「思った通り」の写真は、こんな順番で撮っています。
「なぜ思った通りに撮れないの?」
これ、よく聞く質問。
思い通りに撮るには、手順があります。
カメラマンは、完成系の写真を
涼しい顔をして見せたいもんなのですが
今回は、その試行錯誤の過程をお見せしますね。
そもそも「思った通り」とは?
『思い通り』の写真と書いていますが
「具体的に」どんな写真なのでしょうか?
例えば、こんな写真。
私が思い描いたのは・・・・
絵本を持って、ニッコリしている。
絵本の表紙がちゃんと見える。
明るめで、スッキリ。
無駄なものが写らないで、主役が目立つ。
↑そう、これが、『思い通り』を明確にしたもの。
「なんとなくこんな感じ?」を
きちんと言語化します。
フォトスクールでは
「感性の言語化」と言って大事な過程と伝えています。
なにが必要か考えて準備をする
では、次に準備します。
【環境を整える】
撮影するスペースは物をなくし
白いラグをひきました。
後ろのソファーが写らないように工夫しました。
【カメラの設定】
ボケ感を調整したいので、AV(A)モード。
壁と床の境目をぼかすために、F値を小さく。
カメラは露出補正で、明るめで。
【時間帯を決める】
室内で撮影するから、
自然光がきれいな晴れた日の午前中に撮影。
直射日光が入らないように工夫。
【モデルさん】
10ヶ月息子さんは、難しいモデルさん。
機嫌が悪い時に撮ったらしかめっ面。
機嫌がいい時間を狙いました。
ご機嫌斜めのときの眉間のしわ!
また、一緒に撮りたい本の表紙が白だったので、
目立つように黒い服を着せました。
ここまでが準備。
試行錯誤をしながら、数を撮る。
さあ、ここから撮影です。
絵本の表紙が見えない。
表紙は見えるけれど、顔が隠れた。
絵本を読み始めたー!
これはこれでかわいいけれど、
撮りたいものとは違うので、やりなおし。
そして、いろいろ試行錯誤のコレ!
言いたいことは
『思い通り』は簡単ではない!
でもね!
その創意工夫が楽しいんですよ。
もっとこうしたら、こうなるかな?
↓
あ、近づいてきた!
↓
今度は、こうしたらどうかな?
↓
う、やりすぎた!元に戻そう。。
↓
あ!!ひらめいた!
こうしたらいいかも!!
↓
やったー!いい感じ!
なんていう試行錯誤をしていくと、
自分の心と、写真の答え合わせができます。
撮っていく間に
すごいアイデアが浮かんできたりします。
また、いい感じの風が吹いたり
猫が通りかかったりと、
偶然を味方につけれたり。
「思った通り」以上の
想像を超えた「すごい1枚」が撮れたりします。
それが楽しんです!!!
でも、ちょっと難しそうだなーって思ったら
プロに聞いたらいいです。
そのほうが時間と労力のコスト削減。
難しいところを、すっ飛ばして
楽しいところにワープして、
ずっと「楽しい!」で写真ができたら、
なんて幸せだろうって思います。
《特に大事なカメラの基礎》
【ボカす】
ボカした写真を撮りたい!ボケの効果とボカし方(一眼/スマホ)
【構図】
【明るさ】
「色が変になる」悩みの9割は「色」ではなく「明るさ」の問題。
【色】
【縦か横か】
【バックアップ】
Googleフォトの使い方。バックアップから写真の共有までできる無料ツール。使わない選択肢はない
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7月29日、8月8日、8月19日、8月22日、9月2日、9月12日