楕円球空間 -116ページ目

ブラジル便り

発表1発目(30分)はつつがなく終了。案の定始まれば緊張することもなく、いつもの調子で出来た。


終了後は質問が多数。終わったあとも3人くらいに「プレプリくれ」といわれる。まぁこういう角度で研究やっているのは自分くらいだからか。来年2月の国際会議のプログラムコミッティーを頼まれた某教授とも会って「何すればいいの?」と聞いたら「う~ん、まだ何も決まってないからまた連絡するよ」という感じで。その教授からもいい質問をもらった。宣伝としては十分に効果的だったか。明日は休養して、あさってまた発表。まぁこちらは大丈夫であろう。


ブラジル生活(?)のほうは、少なくともアジアよりもいい!という結論。


アジア<<アメリカ~(<?)南米


というくらいの感じか。アジアに比べてよいのはみんな人懐こくて笑顔が自然でいい、というところ。治安の悪さはかなり強烈なんだが、それはアメリカだって同じことで、アジアも別の意味でのうっとうしさがあるので、ホテルにいる間は気にならない。気候も涼しくて、海のそばなのにジメジメしていない。時々スコールがくる(今も来そう)のと停電(!人の講演中に落ちて驚いた)が困るけど・・・・。


食事はそろそろ飽きてきたがなんとか頑張れそう。



地球の裏側から

国際会議で裏にきています。ちょうど時差12時間。今お昼。眠い・・・。


ブラジルなんて絶対来ないと思ったが、今年はなぜかブラジルで国際会議ラッシュ。周りの先生も行きまくっている。酷い人など2回、3回、と・・・。私はまぁ2回は来ないかもしれないなぁ。でも予想外に食事はおいしいし、会場のホテルは超のつくリゾートホテルで会議も面白くてまぁよい。でも会場のホテルを一歩でるとそこはこの世の果て、という感じ。科学の未来よりも社会のあり方を議論したほうがよさそうにも思う。いろいろとカルチャーギャップもあって、貧困な語彙で恐縮だが「凄い」ところだ。


ともかく発表2件あるのでその最終準備。一回練習したがまずまず悪くない出来だった。とはいえ時差のせいで頭が回らなくなるとまずいことになるので、あと数回は練習して勝手にトークが出てくる状態にしたい。あとは会場が寒い・・・(クーラーかけすぎ)。ともかく体調管理に気をつけねば。

学食にて

歳のせいか、フライものや肉が食べられなくなってきて、学食でのランチも単調なものに(もっとも揚げ物メニューばかりの品揃えも十分に単調であるが)。最近は、蕎麦プラス一品くらい。まぁ不味いものを食べて太るのは無意味なのでちょうどよい。


そんなランチ時のヒトコマ。七夕が近いせいで笹が飾られ、だれでも願い事を書ける、という粋な計らいがされだした。たまたま近くを通ったときに目に入った願いごとがこれ。


「あと10cmどうか増やしてください。バストじゃなくて身長です。ウェストは10cm減らしてください。本当にお願いします」


なんだか切実だなぁ。特に最後の部分に感じた。

人探し

学科単位で出している大きな予算が通って、私のグループでポスドクのような助手のような人をとれることになった。


以前から唾をつけていた人がいたが、もっと条件のいいポストがあって逃げられてしまったので人探し。もうこうなったら海外でもいい!ということで紹介してもらったオーストリア人にとりあえずコンタクト。夏休み中らしくて(なんだかヨーロッパ人らしくてよい)13日までコンタクトできないようだが、まぁゆっくり待つ。だめなら公募。それもガチンコになりそう。諸事情で急がないといけないので公募にするにせよ早くやらないと・・・。全国のこの分野のみなさ~ん!チャンスですよ~!

後半戦

あっという間に2008年も後半戦ですか。


今日は自分の出身研究室に行ってしばし議論。内容はまぁ恥ずかしいのでここでは詳しくは書けないが(苦笑)、要するにDirac equationとspin-orbit interactionの関係とかg-valueの起源とかその辺の話の復習と確認。代数計算の確認もしながら1時間半くらい師匠といろいろ話す。どうしてもk・p摂動に行く前に自分でちゃんとやっておきたかったので。


しかし確か学部のときにやったはずなんだが、ところどころ抜けている。師匠によると「この辺は計算がメンドクサイので飛ばしたかも」ということだったが・・・?実家にあるはずの計算ノートをもう一度探してみないと。それにしてもBjorken & Drellの本は名著、ということを実感。

新展開

今年はいろいろなところから原稿依頼や招待講演の話があってありがたい忙しさ。


でもこれにいい気になっていると研究は進まないのでいろいろと新展開を考える。そしていろいろ勉強もする。去年ドイツに行って物性理論アレルギーが少し減った(というか自分が昔やっていた理論がある程度使える領域だ、ということがわかった)、ということもあってまたいろいろ勉強しだした。やればやるほど昔読んだ教科書とかが生きてくるので、それはそれで楽しい。ちょっとは賢くなった感じ。


テーマのほうも今のままではハイリスク・ハイリターンなテーマばかりになってしまうので、新たな展開を2つほど模索し始めた。今うまく行っているテーマも、院生の実験の進め方が悪いのと仕事が遅いのと、で将来像がまだ見えてこないので、ということもある。今日は共同研究できそうな研究室に行って意見交換。予想以上にうまくいくかもしれない、と胸をときめかせて帰ってきた。もう1つは遠くの人との共同研究になるので、これは教授に交渉をお願いする。


ということでちょっと知性的・生産的になったかも。勉強の合間に5日から行く国際会議の講演準備。1つが30分、1つが15分。それなりに大変。

2題

ワイルド・ソウルはあっといまに読了。


終盤、ややご都合主義なところがあって★5つというわけにはいかなかったが、サスペンスとしてでなく社会派小説とみることも出来るこの小説の存在意義は十分にありそう。


日曜は夕方に散歩した。お茶とワイン(すごいとりあわせ)。1軒目は前田珈琲(明倫店)。明倫小学校の跡地を利用した複合施設に入っている。面白いのは職員室だか教室をお店に改装してあるところ。なんとなく落ち着く。ケーキがどれも美味でシフォンケーキと桃のムースをつまむ。桃は季節感があって軽めでおいしかった。


そのあとさらに散歩を続けて買い物をし、帰宅前に最近(?)できたワインバーで1杯だけ。「Deux Cochons」というお店。スペインのサラミをつまみにブルゴーニュの白を1杯だけ呑んで帰宅。


ワインはどうもオーガニックらしい。この前見た映画「モンド・ヴィーノ」でパーカー主義で世界を染め上げるワイン界のグローバリズムに反感を覚えたので、こういう地味(テロワールっていうのか?)に満ちたいい意味でマイナーなワインをおいている店は応援したい。

ワイルド・ソウル

日曜はやる気の出ないまま、国際会議の予稿を書く。が、終わらないので(というかやる気が出ないので)読書へ。


友人から紹介された「ワイルド・ソウル」というサスペンス小説。あまり読まないジャンルではあるが、嫌いなジャンルというわけでもない。来月学会で行くブラジル(への移民と棄民)をテーマにした小説でスピード感もあってなかなか面白い。とはいえ合間に行方不明のままの猫の心配をする・・・。


本はもう残すところあと1章ほど。一気に読めそう。猫は今朝もどってきたそうで、こちらも安心。


捏造

実家でかわいがっていた猫が行方不明になってしまい、何もやる気がおきず、仕方なく読書。まだ子猫からようやくオトナになったくらいなので長期の出奔の理由がなく、諦めムード。


村松秀著「論文捏造」を一気に読了。4年くらい前にNHKで放送された特集を出版したもので、その番組も家で見ていた。テーマは固体物理業界でおきた空前の論文捏造。自分はこのテーマの業界にいるので、登場人物のほとんどは知っているし、親しい人もいるくらい。最初の(捏造)論文を読んだときの興奮と衝撃(当然捏造だ、と思わなかったので)は今でも鮮明に覚えている。捏造した本人にも1度学会で会ったことがある。


ということで内実は大体知っているが、もう一度整理したくて読んだ。捏造した本人がドイツの中小企業にいる、というのは自分の聞いていた話と違ったが(あるいはそこも辞めて、今は自分の聞いたところにいるのかもしれないが)、後は大体自分の知っている話の通り。捏造が発覚したデータを自分の知り合いが確認していたのを思い出した。


これは極端な例だと思うが、この問題の背景は実はかなり深刻な問題をはらんでいて、なかなか一朝一夕で解決できるとは思えない。自分は現行のシステムにはやや批判的な立場なので、これからもよく考えたい。

北新地で

銀座店・北新地店ともすっかり馴染んでしまった「クロ・ド・ミャン」に昨日は行った。


会社員時代に本当にお世話になった上司がこちらに出張で来る、と連絡をいただき会食。上司の現在の同僚の方(Sさん・女性)も一緒に3人で。ここはワインも料理も美味しいので何を頼んでもはずれはないが、昨日は


厚岸の岩牡蠣・肉のパテ・シュパーゲルのソテー・トリッパのパスタ・鴨のソテー


と次々と平らげた。ワインもロワール、コート・デュ・ローヌ、さらにカリフォルニアとグラスで飲みまくり。そして話しまくり。上司と私がいた会社の近況(1人出向扱いで上司の職場に来た、とか、某氏が離婚して驚いた、とかそんなくだらない話)から、研究の話、科学技術政策の話、論文をいかに通すか(Nature Asia Pacificの編集長と知り合いだ、とか)などなど。上司は体調もすっかり回復されたようで、お元気そうだった。仕事もバリバリ(基本優秀な人なので何をやってもできる)活躍しておられてさすが。Sさんは文系にも関わらずすっかり理系の世界のことを理解しておられて驚き。さらに驚いたのは大人しい外見に似合わずアメフトファンだ、ということ。贔屓はBillsということで、そこからマニアな話題に。(一番マニアな会話はK.スチュアートがQBだったときのSteelersのoffencive cordinatorはトリックプレーがすばらしくて感動した、という話題)


とにかくあっという間の3時間で会話も料理も堪能。