パスワードにかえて、漢字仮名の合言葉を | 日本國人

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令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 平成時代頃から、”パスワード”なるモノが、蔓延るようになってきている。機械で銀行に預金してある金をおろすにも、メールに”ログイン”するにも、パスワードの入力が必要だ。今や、パソコンで何らかの對外的な作業をする時には、ほぼ必ずパスワードが必要になると言っても過言ではないかもしれぬ。

 それも、最初の頃は、四桁位の數字を設定しておけばよかったものが、アルファベートを入れろだの、さらに、記號も混ぜろ、だの、大文字と小文字は區別される場合もされない場合もあったりと、どんどん複雑化要求が増長している傾向だ。その上、仕事で使うパソコン、例えば電子診療録等では、その複雑極まりなりパスワードを、三ヶ月毎にかえろ、だの、全く、いい加減にしろ、と言いたくなるのは、日本國人だけでもあるまい。

 このように、パスワードの複雑化が要求されるようになったのは、パスワードの盗用惡用をする輩が居て、そやつらのやり方が、日々惡どさを増しているから、というのが、大きな主たる理由であろう。全く、迷惑極まりない輩である。このように、日本人のパスワードを惡用するような連中は、個人なら死刑もしくは無人島への流刑、組織や国家であっても、軍事制裁等いかなる手段でも用いて殲滅すべきであろう。

 それとともに、パスワードなるもののあり方も、見直したほうがいい。まず、パスワードなる名前は、日本に相應しくなかろう。我々日本人が、英語など常用する必要は無い。”合言葉”で良いではないか。我が國では、古來より、合戰等にて敵味方識別する際、合言葉を用いていた。こんなにいい言葉があるのに、わざわざ英語などという下等言語から言葉を借りる必要など無いのだ。

 そして、合言葉には、漢字と仮名を使うようにしたらどうか。だいたい、パスワードなどを惡用しようという連中は、外国人も多いのではないか。外国人にわかりにくい日本語にするだけで、かなり防御力は増すことであろう。外国人が、日本人の合言葉を解讀しようと、日本語を學ぶようになれば、動機は感心できぬとはいえ、日本語を廣めることにはなろうし。

 冗談はさておき。合言葉に用いる漢字は、もちろん、旧字體を可とし、むしろ、推奨したらよかろう。例えば、”くに”を表す漢字は、現在よく使われている”国”の他、”國”、”圀”もあるのである。同じ讀み方、表面上似た意味でも、これだけの文字がある、これが漢字の良いところだ。これらを組み合わせて、各自が、日本人なればこそ自分ではわかりやすく他からはわかりにくい、漢字仮名交じり言葉をつくって合言葉にすれば、そんなに頻繁に變える必要もなくなろう。

 コンピューターも暹化してきた。昔は、パソコンで漢字を入力、變換、表示することすら、一苦勞であったようだが、今や、旧字體への變換も、さほどの難なくできるようになり、おかげで當ブログも、旧字體を交えて書くことができている。技術の暹歩は、日本人に有利かつ便利なように使うべきであろう。
 

紀元二六八二年 令和四年 九月二四日