こんにちは。 | 『粋なオトナになりやしょう』

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昨日、とても重要なありがたいご指摘をいただきました。

今まで、何気なく「こんにちわ」と書いていたのです。
「粋なオトナになりやしょう」と言っておきながら、それはないですよね。

正しくは「こんにちは(こんばんは)です。」

そこで、
『発音通り「こんにちわ」と書くのは間違いか?』

せっかくなんで、ちゃんと調べてみました。

以下抜粋です。
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『こんにちは』は「今日(こんにち)は天気が良いですね」のような文が省略された挨拶ことば。

仮名遣いの決まりで“助詞の「は」は「は」と書く”と決められているために、『こんにちわ』とは書かないのです。


でも、そもそもなぜ助詞の「は」は〔ワ〕と発音するのでしょうか。


実は、昔の発音は今の発音とだいぶ違っていました。
平安時代から室町時代にかけて「はひふへほ」は【ファフィフフェフォ】と発音していたのです。
例えば「母は」は【ファファファ】という発音。

室町時代のなぞなぞ集「後奈良院御撰何曾」に〔母には二たびあひたれど 父には一度もあはず〕とあります。
答えはくちびる。
「母」は『ファファ』と発音していたので唇が二度近づきますよね。
しかし、〔ファ〕という発音は力がいります。
そのためいわば発音の省エネで語の途中や最後の「は」は〔ワ〕に変化し、「母は」は【ファワワ】になりました。
室町後期のことばを集めた「日葡辞書」の母の欄には、〔fafa.faua〕両方の発音が書かれています。
その後、さらに語頭の「ファ」も変化し【ハワワ】になったことが、江戸中期の方言辞書「物類称呼」に“京にて児童はハワさんと呼ひ…”と書かれていることからもわかります。

しかし「母」は同じ語の重なりという意識から【ハワワ→ハハワ】と変化し、今日にいたるのですね。
「こんにちは」も古くは【コンニチファ】と発音していたのが、同じ流れで【コンニチワ】になりました。
書き方は伝統的なものが残って、発音だけが力のいらない形へ変化していったということなのです。

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なるほど~

さらに挨拶についての記事を抜粋いたします。

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「『おはよう』には『ございます』という丁寧語がつくのに、『こんにちは』にはなぜつかないのか?」

確かに「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」「ただいま」などは「ございます」など丁寧にするための言葉がつきませんね。
「こんにちはです」や「こんばんはでございます」「さようならです」とは言いません。


この理由には“あいさつはそもそも省略されたことば”ということが大きく関わってくるのです。


例えば、以下のように省略されています。
「おはよう=今朝はあなた様は大変お早いですね」
「こんにちは(こんばんは)=今日は(今晩は)ご機嫌いかがですか」
「さようなら=左様ならば、これにて失礼します」
「ただいま=ただ今帰りました」。

では、文の中で省略されて残った部分(文の最初か最後か)に注目してみましょう。
「おはよう」だけが文の最後。それ以外は文の最初です。
そもそも丁寧語は文の最後につくもの。
「おはよう」のように文の最後が残ると、敬語になるのですね。
「こんにちは」や「さようなら」などは、最初の方が残っているので、丁寧な表現にならないのですね。

さらにいうと、そもそも、なぜあいさつというのは省略されて使われているのでしょうか。
あいさつは本来、文の意味を伝えるというより、気持ちを伝えるもの。
つまり、「今日は天気が良い」ということより「私はあなたを気にかけていますよ」という気持ちを伝えるものなのです。
大事なのは内容ではないから、途中で省略されるのです。
ただ、言葉は省略されても、あいさつの本来伝えようとしている「気持ち」は省略せず、心を込めてあいさつしたいものですね。

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せっかく歴史のある、伝統的な言葉である日本語なんですから、正しく美しくつかいたいですね。

今後も、時には間違った言葉遣いや内容を書いてしまうこともあるかもしれません。
何かお気づきのことがあれば、遠慮なくご意見頂けたらありがたいです。
今後とも、末永いお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。