異邦人ピアソラが終わった(1) | 音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!-

異邦人ピアソラが終わった(1)

 すっかり消耗してしまい、すっかり遅くなりました。
 13日、六本木のグラムール東京で行われた、『異邦人ピアソラ』にお運びいただいた皆様、本当にありがとうございました!

ステージFF

 満席でした…
 映像、語り、そして演奏のすべてで、ピアソラを語る、豪華なサイレント映画のような、この説明の難しい(…)公演はもちろん、そもそも音楽そのものが、言葉で説明したところで分かってもらえるはずのないものですし、結局体験していただけないと、どうしようもないんですよね。

 だから、来ていただける、それだけで非常に励みになるのです。それも今回は、連休明け直後の平日夜に…。感謝に堪えません!
 何しろメンバーが凄いですから、リーダーである自分が(自滅して)よっぽどコケない限り、うまくいくんです。そういう信頼感は、ありがたいことに最初からありました。

15113フライヤー

 それでも、思いもしないアクシデントが起こります。楽器が壊れる、というようなことはありませんでした(実は、リハではありました)。でもまあ、機材だったりスケジュールだったり、トラブルは当然、何にだって起こり得るのです。
 その時、この公演の場合、当初予定している内容が成立しない、という可能性がありました。音楽は成立する状況になるのか?もし映像が止まったらどうするのか、ナレーションが読めない状況が生まれたら?…それは本当に恐ろしいことなので、何度も考えていて、その時はどうすれば成り立つのか、随分シュミレーションすることになりました(実際のところ、アクシデントはてんこ盛りでしたが、決断が必要なことは何も起こりませんでした笑)。

 お客様、ご協力いただいた皆様、無茶なお願い(しかも、色々)を常に二つ返事で引き受けてくれたメンバーに、心からの感謝を捧げます。どのお一人なしでも、成立し得ない公演でした。

(長くなっちゃったので、つづく)