音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -21ページ目

Tango Buenos Aires 終了!

壁

 パッと見ると、ボルダリングみたいですが、登ってはいけません!ホールの壁ですからね。

 赤坂、草月ホール。何度かお客さんで来ていて、カルロス・アギーレ、キケ・シネシを聴いたのもここ。出演は初めてでした。

明かり

 明かり。
 僕は昔から照明に関心があって、テレビの仕事をしていたときも、カメラと同じくらい気にしていました。この辺り、直接ではないものの、仕事がつながってるなあ。

 国内外から、素晴らしいダンサーが8組も出演した、このショウ。大好評でしたー!
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 演奏は、メンターオ。
 ゲスト・ヴァイオリンとして、ヤンネ館野氏が出演。ヤンネ氏とは、オーケストラの仕事でご一緒したことがあって、いずれタンゴの仕事も、と話していたような覚えがありますが、意外に5年も経っていました。
 どんなことをやっているのか。それは前回書いたので省略しますが、このバンドは、モデルにしている演奏のスタイルを妥協せずに追及します。

ステージサウンドチェック直前。バンマス池田氏

 バンドネオンの池田達則氏がバンマスで、一緒にブエノスアイレスで勉強してきた、ベース大熊慧氏、ヴァイオリン専光秀紀氏の三人からスタート。最初から、オスバルド・プグリエーセのスタイルを中心に勉強していたと思います。ピアノ松永祐平氏が加わって、じっくり音楽を作り上げてきています。

 極めて力強く、スウィングするリズム、激しいタメと、開放されたときの怒涛の突っ込み。程度の差こそあれ、タンゴにはなくてはならないものの醍醐味を、味わえるバンドだと思います。今後とも、是非注目を!

リハ

7/12(日)イッツ・ショウ・タイム!

 昨日、一昨日と、深夜までリハーサルが続きました。こんな大きいショウに出るのは、久々です。8組ものダンサーが出演!

 素晴らしいダンスが見られます、絶対です。
 一昨日のリハーサルが、あまりに素晴らしいので調べてみると、タンゴダンス世界選手権の優勝者、入賞者がわさわさ。
 そんなことは本当はどうでもいい訳で、見て、心も身体も震えるダンスなのです!アルゼンチン・タンゴのダンスの本当の凄まじさ、ぜひ味わって欲しいと思います。見たことのない方には、多分イメージしている世界とは違うはずです。本当に上手な人のダンスって、全然見たことがないものでも、とにかく美しい、と思える気がします。

 音楽は、プグリエーセ・スタイル(僕はピアソラからタンゴに入り、次にプグリエーセが好きになりました)が多いですが、このバンド(メンターオ)としては、普通の曲も多く用意している印象です。クンパルシータにエル・チョクロかと思えば、N.N.にレクエルド、果てはドン・アウグスティン・バルディ!
 リズムにも歌い回しにも、全員が共通して持っている、音楽と偉大な先達への心からの敬意が、これでもかと詰め込まれています。きっといい演奏になっています。

 夜の部に、まだチケットがあるようです!なーんとモッタイナイことだ!!ということで、興味がおありの方、ご連絡くださいませー

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7/12 sun
草月ホール(銀座線 青山一丁目 4番出口 徒歩5分)
 http://www.sogetsu.or.jp/know/hall/

 昼の部 13:30開場/14:00開演
 夜の部 17:00開場/17:30開演

SA席7,000円 A席6,000円

出演
 Leandro Oliver & Laila Rezk
 Gaspar Godoy & Carla Mazzolini
 Juan Malizia & Manuela Rossi
 Edison Chaves & Tatiana Lopez
 Cristian Lopez & Nao
 中澤源太 & Mana
 Takashi & Megumi
 四十八願恵太 & 川島真紀

演奏 メンターオ
 田達則Bn 専光秀紀Vn 大熊慧Cb 松永裕平Pf 宮越建政Vn
 スペシャルゲスト ヤンネ舘野Vn

 演奏に関して。タンゴという音楽に、ここまで正面から立ち向かっているグループは珍しいはず。その時間を共有できるのは、本当にうれしく、楽しい。こんなに素晴らしい同業者と一緒に仕事が出来るなんて、幸せです!

 再現音楽をやっています。しかも我々にあるのは、音源だけ(映像がある場合もありますが、意味のある映像が、あまりなくて……)。
 クラシックには、譜面(と文献)があります。逆に我々には楽譜がない。どういう楽譜を表現したのか、分からない。先ずはとことん真似するほかなく、それが、……自分の楽器でさえ、どうやって弾いているのか、分からないことだらけ。何か自分の思いもよらぬ何か、をしているということです。
 さらに、本当に血の通った音楽にするには、ただ真似しているだけでも、足りない。どうしてそんな演奏になるのか、そのルールが分からないといけない。
 そんな答えを、見つける。そのための作業をするようなリハーサル、昨夜すべて終わりました。面白い。心から、楽しんでいます!

5/24は雑司が谷の夜。6/5の四ツ谷で。

 江戸時代から、「恐れ入谷の鬼子母神」と地口で言われた方ではなく、雑司ヶ谷の鬼子母神。……の近くでライブでした。

鬼子母神

 それは主に、フリオ・デ・カロ(1899-91980)、カルロス・ディ・サルリ(1903-1960)という、タンゴの大マエストロが残したスタイルを再現しようとする試み、と言ってよいでしょう。何とコア過ぎる世界……。

 元にしている録音が、大体1920~30年代。
 分かるところは分かるけれど、分からないものはどうしても分からない。音響に関する情報がまったくリアルでないわけですから。特に録音が古く、演奏する人を見たことがないデ・カロは。ただ、どんな歌い回しだったか(物凄い)、リズム(とってもスウィングしている)だったかは分かるので、そこから実際を想像して迫っていくことになります。これが困難ではありますが、面白い!
 また、この尋常でないリズムや独特の歌い回しを、実際に聴くとどう感じるか、ということは、聴いて下さっているお客さんだけが、分かるのです!

チョクロ窓

↑会場のエル・チョクロ。しばらく前から窓が開き、更に雰囲気が!

 昨日はたまたま用事があったんだよ、という方のために!(?)
 ほぼ同じメンバーで、四ツ谷のシン・ルンボでミロンガがあります。
 ミロンガというのは、アルゼンチンタンゴのダンス・パーティーなのですが、もちろん踊る方だけが見えるわけではありません。踊りはせず、演奏を聴きに来られる方も結構いらっしゃいます。昨日雑司が谷に見えられた方に、また来てくださる方が結構いらっしゃるようで、ありがたい。また面白いことになると思います。みなさま、どうぞ遠慮せずいらしてください!

6/5(金)19:00~23:00(演奏は20:00頃に始まるようです)
アルゼンチン・バー Sin Rumbo
     http://www.corazon-de-tango.com/
 〒160-0008 東京都新宿区三栄町7番地 ヴィラアートYOTSUYA2階
 チャージ: 3,000円

出演
 松永裕平(Pf)専光秀紀(Vin)宮越建政(Vln)
ご予約
 TEL: 03-3353-1756 メール: blackcat2001@gmail.com