アンマンへチャレンジ
1ヶ月以上に及ぶシリアの旅もようやく終わりをみせ、一路ヨルダンへ戻る。
ヨルダンへのバスはガラージュ・ソマリエから出ていた。
ガイドブックに載っているガラージュ・バラムケは閉鎖されたようである。
ダマスカスからヨルダンのアンマンまではセルビスしか出ていないと、
地元の人が言っていたが、ソマリエにはちゃんとバス会社のブースがあった。
地元の人の言うこともあてにならない。
どのバス会社もアンマンまで1人500ポンド(約1200円)だった。
鷲のマークの「CHALLENGE」というバス会社を利用した。
マルジェ広場からソマリエまでは15番のバスで行ける。
このバスは手際が良かった。
国境を目指して颯爽と走っていると、
途中、とある売店に立ち寄った。
売店の屋根の隙間からはなにやら怪しげなものが顔を覗かせていた
みんなぞろぞろ降りていく。
休憩かなと思って、私たちもお菓子を買いに売店に向かった。
しかし、バスの世話係のおじさんは乗客になにやら説明をしている。
売店からでてきた乗客を見たところ、
なにやら紙切れのようなものを買うように言っているらしかった。
しばらく、なんなのだろうと思っていたが、
それはどうやら出国税の印紙のようだった。
国境での混雑を避けるため、
シリアの出国税をあらかじめここで払っておくということらしい。
出国税は200ポンドだとガイドブックには書いてあったが、
なんと500ポンド(約1200円)になっていた。
私たちはすでにお菓子を買ってしまった後にそのことを知ったので、
手持ちのシリアポンドがほとんどなくなっていたが、
幸いにもなんとかギリギリ出国税を払うことができた。
もし400ポンドだけ残して、全部使い切るつもりでいたら、
払えなくなってしまうところだった。あぶない。
なかなかあてにならないガイドブックである。
しかし、隣のスイス人の女性はそのことに気づかなかったらしく、
私たちが手にしている印紙を見ると、それ何?と不思議そうにしていた。
「タックス。タックス。」と教えてあげたのだが、どうやら分かってもらえず、
そのまま国境に到着すると、案の定、係官に催促される羽目になっていた。
入国より格段に早いスピードで出国手続きを済ませ、
ヨルダン側のボーダーへ向かう。
シリア側の国境を抜けたところに立っている看板は英語のスペルが間違っていた
バスが到着すると荷物検査がはじまり、
荷台に積んでいた荷物を一旦すべて外に出すことになった。
しかし、かなりの数の荷物に対して、検査する人はわずかに1人。
これはかなり時間がかかるなぁ。と思っていると、
担当者はシリア人の荷物を適当に見ただけで、私たち外国人の荷物はノーチェックで終わった。
それならそうとはじめから言って欲しかった。
すぐ終わってくれるのはありがたいが、
中身を見やすいようにあらかじめバックパックの中身を出していた私たちは、
おかげで、またいちいち荷造りをする羽目になってしまった。
ヨルダンの入国手続きもすんなり済ませると、待ちに待った免税店を目指す。
だがしかし、どこにも見当たらない。
その辺の人に聞くと「もう過ぎたよ。」ということだった。
ヨルダンの入国審査を済ませた後ではもう戻ることはできないらしい。
せっかく国境でビールを買うことを楽しみにしてたのに。ショック。
手際が良すぎるバスも考えものだ。
朝から出発して、1時過ぎにはアンマンのムジャンマ・アブダリに着いた。(yo)
これまで宿泊した宿 シリア編
今までに泊まった宿の感想です。☆の数は満足度です。
清潔さ、静けさ、レセプションの対応を重要視してます。
ダマスカスの宿
AS-SA'ADA HOTEL ☆☆☆☆
2008.08.31~2008.09.01(2泊)
1泊(ドミトリー1人分、4人部屋)350シリアポンド、約840円(1シリアポンド=2.4円)
中東一?キレイな共同シャワーは1つしかないので、大変混み合う。
ファンは超スローなので夏は寝苦しい。欧米人が多い。ルーフにも宿泊可。
従業員の感じも良く、中庭のある建物の雰囲気も抜群。ダブルは1000ポンド。
AL-SADAHT HOTEL ☆☆
2008.10.11~2008.10.13(3泊)
1泊(ツイン)700シリアポンド、約1680円
マルジェ広場近くの安宿街にあるアラブ人向け宿。看板もアラビア語表記のみ。
ファン、トイレ、シャワー、TV付き。トイレはアラブ式でシャワーのお湯は出ない。
水場は残念だが、部屋はキレイ。バックパッカーは1人も泊まっていなかった。
英語も通じにくい。が、ダマスカスでこの値段は安い方だと思う。
建物は日陰になっているので、夏は涼しそう。でも冬は、、、
パルミラの宿
BALL SHAMEN HOTEL ☆☆
2008.09.02(1泊)
1泊(ツイン)500シリアポンド、約1200円
エアコン、ファン、トイレ、シャワー付き。バスタオルも付いていた。シャワーのお湯はほとんど水だった。
エアコン付きなので快適に過ごせる。部屋は清潔。
オーナーはレストランとかその他の施設とか紹介してくれて親切だが、悪い評判も聞いた。
中田英寿が泊まったホテルとして有名らしい。情報ノート有り。
中田の書き込みと言われているものも読める。
ホムスの宿
HOTEL AL-NASER ☆
2008.09.03~2008.09.04(2泊)
1泊(ツイン)400シリアポンド、約960円
ファン付き。トイレ、シャワー共同。安いがそれだけのホテル。部屋は清潔とは言いがたい。
トイレやシャワーも大変汚らしい。何日掃除していないんだというくらい、
ゴミ箱にトイレットペーパーの山が出来ていた。
ラマダン中だったためかオーナーはやる気なし。少年はテレビに夢中で無愛想。
ハマの宿
RIAD HOTEL ☆☆☆☆
2008.09.05~2008.09.14(10泊)
1泊(ツイン)600シリアポンド、約1440円(一泊650シリアポンドのところを10日泊で割引)
ファン、TV付き。トイレ、シャワー共同。中東一と言われているだけあり、部屋はとてもキレイ。
ベランダ付きの部屋は日当たり良好。共同のトイレはなぜかアラブ式で残念なことになっているが、
ルーフ横のトイレは洋式なので、どうしても嫌な場合は最悪そちらを利用することもできる。
シャワーは勢い良くお湯が出て気持ちが良い。キッチン、冷蔵庫も自由に使えるが、
ラマダン中は従業員に追い出されることもあった。情報ノート有り。
韓国人、日本人の利用も多い。ルーフにも泊まれる(175ポンド)。ドミトリーは275ポンド。
アレッポの宿
SPRING FLOWER HOTEL ☆☆
2008.09.15(1泊)
1泊(ツイン)650シリアポンド、約1560円
ファン、トイレ、シャワー付き。トイレットペーパーも付いている。湿気が多く、部屋内には窓が無いため、
電気を消すと昼でも真っ暗。窓付きの部屋は高いらしい。
オーナーは英語がペラペラで日本語も少々話せる。
セクハラなど悪い噂も聞くがオーナーは親切。洞窟のような内装はオシャレといえばオシャレ。
AL ROUDAH HOTEL ☆☆☆☆☆
2008.09.16~2008.10.04(19泊)
1泊(ツイン)600シリアポンド、約1440円
ファン、エアコン、TV、冷蔵庫、トイレ、シャワー付き。寝室とは別にもう1スペースあり、くつろげる。
通り沿いとは反対の部屋に泊まったが、窓も大きく開いて気持ちが良い。
通り沿いの部屋にはベランダが付いてた。
お湯も問題なく出て気持ちが良い。この価格でこの設備はかなりお得。
客は地元の人が多く、いつも部屋は埋まっていた。英語がほとんど通じないので、
観光客はほとんど来ないようだが穴場的ホテル。従業員もとても親切で愛想も良い。
掃除もちょくちょくしてくれるのでキレイだが、たまにゴミと見分けが付かないものも
捨てられることがあるので注意が必要。
ラタキアの宿
ZAHARAN HOTEL ☆☆
2008.10.05~2008.10.08(4泊)
1泊(トリプル)600シリアポンド(1人300ポンド)、約1440円
ファン、エアコン、TV、トイレ、シャワー付き。シャワーのお湯はケチっているのか、
良く電源を切られている事がある。言うと付けてくれるが、
いつでも好きなときに入ることができないのが残念。部屋はキレイだが、大通りに面しているので、
夜になっても車のクラクションの音で騒々しく、イライラすることもある。キッチンも利用可。
英語は多少通じる。料金は部屋単位ではなく人単位なので、
大勢で同じ部屋を利用すると割高かもしれない。
タルトゥースの宿
DANIEL HOTEL ☆☆☆
2008.10.09~2008.10.10(2泊)
1泊(ツイン)800シリアポンド、約1920円
ファン、トイレ、シャワー付き。ビデ、バスタオル、トイレットペーパー、石鹸も付いてる。
高めなだけあって清潔。レセプションも英語がペラペラ。
内装は壁紙がはがれているところもあるが、特に問題なし。
アルワード島行きの船着場から近い。隣の商店にはビールも売っている。
真夜中の危機
昨日、真夜中。
寝ていると、コンコンコン。コンコンコン。と何か叩く音が聞こえてきた。
夜中なのに、騒がしいな。いいかげんにしろ。
と布団を被り、無視して眠ろうとする。
しかし、またもや。
今度はドンドンドン。ドンドンドンとより大きな音になった。
一体何だよ!人の眠りを妨げやがって。
ふと外を見ると、誰か窓を叩いてた。
なんだこいつ!?
びっくりした。明らかに怪しい。泥棒か?と思ったが、
男は私が起きたのを見ると、何か言ってきた。
でも、アラビア語なので分からない。
なんやねん。うるさいな。あっち行け!
隣はどうやら頭のおかしい奴が泊まっているようだ。
無視してまたベッドに戻った。
しかし、男は懲りずにドンドンドン。を止めない。
何なんだよ。ホントに。明日は早起きしないといけないのに。
さすがに頭に来て、ホテルの人を呼びに行こうかと思ったが、
男は必死の形相で何か訴えている。
ん?なんか様子がおかしいぞ。
どうやらただ事ではないようだ。窓を開けて話を聞く。
やっぱりアラビア語なので、良く分からなかない。
それでも懲りずに何度も男は説明した。
日本人で言葉が通じないにもかかわらず、
ここで諦めてはダメなんだという必死さが伝わってきた。
男は手でドアを開けるようなジェスチャーと、
なんか持って捻る様なジェスチャーを繰り返していた。
あ!もしかして。
ようやく理解できた。
どうやら鍵が開けられなくなって、外に出られなくなったらしい。
そういえば、ここのホテルのドアは内からも外からも鍵穴でロックするタイプで、
しかもこれがなかなかオンボロで、慣れないと開け閉めが難しいのだった。
ユリも鍵穴に鍵を挿しては、うまく開閉できず、
なんどもなんどもガチャガチャやっていたことがあった。
男はようやく私が理解したのだと思ったのか。
少し表情を緩め、私に鍵を渡した。
鍵を持って隣の男の部屋へ行くと、
案の定、この部屋もなかなか手ごわい鍵穴だった。
ドアが開いた瞬間。
あー良かった。と安堵の息が漏れる。
なかにはもう1人別の男がいた。
大の男が二人、部屋に閉じ込められていたのだった。
「ありがとう!助かりました。まぁ。お茶でも飲んでいってください。」
男の申し出を断り、再びベッドに戻った。
シリア最後の日になんとも奇妙な出来事に遭遇した。(yo)
ねずみ女とハンマーム
シリア最後の一日は、イスラム教第4の聖地ウマイヤドモスクとアゼム宮殿へ。
本当なら真っ先におとずれるべき観光地のはずだが、
なぜか今のいまままで行くことがなかった。
入場料50ポンド(約120円)を払うと、女性にはネズミ色のローブが手渡される。
アレッポの大モスクと同じく、モスク内に入るには女性は髪や肌を隠さなければならない。
灰色のローブを身にまとったユリはまさにねずみ男そのものだった。
広いモスクの床には掃除の途中なのか、ところどころに水溜りがあった。
歩いていると、どこに水溜りがあるのか分からない。
注意!みたいな印もないので、本当に歩くところによって当たりはずれがある。
そして私たちは見事にはずれの道を進んでいた。
靴をはいていればそんなの気にもならないのだが、
モスク内へは靴を脱がなければいけないので、運悪く水溜りに入ってしまう度に、
私たちの靴下はびちょびちょになってしまった。
ねずみ女ならまだしもこれではどぶねずみ女ではないか。
不満をもらしながら、しばらく座って乾かした。
陽はサンサンと照っているとは言え、乾かすのに少し時間がかかった。
アゼム宮殿は、ハマのものよりずっと広かったが、室内の装飾はハマの方が断然素晴らしかった。
宮殿内にはステージが設けられており、コンサート的なものもちょくちょく行われるようだった。
入場料はやはり150ポンド(約360円)。
それにしても、今の今までシリアで欧米人観光客の姿はほとんど見かけなかったが、
ここダマスカスに来て一気に増えたような気がする。
さすが首都と言ったところか。それともシーズンに入ったのだろうか。
ひととおり観光もフィニッシュしたところで、ユリを置いて一人、ハンマームに行った。
800年以上の歴史をもつハンマーム・ヌールッディン入り口。男性専用
サウナのようなものなのかと思っていたが、サウナだけでなく、
ちゃんとした風呂場もあった。
風呂場といっても、日本の銭湯のように大きな湯船がドカッと一つ置いてあるのではなく、
お湯がはられた洗面台のようなものがいくつかあり、
桶でそのお湯を汲んで体を流すという行水のようなものだった。
オプションで垢すりやマッサージもやってもらえる。
せっかくだからと、私も垢すりとマッサージをしてもらった。
外国人は私1人だけだったが、浴場の案内係の人は日本人と見ると、
空手のような構えをして歓迎してくれた。
垢すりの親父もマッサージの親父も少々荒っぽかったが気持ち良かった。
全部で490ポンド(約1180円)もしたが、
旅の疲れがとれて、さっぱりとしたイイ気持ちになった。
奥さんは水シャワーで苦しんでいるというのに、
自分だけ気持ちの良い思いをしてどうもすみません。
でも男専用なんです。(yo)
博物館と郵便局 太っ腹なシリア人とケチな日本人
観光客も多く広々としてキレイなダマスカス博物館。展示品も見ごたえ◎
ダマスカス博物館の入場料は150ポンド(約360円)。
シリアでは博物館の入場料はおしなべて150ポンドだった。
500ポンド札を出すと、おつりがないのか
チケット売り場の兄ちゃんは「小さいのないですか?」と聞いてきた。
「うーん50ポンドしかないなぁ。」と言うと、
「あなた方日本人ですか?日本人ならそれでいいです。」
とチケットを二枚渡してくれた。
そんなことして怒られないのか?と思ったが、ラッキー。
謎の日本人特権で安く入場できた。
ダマスカスの博物館は、さすが首都!というほど見ごたえがあった。
設備にも力を入れているようで、液晶テレビなんかもあった。
映ってなかったけど。
ラタキアの博物館とは雲泥の差だ。
どちらも同じ150ポンドなのに、この差は一体なんなのだろう。
どうも納得できない。
「入場料は、一律150ポンドでいいでしょ。そのほうが分かりやすいですからな。」
きっと偉い人がそう言ったに違いない。
郵便局でハガキを出そうとしたら、一枚18ポンドだった。
あれ?確かこないだ出したときは6ポンドだったのになぁ。
なぜに3倍?
おかしいと思って抗議をするが、やはり日本へは18ポンド(約43円)だという。
いくら言っても埒があかないので、その値段で切手を買った。
そして。。
後で、値段を確認してみると、やっぱり18ポンド。。。。
ヤバイ。
かなり声を荒げて「6ポンドだろ!」と切れてしまった。
恥ずかしい。
あの郵便局員には悪いことをしてしまった。ごめんなさい。
ぼったくられまいと、たまに抵抗するとこういうことになるのだった。(yo)
博物館の近くで日本フェアのようなものをやっていた。折り紙や着物の展示がしてあり、
なんだか嬉しくなった。日本を紹介する「にっぽにあ」という冊子のアラビア語版を無料で貰う
今泊まっている部屋はトイレが残念賞なので、
引越ししようと近隣の宿に聞き込みに行くが、どこも今の宿より高かった。
仕方がないので我慢することに。広くてベランダ付きの隣の部屋が空いたので、移らせてもらうと、
今度は天井がやたら低く、水もチョロチョロしかでなくなってしまった。一長一短


