ると銃弾で蜂の巣になってる。

 

案内役のエマは小さな息子を水難で失っていて、自分の責任だと思い詰めていた。だから、絵を見た途端、息子の亡霊を見ながら自分も溺れていく幻覚に陥る。水なんか全くないところで、大量の水を飲んで窒息寸前の状態になっちゃう。

 

その他、騙した絵師に襲われる幻覚の中で、殴られて死んでいくキュレーター。

炎に包まれて炎上した消防士。

そこにいる人たちが、次々幻覚に倒れていくわけ。

暗い密室での阿鼻叫喚。

 

そんな恐怖シーンを一通り目の当たりにした露伴先生。みんな幻覚に倒れて最後に1人取り残されるんだけど、これだけ恐ろしいことを体験してるのに、「過去の罪が見えるとするなら、自分には何を見るのだろうか。」とか考えながら、脂汗をかきつつ、ゆっくりと黒の絵の方へ振り向くんだよ。このときの高橋一生の顔、サイコーだったよ。まさに「怖いもの見たさ」を絵に描いたような表情。「いやいや、やめようよ。その好奇心」とかね。声にでちゃったよ。

 

で。露伴先生が振り返って見た絵には、かつて会ったあの奈々瀬が描かれていて、それを見た露伴先生の手がみるみる黒く染まっていって、妄想に絡め取られそうになる。まあ、そこは露伴先生なんで、九死に一生を得るんですけどね。怨念にも打ち勝つ露伴先生。さすが。

 

あ、でも、さらにウワテがいてね。

その、世にも邪悪な黒の絵を見たのに、何ともなかった人がいたんですわ。

編集者の泉京香。

さすがです。

ジョジョ的世界観の衣装やらリボンやらを平然と着こなし、なんともいえない存在感を放つ 飯豊まりえ。健在でした。

 

そうそう、衣装といえば。

あの、露伴先生の頭に巻かれている黒いバラン状のシロモノ。

初めて見たときは違和感しかなかったんですが、

今回はもう、全く普通に受け止めていた自分が怖かった。

もしかして、違和感を減らすためにデザインのマイナーチェンジしてるのかなと思って、第1期と映画の映像比較をしてみたんだけど、変わってなさそうだね。

あたしの受容力が上がったのか。

高橋一生がバランに寄せてきたのか。

いや、バランに寄せるって! なんだよそれ笑い泣き

とにかく、馴染んでたわ。いろいろ。

 

そして、個人的に気になる役者さんが出てたので、ちょっと「お」と思っちゃった。

最初の方で、露伴先生が落札した黒の絵を盗み、結局変死してしまった男がいたんですが、あの役者さん、去年だったか、とある舞台を見に行ったときに、ちょっと気になった役者さんだった。前原滉さん。応援してますニコニコ

 

  おまけ

ところで、なんで舞台をルーヴルにしたんだろうと思って調べたら、この作品。なんとルーヴルからのオファーで描かれてたんだね。

 

「フランスのルーヴル美術館とフュチュロポリス社が2005年より実施してきたBD(バンド・デシネ)プロジェクトの第5弾として、2009年に発表された荒木飛呂彦の漫画作品。」で、「新聞社を通じて、ルーヴルからオファーが舞い込み、荒木はこれを快諾した。」(wikipedia)

とありました。

ルーヴル美術館からのオファーっていうのはすごい。

 

しかも、他の参加作品がフルカラーだったからって、123ページをフルカラーで制作したとか!!

 

まって、その当時、センセってば50歳くらいだよ。すごいね、そのエネルギー。俄然原作に興味湧いてきたわ。あー、でもあんまり得意じゃないんだよなぁ、荒木飛呂彦センセーの絵柄キョロキョロ どうしよう。ただいま購入検討中デスグッド!

 

以上、「岸辺露伴ルーヴルへ行く」鑑賞報告でした。

 

 

 

 

 

なかなかブログ書けてないけど、

なーんか、あたし、最近BLばっかり読んでる。

 

この前、ちょっと表紙が良さげだからって、

タップした作品。

いきなり女子が出てきて、

あれ、これBLじゃないジャン、って、

速攻削除してる自分が怖い。

 

異性恋愛に興味がなくなっとる……びっくり

 

やっば、完全に腐女子だわぁ、とか言ってたら、

あたしの年齢だと、「貴腐人」って言うんだって!

 

貴腐人」て 笑い泣き

 

字面がもう日本語として崩壊してる。

腐ってるのに貴いってヤバすぎ。

 

ま、希少種ということですかね爆  笑

 

***************

そんなこんなで、BL漬けの日々のあたし。

ここにきて、ワイルドなセクシーさに目覚めた感じなんだよね。

どんどん守備範囲が広がってて、

自分でもびっくりなんだけど。

 

ということで、この作品。

 

「こいつはダメだと知っている」

こいつはダメだと知っている crossroads (フルールコミックス) [ 吉田 実加 ]

 

ねえ、この清水(攻・ノンケ)がめっちゃいい。

 

俺様で乱暴で貞操観念ゆるゆるで、

クズなんですけど。

しかも、こういう面長ワイルドって、あたしは本来苦手で、微妙なあごひげとか「なんか見た目が汚くね?」ってしか思えなかったはずなのに。

ガタイがよくって顔が小さいのも、ちょっと苦手なはずなんだよね。

 

実際、この作品も、始めのうちは元気で明るくて面倒見がいい(受・ゲイ)が気になって読んでたのよ。だけど、読み進めるうちに、いつの間にか清水の魅力に引きずり込まれてた。で、苦手なはずのビジュアルが、たまらなくよく見えてしまってる不思議。

 

晶とはケンカップルなんだけど、

相変わらず俺様なのに、

なんか晶には甘いところがあったり、

意外と世話焼きだったり、

感情表現がストレートだったりして、

最初がクズすぎただけに、

よく見えちゃうんだよね。

 

しかも、ちょいちょい清水推しの、ボーナスカットが挟み込まれてる。

っていうか、清水の表情をアップで描くときの、作者さんの愛情がヤバい。

愛しか感じられない。

だから、作者さんの愛が伝染しちゃうんだよ、こっちにも。

とにかくなんとも言えない色気満載。

目元とか、口元とか。

 

エッチシーンより、清水の正面画のほうが色っぽいと思ってるよ、あたしは。

 

そして、普段ぶっきらぼうで強面仏頂面の男の笑顔の破壊力!

 

いやあ、こんな男に、「お前、またかよ。」とか言われながら小突かれてみたい欲望。

「ほら、ちゃんと食えよ」とか言って、朝ごはん出されてみたい妄想。

 

やばい。あたし、欲求不満すぎる。

 

お話としては、出会い最悪で、相性最低のスタイリストの2人が、同じサロンで働くことになって、もともとサロンのムードメーカーだった晶は、新しく入ってきた清水をなじませようと努力するんだけど、清水は、前の職場での嫌な体験から、スタッフと距離を置こうとしてひどい対応するわけ。

 

それでも、見放さず、なんとかしようとしちゃう晶も、なかなか稀有なよいキャラ。何というか、無理がないというか、驚くほど自然体なところがいい。

 

ときどき、あるじゃないですか。

いかにも頑張ってるいい子、みたいに見えちゃうタイプ。

 

それが全くないんだよね。

気負いがない。

 

初対面で女と間違えられて、そのままレイプされた相手だよ?

なんで、こんなにナチュラルに思いやれるのか、よく考えたらありえないくらいなんだけど、なんか、晶だったらアリかも、って思わせちゃう人の良さ、というか、懐の深さというか。ブレない芯の強さというか。

 

まあ、だから清水もうっかり落ちたんだろうね、晶に。

百戦錬磨で、女をとっかえひっかえ、一度も本気で人を好きになったことのなかった遊び人清水の初恋ですよ。もう、それも萌えポイントだわ。

 

で、その清水ですが。

私生活はクズだけど、スタイリストとしての腕は抜群で、接客もうまいから、晶も一目置いてるんだよね。

清水も、ぶっきらぼうな態度とは裏腹に、最初から晶の実力は認めてたんだよ。

しかも、本当は面倒見いいヤツだから、気づくと晶の世話焼いてたりすんのよ。で、晶に「いいやつだな」とか言われて、急に切れたりする。ちょっと不器用?

 

あとの方のシーンで、清水の3歳くらいの姪っ子が出てくるんだけど、「ケンちゃん、ケンちゃん」って慕われてて、抱っこしてる姿とか、妙に馴染んでるのよ。絶対にいいヤツなの。

でも、ワイルドでいかつい男と愛くるしい女児の取り合わせが、若干の危うさを醸してたりして、なんかドキドキしちゃう。

 

まあ、とにかく。

晶と清水は、タイプは正反対なんだけど、どっちも根はまっすぐで、人が好き。

 

これは、あたしの中でポイント高い。

性格がまっすぐ。

お互いに認め合ってる。

言いたいこと言い合える。

 

理想のカップルだよ。

晶ちゃんになりたい。

ホント、なんであたし男に生まれてこなかったのかなぁ。

 

あ、ダメだ。何を書いても清水に戻ってきてしまう。

とにかく、清水がいい。

 

で。

自然と引き寄せあっていく2人のストーリーもいいです。

優しい気持ちで最後まで読めて、読後感スッキリ。

清水が野獣なんで、エッチシーンちょいちょいありますが、きれいで上品。

オススメです飛び出すハート

 

 

 

 

タイトルがおしゃれなんで読んでみた。

 

 

グレーとブルーのあいまで【電子書籍】[ 糸井のぞ ]

 

 

そして、感想。

惜しい、惜しすぎるえーんえーんえーん

 

キャラとか人物関係とかめちゃくちゃよくって

途中までめっちゃいい感じだったのに💧

ほんと、キャラの組み合わせが秀逸なんです!

 

主人公甲太郎は30半ばのうだつの上がらない高校教師。

NYに単身留学中の妻に放置されてる。子どもなし。ノンケ。

ぼーっとしてて優しいだけが取り柄のような、

だけど、実はわりとずうずうしくっておちゃめ。

噛めば噛むほど味が出る、スルメのような味わい深い人物。

 

NYにいる妻の代わりに、

怪我をしたという義父の様子を見に行ったら、

なんと、若い男との熱烈なキスシーンに遭遇。

ほとんど会ったことのなかった義父の庚子さんは、

実はゲイだったことが判明。(受け)

で、娘にはナイショにしておいて欲しい、と、いきなり土下座されちゃう。

 

この爺さん。60歳近いんだけど、

おしゃれで色気があって、まだまだ現役。

ひょうひょうと自由に生きているように見えて、

実は初恋のトラウマを克服できてなくって、

ゲイをこじらせてる。

 

で、ちょっと初恋の彼と甲太郎をダブらせてるっぽい。

 

鈍感甲太郎は、そんなこと全然気づかず、

「お義父さん、お義父さん」と、なんか懐いちゃってて、

足繁く庚子の家に通い始める。

 

なんだろね。そこはかとなく寂しい大人2人の

なんかありそうな、でも何もなさそうな、

そんな義理の親子の距離感がいい感じ。

 

そして、3人めの主要人物はなんと17歳高校生。

甲太郎の教え子。

セクシャリティの悩みで追い詰められていたときに

甲太郎が相談にのってあげていたという関係。

その後、自分がかなりの美人であることに気づき、

それからは奔放な性生活が始まっちゃってる。

まあ、メンズをとっかえひっかえ的な?

 

そんな高校生がゲイバーで遭遇したのが庚子さん。

少年が元彼とのトラブルで殴られてるところを、

いい感じに救ってもらったんだけど、

本人イケイケの気分をへし折られたもんだから、八つ当たり気味にじいさんに反発。

まあ、青いな、って感じ?

で、そんな若造の暴言なんて、さらりと受け流して去っていく庚子さんの後ろ姿のかっこよさよ。

 

まあ、惚れるよね。

だってかっこいいもん。

で。案の定、惚れちゃうわけ、少年が、じいさんに爆  笑

最初は自分の気持ちに気づかなくって

自分からつきまとってるくせに悪態つくみたいなね。

いかにも10代でかわいいよね。

じいさんのほうも、最初はつきまとわれてめんどくさがってたんだけど、まあ、だんだん気になってくるわけですよ。いい歳して、なかなかに惚れっぽい。

 

でも、じいさん的には、甲太郎なんだろうな、って感じだったんだよね。最初は。

甲太郎はノンケだからその気はないはずなんだけど、なんかちょっと距離感がね。近いわけ。義理の父ということで心のガードが外れやすいんだろうね。だからごく自然に距離が近くなってく。

 

おお、いいね、いいね、なんか三つ巴的な?

って、ちょっとワクワクするじゃないですか。

しかも、10代、30代、50代の男子3人。

 

これがタイトルのもとになってるんだよね?

「グレー」は50代のじいさん。

「ブルー」は10代高校生。

その「あいま」にいる主人公の30代おっさん。

 

とくに50代のじいさんはなかなかにチャレンジングだなぁ、って思ってて。

年齢設定だけでも十分引く感じなのに、

絵も小綺麗にせず、本当にじいさん感を出してるんだよね。

かっこいいけど、じいさんなの。

そこに作者さんの本気を感じたんだよね。

 

しかも、かなりこじらせてるから、甲太郎とのからみで、少しずつ過去に向き合ってトラウマを克服していくのかなぁ、とか。

 

少年も結構やんちゃしてたから、本当の恋を知ったらどうなるのかなぁ、とか。

自分が好きになったじいさんが義理の息子を好きみたいで、その義理の息子が自分の恩人の先生で……なんて、なかなか厄介な初恋じゃねえーか? とか。

 

で。そんな状況で、色恋とはほとんど無縁の30代の鈍感なおっさんがどう巻き込まれていくのかなぁ、とか。

 

とにかく、すごくおもしろくなりそう~

 

って、思ってたのに、な、なんと!

早々に、主人公のはずの甲太郎が脱落。

脱落というのは、多分作者さんが、甲太郎をどろどろした関係に引きずり込めなかったんだと思うんだよね。一瞬、微妙な伏線はあったんだけど、結局、きれいにスルーされて、甲太郎は、最後までただのノンケのいい人のまま。で、少年とじいさんが、なんと40歳の年の差カップルになって終わったっていう……。

 

「グレーとブルー」のお話で終わった。

肝心な「あいま」がなくなっちゃった。

 

めっちゃ残念です。

作者さん。

再チャレンジしてくれないかなぁ。

あのキャラ3人だったら絶対おもしろいし、

いろいろあっても嫌な終わり方にはならないと思う。

 

庚子さんの初恋の人が触ってくれた耳のほくろ。甲太郎が触ったときは庚子さんの反応ヤバかったのに、少年が触ってもなんともなかったっていう、やや蛇足気味の挿話。あれをあえて最後に描いちゃうあたり、作者さんの不完全燃焼を感じてしまう。庚子さんと甲太郎の微妙な関係。もっと見たかった。回収できなかった伏線、もう一度回収してみませんか?

 

で、私の結論は、パラレルワールドです。

1回出来上がってしまった作品の書き直しは無理だけど、

3人のパラレルワールドは可能では?

もう、そんな無茶を言うくらい、

この3人の本気の三角関係、読みたいです。

 

今度はぜひ、「あいま」をフィーチャーしたパラレルワールドの続編希望!!!

 

 

 

 

スラムダンクの名言

「左手は添えるだけ」

なぜか、最近我が家で流行ってます。

 

SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)

 

この言葉の価値は、

「左手は添えるだけ」が、

バスケの技術として本当に有用なのかとか、

そんなのとはまったく関係ないところにある。

ひたすら メラメラ演出の凄さメラメラ なんだよね。

 

山王戦で、桜木花道が打った起死回生のジャンプシュート。

集中力を高めて打つ瞬間に花道が自分に言い聞かせた言葉が

「左手は添えるだけ」

だったわけだけど、

何がすごいって、

あの一言で、それまでの花道のすべての努力を

読者が一瞬で想起しちゃうところ。

 

花道が、あり得ない体力と気力で馬鹿みたいにジャンプシュートを練習し続けてた、あの努力が、今、ここで、この一投に、全て込められて放たれるんだ、って

たった一言で読者に全部伝わるわけ。

すごいよね。

そうやって私たち知らないうちにイノタケに誘導されちゃってるわけよ。

とんでもない演出力びっくり

 

こういう、ありきたりの一言を

みごとな演出によって

印象深い「名言」に仕立てちゃう感じ、

井上雄彦のお家芸だよね飛び出すハート

 

三井の「安西先生! バスケがしたいです」も、そう。

文字に書いたらどうってことないのにね。

あのシーンを知ってる人からしたら、

「バスケがしたいです」だけでうるうるしちゃう。

あれは、あのシーンが感動的なんじゃなくて、

あのシーンを感動的に見せるために

ちまちまと積み上げてきた戦略あってこその結果なんだよなあ、ってつくづく思う。

 

こういう積み上げって、先を見通してブレずに進めていかないとできないから、昨今のマンガ業界ではなかなか難しいのかなぁ、とか、勝手に想像したりしてます。

古き良き時代よね……ニヤリ

 

で。

こういう名言は、

内輪で使うと楽しくなりがちだよね爆  笑

 

ウチの娘とか。

遊びに行きたいけど、金欠で困ってるときに、

「お母さん! 遊びに……行きたいです……」

とか言ってくる。

いや、それは感動しねーよ。

 

で、我が家では

現在ちょっとした「添えるだけ」ブーム。

 

この前、呪術廻戦の第2期を見ながら。

「なんか、悟より夏油メインって感じしない?」

「あー、たしかに。五条は添えるだけ?」

とか。

 

ゴーヤーチャンプルー作ろうと思ったんだけど、ストックの豚肉がほとんどなくて、

「今日のゴーヤーチャンプルーは、お肉少なめでもいい?」

「いいよ。豚肉は添えるだけ。」

とか。

 

なかなか汎用性が高い。

イノタケ天才!爆  笑飛び出すハート

と、我が家ではゆるく盛り上がってます爆  笑

 

 

 

 

好みの絵の作品が内容も好みだったりするとテンションあがる。まあ、当たり前。

苦手なタイプの絵で、人物もストーリーもぜんっぜん好きじゃないのに、やめられなくてハマってしまうと、恐怖に慄く。

なんだこれ。

久々にそんな作品に遭遇。
中毒性がヤバい。

はじめは「あの時からスキだったんだと思う」を読んでで、絵がむしろ苦手なタイプなのにやめられなくて、結局読了したんだが、作者のほかの作品が気になって、探したらヒットしたのがこれ。

いのえ門『好きになってもいいよ』

 

好きになってもいいよ1【電子書籍】[ いのえ門 ]


出だしチラッと見たら、なんか「あの時から〜」のスピンオフっぽい。(えーと。こっちがあとで正解だよね? 電子書籍だと、奥付がないから前後関係がわからん爆  笑

サラリーマンしながら、後輩の天才アーチスト甲斐田瑛志のサポートとしてドラマーをしている洋次(受)と、破天荒ギタリスト杏慈(攻)の奇妙な恋愛。

あたし、洋次にはほとんど興味なかったんだけど、杏慈くんがね。
本編にチラッと出てたけど、一瞬にして主役を食ってしまう狂人ぶりで気になってたんだよね。

で。
まじでヤバい、この人。
狂人にして繊細。
傍若無人にして寂しがり。
凶暴で愛情深くて、
かつ、まっすぐ。

キャラは完全に文学。
永遠の欠如感を抱いてる感じとかは、太宰治とか、中原中也とかの影がよぎるよね。生きてることが拷問みたいな人。


なのに生き方は、めっちゃエネルギッシュでロックな感じ?


よれTに便所サンダルで社会の底辺かと思いきや、音大ピアノ科卒のボンボンっていう。


とにかく、めちゃくちゃなんだけど、読んでいくにつれて引き込まれて、結局、杏慈くんなら、何しても許せる感じになっちゃう。

こんな複雑なキャラを、リアリティもって描けるって、作者もきっとクセ者に違いない、とか。思ってしまう。

これは本当に唯一無二のキャラでは?
破壊的、破滅的で、悲しいキャラはよく見るけど、そこに愛らしさが乗っかってくるのがヤバいです。
しかもウドの大木的デカさと、どう見てもモブにしか見えないビジュアル。

いちばん印象的だったシーンは
やっぱり演奏シーンかな。
洋次と杏慈くんの初セッション。

いや、作者、どんだけ音楽が好きなの? 洋次の音楽への偏愛は、もしかして作者の音楽への思いが反映されてるのかな?

音楽に恋して、音楽でヌいちゃうくらいの激しい片思い。

洋次からしたら、杏慈くんとの出会いは相当サイアクで、しかも自分勝手のクズ人間なのはわかってるんだけど、杏慈くんのギターが忘れられなくて居候させちゃう。洋次の場合、好みの音楽=快楽だから、結局、快楽に抗えないヤツってことなんだよね。そう考えると、洋次も相当な変態。普通にサラリーマンして良識派ぶってるけど、まあ、普通の生活していくのは土台無理だったのかもね。

で、そんな2人のセッションシーン。

クソビッチな先輩のドラムと、
強くて悲しい杏慈くんのギター

絵がいい。
繰り返しますけど、決して好みの絵じゃないんですよ?
なのに、もうイイとしか言いようがない。
躍動感?
前作でも思ったけど、特にギターとボーカルは震える。(今回はボーカルはないけど)

なんかね、音が聴こえてきそうな気がするの。そういう絵。
ああ。マジで聞きたい、2人のセッション。想像するだけで、胸がバクバクする。

恋愛的には、結局、杏慈くんの過去に関わるトラブルで、お互いに相手を思う気持ちを認識して、ハッピーエンドなので、スッキリ読み終えることができます。

2人でバンド組むことになって、洋次は退職。あれほどサラリーマンにこだわってたのに。愛の力だねぇ。

いや、快楽の魔力か笑い泣き

終わってみれば、病的な執着をかかえた杏慈くんを受け止められるのは、音楽変態の洋次しかいなかっただろうし、そもそも杏慈くんのギターを初めて聞いた瞬間に、音から彼の悲しみを感じ取っていたってことが、もう答えだったんだろうな、って思う。

破れ鍋に閉じ蓋的な、めちゃいいカップル。

3作目は、瑛志&真央、杏慈くん&洋次のダブルカップル話っぽいから、もう期待値バク上がりですラブ飛び出すハート

 

 

 

 

 

 

あの時からスキだったんだと思う1【電子書籍】[ いのえ門 ]

 

最初、この絵を見た時、ちょっと苦手かな、と思ったのよ。

普通なら読まずに次にいっちゃうところなんだけど、表紙がちょっと迫力あったから、とりあえず無料部分を読んでみた。

 

個人的に、絵はスッキリさらりとしているほうが好きなので、絵の濃ゆさが気になっちゃうし、ストーリーもなんというか、荒い?というのかな。展開を急ぎ過ぎてて読者が置き去りっぽい感じで、どうかなぁと思ったんだよね。

 

特に、最初のほうは、それぞれの状況とか心情とかの描き方が中途半端で、どうにも思い入れできない感じ。過去の出来事との何かを描こうとしているっぽいんだけど、現在と過去がごちゃごちゃしてるし、ストーリーに没入するより、思ったように描けてないんだろうな、作者さんがんばれー、って気持ちになっちゃった。

 

そういう作品は、課金しないんだけど、攻めキャラ瑛志の、「身体感覚がない」「温度調節ができない」って設定が気になって課金しちゃいました。

そうしたらだんだんこの絵に馴染み始めちゃって、

で、慣れてくるとね。

瑛志の切れ長&流し目の色気がヤバいラブ飛び出すハート
これ、米津先生がモデルでは?

体温調節できないから、ってライブは直立不動で歌ってるんだけど、もう、この歌ってる姿がヤバい。
かっこ色っぽいラブ飛び出すハート
作者の溺愛を感じる。

いやいや。

そうなると、傷だらけの身体も、色っぽく思えてきて、結局、瑛志を舐めるように見ているあたしがいたのでした笑い泣き

サイコーのライブでハイになっちゃって、ライブ直後に倒れたときは心肺停止。死にかけたけど、愛の力で戻ってきてくれたから、受けの真央にも感謝だね。


真央は、最後までつかみにくくてビミョーだったんだけど、でも、瑛志を救う太陽だから、許す👍

 

 

 

なぜかはわかりませんが、

最近BLばかり読んでます。

自分とは関わりない世界なので(一応オンナだし)

安心して現実逃避できるのかもしれません爆  笑

 

ややお疲れ気味のなぁ助ですニヤリ

 

 

ナナメグリ

『俺と上司の恋の話』

俺と上司の恋の話【電子書籍】[ ナナメグリ ]

 

『俺と部下の恋の先』

俺と部下の恋の先【電子書籍】[ ナナメグリ ]

 

『俺と彼氏の恋の果て』

俺と彼氏の恋の果て【電子書籍】[ ナナメグリ ]

 

3冊ぶっ通しで読みました。

初回無料で読んでたら、

あれ?どっかで見た話だぞ、って思って、

自分のスマホ、あちこち探したら持ってました。

 

みなさん、電子書籍の管理ってどうされているんですかね。

あっちこっちで買うから、結構二度買いとか。

無駄なこと発生してませんか?

あたしは結構、無駄金つかってるっぽいです。

 

さて。

前回読んだときの記憶はないのですが、

いやーあ、今回は、号泣してしまいまして。

マンガでこんなに泣いたのは久々。

なので、これは忘備録として書いておかねばと思い、

まぶた腫らしながら書いてます。

 

サラリーマンの職場恋愛です。

上司でゲイで受けの徳永チカシと、部下でノンケの高梨の恋。

高梨は裏表なくストレートに思いを表現するんだけど、

チカは経験もなくウブなうえに、「上司としての立場」とか「ノンケの幸せ」とかに囚われがちで、自己完結しがちなタイプ。

 

で、そういうチカの思考がいろいろすれ違いを生んで、切ない状況に陥りがちなんだけど、まあ、とにかく切ないシチュエーションのお膳立てが素晴らしく、

伏線もうまいので、

感動的なシーンでまんまと泣いちゃう感じ。

 

なんだろう、セリフと絵のコンビネーションが絶妙なんだと思う。

まず、ほとんどのことをちゃんと絵で説明してくれてる。時間の流れとか、感情の機微とか。話の流れを説明するためのコマとか、感情を伝えるためのコマとか、そういう使い分けがされてる。すごく計算されてる感じがする。絵でストーリーを語るって、めっちゃかっこいい。で、そのうえで、本当に必要なセリフだけが散りばめられてる感じ。言葉に無駄がない。だからシーンに没入しやすいのかも。

 

例えば、最終巻のイルカのぬいぐるみを探すシーン。

 

高梨が結婚するっていう噂(実はガセなんだけど)を聞いたチカは、思いを断ち切るために、一緒に住んでいた部屋を引き払う準備をしていて、不要なものを友達に引き取ってもらったりしていたんだけど、友達が帰ったあとで、イルカのぬいぐるみがなくなってるのに気づく。

 

実はこのぬいぐるみ、デートで高梨がチカに買ってあげたもの。最初の買ってあげるシーンからかなり丁寧に描かれていて、チカが翌日も上機嫌だったり、イルカをお布団に寝かせてたり、その後もチカの部屋のシーンで何度もこっそり登場してたんだよね。妙にイルカ好きだなぁと思ってたんだけど、全部伏線だったわけです。

 

で、来ていた友達が、チカが未練を断ち切れるようにって、先走って勝手に川に捨てちゃったんだよね。(人のもの勝手に捨てるのも、川にものを捨てるのも、どっちもイケマセン!!(笑))

 

捨てられたとわかった瞬間、プチン、って、チカの理性が吹っ飛んじゃって、気づいたら川沿いを走ってんの。思いを断ち切るためには、探しちゃダメなのに、何度も何度も川沿いを往復して、「ない…」「ない…」「ない…」って繰り返す感じとか、探し続けながらも、友達の「持ってたらずっと忘れられないよ」っていう忠告を思い出して、「ちがう」「そうじゃない」「わかってる」って否定するんだけど、体は、行動は、全然わかってなくて、本能的にイルカを探しちゃう感じとか。ほんと、もう見事というしかない。

で、柵に引っかかってるイルカを見つけた瞬間、川に駆け込んで、びしょ濡れのイルカを抱きしめて号泣するのよ。川の真ん中で。会いたいって。

 

いやもう、切ない。切なすぎる。

こっちの涙腺もバカになるかと思ったわ。

 

で、そのシーンのおかげで読者の涙腺完全に弱くなってるからね。その後は何があっても泣けて泣けて。

 

あ、でも、暗くて湿っぽいお話では全然ないんですよ。

そもそも、全体としてはどっちかっていうとコミカル?

 

チカなんて、就職試験の社長面接で、うっかりゲイバレしたのに採用してもらっちゃったっていうとんでも設定で、しかも歓迎会で、またまたうっかりゲイバレしてしまうおマヌケぶり。そのせいで、最初は差別とかあって苦労したみたいだけど、社長の支えがあって、今ではごくごく普通に受け入れられているという、ゆる~い職場。

 

ちなみに、社長の古谷さんがゲイに寛容だったのには理由があるんだけど、それもまた、切なくていいお話なので楽しみにしてほしいです。

 

一方、部下の高梨は、入社した会社でゲイが自然に受け入れられている状況に最初はおののくんだけど、いつのまにか失恋したチカを励ますポジションになってて、気づいたら好きになっちゃってるっていう。

 

で、高梨の「好きかも」っていう告白で恋愛話がスタートなんだけど、この2人。憎まれ口ばっかで、なかなか本音がでてこない関係。

 

憎まれ口にもいろいろありますが、

この2人は、傍から見てるとじゃれてるようにしか見えないヤツ。

ちょっと乱暴だけど、わりと愛も漏れてる感じ。

いいよね。こっちまで幸せになる。

 

で、とにかく高梨がいいヤツなのよ。

強情なチカの性質もよく察していて、

こじらせてて全然素直じゃないところも、

ぜーーーーんぶ受け止めてくれるの。

それもめっちゃ自然体で。

 

しかも、ここぞというときにかっこええ。

チカの両親に2人で挨拶に行ったシーン。チカ目線で隣に座っている高梨が描かれているコマがあるんだけど、背筋をすっと伸ばして正座している姿がもう最高。この人なら大丈夫っていう頼れる男感が全身から伝わってきます。

 

出会った頃は上司だから「徳永さん」だったのが、いつのまにか「ちー」呼びになってて、

もうそうなるとどっちが年長かわからない感じだよね。

いいなぁ。あんなふうに愛されたいですよ。

 

いやマジ、理想の彼氏では?

 

ただね、チカが別れるって決めてケータイも電話番号も変えちゃったときね、何ヶ月も連絡とれない場合は、ちまちまメールするんじゃなくてね、そこはもう会社公認の仲なんだから、「高梨、会社に電話しろ!」って思ったよ。

 

ま、とにかく、笑えて泣けて、幸せな読後感。

エッチシーンは控えめ。

すっきりと優しい気持ちになりたいときに、オススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

銀河英雄伝説を見終わったときに浮かんだのは

「文学的」という言葉でした。

 

壮大な物語で、いくつかの大きなテーマを掲げた内容だったけれど、結局、最後のラインハルトの死に全て持っていかれたな、というのが率直な感想。

長い物語の道中、さまざまな人の人生のあれこれが、いろいろあったけれど、やっぱり主人公はラインハルトですね、と思い知らされてしまった感じ。

 

自分の半身とも言えるような親友を、自分のせいで早くに失い、

最愛の姉にも距離をおかれながら、

たった25歳で宇宙を支配したラインハルト。

 

最後の最後でヒルダを娶り、息子も生まれたけれど、

戦いのない世の中を前にして、

平和の中に生きる目的が見つけられないまま

病に倒れる自分を静かに受け入れているラインハルトの胸の内を思うと、

「切ない」

という言葉しか出て来ない。

 

たった、25歳ですよ?

すべてやりきって、

自分が思い描いてきた社会の実現を目の前にしながら、

その社会に自分の生きる場所が見いだせない、って、もうどんな状況ですか?

 

終焉間際。

肌身離さず身につけていたラインハルト、キルヒアイス、アンネローゼの幸せなころの3ショット写真の入ったペンダントを

「もう私には必要ないから」といってアンネローゼに渡すシーン。

 

孤独な戦いの中で、それだけを心の支えにここまで生きてきたんだなと、しみじみ思い返しちゃいましたよ。

ほんと、なにかあるとすぐにペンダントに話しかけてたもんね。

話し相手はキルヒアイスしかいなかったもんね。

どんだけ孤独な人生だったんだろう。

 

軍人としても政治家としても優秀で、人望もあり、髪を伸ばしてからは、堂々とした威厳まで備わって、まさに非の打ち所のない君主なんだけど、

その実、すぐに癇癪起こすし、寂しがり屋だし、ヒルダと一夜を共にした後の回なんて、まあもう、ほんと純真な少年レベルの反応でかわいらしいくらいだったし。

 

そのギャップもまた、ギリギリのメンタルで頑張っていたことを証明しているようで、ラインハルトの気高さが際立って、ますます切なさが募る。

 

で、そこにあの、ビジュアルですよ。令和では考えられないような、あのふわっふわの髪型。さらに、声優さんの演技とか、女優ライト並みに常に白っぽく紗がかかっているところとか、そういう昭和感満載の演出が、切ないストーリーにぴったりなのよ。

 

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そもそも、私はヤン推しだったし、王子様タイプはどちらかというと胡散臭くて苦手なので、ラインハルトも最初は眼中になかったんだけどね。でも、じわじわと心の中に入ってきたよね。あの王子様的見た目と、子供っぽい性格のくせに、生き様が硬派すぎる感じ。まさに駆け抜けた人生だったよね。いやほんと。悔しいけど、堂々たる主人公だわ。

 

仮にラインハルトがもっと生きていたら、もちろんよい治世を行っただろうけど、戦いのない世の中に生きるのは、彼の苦しみを引き伸ばすだけだったと思うから、戦いで解決できることを全て成し遂げたところで、安らかに最期を迎えられてよかったね、と。本当はもっと生きててほしかったという気持ちもありながらも、あるべき最良の最期だったと、素直に死を受け入れられた感じはします。

 

そういう意味では、ヤンの最期はつらかったし、あっけなかった。

銀河英雄伝説 Blu-ray BOX スタンダードエディション 2【Blu-ray】 [ 堀川亮 ]

 

 

でも、ヤンもラインハルトも、戦闘中に死んだわけではないというのが、すごく上手いところだなあ、と。どちらも実質相手には負けてないし、でもどちらも、最後まで相手に勝てなかったと思ってる。戦略と戦術。これも作品を通したテーマの1つだったけど、どちらが大事か、結局のところ決着をつけずに答えが視聴者に委ねられているあたり、やっぱり文学的だよね。

 

それから、ロイエンタールも切なかった。忠誠心と権力欲の間で揺れながら、結局、流れに身を任せるしかなくなって、悲劇的な方向へと向かっていってしまった。公私ともに常に欠如感を抱えていて、最後まで満たされることのない、ひんやりとした人生。

 

オーベルシュタインもドサクサに紛れて死んでしまったしね。あのまま生きてたら、危うく自分がナンバー2になってしまうところだったけど、自分を例外にせず、ナンバー2候補を自ら始末して終わった感じ? なんというか、律儀だよねって思ったわ。彼はホントおもしろいキャラ。個人的にはスピンオフ所望。彼から見た一連の出来事、そして、彼のプライベート。めっちゃ興味ある。

 

まあ、結局、たくさんの人が死んだけど、「戦いの場」にしか「生」を見いだせない人たちが死んで、平和な世の中で幸せになれそうな人だけが残った、という印象かな。

 

あ、でもヤンはちがうか。ヤンはずっと、平穏な人生を望んでいたわけだし、そういう人生の方が似合いそうだもんね。なのに、新婚生活もほんの一瞬だったしね。退役して人知れず静かに生きたかったのに、あろうことか、死後も英雄として祀り上げられてしまって。

死んだ後まで不本意な人生って、どんだけだよ!!! って思ったけど、そこも含めてヤンなんでしょうねぇ。

 

そう考えると、ヤンは、逆の意味で「平和」に生きられない人だったのかも。つまり、ヤン=英雄がいる限り、戦いは終わらないってこと。英雄がいると、勝てそうな気がするから、周りが諦めないよね。結局戦うことになっちゃう。皮肉な話だけど、あそこでヤンが暗殺されなかったら、戦争はもっと長引いたかもなぁと思うと、ヤンもまた「戦いの場」にしか生きられない人だったのかもしれません。望まぬところで飛び抜けた才能を持っていたがゆえの悲劇、というところでしょうか。

 

ということで、

やるせなさ満載のこの作品。

イケメン取り揃えのノイエ版では、どうなっているのでしょうか。新ラインハルトはどんな最期を迎えるのでしょうか。

楽しみです。

銀英伝見終わりました。

4シーズン110話

全然飽きなかった!

中だるみもなかったと思う。

 

ヤン推しだったから、ヤンが死んだら、興味なくなりそう、って心配してたんだけど、杞憂でした。

 

ロイエンタール話からの、ラインハルトの終焉まで、目が離せなかった。

 

長く愛されて、コアなファンが多い理由がよくわかった。

 

ヤンの最期が、あまりにもあっけなくて驚いたけど、

でも、あんなに中心人物だったのに、悲しみに浸る暇もなく日常は動いていくところがリアルだった。

 

さらには、じわじわと病に蝕まれていくラインハルトもリアル。そして切ない。

 

全編を通してクラシック音楽が流れていて、内容はドラマチックなのに、過剰な演出はなく、人間描写という部分では徹底してリアルだったなと思う。

 

主人公のラインハルトについては、髪伸びるの早いな、とか、短いほうが好きだなとか思ってたけど、見終わる頃には(少なくとも病床のラインハルトは)、あのふわっふわの髪じゃないとだめだわ、って思わせてくるあたり、もう、さすがと言うしかないね。だんだん顔色が悪くなっていってね、青白い顔にきらっきらのふわっふわの金髪姿。「美人薄命」って言葉しか思い浮かばん。

ホント、あたしはぜんぜん好みじゃないんだけどね、でも、ラインハルトの高貴さは帝国内だけでなく、視聴者をもねじ伏せるような力があった。さすが主人公だよ。

 

周辺の人物たちも、ステレオタイプではなく、複雑で人間味あふれる味わい深いキャラが多かった。だから最後まで飽きさせないんだろうね。

 

盛り込まれたテーマとしては、

歴史的な視点。

専制君主と民主政治の対比。

そこに入り込む、経済至上主義と宗教。

長大な作品なのに、問題点は一貫してて、考えさせられることが多かった。

 

いろいろ、書き始めたら長くなりそうなので、

今回はポイントだけ箇条書き的に。

 

また機会を見つけて個別に書きたいなと思います。