音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -19ページ目

異邦人ピアソラが終わった(1)

 すっかり消耗してしまい、すっかり遅くなりました。
 13日、六本木のグラムール東京で行われた、『異邦人ピアソラ』にお運びいただいた皆様、本当にありがとうございました!

ステージFF

 満席でした…
 映像、語り、そして演奏のすべてで、ピアソラを語る、豪華なサイレント映画のような、この説明の難しい(…)公演はもちろん、そもそも音楽そのものが、言葉で説明したところで分かってもらえるはずのないものですし、結局体験していただけないと、どうしようもないんですよね。

 だから、来ていただける、それだけで非常に励みになるのです。それも今回は、連休明け直後の平日夜に…。感謝に堪えません!
 何しろメンバーが凄いですから、リーダーである自分が(自滅して)よっぽどコケない限り、うまくいくんです。そういう信頼感は、ありがたいことに最初からありました。

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 それでも、思いもしないアクシデントが起こります。楽器が壊れる、というようなことはありませんでした(実は、リハではありました)。でもまあ、機材だったりスケジュールだったり、トラブルは当然、何にだって起こり得るのです。
 その時、この公演の場合、当初予定している内容が成立しない、という可能性がありました。音楽は成立する状況になるのか?もし映像が止まったらどうするのか、ナレーションが読めない状況が生まれたら?…それは本当に恐ろしいことなので、何度も考えていて、その時はどうすれば成り立つのか、随分シュミレーションすることになりました(実際のところ、アクシデントはてんこ盛りでしたが、決断が必要なことは何も起こりませんでした笑)。

 お客様、ご協力いただいた皆様、無茶なお願い(しかも、色々)を常に二つ返事で引き受けてくれたメンバーに、心からの感謝を捧げます。どのお一人なしでも、成立し得ない公演でした。

(長くなっちゃったので、つづく)

全力で、プグリエーセ

 わりと来週ですが(?)、こちらにもご注目ください!

 オスバルド・プグリエーセ

 この偉大なるタンゴのマエストロに傾倒したバンドが、かなり久しぶりのライブを行います。捩れながら進んでいく、深く激しいリズムに、独特の流れの中で、時に崩壊していくような旋律。

 先日も、全然進まないリハーサルをやってきました!
 ここまで真剣にやると、いくらやっても終わらないなんだなと、常々思います。感覚を頭でも身体でも理解して、その上で再現したいんです。
 先輩たちは、きっとこうやっていって、技や感覚を磨いた末に、自分たちのスタイルに辿り着いていったのかなあ。

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10/10(土)
 16:00 OPEN/17:00 START MC:4000円
エル・チョクロ(雑司が谷)

出演:メンターオ五重奏団
 バンドネオン 池田達則
 ヴァイオリン 専光秀紀/宮越建政
 ピアノ 永裕平
 ベース 大熊慧

 こんなのとか、
こんなのとか!

 厳しいご時勢の中、これぞタンゴ、というところに、正面から全力で闘っています。お勧めです、ぜひ!

『異邦人ピアソラ』、再演!

10/13(火)『異邦人ピアソラ』が帰ってくる!(ありがちなキャプションですみません……)

日時:10/13(火) OPEN 18:00 一幕START 19:00 二幕START 21:00
  (一幕二幕で一つの物語になっていますが、どちらかだけでも完結しています)
会場:グラムール東京
  (都営大江戸線「六本木駅」7番出口1分、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4b出口2分)
『異邦人ピアソラ』SP
出演:
 宮越建政(ヴァイオリン/構成)
 北村聡(バンドネオン)
 三枝伸太郎(ピアノ)
 田辺和弘(ベース)
 茂谷さやか(映像/語り)
連絡先等:
 この記事一番下に記載↓

 一幕は「アストル・ピアソラの青春」、二幕は「ピアソラの成功と死」という内容に。
 タンゴという音楽を普遍化させたと言っても過言ではない、作曲家、バンドネオン奏者である、アストル・ピアソラ。彼の作品は、一時期のブームは終わって久しいのですが、クラシックやジャズなど、様々なジャンルでごく普通に演奏されるようになって、今に至っています。
 挫折を繰り返し、音楽的な実験を絶えず行った末に辿り着いた、世界的な成功。そこに至るには、それだけの壮絶な人生があったのです。ピアソラはなぜピアソラになったのか。どうやってその仕事を成し遂げたのか。……

 映像とナレーションでその物語を描き出し、演奏でその心を届ける、『異邦人ピアソラ』。
 取り上げる曲は、共演する名手たちの力を得て、ピアソラの代表曲はもちろん、様々な年代に作曲された作品、そして彼が聴いたであろうタンゴの名曲、物語に合わせて即興的に紡ぎだされる音楽まで、多岐にわたります。

 3月に行った公演は、おかげさまで好評を得ることが出来ました!
 今回は、このイベント用に手を加えたのはもちろん、ミュージシャンを一人増やして、より作品に合わせた音楽を選ぶことにこだわった、スペシャル・ヴァージョンです。

 これは、間違いなく何かを経験することになる作品です。ぜひいらして、一緒に体感してください!

13Tue

※この公演は、「サウンドクルージング ミナト」で行われます。
 10/10~14に、六本木・麻布十番・青山・赤坂近辺、40近い会場で、ジャズを中心に、毎日様々なライブが行われます。一部無料の会場もありますが、全てに、たった一枚のチケット(クルージングパスポート5,000円)を買うだけで行けるという、脅威のイベント!(現段階で、HPが出来上がっていなかったり、去年の情報のままだったりしますが、ざっくりとどこの場所でいつ演奏しているか、こちらのスケジュールからわかります)
 興味おありの方、コメントをいただけるか、メッセージをいただけたら幸いです。諸事情ありまして、どうぞ出演者からお買い求めいただけますよう、お願いします。