楕円球空間 -115ページ目

日帰り仙台(それも現地滞在4時間)

表記に尽きます。


前日は宴会。5時半に起きて6時間で2回飛行機乗るのはしんどいね・・。物理の収穫はあり、とんかつ大町での食事もよかったけど、もうこの強行軍はしないかな。

飛行機の中の音楽

論文のほうは協議の結果「レフリーのうち1人の評価は悪意に満ちていてunfiarな上にこの分野の常識がなく不適格だ」という形でeditorと戦う、という主戦論に収束。気持ち的には落ちていたので準備に時間かかりそう。


そんなささくれた気分を癒すのはやはり音楽。相変わらず古楽ばっかり聴いているんだが、ブラジル行きの飛行機の中でラトル・ベルリンフィルのマラ9を聴いてえらく感動。遅めのテンポでじっくり歌いこむ演奏ですばらしかった。家にCDがあるんで今度じっくり聴かないと、という気分に。さらにベルリンフィルのアジアツアー2005のドキュメンタリーが放送されていて視聴。ドイツ語放送・英語字幕なのでえらく忙しい視聴だったが、そこで演奏される英雄の生涯がまたかっこいいんだなぁ。ラトルの指揮もカリスマ性に溢れていて、是非テレビでもやってほしい、と思った。ドキュメンタリーなので移動中のストレスフルなヒトコマとか、オフのときに香港を自転車(ドイツ人自転車ダイスキデス)で疾走するシーンとか、北京のリハでメンバーが「イスが酷い」「寒い」「ひどいホールだ」などと文句いいまくっていて、そこでラトルが"Everyone is unhappy? OK, unhappy. Let's start!"とリハを始めるところでのうまいまとめ方とか興味深いシーンが多かった。確か上海ではOb topの巨人さんが地元の音楽院に行ってレッスンするんだけど学生の演奏する曲の楽譜を見せられて".....? I don't know this piece..."という漫画チックな話し方とか面白くて機内で爆笑してしまった。レッスンのほうはすばらしくて「もっと楽しく演奏するんだ!ほら!こうやって。。。!」という持っていき方なんかも大変参考になった。


飛行機の中で聴く曲ってなぜか猛烈に感動することが多いんだけど何か理由あるんだろうか?何か地上と違う?


ということで書こうと思っていた記事を忘れないうちに書いておく。

荒波の日

朝メールチェックするとNature某に投稿していた論文が(refereeには回ったものの)reject、とのメールが。レフリー採点1vs2ではまぁ仕方ないか、という感じ。1人は「まぁいいんじゃない」、1人は「全然ダメ。新規性なし。」と好悪が別れ、最後の1人は「丁寧に実験しているし面白いし、論文そのものを出す価値はすごくあるけどNature系にはちょっとね」ということで、実は3人目が一番公平かつ公正に見ているなぁ、という印象。ダメ、の人は多分「回さないでね」側に入れた人で大体予想がつく。そろそろこのテーマも面倒な状況になってきたのでさっさと新しい領域に重心を移すか、という気に。


それはともかくやはり凹むことは凹む(笑い)。次はどこにするかなぁ、と思いながら打ち合わせ。明日詳細決定、という感じ。午後は試験(するほう)。実は大学に来て試験をするのは初めて。それまでずっとレポートだったので。まずは持ち込み何でも可にしてカンニングに神経使わなくてもよくして、問題も簡単(持ち込み可なんだから見ればいい)にして単位もジャンジャン出してあげて、というシナリオだったが出来のあまりの悪さに唖然(素点では3人にしか単位出せない)、そして自分の講義や試験に何か問題があったのでは、と自省(凹む)。救済措置をどうするか思案中。


と学生が研究室を変わりたい、と来る。ダメという話でもないのでOK。まぁでも自分の姿勢に何か問題あったかなぁ、とまた凹む。ということで荒波の日。さっさと帰って酒でも呑んで寝ます。

ワーグナーの夏

1年前はドイツにいて、「あぁいよいよバイロイトが始まる!」という高揚感に溢れていた(毎日Bayern4では盛り上げるし)。


今年は案の定「え、いつの間に始まったの?」という状態。先週の金曜日から開始だったんですよね。今はネット環境が発達してBayern4もネットで同時刻に聴けるから家で夜更かしすればライヴを聴ける。翌日のことを考えなければ・・・、だけど。あとはパソコンからどうやっていい音を取り込むか。研究室ではBayern4をノートパソコンを通して聴くが、ヘッドホンをBang & Olfsenにしたらかなり音質は改善されて「ながら」で聴くには十分。問題はスピーカーに回すときにどうするか、なんだが。


それはともかく、Bayern4 以外にもORF(オーストリア)のクラシック専門チャンネルもいいし(実際はラジオ討論などもあってそこになるとずっと聴いていることは不可能。どんどん話がわからなくなる・・・)、ニューヨークのWQXRもいい。実は以前住んでいたStuttgartのSWRのクラシック局が聴きたいのだが、なぜか頻繁にリフレッシュ音が入ってストレスなので聴いていない。ということで次に馴染んだBayern4にどうしてもチャンネルは(クリックは?)回ってしまう。


そういえば先日、ワーグナー協会から年に1回のヤールブーフも来たし、今はパリ国立オペラが来ているんだけけ。やっぱり夏はワーグナーかな。夏休みは久々に指輪全曲DVD鑑賞とかするか。

酷暑

ですね・・・・。


火曜から木曜までは「オールジャパン」の布陣で臨む巨大プロジェクトの成果報告会と研究会。自分も30分話す。オールジャパンなので研究も広範囲になり、ついていくのも大変(笑い)。いい勉強になるので十分楽しんだ。


凄かったのは日ごろ尊敬しているSさん研究室の発表。卒論がNatureはありえないだろ・・・と思いながら聞く。まぁでもうちの学生も卒論をNature ○○に出そう!という感じなんだからボロ負けしているわけでもないか。Sさんは日ごろいろいろなところで講演をしあう仲だが自分より年は5つくらい下だと思うがとにかく頭いい。「天才」という言葉に近い人で正直尊敬している。その天才と議論できる自分は幸せだ。暑い中、研究会に行ってよかった、と思える瞬間。


金曜は研究室に戻り自分の研究の向こう2ヶ月くらいの計画をたてて学生と議論。実は夏は研究の勝負どころなのでガンガン学生のお尻をたたく毎日。

最近の読書ノート

ブラジル行きは流石に移動時間が長いので


「マネーボール」「手のひらの闇」


の2冊を持参し移動中に楽しむ。「マネーボール」のほうはオークランド・アスレティックスのGMであるB・ビーンがいかに科学的切り口で選手を発掘し、少ない予算で効率よく勝利しているか、というルポ。何も野球に限ったことではなくて、すべての事象に対して科学的かつ論理的に(要するに頭を使って)臨んで新しいモノの見方を確立すると優れた結果を残せるか、という内容で非常に参考になる。もう5年くらい前に現在NY在住の親友に勧められていたのだが時間がなく読めなかったのだが、ちょうど文庫(ランダムハウス文庫)になったことで買ってみたのが大正解。野球好きはもちろん(なので自分はとても楽しめた)、そうではない人も人生を過ごす上で参考になると思う。学生を見ていても、ペーパーテストだけできるけど研究を進めていくのはからきし、というタイプにたまに遭遇するが、こういうタイプの学生はテストのとき以外は実は頭を使っていないのだ、というのが教授の分析。なんだかそれを思い出した。


「手のひらの闇」は私の好きな藤原伊織の作品。「テロリストのパラソル」で一気に藤原ファンになった私だが残念ながら藤原氏は既に他界。これまで読んでいなかった作品をこういう国際会議参加のための移動中にちょっとづつ読もう、と購入。藤原ワールドらしい男くさい世界で(プロットの甘さなども感じはしたものの、それは気にならないくらいの独特の味わいがある)楽しめた。


一方全く楽しめなかったのが矢口敦子の「償い」。正直、どうしてここまでメディアで騒がれるのか不明の駄作。筋は一本調子だし、その場しのぎの非現実的な筋立てがそこかしこに見られるし、主人公の人間性が妙に女性的だし、殺人教唆犯の動機が弱いし、最後だけとってつけたようにお涙頂戴だし、全くダメだった。

日本でピザを食べると

たいていはアメリカ風のピザに出くわす。自分は生地が薄いイタリア風が好きなので閉口する。


もともとピザはあまり好きではなかったが、留学中に好きになった。土日に実験するのにカフェテリアが閉まっているのでやむなく近所のピザ屋の宅配を取ったら意外にイケて(それはドイツ風の生地が分厚い食べ応えのあるものだったが・・・(苦笑))、友人と土日に出てきては昼にワインを飲みながらピザを食べていろいろダベってまた午後の実験、という感じで一気にピザ好き。たぶん雰囲気とか思い出、という調味料がバリバリ効いたせいなんだろう、と思うけど・・・・。ピザでよかったのはドイツ語の練習になったこと。電話でオーダーがちゃんと通るかどうか最初はドキドキしていた。友人に傍にいてもらってやばくなったら交代してもらおう、とか思っていたっけ。


話はそれたが日曜日の夜は久々に外食しよう、ということになり近所にできたお店でピザを(「ピッツァリア・ダ・ユウキ」)。小さなお店だがナポリから持ってきたと思われるピザ焼き釜が鎮座しており(そのせいで店内の排熱に苦労したいると思うが)、カトラリーもイタリア製、お皿もかの地で使うそれと同じ白無地で雰囲気は最高。モッツァレラチーズは流石輸入しているだけあって、ピザの味もすばらしく、おまけにお財布にもやさしい値段にすっかりファンに。


帰りはスーパーでライムを購入し、昼間に買ったカクテルシェイカーを取り出してブラジルで堪能した「カイピーニャ」を自作。味の微調整をしながら2杯飲んですっかりいい気分に。明日からの某研究会の学生の発表ポスターが送られてくるのを待ちながらいい時間をすごした。

野茂引退

今日はこれに触れないわけにはいくまい。


誕生日が1週間しか違わない、ということもあったがとにかく自分は野茂のファンだった。旧・近鉄のファンだったので正に野茂は救世主だった、というのもある。記憶では最初は「ドラフトされてもプロには行かない」と言っていたが8球団が競合したのを見て「これだけ評価してもらえるのなら」と一転近鉄入り、だったと思う。そこそこ強いけど西武になかなか勝てなかった近鉄(89年の10.19は痛恨)にとって、野茂は優勝に絶対必要だったピースだったはず。


あっという間にエースになって優勝もできて、と思ったらアホ監督(とにかく投げ込み・走り込み、の前近代的な草魂カントク)が来て近鉄は変わってしまった・・・。確か下位に低迷していて、監督解任(ないし今期限り)という話が出たとたんに12連勝だかして(要するに監督さえいなければやる気はあって、しかも強い)、それで監督留任か、となると途端にまた連敗、という実に人間臭いチームだったなぁ。野茂もドライに「怪我して投げられません」と途中で2軍に行って帰ってこなかった。ついでにチームにも。近鉄はスカウトは優秀で、スタッフも優秀なのをそろえたときもあったが、フロントがバカつぎて崩壊したんだな。


エースを失った近鉄は暫く低迷したが、近鉄ファンの私は特に野茂を恨む、とかいうことはなくアメリカでの野茂を応援していた。本当にただ野球が好き!という少年らしさが好きだった。世渡りヘタそうだが、自分の意思を貫いて結局自分の理想を手に入れるライフスタイルも好きだった。もう見られないのは残念だけど、もう十分だ、とも思う。

帰国

32時間の移動に耐えて帰国。32時間前と後で気候がほとんど一緒なのには驚き。


ブラジルはいいところで、また国際会議があればきっと行くというのが結論。また個人的にアルゼンチンへの想いが高まった。やや辛いのは衛生面かな。これはアメリカのほうが上。でも食事や物価は圧倒的に南米だ。治安は一緒かな。


時差ボケがまだ抜けきれずに辛いが、既に東京出張をこなした。某財団の研究助成の成果報告会。継続したいので発表をがんばる。一番面白かったのは「サバにマグロを生ませる」という研究。未達成だが予備実験には成功したらしい。夢があっていいなぁ。


あとは学生の論文の最終仕上げ。結局移動の新幹線の中で(気分悪くなりながら)自分で最後書いてしまった。そろそろ最終版にしたいので教育効果を期待するモードを切り替えた。明日で暫定最終版にしたい。あとは依頼原稿がすごい数あり、さらに予算の申請もある。一緒にやっていた人からの論文チェックの依頼もあり、それを終える。3月に投稿した論文が漸くacceptされて安心し、事後処理をする。


とにかくすごい仕事量だ。もう集中力がキレたので帰る。


ブラジル便り2

昨日は2本目の発表。聴衆も増えて、反応も非常に良かった。知り合いのNZの先生からもvery exciting talkと褒めてもらいちょっとうれしい。日本のK先生からも褒めてもらい、座長のイタリア人からもいいコメントをもらい、がんばってよかった、と実感。


テンションが上った勢いでカイピリーニャという地酒のカクテルを痛飲し(これがうまい!)、街までシュラスコを食べに。一緒に行ったN大のKさんはバイタリティの塊のような好漢で、シュラスコ屋でも楽しく暴飲暴食(笑い)。店の人も人懐こくて明るくて、正直アジアやアメリカとは別格の気持ちのよい土地だ、と親南米度はドンドン上っている(笑い)。ブラジルの国際会議、たぶん次も行くなぁ、これは。


ということで若干二日酔い気味の中、今日帰国。今回の渡墨に際し、情報をくれた多くのみんなに感謝!なんでも経験ですね。