政経漫画『アイドル新党なでしこ!』の第13話の「完全版」が公開 | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

【完全版】アイドル新党なでしこ! 第13話 High School Girls SATSUKI(後編)
http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12133617271.html

第13話の「完全版」 第13話の「完全版」 

更新情報です。上記サイトに第13話の完全版が公開されました。次の最新話もさつき嬢の出番が多くなる予定ですが、ほかのメンバーとのバランスは追々調整していきたいと思っています。

【完全版】アイドル新党なでしこ! 第001話 総理大臣になるアイドル
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第002話 第二次所得倍増計画 前半
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第002話 第二次所得倍増計画 後半
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第003話 君が代(独唱)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第004話 夕刻歌劇団(憂国過激団)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第005話 我レ大和、帰還セリ
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第006話 国家の貸借対照表
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第007話 東京ドーム講演(前編)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第008話 東京ドーム講演(後編)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第009話 とあるトレーダーの一日(前編)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第010話 とあるトレーダーの一日(後編)
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第011話 民主自由党総裁選挙
【完全版】アイドル新党なでしこ! 第012話 High School Girls SATSUKI(前編)
アイドル新党なでしこ! 第013話 High School Girls SATSUKI(後編)
アイドル新党なでしこ! 第014話 信頼の創造
アイドル新党なでしこ! 第015話 幸村参考人
アイドル新党なでしこ! 第016話 G20金融サミット
アイドル新党なでしこ! 第017話 とあるトレーダーの寝正月

映画『聖の青春』2016年秋全国ロードショー 主演:松山ケンイチ
http://satoshi-movie.jp/

前にも一度ここで紹介した、短命の天才棋士・村山聖の生涯を描いた映画の公開は、今年の秋頃と決まったようです。年に1~2本程度しかスクリーンで映画を鑑賞しない私ですが、まずは今年の一本目が確定となりました。

最近では羽海野チカの将棋漫画『3月のライオン』でコラムや監修を担当しており、以前からも名文家としての評価が高い先崎学九段は生前、村山との親交が厚かったことで知られていますが、雑誌「将棋世界 1998年10月号」における「特別追悼号 さようなら、村山聖九段。」では、次のような追悼文を寄稿されています。

▼▼▼(引用ここから)▼▼▼

 今、僕は東北の温泉に居る。静養のためである。行く前に、三つ、誓を立てた。一、酒を飲まない。二、嫌なことを思い出さない。三、嫌なことに触れない。

 そこへ、村山聖が死んだとの知らせが入って来た。死というものは常に意外なものであるが、半ば予期していたことでもあった。

 一年位前、彼が、今まで指した将棋の実戦集を出したいといい出し、ついてはどうしても僕に代筆を頼みたいといっているとの噂が入った。将棋指しが将棋指しの実戦集の代文をする。それを書かねば貧窮するわけでもないので断ろうと思ったが、手術の後の微妙な時期に実戦集を出したいということに、彼の迫力を感じ、迷いに迷った。迫力というのはややこしい言葉だが、ありていにいってしまえば、彼は、死期を悟っているなと思った。

 深夜の居酒屋で、郷田、中田功と激論を交わしながら、気合で書くことに決めた。「彼が死ぬと思うから俺は書くんだ」酔った勢いで僕は叫んだ。横で中田功がボロボロ泣いていた。

 村山が東京にアパートを借りていた頃たまに飲んだ。ワインが好きな男だった。(この、だった、という言葉にまだ非常なる違和感を感じる)二度ほど、急性アルコール中毒で病院に担ぎ込んだこともあった。二度とも、僕は点滴の横で彼の鞄の中にある推理小説を読んでいた。

 一度目に倒れたとき、泥酔し、殆ど歩けないような村山が、勘定だけは割り勘にしようといい張った。理由を訊くと、ろれつの回らない声で、君には借りを作りたくないと呟いたり叫んだりした。

 将棋指しがライバルに借りを作りたくない。この神経は分からなくもない。が、それにしても彼は酔っていた。ふらふらだった。それでも必死で財布からお金を出そうとする姿に、僕は一種の狂気と執念を感じた。

 実際、村山はシビアな男だった。並みの将棋指し以上にあらゆる勝ち負けにこだわった。麻雀をやれば、彼が勝っているか負けているかは一目で分かった。子供の頃から死を見つめて来た男にしては達観するところがなく、お金の貸し借りには潔癖だった。そのくせ、本誌の大崎編集長と三人で飲んで世界普及のために若手棋士が金を出し合おうと冗談をいうと、次の日にいきなり百万円を用意してきて周りを慌てさせたこともあった。

 村山聖は、普通の青年が当たり前のようにすることをしたいという願望が強かった。そのため麻雀を打ち、酒を飲み、人生を、将棋を、ときには恋を語り合った。

 二人で飲んだとき、村山が、唐突に僕に向かって「先崎君はいいなあ」といい出したことがあった。健康の話ならば何をいまさらという気がしたが、どうもそうではないようだった。僕に、彼女がいるのを羨ましがっているようなのだ。

 自分には夢が二つある、と彼はいった。一つは名人になって将棋をやめのんびり生活すること。もう一つは素敵な恋をして結婚することだといった。大丈夫だよ、君をいいという人が必ず見つかるさ。僕はいった。駄目だこんな体じゃ。彼は震えた。そして呟くようにいった。死ぬまでに、女を抱いてみたい……。それから彼は堰を切ったように家族の話をしはじめた。母に心配されるのが一番辛いといい、自分には兄貴がいて、これが、自分に似ず格好いいんだわ、と何度も何度も繰り返していった。そして東京に来て嬉しいことは、皆と麻雀したり、君とこうして酒が飲めることだといって、倒れた。二度目の点滴のときである。それが、最後の二人の席になった。

 村山が膀胱癌になったと聞いたとき、様々に僕はショックを受けた。彼が小さい頃から患った腎臓以外の所が悪くなったのもショックだし、酒や麻雀などの不摂生で自分が片棒を担いでしまったのかとの思いもあった。それにもまして、彼の二つの夢が、どちらか一つでも死ぬまでに叶うのだろうかと思った。彼の体を心配してくれる女性は母親以外にいるのだろうか。彼は恋しているのだろうか。

 村山聖には志があった。名人になりたいというでっかい志が。と同時に普通の青年として生きたいという俗人としての欲望もまた強かった。強く、せつなく、そして優しく悲しい男だった。

 今、この文章を読んだ方は決して忘れないで頂きたい。そして語り継いで頂きたい。平成初期の将棋界を駆け抜け夭折した男は、将棋の天才だったと。と、同時に人間味溢れる青年だったと。

 今、僕の誓いは二つ目と三つ目が脆くも崩れた。仕方がないので、僕は酒を飲んで君のことを思い出すことにする。

▲▲▲(引用ここまで)▲▲▲

長すぎる引用で、色々な意味で申し訳なく思いつつ、全文が掲載されたサイトを見つけたのでそのまま転載させていただきました。日テレの24時間テレビだか27時間テレビだかの障害者推しには関心の薄い私も、村山に関する逸話には涙がこぼれて困ります。




●超漫画批評 Vol.013:「高屋良樹/強殖装甲ガイバー」

毎年一冊のペースでしか発売されず、それがもう30年以上続いている名作漫画。私は戦隊モノや怪獣モノ(ウルトラマン)を大人向けの脚本でやれば面白いと以前から思っていて、当該漫画はいわゆる怪獣モノとは趣きがかなり違いますが、各種設定に拘りを感じずにはいられない大人向けのSFアクション大作となります。これを原作に、アメリカでお金をかけた連続ドラマとか見てみたいですね。

怪獣モノといえば『まりかセブン』というウルトラマンをオマージュした漫画があります。作中に登場する架空の護衛艦には、「まゆゆ」「ぱるる」「たかみな」などと名づけられていて、思わず嫉妬するネーミングセンスで私も好きな漫画だったのですが、最新巻の巻末を読むとどうやら打ち切りとなったみたいです。あれが打ち切りになるとは、出版業界はますます厳しい状況のようで残念に思います。




●超小室批評 Vol.016:「AAA/ダイジナコト」

小室哲哉プロデュースのアルバム収録曲からで、シングル曲でもあります。例の事件からの小室のリハビリがてら、復帰作として作ったシングル「逢いたい理由」を含め、深く彼らと関わることになったわけですが、一連の提供曲の中ではこの曲が断トツで素晴らしいと思います。

AAAは男女の混成ユニットで、キャリアもそこそこ長く、実力も十分に備わっているのですが、松浦社長の強いプッシュがあったにもかかわらず、いまいちブレイク仕切れていない感は否めません。紅白の出場者として名前が挙がれば、毎回非難を浴びているようで、少し同情してしまいますかね。




私も上記の言論ポータルサイトに参加し、政経漫画「アイドル新党なでしこ!」を隔週で寄稿しています。