「だる~まさん、だる~まさん、
にらめっこしましょ、
笑うと負けよ、あっぷっぷ。」
先日、とあるクイズ番組でやっていたものにとても興味がわき、調べてみました。
どうして「にらめっこ」っていう遊びは生まれたのでしょう?
調べてみると、今の遊び方になったのは江戸時代。
そして、もともとは遊びじゃなく、マジメな勝負であり、訓練のようなものだったそうです。
文献によると、「にらめっこ」のもととなった勝負は、鎌倉~室町時代にはあったそうです。
ルールは、目と目を合わせてにらみ合い、目をそらさなかった方が勝ちというもの。
当時は「目比べ」や「目勝(めがち)」などと呼ばれていた。
さらに、
その勝負が行われるようになった経緯が、
民俗学者・柳田國男氏の本「明治大正史世相篇(上)」でこう説明されています。
『今まで友人ばかりの気の置けない生活をしていた者が、
初めて逢った人と目を合わすということは、実際は勇気の要ることであった。
知りたいという念慮は双方にあっても、必ずどちらかの気の弱いほうが伏し目になって、見られる人になってしまうのである。
通例群の力は一人よりも強く、仲間が多ければ平気で人を見るし、それをまたじろじろと見返すことのできるような、気の強い者も折々はいた。
この勇気は意思の力、または練習をもって養うことができたので、古人は目勝と称してこれを競技の一つにしていた。
すなわち、今日の睨めっくらの起こりである』
つまり、
「にらめっこ(睨めっくら)」は、
もともと
「初対面で相手の目を見るための練習」
であり、言い換えれば
「人見知りの克服法」
だったらしいのです。
特に初めて行く街で1人になったときは、近くにも知り合いはいない。
そんなための準備として、にらみ合いの勝負が生まれ、後に「にらめっこ」になったというわけなのです。
ちなみに現代の「にらめっこ」も、
コミュニケーション能力のアップとともに、
相手の目を見る練習になるからと、
教育に取り入れられてることがあるそうです。
「はじめまして」にどうしても緊張しちゃう方は、、、、、
「にらめっこ」しましょ。