サプライズ!
夕食を済ませ、部屋でくつろいでいると、
ドアをノックする音が。
たしか宿代は前に支払ったはずだが?
と思いながら扉を開けると、
なんと、アブーディとアンマールだった。
ビックリした。
しかも、いつも目にするラフな格好ではなく、
二人ともジャケットを着込み、アンマールはネクタイもしめてめかしこんでいる。
イケメンにさらに磨きが掛かっていた。
そういえば以前、二人は私たちがアレッポを去る前に、
お別れ会をしてくれると言ってくれていたのだった。
そのときは2日か3日後の夜、ホテルに電話すると言っていたので、
昨日一昨日と待っていたのだが、結局電話は鳴らなかったのだった。
やっぱりインシャアッラー。。。
まぁ。仕方がないかと思っていたのだが、
それが今日。
電話すると言っていた彼らが突然、部屋にやってきてくれたのである。
もう会えないかと思っていたので、嬉しかった。
なかなか味なことをしてくれる。
少し遅れてアフマドさんも来るという。
「後10分ほどで来るから」
彼らは言うが、10分たってもこない。
そのうち二人とも「何やってんだ!」とイライラしながら携帯を取り出した。
てっきり、いつものことだよと、余裕の構えなのかと思ったが、
アラビックタイムには、ネイティブも舌を巻くようである。
結局アフマドさんが来たのは30分後だった。
三人揃ったところで、さっそく夜の街に繰り出した。
アフマドさんとアンマールはどこへ行くかで随分揉めていたが、
アレッポ城前のカフェでお茶をすることになった。
タクシーにはシカトされまくったので、歩いてアレッポ城まで向かうことになった。
夜間はなぜかタクシーは捕まりにくいようだ。距離が近いためもあるかもしれない。
良く通っていたお菓子問屋街は、軒並みシャッターが下ろされ、シーンと静まり返っていた。
いつもは車で一杯のモスク前の道も、こんなに広かったのか。と思わせるほど、
今日はがらんとしていた。まるで別世界である。
しかしまた数日経つと、いつものように喧騒に溢れる場所に戻るのだろう。
束の間の静けさの中を5人で歩いた。
アレッポ前のカフェは大賑わいだった。
ライトアップされたアレッポ城を前に、
みんなでアルギーレをふかしながら楽しいひと時を過ごした。
この日はシリアでの忘れられない一日となった。(yo)

