いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。 -22ページ目

シリアの熱海

青い海!垢抜けたおしゃれな若者たち!
シリアの西海岸!流行の最先端!


それが地中海に面している港町ラタキアのイメージだった。



syekdahel
街の中心シェクダーヘル


そんなイメージで頭の中がパンパンに膨れ上がっていた私たちの頭は、
ラタキアの街を歩いているうちにしょぼん、しょぼんと少しずつ萎んでいった。


海岸通りに出るも、


あれ?海が見えないぞ。


そこはタンカーや漁船やらで、埋まっている。



kaigan
ビーチはどこだ~


おしゃれストリートとして名をはせている
アメリカン通りに行ってみるも、


シーンと静まり返っており、
ブランド店はあるもののなんだか閑散としていた。



amerikancar
アメリカンストリートで唯一かんじたアメリカン


ホテルに戻っても大型道路脇のためか車のクラクションが鳴りやまず、
いつまでも喧騒がつづいている。


夢に見た海辺のリゾートは幻と化した。



mario
マ〇オ


ここは西海岸なんかじゃない。


夜の商店街にはなんだか哀愁が漂っていた。(yo)


atami
演歌が似合いそうな夜の街



lataice
でもこのアイスクリームは絶品。いろんな味をミックスしてくれ、
一つ30ポンド(約72円)

さらばアレッポ シリアの車窓から

同じホテルのイランのおじさんの勧めで、ラタキアへは列車で行くことにした。
「急行がいいよ。」と勧められたが、早朝と夕方遅くしかなかった。


このところ夜更かしが続いていた私たちには、
到底朝早く起きることは不可能だと考えたので、
3時48分の普通列車に乗ることにした。


急行だと2時間で着くが、普通だと4時間。
なぜ、昼ごろに急行列車がないのだろうか。


謎である。。


いきつけのレストランでのんびりと昼食を楽しみ、早めに駅に着いた。



shishitoma
アレッポ最後の食事は最近のお気に入りの店で。
トマトケバブとシシケバブ。行くたびに味が違うがおいしい。

シャイもたのんで、全部で300ポンド(約720円)



ticket
一等席は1人70ポンド(約168円)。二等席は50ポンド(約120円)


駅は列車待ちの人でごった返していた。
ほとんど地元の人たちで、外国人の姿は見当たらない。
日本人がよっぽど珍しいのか、いろんな人が話しかけてくる。
お菓子をくれたおばちゃんたちは、私たちの名前を聞くと、
写真を撮らせて欲しいと携帯を取り出した。
私たちも是非、シリアのおばちゃんの写真を撮らせて欲しいと聞いてみると、
おばちゃんは首の下を手で切るマネをしておどけた。


やはりアラブの女性にとって写真は御法度なのだった。
面と向かってはなかなか撮らせてくれない。


アルメニア人の青年は近づいてくると、英語で話しかけてきた。
なんだと思っていてると、彼もまた写真を撮りたいのだという。
その辺のおじさんにカメラを手渡し、三人で一緒に記念撮影した。



ekikodomo
撮られるばかりでなく、とって欲しがる子供も。自ら写真に写りたがる人も多い


駅で私たちはちょっとしたスター気取りだった。


そろそろ時間になる頃。
アナウンスが響き渡ると、おばちゃんたちは「これよ。これよ。」と教えてくれた。
警官にチケットを見せ、ホームに向かう。



aleppoeki
アレッポ駅のホーム。駅舎の中にはなんと自動販売機があった


車両はなかなかオンボロだった。
座席についているテーブルはストッパーが壊れて閉じないし、
肘掛は持ち上げるとごそっと外れた。
しかし、これでも一等席なのだった。


なぜか座席は進行方向と逆向きだった。
後ろ向きに進んでいくので、なんとなく心地が悪い。


全部そうなのか?見渡すと丁度、
車両の真ん中のところで席の向きが変わっていた。
半分よりあちら側の人たちはこちらを向いている。
運が悪かったのか。4時間ずっと、後ろ前逆で座っていなければならなかった。
しかし、これでも一等席なのだった。


座席はともかく、この列車は景色が美しいのだということだった。
イランのおじさんは言っていた。アフマドさんも言っていた。
特に山の脇を通るあたりからのぞむ深い谷の絶景がすばらしいらしい。


発車してしばらくすると、のどかな田園地帯が見えてきた。
時々、羊飼いのおじさんや少年が手を振っている。
そうかと思うと、ゴツゴツした岩が散らばる荒涼としたところもある。
しかし、一向に深い谷には差し掛からない。
そのうち日も沈み、眠気がやってきて、ウトウトウトウト。


気づいた時には、あたりは真っ暗。
ふと、ユリが言う。
「さっき、すごかったで。」


なんと、寝ている間にワンダフルな景色は過ぎ去ってしまった。
それからしばらくしてラタキアに着いた。


列車がホームに停まると、乗客は一列になって車内を奥へ奥へと進まねばならなかった。
普通ならそのまま、車両から外に出ておしまい。
だが、なぜか長い長い列が、先の車両へと続いている。
車両の出入り口に差し掛かると、理由がわかった。


ホームがない。


ホームが車両より短いがために、乗客はホームのあるところまで歩かねばならないのだった。


途中、目にしたすぐ隣の車両は席がフカフカして気持ちが良さそうだった。
明かりも、薄暗い電灯しか点いていなかった私たちの車両よりも格段に明るい。
本当はこっちが一等なのではないか。
長い長い列車の旅が終わった。(yo)



lataelo
ラタキア駅に着く頃にはすっかり真っ暗



サプライズ!

夕食を済ませ、部屋でくつろいでいると、
ドアをノックする音が。


たしか宿代は前に支払ったはずだが?
と思いながら扉を開けると、


なんと、アブーディとアンマールだった。


ビックリした。


しかも、いつも目にするラフな格好ではなく、
二人ともジャケットを着込み、アンマールはネクタイもしめてめかしこんでいる。
イケメンにさらに磨きが掛かっていた。


そういえば以前、二人は私たちがアレッポを去る前に、
お別れ会をしてくれると言ってくれていたのだった。


そのときは2日か3日後の夜、ホテルに電話すると言っていたので、
昨日一昨日と待っていたのだが、結局電話は鳴らなかったのだった。
やっぱりインシャアッラー。。。


まぁ。仕方がないかと思っていたのだが、
それが今日。


電話すると言っていた彼らが突然、部屋にやってきてくれたのである。
もう会えないかと思っていたので、嬉しかった。
なかなか味なことをしてくれる。


少し遅れてアフマドさんも来るという。
「後10分ほどで来るから」
彼らは言うが、10分たってもこない。
そのうち二人とも「何やってんだ!」とイライラしながら携帯を取り出した。
てっきり、いつものことだよと、余裕の構えなのかと思ったが、
アラビックタイムには、ネイティブも舌を巻くようである。


結局アフマドさんが来たのは30分後だった。


三人揃ったところで、さっそく夜の街に繰り出した。
アフマドさんとアンマールはどこへ行くかで随分揉めていたが、
アレッポ城前のカフェでお茶をすることになった。


タクシーにはシカトされまくったので、歩いてアレッポ城まで向かうことになった。
夜間はなぜかタクシーは捕まりにくいようだ。距離が近いためもあるかもしれない。


良く通っていたお菓子問屋街は、軒並みシャッターが下ろされ、シーンと静まり返っていた。
いつもは車で一杯のモスク前の道も、こんなに広かったのか。と思わせるほど、
今日はがらんとしていた。まるで別世界である。
しかしまた数日経つと、いつものように喧騒に溢れる場所に戻るのだろう。
束の間の静けさの中を5人で歩いた。


アレッポ前のカフェは大賑わいだった。
ライトアップされたアレッポ城を前に、
みんなでアルギーレをふかしながら楽しいひと時を過ごした。


この日はシリアでの忘れられない一日となった。(yo)



aleppoc
さらばアレッポ



kinensatu
photo by アンマール



スィスィにタジタジ


sisi


食事といえば、決まって安食堂の私たち。
羊肉にもさすがに飽きてきた。
そういえば、シリアにきてから一度も高級レストランで食事をしていない。


アレッポの滞在日数ももう残り少ないし、
ここはちょっと奮発して高級レストランにいこう。


ということで、アレッポの名門レストランとして有名なスィスィハウスに向かった。


地図を片手に道路をすすむ。


ずんずんずんずん。
しかし、30分くらい歩いても一向にたどり着けない。
距離的にみれば、もうとっくに着いてもよさそうなのに。


それでもずんずんずんずん。
気がつくと、いつの間にかスィスィハウスとは反対に位置する
駅前の公園に出てきてしまった。


あれ?


そもそも進むべき通りを間違えてしまったらしい。
もと来た道を戻り、商店で場所を尋ねると、
大分、西に来ていたようだった。


言われたとおりにまたずんずんずんずん。


またもやどこか分からなくなる。


今度は店前の椅子に座って、往来を眺めていたおじさんに尋ねた。


またいつの間にか違う方向に来てしまったらしい。
またもや、もと来た道を引き返す。


ずんずんずんずん。


さらに、雑貨屋の兄ちゃんと、また別の肉屋のおじさんに道を尋ねて、
ようやくたどり着くことが出来た。


近いと思っていたのに、随分時間がかかってしまった。
つくづく役に立たない地図だな。と思いながら、
スィスィハウス前のレトロな通りを歩いていると、


あれ?


なんだか見覚えのある場所に出た。
見覚えのある店に見覚えのある広場。。。
なんとそこは、以前来たことがあるアルメニア人地区の一角だった。


オーマイガッ。


ここならひょいひょいっとこれたのに。
なぜわざわざあんな遠回りをしなければならなかったのだろうか?
再び地図を呪った。


さんざん歩き回って、ようやく辿り着いたスィスィハウスだったが、
しかし、私たちはそこで食事をするのをやめた。


店の前から店内を覗くと、ドアの横には執事風のおじさんが立っており、
中のテーブルウェアなんかはゴールドを思わせる淡い照明を受けて、ピカピカと輝いていた。


ま、まぶしすぎる。


さすが名門というにふさわしい、見るからに高級そうな店構え。


「ちょっと、これは。。」


気軽に入れるような雰囲気のところだと思っていたのが甘かった。
正装してこないと、怒られそうな雰囲気だった。


普段、安食堂しか行ったことのない私たちにとって、
スィスィハウスはあまりにも敷居が高すぎた。


通りすがりの観光客を装ってそのまま前を通り過ぎた。(yo)



kanzanaka

とはいっても、せっかくここまで歩いたのに、またいつもの安食堂に戻る気にはなれず。
近くにあるカンザマンレストランに行ってみようということになった。
カンザマンはスィスィハウスほど敷居が高くなく、気軽に入れた。
ディナータイム前のためか、料理が出てくるのが遅かったのが気になったが、
窓辺で日が沈むのを眺めながら、久しぶりにゆっくりと食事を楽むことができた



kanzabeer
シリアのビールということですが、ラベルなし。アルコールは控えめでフルーティ



kanzasarad
普通のサラダ スープのメニューがないのがやや寂しい



kanzasteak
肉とラム肉のステーキ ひさしぶりの牛肉はやっぱりおいしい。ラムもなかなか。
オレンジジュース、紅茶を飲んで、全部で税込み1110ポンド(約2664円)。
オレンジジュースの値段は100ポンド。普通の店で売ってるやつは20ポンドなので、その差はなんと5倍。
さすがは高級レストランです

時価?


torkian
路上はトルコの人(たぶん)でいっぱい


いつも行くフルーツジュース屋でジュースを買った。


100ポンド請求された。


1つ25ポンド(約60円)で、持ち帰りでも30ポンド(約72円)のはずだが、
今日は持ち帰り用二つで100ポンド(約240円)。


なぜ?


60ポンド渡して、さよなら。のつもりが、急に慌てて小銭を探す。


ラマダン明けで値段が変わったのだろうか?
にしても、いきなり2倍はないだろう。


店の前には、アラビア語ではっきりと25ポンドと書いてある。


「これが50ポンドなら、25ポンドのやつはどれなの?」
ユリが聞くと、めちゃくちゃ小さいグラスを持ち出してきた。


「それじゃ、横の人が飲んでるこのグラスはいくら?」
というと、はぐらかされた。


やっぱりぼったくってるんじゃないか。


怒って帰れば良かったのかもしれない。


でも、きっちり100ポンド払ってしまった。


すでにジュースを用意されたこともあり、
なんとなく、払わないといけないような気持ちにおされた。
気を抜いていると、いつも流されて払ってしまうんだよなぁ。
見事に相手のペースに嵌ってしまった。


何回か行ってるから、顔は覚えられていると思ったんだけどなぁ。
笑顔でぼったくってくるんだもんなぁ。(yo)