楕円球空間 -113ページ目

往復車中で

奥州往復は時間がかかる。


不満なのは東北新幹線。前後の間隔が狭い!東海道新幹線のほうが圧倒的に広いぞ!なんとなく、これは気分の問題だが、座席の横幅も狭い感じがする。おまけに連休がらみで混んでる・・・。最近よくチェックする「さとなお」さんのブログで「新幹線で靴を脱ぐ大人は×だ」みたいな話があったが、同感!そういう目で見回してみると本当に多い。脱ぐだけじゃなくて前の席のヒジカケに汚い足を投げ出しているヤツも結構いる。人間失格。


疲れる中、楽しみは読書くらい。ということで往復の車中で「ファウスト」(池内紀訳)を上下巻読了。翻訳はかなり読みやすく、きっと原典の格調高さ、という点は反映されてないのかもしれないが、マーラー8番を初めて聞いてから20年、やっとたどり着けたということで感慨もひとしお。なんとなく第2部で「山峡」の場面を選んだマーラーの気持ちがわかったような気もする。どれだけじゃぁ内容を理解したか、というとこれはきわめて怪しいが、ともかく欧米インテリ必読の書であるのでまずは読んだ、ということで自分を評価したい。


あまった時間で「ラスヴェガスをぶっ潰せ」を開始。これは最近公開された(?)「21」という映画のネタ本。ブラジル往復の機内で見たら結構面白くて買ってしまった。ストーリーはブラックジャックで「カード・カウント」という統計学的手法を使ってMITの学生たちが大勝ちする、という話なんだが、このカード・カウントがなかなか理系ゴゴロをくすぐったので・・・。

欧州じゃなくて奥州

帰ってきた。


招待講演のほうは盛況で220人の会場が溢れていた。まぁ自分の話が聴きたくて残っていたのかどうかはかなり疑問だが、とにかく分野として盛況なのはいいことだ。講演はどれも面白く、かつためになるものばかりで、自分の話もその一端を担えたとしたら嬉しい限り。一般講演のほうは最後のほうだったこともあってかなり少数(笑い)。まぁ内容は招待講演とほぼ一緒なんでしょうがない。一緒に行った学生の発表もまずまず評判よかったようで、よかった。今回はいろいろヒントになる話題も多く、勉強になって奥州くんだりまで行った甲斐があった。


今回は奥州だったのでなんとなく焼肉、という感じで学生と盟友T氏と3人で「ぴょんぴょん舎」というなかなかファニーな名前の焼肉屋に。安いし美味しかったし、満足。学生の分を2人でカバーしたのに(よく考えるとT氏にカバーしてもらう義理はなかったので申し訳ないことをした。すみません!Tさん!!)・・。会話も弾んで、いつしか「博士課程残りなよ」といういつもの話題に(爆笑、最近こればっか)。学生も少人数で質問しやすかったのか、前回よりもいろいろ意見とか疑問が出た。


他のグルメとしては、じゃじゃ麺。初めて聞いた(「ジャージャー麺」だと思っていた)が、なんとも満州というか大陸を感じるフード。人気といわれる「白龍」という店で20分くらいまって食したので満足。いろいろ書かれているように多分一度だけだと魅力がよくわからなくて、何度か食べているとハマるんだろう。もう一日は斯界の重鎮の方々との晩餐会で、これはなかなか気を使って疲れた。終了後、助教人事の密談なども。


ということで研究も人脈もグルメの実り多い遠征、という感じで総括。



明日からまた・・

学会で東北地方へ。台風と競争かな。今回は招待講演と一般講演1つづつ。懸案の論文のほうはまだeditorとグチャグチャやっているような状況で、でもeditorは通したがっている雰囲気を徐々に感じもし、期待と不安が入り混じった状態。向こうで何度目かの最終チェックをして再々投稿かな。


昨日は学生(うちのグループの2枚看板の1人)がアメリカから帰り、お帰りの会。ずいぶん楽しんだようだった。これで博士課程に行く気になってくれるかどうか。昨日はスタッフ総出で呑みに連れて行き、一生懸命くどいたような状態。でも落としきれず・・。まぁでもずいぶん真面目に考えてはいてくれるみたいなので期待してしまう。

最近読んだ&読んでいる本

「ボローニャ紀行」(井上ひさし)・「謎解き カラマーゾフの兄弟」(江川卓)を読了。


ボローニャのほうは、井上氏への見方が変わった本。もっといい加減で適当な人、という印象だったが全然違う。体制への批判精神があり(批判の仕方はやや通り一遍ではあるけれども)国家のあり方・地方のあり方を真面目に考えておられる、という風に受け取った。随筆の中で一番印象的だったイタリア文化は


「銀行は最終利益の49%以上を地元の文化・芸術などの振興のために寄付しなければならない」


という部分でこれには驚いた。日本じゃありえない。こうあるべきだけど。


謎解きのほうは、カラマーゾフの兄弟への愛情に欠けるせいか(自分が)「謎解き 罪と罰」ほどの面白さがなく終盤はナナメ読みに。やはり本編へののめりこみ方に強く依存するんだなぁ、と実感。


今は家で「戦争特派員」(生協で買ったら次の週に書評欄で紹介されていた)、大学への往復の間に「ファウスト(池内訳)」を。

またも仙台行き

背中の痛みを抱えたまま、またも学会で仙台行き。今回は1泊2日で1招待講演(英語)。


前日ギリギリまで大学で仕事をし、懸案だった学生の実験がなんとか突破口を開いたことを確認(自分の言う通りの条件だし・計画・時間スケジュールでやれば2週間でできた。いままでの5ヶ月は何だった?)し少し安心して飛行機で仙台へ。


投宿したのち盟友T氏の某重要研究助成獲得お祝いの会へ。会といってもT氏と私とT氏の恩師のI先生の3人でいつものダボスで。いつものように四方山話に花を咲かせて(会話の中で5年任期の教授ポストに誘われ焦ったが)、ベルギービールをおいしく痛飲し料理を楽しむ。会計でなぜかI先生が半分持ってくださったので、これではいかん、と2次会でいつものTimoneへ。


お祝いなのでシャンパンを1本開けて祝杯。


これがそのシャンパンで原価の20%増しくらいの超特価で出してくれた。なんでだろう?ともかくこれもおいしく飲みながらお互いの研究プランや研究人生の相談(グチ?)でまた盛り上がる。私も大分解放的になって問題発言してたかも(苦笑)。


12時半にお開きにして(いつも2人で飲むと際限なくダラダラ行くので)解散。宿に戻り、翌朝は昼前までかけて発表の最終調整と練習。練習の感じでは数箇所気をつければうまくいくかな、という感じだったので安心して会場へ。仙台は暑くてへばったが、発表自体は問題なく終了。質問は3件。最初2件が外国人からの質問。3件目は日本人だったが2件目の質問と全く同じ内容で「え!」と吃驚。自分の英語は早口だ、という認識があったが通じていなかったとは・・・。


ともかく最終の便で帰宅。とにかく疲労して背中の痛みもひかず往生したが、3連休休養できたのでやっと痛みもとれて復調。明日からまた頑張ろう。

背中を痛める

デスクワークが増加したせいか、先日持病の背中痛が再発。クビが動かず辛い思いをしている。なんでかなぁ、最近は調子よかったのに。年のせいか、マイナーなトラブルが多い。招待講演が続くので発表資料を会議に合わせて微調整するのが続き、目も疲労・・。


帰宅するともう何もする気が起こらず軽く読書をするくらい。「魅惑する帝国」はようやく読了。なかなかの大著であったなぁ、という印象。博士論文に加筆したもののようで、さすが、という感じだった。「国家は美しくあるべきなのか」という帯の文字が持つ意味は大きい。次は軽いものを、と「ボローニャ紀行」(井上ひさし)を開始。井上ひさしは好きではないのだが、あちこちで絶賛されていたので買ってみた。読み出したらNHK-BSの「週刊ブックレビュー」(結構好きな番組で時間があえば見てみることが多い)でも推薦されていた。児玉清と中江有理のコンビはなかなかいいな、とかくだらないことを言ってみたりして・・・。


肝心の本のほうは、ボローニャに去年の今頃いたこともあって楽しく読んでいる。思えば地味だがいいところだったなぁ。また行きたいなぁ。今年は年末にかけてオースティン(テキサス)・ハワイ・ドレスデンとまだまだ気が抜けないがアメリカばっか(ドレスデンは違うが)でつまらん。来年も前半はアメリカばっかり(ソルトレイクシティ・ピッツバーグ・SF)。うんざりだ。


グチです(すみません)

って難しい、ということを実感。


最近「鬼」モードになってしまっていて、日々ノンビリ学生をシバいてしまう・・・。でもなかなか通じない人もいる(というかそういう人にずっと言ってしまうことに)。どこに頑張るスイッチがあるのか探しているのだが、なかなか見つからない。探しているうちにこちらが消耗(もっとも向こうも消耗すると思うが)してしまう。特に日本語がおかしい学生が相手だと相手の言い分を理解するのも時間が必要(何度も質問しないと意味が分からないことを言う)ので消耗度アップ!その人にはその人なりの理屈があるみたいなんだが、なぜそれに拘るのかが分からない。


成果が順調に出ていれば別に何も言わないが、成果ゼロなのにバイトだクラブだ趣味の芸事だ、となっていて残りの時間で研究している感じ。「時間もないんだからここを突破するまで土日もやったら」と言ってみたが「土日休みということでここの研究室にした」とか言われガックリ。それは平時の話でしょ。今は非常時。もっとももう興味が持てないというのなら仕方ない。まぁ今日はこちらも言いたいことを言ったので、これで変わらなければもういいや、と。

見舞い

学生が重病で入院しているのでお見舞いに。


直接うちの研究室の学生、というわけではないのだが私の講義を受講していたとき(今年の前期)に熱心に聴講していて資料のタイプミスや解法の飛躍などを指摘もしてくれて個人的に好きな学生だ。最後の講義の日に現れずどうしたのかな、と心配していたらうちの学生から「かなりの難病で入院した」と聞き驚愕。診察と治療の結果、生命に関わるほどの状態ではなくなったようだが、それでも全治1年(=入院1年)。心が痛んだ。


先日、外出許可が出た、とのことで大学に現れうちの学生と話しているところにたまたま遭遇したので様子を聞き、何か欲しいものはないか訪ねたら「宮部みゆきの本が欲しい」ということで今日持参して見舞いに行った次第。薬を月に1回入れるのだが、その後1週間は七転八倒の苦しみだ、とのことでまた心が痛んだ。


そんな学生もいて苦しみながら勉強もしているようなのに(ベッドデスクに計算用紙があった)、うちの学生ときたら五体満足で元気そのものなのに怠けるわ情熱はないわ(もちろん頑張っている人もいるが、目に付くのが数名)で本当にバチが当たる。学会前なのに実験は進まず、なのに「装置壊れたので」とあっさり諦めてノホホンとしてたり(仕方ないので自分も一緒になって装置を直して実験継続させた)、ロクに条件も振らずに闇雲に実験して適当なstatementでごまかして迷走してたり(これは全部実験方針を自分が決めてそのとおりに実行させて突破)本当に噴火寸前。いや部分的にもう噴火しているかも。


毎日全力で頑張る、というのが体力とか能力で難しいならせめて勝負どころでは手を抜かずによく戦略を練って周到に準備してミスのないように研究するべきだし、そうしてほしい。

学会(つまらない)

学会終了、そして帰宅。


久々にあの学会に出たが正直つまらなかった。もう行かないかも。合間に皆さんに会っていろいろ議論したり無駄話したりしたのは面白い(実りあった)が。懇親会は自由が丘の「がじゅまる」という沖縄料理の店でいつもの親しいメンバーで。沖縄らしく(?)料理が遅いのでお酒が進む進む(笑い)。オリオンビールをしこたま呑んだあとで泡盛をまた沢山。時間はそれほどでもなかったのに酔った。〆は(〆ちゃいけないのだが)用賀の「柳屋」で久々のラーメン。体に毒だ。


他には中学からの親友と懇親会。神楽坂の「SHUN」で食べてから「ブラッセルズ」に移動し終電まで。気の置けない親友とバカ話に花を咲かせながらリラックスする。研究上のイライラも少しは沈静化したかも。帰宅すると後輩から「出張で近くにいるのでこれからどうですか?」と言われ、「よらむ」で日本酒。今日のランチも一緒に「はふう」で。いろいろと音楽から文化からいつものように多様な話題で盛り上がる。


雨ばかりでテニスもできず、頭痛もするので調子悪い。論文の最終修正は終了して、あとはeditorとrefereeへの手紙の最終チェックだけ。来週には出撃。その来週は学会で名古屋だがたぶんほとんど行かずに研究室に篭って学生をシバきながら(苦笑)実験することになるだろう、というところ。

また学会

今日の夕方から東京行き。これから9月にかけては学会シーズンなのでまたいろいろ飛び回ることに。


旅行の友は本なので、今回は「謎解きカラマーゾフの兄弟」を選択。「謎解き・・・」シリーズは「罪と罰」がなかなかの名著でさすが江川先生、という感じだったので再燃したドストエフスキー熱に浮かれて購入した。


その前に読んでいた「戦うハプルブルグ帝国」は30年戦争の通史のまとめみたいな本でなかなか面白かったが、やや講談調の文体が教養本にそぐわない部分もあった。でも短い時間で知識をまとめるにはいい本だった。安いし。「魅惑する帝国」は60%くらい読んでそろそろゴールが見えてきた感じ。ナチ第三帝国の文化政策についていろいろな角度から検討していて、自分の初めて知る部分も多く勉強になります、という感じ。


週末は誕生日だったので(いよいよ大台だ)、ささやかにお祝い。大分元気もでてきて、諸事情でタダでもらったヴーブ・クリコのロゼを開けて祝う。読書して、学会発表の準備して、お祝いして、いい日曜だった。