全国各地のゆるキャラの中から人気のあるゆるキャラを決める「ゆるキャラグランプリ」が、今年は11月に行われる予定です。

 

既に投票は7月から開催されており、1024日で締め切られ、115日と6日に決選投票が行われて順位が決定します。

 

ゆるキャラグランプリには、自治体・商店街・地域の観光協会などのキャラクターや民間会社のキャラクターが参加しています。

 

ゆるキャラの中で最も人気のある「くまモン」は、平成23年に優勝しています。昨年は浜松市の「出世大名家康くん」が、地元開催の地の利を生かして優勝しました。

 

ゆるキャラグランプリで上位になると知名度が上がり、イベント等の集客力も上がるために、自治体などは上位を目指して猛アピールをしています。

 

中には、ゆるキャラグランプリで上位になるために、多くの予算を計上している自治体があるようです。自治体によっては1千万円近くの予算を確保し、広告費や宣伝費を投じて知名度を上げることをしています。

 

知名度を上げるために広告代理店に依頼している自治体も少なくないようです。昨年優勝の「出世大名家康君」も、広告代理店がプロモーションを行っていたようです。広告代理店の人間が、マスコミ各社を回って、盛んにアピールをしていたようで、優勝する前には既にCM出演も決まっていました。

 

広告代理店はゆるキャラに目を付けて、自治体などからプロモーションを引き受けて新たな収益を確保しています。

 

自治体によっては、ゆるキャラのプロモーションだけでなくデザインや制作も含めて丸投げのようなことをするところもあります。そういったケースでは、100
万円以上の費用がかかるようです。プロモーションを大々的に行うと、1千万円を超えることもあります。

 

ゆるキャラは維持費も馬鹿にならないようです。クリーニングに出すと12万円は掛かります。自治体の職員だけではイベントなどに対応しきれないため、民間業者に委託すると、スタッフの人件費や交通費なども必要となります。群馬県の公認キャラの「ぐんまちゃん」は、年間総予算が約1,400万円とも言われています。

 

ゆるキャラは地域活性化に寄与していると言われていますが、税金を投入しているなら、それに見合ったリターンがなければなりません。しかし、投入したコストが税収増を上回ることはほとんどありません

 

最も成功していると言われている「くまモン」であっても、税収増より投入した予算の方が上回っているようです。

 

ゆるキャラブームで最も利益を上げているのは広告代理店と言われており、多くの自治体から広告代理店に税金が流出しているようです。

 
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