イスラム教とお酒
今日は朝からアパメアに向かう予定だったが、朝起きれず、諦めた。
このところ、夜になると毎日のようにサーメルのところに通っているせいで、
すっかり夜型になってしまった。
昨夜、アンマールとアブーディに頼まれて、ポスターを作る用にと、
歯の治療用の本の中から写真を何点かカメラに収めたのだが、
そのデータをコピーするために今日の4時にアブーディはホテルにやってくると言った。
しかし、約束の時刻になってもアブーディは現れない。
もしや迷っているのか?とホテルの外にも出てみたが、
一向にやってくる気配はなかった。
2時間経ってもやってこないので、
もしや他のホテルと間違っているのかもしれない。
そう思って、夜、ドクター・サーメルのところへ行った。
相変わらず、せかせかと仕事をしているアブーディに、
「今日4時にホテルで待ってたけど、どうしてこなかったんだ?」と聞くと、
彼は「アイムソーリー」と言いって、
「昨日は徹夜で仕事してて、寝たのは今日の朝。起きたのは6時だったんだ。」とあやまった。
毎日遅くまで仕事をしているが、想像以上に忙しいらしい。
ラマダン中なので昼間は作業せずに、夜集中してやっているのだろうか。
そんなに忙しいというのに、私が行くと良くみんな笑顔で応対してくれる。
本当は余裕が無いのかもしれないのに。
いつも帰り際に「また明日来い。」と言ってくれるので、ついつい足を運んでしまうが、
少し遠慮したほうが良いかもしれない。
ドクター・サーメルの診療所には、毎日いろんな人がやってくる。
歯の治療に訪れる人はもちろん、ただ遊びにやって来る人も多い。
ドクター・サーメルのいとこで同じ名前のサーメルやアブーディのおじさんなどなど。
みんな英語はしゃべれないが、アラビア語で気さくに話しかけてくれる。
入れ歯の注文中の裁判官のアフマドさんは英語がしゃべれるので、
イスラム教のことをいろいろ教えてくれた。
サーメルの息子にレダという6歳くらいの男の子がいるのだが、これが結構やんちゃ坊主で、
しょっちゅういたずらしては、仕事中のアンマールに怒られている。
仕立て屋のマーヘルは、忙しいサーメルたちに替わって、
そんなレダの面倒をときどき見に来ているようで、
大抵遊びに行くといるのだが、今日はそのマーヘルと飲む約束をした。
「イスラム教徒は飲酒は禁じられいるのではないのか?」と聞いても、マーヘルはオッケーと言う。
飲酒はノーだという他のみんなは、そんなマーヘルをやや困ったように見ていた。
本当はダメなのだが、どうするかは個人の自由らしい。
木曜日だと休日前なので、その日に是非一緒に飲もうと約束した。
でも実際、その日になってみないとどうかは分からない。
何しろインシャーアッラー。飲めるかどうかは神のみぞ知る?(yo)
二人で240ポンド(約576円)とやや高め
アルメニアの教会と人気のスイーツ
細い路地が多いアルメニア人地区。クリスチャンが多いのかと思いきや、
歩いている人はムスリムが目立つ
アルメニア人地区に行った。
この辺りには、迷路のような細い路地の中に教会がたくさんあり、
イスラム教地区とは違う雰囲気を醸し出していた。
ある教会を訪れると、管理人らしいおじいさんが歓迎してくれた。
入り口に書いてある表示を見ると、日曜日の入場時間はすでに過ぎていたが、
おじいさんは、「入れ入れ」と教会内を案内してくれた。
教会内にはアルメニア語とアラビア語が併記された看板などがあり興味深かった。
眺めていると、おじいさんは「アルメニア語は左から、アラビア語は右から読むんだよ。」と教えてくれた。
上がアルメニア語下がアラビア語。アルメニア語は少しタイ語に似ている?
しばらくすると、教会内から、家族の一団が出てきた。
みんな正装していたので、子供の洗礼か何かやっていたのかもしれない。
中庭の十字架の前で記念撮影をしていた。
礼拝堂内は入ってはダメなようだったが、おじいさんを見ると、
「入れ、入れ」というので、少しだけ見学させてもらった。
事務所のようなところの壁に掛かっていた神父?の肖像は、
頭からすっぽりとローブを被っており、まるで黒魔術師のようだった。
ハリーポッターなどのファンタジーに出てくる場合、
大抵その姿は悪者として登場しているが、これがアルメニア教会の正装なのだろうか?
同じキリスト教でも宗派によって全然違うものである。
一通り見学させてもらって、おじいさんに別れを告げる。
おじいさんは、「ジャッキーシャーン。」と言いながら、カンフーの真似をして見送ってくれた。
なかなかひょうきんな人だ。
案内してくれたときは、やたらとユリの腕などを触ってくるセクハラじじいでもあったが。
夕方、小腹が空いたのでサンドイッチ屋が集まる一角を訪れると、
ある店にすごい人だかりが出来ていた。
何かと思って、ちょうど出てきた人に尋ねると、みんなチョコレートパンを買いに来ているのだという。
すごく美味しいというので、私たちも一つ買ってみることにした。
ユリを外で待たせて、黒山の人だかりを押し分け中に入ると、
大の男たちがスイーツを求めて、やいのやいの言っていた。
どうやって、買ったらいいのか分からないでいると、そばにいた人がお金をそこに置けと教えてくれた。
キレイに並べられたお金を見ると、どうやらそれで順番をつけているようだった。
車の鍵を置いている人もいた。
私の番はまだまだまわってこなさそうだ。
店の中では釜で焼いたパンの上にチョコレートを塗ったものが次々と造れられていた。
一度に何枚も買っている人もいた。割り込む人もいるようで、「俺が先だ。いや俺だ。」と、
みんな、デパチカのタイムセールに群がるおばさんのように白熱している。
そんな中に日本人が1人ぽつんといるとやはり気になるようで、待っている間みんな話しかけてきた。
おじさんたちは「ここのチョコレートはベリーグッドだ。」と口々に言っていた。
私も早く順番がまわってこないものかと、やきもきしていると、
あるおじさんが、店の人に「日本人に先に売ってやれ。」というようなことを言ってくれたみたいで、
たくさんの人を飛ばして、突然私のところにチョコレートパンがやってきた。
みんな、まだかまだかと待っているというのに、なんと気前のいい人たちなんだろうか。
同じように待っているシリアのおじさんたちは文句一つ言わずに、私に順番を譲ってくれた。
お礼を言い、さっそくホテルに帰って二人で食べた。さすがに人気があるだけあって、おいしい。
パンの中にもチョコレートが挟まれていた。
夜、いつもお世話になっているドクター・サーメルのところに持って行くと、
みんなおいしいと言って食べてくれた。
私はてっきり、「あの有名店のお菓子を持ってきました!」
「うはぁ。これおいしいんだよねー。」
という風に盛り上がるかと思ったのだが、「これは何だ?」と聞かれたところをみると、
そんなに有名ではないのかもしれない。(yo)
ドクター・サーメルと仲間たち
昨日、急に体調が悪くなって、
アブドゥル・アズィーズの家に行けなかったユリも、今日は大丈夫。
昨夜顔を出せなかったお詫びにと、
量り売りをしているお菓子屋で、チョコレートを買って持って行くことにした。
アブドゥル・アズィーズの家の前まで来ると、玄関の扉は開いており、
女性が丁度お祈りをしている最中だった。
タイミングの悪い時間に来てしまったかな?と思いつつ、
「アッサラームアレイコム」と挨拶をする。
どうやら、アブドゥル・アズィーズもお父さんもいないらしい。
女性だけのようなので私は家の外で待ち、ユリだけで挨拶に行った。
ユリによると、彼女たちはもの凄く肌がキレイだったらしい。
みんな透き通るような白い肌をしていたそうである。
確かに普段、外に出るときは肌の露出が禁じられている分、
紫外線にもさらされないわけだから、当然なのかもしれない。
見ることが出来ないのがとても残念だ。
チョコレートを渡して、ドクター・サーメルの診療所に向かった。
ベルを鳴らすと、アンマールが迎えてくれた。
歯医者といっても彼らの仕事は、主に入れ歯を作ることのようだった。
型取りからはじめて、順々に義歯を造っていく。
最後は他の歯の色と変わらないように丹念に筆で着色していた。
特にアンマールは職人気質で私たちがしゃべっている間も黙々と自分の作業をしていた。
アンマールの作業が一段落すると、彼はふとユリの歯に目をとめた。
ユリの前歯の一つはわずかに前に出ているのだが、それを見て一言「ノーグッド。」
そばにいたアブーディがすかさず、自分の歯を見せ「矯正はしないのか?」と聞いてくる。
アブーディは歯に矯正具をつけていた。シリアでは200ドル位らしい。
ユリによると、日本では10万円位かかるんじゃないかという。
「大体1000ドルくらい。」
それを聞いたシリアの歯医者連中は、
「わぉ!俺ら日本では金持ちだ!」と目を丸くして驚いていた。
さらに、アンマールはユリの銀歯に目をとめると、歯医者でよく使う鏡を持ち出してきた。
アブーディといつの間にかやってきたドクター・サーメルも一緒に、みんなでユリの歯を覗き込む。
みんなユリの歯、というより日本の歯医者の仕事に興味津々だった。
食い入るように熱心に覗いていた。
シリアでは差し歯は大体一個2000ポンドくらいだという。
日本円にして6000円ほど。
なぜ、見かけの良い差し歯でなくて、銀歯にしているのかと尋ねられたユリは、
「日本ではすごく高いからだよ。」と答えた。
歯の話題で盛り上がっていると、いい時間になってきた。
英語のしゃべれるアブーディは「明日も来いよ。」と見送ってくれた。
ホテルへの帰り道、偶然にもアブドゥル・アズィーズに会った。
「おお、元気か?」と言うと、彼はまたもや「ついて来い。」と私たちを案内しはじめた。
帰って寝るつもりだったが、せっかくなのでついて行くことにした。
向かった先はアレッポのシェラトンホテルだった。
アブドゥル・アズィーズはこの辺りでは顔が広く、これまでも道を歩いていると、これが誰それだ。
といろいろな人を紹介してくれたのだが、
シェラトンホテルの中にずんずん入って行ったときはびっくりした。
「こんなとこ、そうそう泊まれないなぁ。」と口を開けてロビーを眺めていると、
私たちはアンティークショップに連れて行かれた。
「まさか。ここで何か買わされるんじゃ。」と少し警戒したが、
彼はそこの店主と知り合いらしく、ただ私たちを紹介してくれただけだった。
シェラトンを出ると、さすがにもう眠くなってきたので、そろそろ帰ることにした。
私が寝る前にビールを買いたいというと、アブドゥル・アズィーズは酒屋まで案内してくれた。
しかし、彼は酒屋の前には決して近づこうとしなかった。
私がビールを買っている間、ユリと二人で少し離れたところで待っていた。
しかも、私がビールの袋を持って戻ってくると、「カバンの中にしまえ。」と注意してきた。
ユリによると、待っている間「酒は良くない。」というようなことを言っていたらしい。
やはり、彼にとって飲酒は厳禁なのだった。
「やっぱり、飲まないんじゃないか。」
とすると、あの時大学内で、飲みに行こうと言ったのは冗談だったのだろうか?
彼の真意は不明だが、別れ際にアイスクリームをおごってくれた。(yo)
シリアでバスケ
昼過ぎ、ホテルのドアを叩く音がした。
誰かと思っていると、アブドゥル・アズィーズだった。
彼は「今日6時に約束していたが、8時にして欲しい。」ということを伝えに来たのだった。
「じゃ、また8時に」ということで、別れた。
ちょうど約束の時間になる頃、ユリが突然お腹が痛いと言い出した。
アブドゥル・アズィーズには、「今日はユリも連れて行く。」と言ったが、
とても外に出られる状態ではないというので、仕方が無い。
私1人で行くことになった。
8時にアブドゥル・アズィーズの家のベルを鳴らすと、お父さんが出た。
アブドゥル・アズィーズは一体どこにいるのだろうと思いながら、しばらくアブドゥルさんとしゃべる。
「マダムはどうした?」と聞かれたので、
「急にお腹がいたくなったので、これなくなりました。すみません。」と、
簡単なアラビア語辞書の「下痢」「風邪」という文字を指しながら言うと、
なんとか分かってくれたようだった。
奥から出てきた小さい子供たちも、口々に「ユリ、ユリ」と言ってきた。
お母さんや娘さんたちも姿は見ることは出来ないが、中で話ている声が聞こえた。
みんなユリが来るのを楽しみにしていたのかもしれない。
ちょっと、申し訳なくなった。
がっかりさせたお詫びと言ってはなんだが、折り紙で鶴を折ってあげると、
子供たちは喜んで遊んでくれた。
しかし、アブドゥル・アズィーズはどこに行ったんだ?
8時と行ったくせに全然やってこないではないか。
このまま、いつまでお父さんと話し続けるのだろうと思っていると、
ドクター・サーメルのところのアンマールがやってきた。
実は、今日。私はドクター・サーメルの助手のアブーディとバスケをしに行く約束をしていた。
時計を見ると、もうそろそろ約束の10時になる頃だったので、
アンマールが迎えに来てくれたのかもしれない。
結局、アブドゥル・アズィーズとは会わないまま、お父さんと子供たちと別れ、
サーメルの診療所へ向かうこととなった。
アブーディとともに、バスケのコートに向かおうと外に出た時、
ようやくアブドゥル・アズィーズがやってきた。
「どこに、行ってたんだ?」「ソーリー。」それだけだった。
一体、どういうつもりなのか?
そして、アブドゥル・アズィーズは「バスケが終わったら、また来い。」と言って、自分の家に帰った。
バスケのコートがあるスポーツセンターまでは、タクシーで向かった。
スポーツセンターにはアレッポの若者が勢ぞろいしていた。
もちろん男ばかり。女性の姿は1人もない。
日本なら大抵、バスケしている男の姿をベンチで眺める彼女の一人や二人はいるものだが、
見事に男ばかりだった。
そのなかで、私はバスケをした。現地の若者たちに混ざって。
バスケなんて、たぶん5年以上やっていない。パスを貰っても、驚くほどボールが取れなかった。
それでも、何点かシュートを決めることはできたが、激しく動き回る彼らについて行くのは大変で、
3on3の一試合終わる頃には、ハーハーいっていた。
年齢を聞くと、アブーディを含め、みんな20歳位だった。
私が29歳だというと、アブーディの友達のシャーディは、20歳位に見えると驚いていた。
確かに、シリア人は日本人と比べると、実年齢より老けて見える。
少年にして既におっさん顔な子供もいるほどだ。そういうシャーディも30歳前に見えた。
なぜかタクシーがつかまらなかったので、
帰りはアブーティと二人で再びサーメルの診療所まで歩いて帰った。
アブーティは少し英語が話せるので、歩きながらアラビア語を教えてもらった。
結構な距離を歩いたが、アラビア語でこれは何だ?じゃあこれは?とやっていると、
サーメルの診療所まではすぐだった。
アブーディは途中、アイスクリーム屋を見つけると、「ドンドルマ!」と言っておごってくれた。
私が払おうとすると、彼は「ノー。」と頑なに拒んだ。
大分年下なのに、なんだか悪いなぁ。と思いながらもいただいた。
バスケが終わったら、アブドゥル・アズィーズの家に行く予定だったが、時刻は既に3時。
さすがにもう寝ているだろうと、アブーディに携帯で連絡してもらうと、起きていた。
しかし、忙しくて会えないということだった。
まぁ。それならそれでいいけど。時間が時間だしなぁ。
結局、アブドゥル・アズィーズとの約束は微妙なまま終わってしまった。
これがアラブの人がよく言う「インシャアッラー」というやつなのだろうか。(yo)
後5分ほどで終わるラマダンを今か今かと待ち構える人たち。
丁度前を通りかかると、「写真撮ってけ。」と扉を開けてくれた。
酒を飲まないイスラム教徒の飲み物はオレンジジュースが定番
アブドゥル・アズィーズとその仲間たち
生ジュース屋では一杯25ポンド(約60円)ほどでジュースが飲める
ラマダンの明けた夜、昨日知り合ったシリアの青年の家へ向かった。
今夜、飲みに行こうと約束していたからである。
それにしても、イスラム教徒なのに、飲酒なんかして良いのだろうか。
いささかの疑問を抱きながら、お菓子屋街を進んだ。
ドクター・サーメルの家の前を通ったとき、丁度、サーメルが入り口から顔を出していた。
サーメルは私の顔を見ると、嬉しそうに顔を綻ばせ、「ウェルカム。」と、中に入るように手招きした。
「でも、アブドゥル・アズィーズの家に行かないといかないんだよ。」
と拒んだが、サーメルは強引に中に入れようとする。
「大丈夫。電話するから。」と言うので、
そのまま歯科医サーメルの診療所でアブドゥルアズィーズを待つことになった。
診療所の待合室でしばらく待っていると、
数分ほどして、アブドゥル・アズィーズがやってきた。
軽く握手して、再会を喜んだ後、私たちは彼の家へと移動した。
父親を紹介すると、アブドゥル・アズィーズはどこかへ行ってしまったので、
私はしばらくお父さんのアブドゥルさんとしゃべった。
アブドゥルさんは英語はしゃべれないが、それでもなんとなく会話はできた。
イスラム教の話になると、テレビでメッカの巡礼のライブ映像を見せてくれた。
詠唱されるクルアーンには、英語訳の字幕が付いていた。
多くの人たちが、カーバ神殿の周りで祈りを捧げていた。
何百万の人が毎日、同じように祈っているのだと思うと、胸の中に熱いものがこみ上げてくる。
イスラム教徒の熱い信仰心に感動していると、アブドゥル・アズィーズが戻ってきた。
彼は「シーシャ?」と聞いてきた。
そういえば、中東に来て、一度も水タバコを吸ったことがなかった。
私は喜んで、「イエス。」と答えた。
アブドゥル・アズィーズに連れられるまま、表通りに出るとお菓子屋のアリがいた。
アズィーズはアリに何やら話しかける。
どうやら、「シーシャの道具を貸してくれ。」というようなことを言っているようである。
二人の会話を横から聞いていると、なにやら揉めているような感じだったが、
話の折り合いが着くと、「ちょっと待て。」と言ってアズィーズは、どこかへ消えた。
数分後、シーシャの道具を持って帰って来ると、再び、私たちはドクター・サーメルの診療所に戻った。
中には、サーメルの助手のアンマールとアブーディ、そして仕立て屋のマーヘルがいた。
ドクター・サーメル歯科は近所の仲間の溜まり場になっているのかもしれない。
アブドゥル・アズィーズが順番に紹介してくれる。みんな気さくな連中だった。
英語はしゃべれないが、トルコ出身のアブーディだけは少ししゃべれるようだった。
みんな日本からの珍客に興味津々のようで、いろいろ質問された。
アラビア語は分からないが、アブーディの通訳のおかげで、なんとか意思の疎通はできたようだ。
お菓子屋のアリもいつの間にか戻ってきて、みんなでシーシャを吹かした。
シーシャは以外に吸うのが難しかった。煙をあまり出せずにいると、
みんなして、「こうやるんだ。」と教えてくれるが、なかなかうまく行かない。
何度目かでようやく、うまく吸えるようになった。
シーシャの甘い香りを味わい、楽しい時間を過ごした後、
「行くか。」ということで、アブドゥル・アズィーズとアリと私は外に出た。
いよいよ飲みに行くのか?
だがしかし、時計を見ると、いつの間にか12時を回っていた。
そろそろ帰らなければ、ユリが心配するかもしれない。
そのことを伝えると、アブドゥル・アズィーズは、
「オッケー、じゃあまた明日、俺んちに来い。ユリも一緒にな。」と言って、
アリの車でホテルまで送ってくれた。
二人はそのまま、爆音をかき鳴らして夜の街に消えていった。
これから盛り場にでもくりだすのだろうか。
結局、飲むことは無かったが、シーシャを吸えたからまぁいいか。(yo)






