シリアでバスケ | いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。

シリアでバスケ


children
アレッポの子供たち


昼過ぎ、ホテルのドアを叩く音がした。


誰かと思っていると、アブドゥル・アズィーズだった。
彼は「今日6時に約束していたが、8時にして欲しい。」ということを伝えに来たのだった。


「じゃ、また8時に」ということで、別れた。


ちょうど約束の時間になる頃、ユリが突然お腹が痛いと言い出した。
アブドゥル・アズィーズには、「今日はユリも連れて行く。」と言ったが、
とても外に出られる状態ではないというので、仕方が無い。
私1人で行くことになった。


8時にアブドゥル・アズィーズの家のベルを鳴らすと、お父さんが出た。
アブドゥル・アズィーズは一体どこにいるのだろうと思いながら、しばらくアブドゥルさんとしゃべる。
「マダムはどうした?」と聞かれたので、
「急にお腹がいたくなったので、これなくなりました。すみません。」と、
簡単なアラビア語辞書の「下痢」「風邪」という文字を指しながら言うと、
なんとか分かってくれたようだった。


奥から出てきた小さい子供たちも、口々に「ユリ、ユリ」と言ってきた。
お母さんや娘さんたちも姿は見ることは出来ないが、中で話ている声が聞こえた。
みんなユリが来るのを楽しみにしていたのかもしれない。


ちょっと、申し訳なくなった。


がっかりさせたお詫びと言ってはなんだが、折り紙で鶴を折ってあげると、
子供たちは喜んで遊んでくれた。


しかし、アブドゥル・アズィーズはどこに行ったんだ?
8時と行ったくせに全然やってこないではないか。


このまま、いつまでお父さんと話し続けるのだろうと思っていると、
ドクター・サーメルのところのアンマールがやってきた。


実は、今日。私はドクター・サーメルの助手のアブーディとバスケをしに行く約束をしていた。
時計を見ると、もうそろそろ約束の10時になる頃だったので、
アンマールが迎えに来てくれたのかもしれない。


結局、アブドゥル・アズィーズとは会わないまま、お父さんと子供たちと別れ、
サーメルの診療所へ向かうこととなった。


アブーディとともに、バスケのコートに向かおうと外に出た時、
ようやくアブドゥル・アズィーズがやってきた。


「どこに、行ってたんだ?」「ソーリー。」それだけだった。


一体、どういうつもりなのか?
そして、アブドゥル・アズィーズは「バスケが終わったら、また来い。」と言って、自分の家に帰った。


バスケのコートがあるスポーツセンターまでは、タクシーで向かった。
スポーツセンターにはアレッポの若者が勢ぞろいしていた。
もちろん男ばかり。女性の姿は1人もない。
日本なら大抵、バスケしている男の姿をベンチで眺める彼女の一人や二人はいるものだが、
見事に男ばかりだった。


そのなかで、私はバスケをした。現地の若者たちに混ざって。
バスケなんて、たぶん5年以上やっていない。パスを貰っても、驚くほどボールが取れなかった。
それでも、何点かシュートを決めることはできたが、激しく動き回る彼らについて行くのは大変で、
3on3の一試合終わる頃には、ハーハーいっていた。


年齢を聞くと、アブーディを含め、みんな20歳位だった。
私が29歳だというと、アブーディの友達のシャーディは、20歳位に見えると驚いていた。
確かに、シリア人は日本人と比べると、実年齢より老けて見える。
少年にして既におっさん顔な子供もいるほどだ。そういうシャーディも30歳前に見えた。


なぜかタクシーがつかまらなかったので、

帰りはアブーティと二人で再びサーメルの診療所まで歩いて帰った。
アブーティは少し英語が話せるので、歩きながらアラビア語を教えてもらった。
結構な距離を歩いたが、アラビア語でこれは何だ?じゃあこれは?とやっていると、
サーメルの診療所まではすぐだった。
アブーディは途中、アイスクリーム屋を見つけると、「ドンドルマ!」と言っておごってくれた。
私が払おうとすると、彼は「ノー。」と頑なに拒んだ。
大分年下なのに、なんだか悪いなぁ。と思いながらもいただいた。


バスケが終わったら、アブドゥル・アズィーズの家に行く予定だったが、時刻は既に3時。
さすがにもう寝ているだろうと、アブーディに携帯で連絡してもらうと、起きていた。
しかし、忙しくて会えないということだった。
まぁ。それならそれでいいけど。時間が時間だしなぁ。


結局、アブドゥル・アズィーズとの約束は微妙なまま終わってしまった。
これがアラブの人がよく言う「インシャアッラー」というやつなのだろうか。(yo)



ramadangochiso
後5分ほどで終わるラマダンを今か今かと待ち構える人たち。
丁度前を通りかかると、「写真撮ってけ。」と扉を開けてくれた。
酒を飲まないイスラム教徒の飲み物はオレンジジュースが定番