音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -118ページ目

この想像を超えた生き物、…人間!

『タンゴのルーツ…ノスタルジー』、多くの方にご来場いただき、ありがとうございました!毎回、ほぼ完璧に満席で、あたたかかった!!
 後はファイナル・パーティーを残すだけ。でも、僕の出番は昨日全て終わってしまいました。えらい寂しい…もっとみんなと一緒に仕事したかった…
 ダンテ+アキエ

 今回初めて、生のタンゴ・ショウに触れました。体中の血が騒ぐし(おかげでエライ飲み過ぎた…関係ないか笑)凄まじい衝撃を受けて、クラクラしました。

 僕が本格的なタンゴを演奏に関わるようになって、まだそんなに経っていません(ピアソラさんの音楽は、勝手にやってたけど)。そのため、ショウを観たことのない方々に近い感覚を、僕は持っていると思います。

 それが、…「タンゴ」のイメージが一変してしまいました!



 タンゴのダンスってどんなものか、実は観たことがある人にしか、イメージできない気がします。

 2人一組で踊る、脚がこんがらがりそうな動き、というイメージがあるのでしょうか?でも、ショウのダンスはそれだけではないのです。
群舞

 基本的な動きが全然ダイナミック!もの凄いスピンなんかも。←用語はよくわかんないので、以下イメージです
 極め付けは、凄まじいリフト!例えばフィギュアスケートを思い浮かべていただけると分かりやすいと思いますが、踊りながら男性が女性を持ち上げたりするのです。投げて回る、みたいなことはしなかったと思いますが。
 ある曲のラストでは、女性ダンサーは美しくのけぞったまま、逆さでポーズを決めていたし(しかも、頭が地面につく、まさにすれすれで…)、空中を鮮やかに回る様は、想像を越えた迫力で観るものを圧倒します。

 つまり、分かりやすい凄さがきちんとあるのです!!
リフト ←とか。


 派手なところは説明しやすいので特に書きましたが、中には、出て来ただけでジーンとさせられるダンサーもいます。

 さらに、脚はもちろん、手の動きを見ているだけで、あまりの美しさに目が眩みます。動きが美しいことは、人を本当に美しく見せる気がします。そして、人間って美しい生き物なんだ!と、ナゼだか納得してしまうのです。


 また、タンゴの音楽は、基本的に暗い響きで、ズンチャッチャッチャ(?)というイメージがあるかもしれません(そう言われたことが笑)。

 なるほど、なるほど!言いたいことは分かります。確かにそういう演奏あるかも。

 でも、演奏も色々で、基本的にすごいグルーヴしてるし、ゆったりとメロディックな曲、底抜けに明るい曲、カオスな曲、様々なものがあるのです。
 新しい曲も次々に生まれていて、そこには新しい魅力があります!それは、のびのびとしていたり、キャッチーだったりもしていて、先の太文字のイメージとは程遠いと思います。これは、今を生きる我々に語りかけられた、新しい音楽で、新しいタンゴでもある。僕には、確かにそう信じられます。


 メロディックといえば、歌はものすごくメロディックで、バラエティに富んでいます。意味はチンプンカンプンだけど、それでも心が浮き上がったり、締め付けられたりする。…不思議だ。


ベロニカ
 今回共演できた、歌手のヴェロニカ・シルヴァは(ベロニカ…と書くべき?)、「ゴタン・プロジェクト」という、タンゴをクラブ系にアレンジしたような音楽のシンガーとしても活動していたので、様々なジャンルの人に知られているのですが、多彩な魅力を発揮していたのも、白眉でした!
 歌はモチロン、魅せ方が凄い!動きなのかしゃべり方なのか、芝居を観ているような引き込まれ方をします。


 ベロニカは来年も来日するようなので、音楽だけでなく、芝居に興味がある人も、是非どうぞ!!


セステート いかにもな赤レンガ倉庫
 ↑演奏者全員写っている、おそらく唯一の写真。お客さんにいただきました!


 ちょっとだけ自分の話。

 タンゴってかっこいい!うれしい!!そう思いながら演奏することができた日々でした。リーダー・ヴァイオリンの会田桃子さん、バンドネオン北村聡さん、鈴木崇朗(たかとき)さん、ピアノ青木菜穂子さん、ベース東谷健司さん、みんな心から尊敬できる仲間でした。本当にお世話になりました!また一緒に仕事したい!


 僕にとっては最後の、横浜赤レンガ倉庫での公演が終わって、最後のお別れの時、ベロニカが英語で「来年、ブエノス(アイレス)で会いましょう!」と、言ってくれた。……もう言葉なんて出ない…
ベロニカ赤

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鎌倉プチ遠征

 最近、元TVディレクターと言うのが恥ずかしくなるほど、写真も文章もカチャカチャですが、きちんと推敲する時間がないので、あえて絵日記風に書いてみます。


 ↓僕の身長くらいある巨大な「火の用心」(人と一緒に撮りゃよかった…)
火の用心

 これがあったのは、鎌倉芸術館(↓外打ち)。昨日、現在進行中の、『タンゴのルーツ…ノスタルジー』 の本番があって…
鎌倉外打ち

↓の写真(開演前の舞台の様子です)の右手、ホールの緞帳にドーン!と「火の用心」。
舞台LS

 さて、今やアルゼンチン・タンゴの代名詞のようになっている楽器、バンドネオンは、↓のような感じですが…
バンドネオン
 本番直前、鈴木崇朗(たかとき)くんの楽器に、異常発生!!

 ふたをあけて見ると…
開いたバンドネオン
↓赤く囲ったところのキーが…
壊れ
 真っ二つにぶち壊れている↓ではないですかッ!あ~れ~!!
壊れたキー
 (しかし、いくら携帯でも、ホワイトバランスがここまで取れないカメラってどうなん??)

 とりあえず、今回の公演では使わない音だということで、ガムテで穴を塞ぎます(↓塞いだ)、ペタ。

 …こ、これでいいのか??(モチロン、単なる応急処置です)

 バンドネオンの中って初めて見たけれど、タイプライターに似ているような…
ガムテ
 公演の方は無事終了~。見た感じでは、満席でした!ありがとうございました~!!

 ダンサーもシンガーも、もちろん我々演奏者も、どんどんパワーアップしていますからね!

 演奏側リーダーの会田桃子さんが、メンバー紹介のときイチイチ1人ずつ紹介し忘れて笑いをとっていたも、秀逸でした(地なんだろうけど)


 帰り途。

 品川まで、ダンサー、シンガーのバスに便乗。ちょっと見にくいけれど↓、カードで遊んでいます。トランプやウノみたいだけど、違う。アルゼンチンオリジナルらしいです。ブエノスアイレス在住の人でも、ルールなどはよく知らなかったけれど、向こうではポピュラーなものだそうです。

 しかし、元気だ(笑)。散々踊った後なのに、バスの中、大騒ぎ。
バス内

 あと、「ゴタン・プロジェクト」のシンガーでもあるヴェロニカ・シルヴァに名刺もらった!笑


 残るは、明日、明後日!

 4/20(日)17時開演 有楽町朝日ホール
 4/21(月)説明が難しい… 横浜赤レンガ倉庫

 詳細はコチラです→http://www.latina.co.jp/liveinfo/raicesdetango/index.html


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歌舞伎町の掟 ~テルミン~

 話は若干戻ります!!
 4月6日、歌舞伎町のゴールデンエッグ行いました、ライブ。ご来場くださったみなさま、改めて感謝申し上げます!!クラッカー


1st Stage
 めまい(五島悠)
 La Fiesta(Chick Corea)
 Tea for Three(RX)
 木々はうたう(Mauro Pagani)
 Kaleido Scope(鈴木宏昌)

2nd Stage

 Isn't She Lovely(Stevie Wonder)
 (五島悠)
 1.2.3.4!!(ウチダヨシノブ)
 赤土(五島悠)
アンコール

 Spain(Chick Corea)


 大遅刻で幕を開けたライブあせる
 久々にあがってました笑 1曲目が終わった時、お腹が痛いことに気が付いて…
 当日Saxが飛び入りで入った事もあって、直前のリハで、打ち合わせがガラッと変わっちゃったのです!ソロの順番とか、ソロ明けで曲のどこを演奏するか、とか。

 そのため、今演奏しているところの次に、曲のどこに行くのかまったく分からず…スリリング~。お腹イタイイタイ汗


 ここで、Bassのウチダヨシノブさんのことを書いておかないと。
 セッティングのときから、何やら見たことのない小道具(小楽器というか…)がどんどん出てくる!リコーダー×2、サンバホイッスル、ヴォイス・チェンジャー、仏像?、etc.…そして、テルミン!!

(余裕なくて、写真撮り忘れた…ここで使われている写真は、聴きに来てくれた、take1さんにいただきました)
仏像

 他の写真から、「仏像」をトリミングしてみたけど、さすがに見にくい笑

 テルミンは、数年前に映画にもなった電子楽器です。1本または2本のアンテナが立っていて、手を近づけたり遠ざけたりすることで、音程や音量を作ります。音色は、ふわっとしたイメージだったけど、今回は雷みたい音になっていました!雷バリバリ~ッ!!
 しかし、リハーサルでは全然登場せず。一体どうなるんだ??!!


 演奏は、つつがなく進行。みんな上手です。アドリブも素敵だったなあ。
ごっしー 首謀者、五島悠。ありがと!
リーさん Sax平子健介(Leeさん)

 お洒落な曲はお洒落に、でも爆発する曲は、大爆発で。ジャズっぽい曲あり、ポップな曲あり、デス、プログレ、後何だっけ??
 ウチダさんのテルミンの爆音と、ヴォーカルが入ると、ライブハウスはカオスな亜空間になっていました台風あの破壊力は、聴かないと分からないとは言え、↓の写真が多少物語ってくれるでしょう。??手を伸ばしているのは、多分テルミンを弾いているから。空に手を突き出して振り回す様は、まるで超能力者でした…ちなみに、基本はベーシスト叫び

うちださん2

 交互にアドリブを繰り返す、ソロバトル。全員で順番にソロを回していくのもありました。

 フツウのソロは、これ以上は無理です~!というところ合図を出せば、撤退できるのですが(ここまででアドリブ終わるよ、ってことなんだけど)、こういう場合、どこまでアドリブを続けるのか、自分ひとりじゃ決められないので、逃げようがない!
 泣きそうでした笑。まあこれで、アドリブでソロを弾くということに、慣れざるを得なかった!…
Vn+Key with Key沢渡一樹

 そして、マイク。
 やはりこのような音楽にヴァイオリンで参加するには、どうしても楽器本体に取り付けるマイク(か、ピックアップ)が必要です。普通のマイクを立てても、どうしても他の楽器の音に潰される…象に踏み潰されると、こういう気分なのかな…
 しかも、配置が限定されてしまいます。特にドラムの近くは、その音をマイクが拾ってしまって、それだけでヴァイオリンはプチッと潰される。できるだけ遠いところで、可能な限り反対向きに立てるしかないのです。そして、そのマイクに極限まで近づいて、常に最大音量で弾くしかなく…

VN+マイク こういうマイクが必要。

               『タンゴのルーツ』 使用。

 なので、とにかくほとんど動けない!そのため、休憩をはさんで2nd Stageになると、腹痛は少しずつ収まってきたのに、今度は腰がガーン

 次の日、朝から整骨院に行きました晴れ


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