OLD 2 DA NEW SCHOOL
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V.A./Gift Rapping (1986)

1986年にSELECT RECORDSからリリースされたコンピレーション・アルバム。初期のヒット曲をほぼ網羅していて、当時、テープに録音して聴きまくりましたね。懐かしい!
A1. WHISTLE/(Nothing Serious) Just Buggin'
ラップ・グループからR&Bグループへ転身した変わり種WHISTLEが1985年にリリースしたシングルで、全英7位にも輝いた彼らの出世作。HOWIE TEEとUTFOのTHE KANGOL KIDによるプロデュース。THE BUGGERS/The Bugger Grooveのサンプリング・ボイスをさらにサンプリングしてメロディにしたイントロからPLEASURE/Celebrate the Good Thingsのブレイクを皮切りに小気味良い打ち込みドラムが始まり、活きの良いラップを披露。途中、イントロのボイスでアメリカのコメディ・ドラマ「GREEN ACRES」のテーマも再現。UTFOのMIX MASTER ICEの切れ味鋭いスクラッチもカッコイイ。高校生の頃、流行っていたラップは数少なかったから、これも死ぬほど聴きまくったね。
A2. UTFO/Roxanne, Roxanne
FULL FORCEプロデュースで、シーンに「ロクサーヌ」ブームを巻き起こしたクラシック!ハンマー・ビートにTHE KANGOL KIDの不良っぽいイカしたラップからスタートし、EDUCATED RAPPERことEMDのパートに移るとビートがBILLY SQUIER/The Big Beatに変化し、トリを飾るDOCTOR ICEの色男っぷりなラップになるとビートをチェンジ。その後、MIX MASTER ICEのキレッキレなスクラッチで〆る。中3の頃、この曲聴いてブレイクダンス練習しまくったな~ MVのROXANNE(後のTHE REAL ROXANNE)の勝気なルックスと態度もバッチしリリックに合ってるね。MVを見る限り、最後はDOCTOR ICEがROXANNEをゲットしたのかな?
A3. THE REAL ROXANNE/Romeo
1984年にリリース。プロデュースは、もちろんFULL FORCE。重たいドラムにキレのあるスクラッチ、THE REAL ROXANNEの勝ち気なラップ、そしてFULL FORCEによるコーラスを取り入れた佳曲。
A4. THE FRESHMEN/Who Me? (Special Remix)
1986年のリリースで、プロデュースは「Hip Hop, Be Bop (Don't Stop)」で知られるMAN PARRISH。ハードなギターを取り入れたWHISTLEやUTFOの二番煎じ的な曲だけど、ラップが弱すぎるかな。
B1. THE REAL ROXANNE & HOWIE TEE/(Bang Zoom) Let's Go Go
1986年のリリース。FULL FORCEプロデュースのクラシック!THE REAL ROXANNEのJBばりの煽りとそれに呼応するHOWIE TEEのスクラッチから、JOHN McLAUGHLIN/Honky-Tonk Havenのアーシーなドラムが飛び出し、その上でHOWIE TEEとの掛け合いラップを開始。途中からドラムが変わったところで、意外に上手いTHE REAL ROXANNEの歌とFULL FORCEのコーラスを聴かせ、そして再び最初のドラムになり、すぐに軽めのドラムにスクラッチを絡めたリズムに変化。一瞬The Big Beatを挿入した後、最初のドラムに戻りフィニッシュ。とても展開があって最後まで飽きさせない名曲だね!
B2. UTFO/Leader Of The Pack
1985年のデビュー・アルバムからのシングル。プロデュースは、FULL FORCEなのはモチのロン。MIX MASTER ICEお得意のキレッキレのスクラッチのイントロから血圧アップするノリノリなクラシック。ほとんどビートとスクラッチのみなシンプルさがフレッシュ!
B3. PRETTY RICKY & BOO-SKI/It's Mine
1985年のリリース。プロデュースは、SPYDER D。THE MASTERDON COMMITTEEやGRAND MIXER D.ST.と活動していたとのこと。ドカドカしたビートにスクラッチてんこ盛りのこの時代特有のトラックにオールドスクール・ラッピン。大好物な感じだけど、ドラムがダサ過ぎる…
B4. WHISTLE/Santa Is A B-Boy
このアルバムが初出で、HOWIE TEEとTHE KANGOL KIDによるプロデュース。跳ね気味なビート上でクリスマスなラップと歌を披露。ビートが好みじゃないね…
(2025/12/25)

M|A|R|R|S/Pump Up the Volume (1987)

12月は12インチ月間。12日以外にも紹介します。
M|A|R|R|Sが1987年に4TH & B'WAYからリリースしたシングルで、これはUSバージョン。全英1位、全米13位と大ヒット。英国のインディーズ・レーベル 4AD に所属する COLOURBOXの MARTYN YOUNG と STEVEN YOUNG、A.R. KANE の ALEX AYULI、RUDY TAMBALA、RUSSELL SMITHそれぞれの名前の頭文字を並べたのがユニット名。DJとしてCJ MACKINTOSHとDAVE DORRELLも参加。日本でもクラブ・ヒットしてましたね。近田春夫のFMで聴いたかもで、タイニー・パンクスも宝島かファインで紹介していたかもしれません。この曲の影響は大きく、その後もBOMB THE BASS、COLDCUTなどが続き、UKクラブシーンを牽引していましたね。
A1. Pump Up The Volume
ドラムマシンの四つ打ちビートに数多くのネタをぶち込み、要所要所でタイトルになっているRAKIMの「Pump Up The Volume」が飛び出すサウンドは、一般的にハウスに分類されているけど、DJミックス的なエレクトロって感じかな。WikipediaによるとUSバージョンでネタに使われたのは以下のとおり。AFRIKA BAMBAATAA AND JAMES BROWN/Unity (Part Three - Nuclear Wildstyle)、THE BAR-KAYS/Holy Ghost、TOM BROWNE/Funkin' for Jamaica、CHOICE M.C.'S AND FRESH GORDON/Gordy's Groove、CRIMINAL ELEMENT ORCHESTRA/Put the Needle to the Record、ERIC B. & RAKIM/I Know You Got Soul、FAB 5 FREDDY/Change le Beat、GRAHAM CENTRAL STATION/The Jam、JIMMY CASTOR BUNCH/It's Just Begun、KOOL & THE GANG/Jungle Jazz、GEORGE KRANZ/Din Daa Daa 、Trommeltanz)、NUANCE/Loveride、ORIGINAL CONCEPT/Pump That Bass、PLEASURE/Celebrate the Good Things、PRESSURE DROP/Rock the House (You'll Never Be)、PUBLIC ENEMY/You're Gonna Get Yours、RUN-DMC/Here We Go (Live at the Funhouse)、THE SOUL CHILDREN/I Don't Know What This World Is Coming To、TROUBLE FUNK/Pump Me Up、FRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peas、DUNYA YUNIS/Abu Zeluf。
B2. Anitina (First Time I See She Dance)
硬く重めのビートにノイジーでダビーなギターなどを合わせたUKらしいサウンド。
(2025/12/22)

TODD TERRY PROJECT/To the Batmobile Let's Go

ハウスDJ/プロデューサーのTODD TERRYが1988年にFRESH RECORDSからリリースしたアルバム。別名義のROYAL HOUSEも大人気でノリにノってた時期ですね。ROYAL HOUSEもそうですが、今聴くとハウスというよりかはヒップホップ寄りのフリースタイルって感じですね。ROYAL HOUSEとネタが被っているのはご愛敬。

A1. Bango

KLEIN & M.B.O./Dirty Talk (European Connection)、DINOSAUR L/#5 Go Bang、RARE EARTH/Happy Song、KRAFTWERK/It's More Fun to Compute、ART OF NOISE/Beat Box使いのド派手なテクノ・ハウス。

A2. Weekend

PATRICK ADAMS & LEROY BURGES制作のガラージクラシックPHREEK/Weekendのカバー。お馴染みTHE JIMMY CASTOR BUNCH/Troglodyte (Cave Man)も使ったイケイケなハウス・リミックス。

A3. You're The One (You Bad)

LYN COLLINS/Think (About It) ネタの少し寂しげなインスト・ナンバー。ハウスじゃないところがイイね。

A4. It's Just Inhuman

KASSO/Key West、THE JIMMY CASTOR BUNCH/It's Just Begun使いのテクノ・ハウス。

A5. Back To The Beat

CHEP "BANG OUT THOSE EDITS" NUNEZがエディットしたREESE & SANTONIO/The Sound、KRAFTWERK/Musique Non Stop、EROTIC DRUM BAND/Action 78、RUN-DMC/Here We Go (Live at the Funhouse)、JOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stop、VISUAL/The Music Got Me、PLEASURE/Let's Dance、TONEY LEE/Reach Up、JAMES BROWN/Get Up, Get Into It, Get Involved、T LA ROCK AND JAZZY JAY/It's Yours、WHISTLE/(Nothing Serious) Just Buggin'、BESIDE/Change the Beat (Female Version)の大ネタてんこ盛りなブレイクビーツなハウス・チューン。

B1. Just Wanna Dance

SEQUAL/Not Too Late to Dub、AFRIKA BAMBAATAA AND SOULSONIC FORCE/Planet Rock、INCREDIBLE BONGO BAND/Apache使いのイケイケなハウス。

B2. Made By The Man

打ち込みドラムにTHE CECIL HOLMES SOULFUL SOUNDS/2001、JACKIE ROBINSON/Pussyfooter、WILSON PICKETT/Get Me Back on Time, Engine Number 9などの定番ネタをぶち込んだトラックにTODD TERRYが手掛けた伝説のヒップホップ・グループKAOSのラッパーKING GRANDを声ネタに使ったインスト・ヒップホップ!カッコ良すぎ!こういったのがもっと欲しかった!

B3. The Circus

「バットマン」のセリフ、MARTIN CIRCUS/Disco Circus、THE JIMMY CASTOR BUNCH/It's Just Begunネタのハウス。アベレージかな。

B4. Sense

ラテン・タッチの郷愁感漂うインスト・ナンバー。

(2025/12/20)

LISA LISA AND CULT JAM With FULL FORCE (1984)

12月は12インチ月間。12日以外にも紹介します。
LISA LISA AND CULT JAM With FULL FORCE/I Wonder If I Take You Home (1984)
 
ラテン・ヒップホップ/R&B界のパイオニア的存在のLISA LISA & CULT JAMが1984年にリリースしたデビュー・シングル。メンバーは、LISA LISA(ボーカル)、MIKE HUGHES(ドラム、キーボード)、ALEX "SPANADOR” MOSELEY(ギター、ベース)、プロデュースはもちろんFULL FORCE!翌年リリースのデビュー・アルバムに収録。確か中3の頃かな、ラジオでかかっていて、Zokkonラブになり、レンタル・レコードで借りた後に高1の頃、12インチを購入の流れだったかな。カセット・テープにダビングして聴きまくった思い出の曲ですね!この国内盤のジャケットも懐かしい!
A. I Wonder If I Take You Home (Extended Version)
808やシモンズのデジタルビートにシンセベース、ボイスサンプリングが効いたエレクトロ・クラシック!LISA LISAのコケティッシュな歌も最高!この曲がラテン・フリースタイルに与えた影響は大きいですね。余談だが、MVで見たLISA LISAのグラマーさには鼻血ブー笑 ピンクの衣装をまとったLISA LISAにはマドンナ以来の衝撃を受けたな~
B1. Take Me Home (Rap)
オリジナルからビートを強調したトラックに(たぶん)FULL FORCEのUTFO/Roxanne Roxanneのリリックを交えたオールドスクール・ラッピンが映えるナンバー。LISA LISAの歌はコーラス程度なのもいい塩梅だね。ラップなんてほとんど聴く機会がなかったあの頃、この曲ばかり聴いていたね。懐かしい!
B2. If I Take You Home Tonight (Cult Jam Dub)
ダブ・バージョン。なかなか刺激的なダブだね。
(2025/12/15)

KOKANE/Funk Upon A Rhyme (1994)

西海岸のレジェンドMC/ファンク・シンガーKOKANEが1994年にRUTHLESS RECORDSからリリースした2ndアルバム。プロデュースは、ABOVE THE LAWのCOLD 187UM、ギターにMIKE SMOOTH、キーボードにB LAID BACK、COLD 187UM、MIKE SMOOTHが参加。P-FUNKのエッセンスを大胆に取り入れながら単なる模倣に終わらないセンスの良さを発揮した大傑作!

1. Ridin' On The Funk

不穏な雰囲気のトラック上でラップとも歌ともとれるボーカルを披露するイントロ的な曲。
2. From The Funk To The Back

エレクトロなP-FUNKって趣のクセ強キーボードが効いたファンク・チューン。

3. Mo' Water

ファンク・ビートにクラクラするようなキーボード、フックでの恐怖感を煽るピアノも渾然一体となったファンク・チューン!
4. Slow Burnin' 22.5° Fahrenheit

ファンク・ビートにWILSON PICKETT/Ninety-Nine and a Half (Won't Do)を合わせた小品。

5. I Need Representation

グッとテンポを落としたビートにうめき声のようなコーラスのトラックにKOKANEがブルージーな喉を披露。
6. My Day Is Coming
THE HONEY DRIPPERS/Impeach the Presidentの定番ビートにMTUME/Metal Flake Mindの哀愁溢れるメロディを合わせたトラックにラップと歌を披露し、フックでNIKKI嬢も加わり寂しげなコーラスを聴かせるクラシック!
7. All Bark No Bite

ヘビーなビートに郷愁感溢れるピーヒャラ・シンセ、寂しげなピアノのトラックにTHA AⅬKAHOLIKSをフィーチャーしたクラシック!
8. Bakin' Soda Free

クラクラするようなP-FUNK臭たっぷりのトラックにラップと歌がバッチリはまったクラシック!この雰囲気、KOKANE以外に出せないよね。
9. The Aftermath

P-FUNK汁溢れるピーヒャラ・シンセが十分すぎるくらい効いた寂しげなファンク・トラックにABOVE THE LAWとDIRTY REDをフィーチャーしたナイスG-FUNK!
10. No Pain, No Gain

みんな大好きBOOTSY'S RUBBER BAND/Munchies for Your LoveとEARTH, WIND & FIRE/Devotionの二大哀愁ネタを組み合わせたトロットロな哀愁スロウ・トラック上でKOKANEがブルージーに熱く歌い上げるクラシック!ラップではないけど、ヒップホップを感じさせるところがKOKANEの凄さだね。
11. Funkinmuffin

不穏なG-FUNKトラックにラガ・ラップをかます佳曲。こういうのも好きだな~
12. Shots Out

ブリブリなシンセ・ベースが効きまくったGトラック上でシャウトアウトするアウトロ。
13. Shit, Goddamm

FUNKADELIC/Get Off Your Ass and Jamの「シット、ガッデーーム!」の声ネタやOHIO PLAYERS/Sweet Sticky Thingを合わせたP-FUNK度数高いトラックにBLACK HOLE OF WATTSをフィーチャーした好曲。
14. Don't Bite The Phunk

Gの悲哀を感じるピアノの旋律、甲高いキーボード、ブリブリなシンセ・ベースのカオス的なトラックにCOLD 187UMを迎えたもの哀し気なG-FUNK!

(2025/12/13)

COMPANY FLOW/Eight Steps To Perfection (1996)

毎月12日は12'シングルの日

BIGG JUS、EL-P、MR. LENからなるNYブルックリンのトリオCOMPANY FLOWが1996年に自主レーベルからリリースしたシングルで、1995年のデビュー・アルバム『Funcrusher』からのカット。プロデュースは、EL-P!

A2. Eight Steps To Perfection (Album Version)

SMOKEY ROBINSON/Theme From Big Timeの怪しげなフレーズのイントロからMIGHTY TOM CATS/Love Potion-Cheeba-Cheebaのスモーキーなビート、ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA/Telephone Lineのファックスの通信音のような音を合わせたトラックにフリーキーなラップで切り込むドープなクラシック!この果てしないアングラ感、たまらないね~!

B2. Vital Nerve (Album Version)

BMSをフィーチャーしたBRETHREN/Outside Loveの重たいビートにROXANNE SHANTE AND BIZ MARKIE/Biz Beatのイルなビートを合わせた狂気を感じるアングラ・シット!

(2025/12/12)

MIKEY D & THE L.A. POSSE/Out Of Control (1988)

毎月12日は12'シングルの日

GRANDMASTER MELLE-MELとのビーフやMAIN SOURCEへの加入で話題となったNYクイーンズのソロマイカーMIKEY D、D.J. JOHNNIE QUEST、伝説のプロデューサーPAUL C.からなるMIKEY D & THE L.A. POSSEが1988年にSLEEPING BAG RECORDSからリリースしたシングル。エンジニアには、IVAN "DOC" RODRIGUEZも参加。

A1. Out Of Control (Vocal Mix)
RENE CAMPOSプロデュースで、ぶっといビートにLOU DONALDSONとTHE ISLEY BROTHERSの「It's Your Thing」のベースラインとボーカルを組み合わせたドープな快作!MIKEY Dの鼻っ柱強そうなラップも最高だね!

B1. Comin' In The House (Vocal Mix)
PAUL Cプロデュースで、ヘビーなビーツにフックでRUFUS THOMAS/Love Trap、BOBBY BYRD/Hot Pants - I'm Coming, I'm Coming, I'm Comingからお馴染みのシャウト「アイム カーミン!」、GWEN McCRAE/Funky Sensationの「キャン ユー フィーリィッ」、Fancy/Feel Goodのビートのスクラッチを組み合わせた鬼ドープなナンバー!最高すぎるぜ!

(2025/12/12) ⇒「1212」と「PAUL C.」ヒップホップ・フリークなら意味は分かるよね?

MG/Can't Get Enough (Of That Funky Stuff) (1987)

12月は12インチ月間。12日以外にも紹介します。
DEFUNKTにも在籍したブルックリンの黒人ベーシストMG (MELVIN GIBBS)が1987年にUKのRHYTHM ATTACKからリリースしたシングル。翌年のアルバム『Pass Me By』に収録。この記事を書く際に調べて知ったけど、この方、ROLLINS BANDのベーシストだったんだね!1994年のアルバムから加入していて、自分もそのアルバム好きだったからなんか不思議な縁を感じるね。
A1. Can't Get Enough (Of That Funky Stuff)
ご存知KOOL & THE GANG/Funky Stuffの名曲のカバー。打ち込みビートにファンクなベース、KOOL & THE GANGのオリジナルのスクラッチ、ホーンも織り交ぜたアグレッシブなファンクに仕上げていてます。イキのいい女性ボーカルもカッコいいね。
A2. Take It Back (Vocal Mix)
80年代な打ち込みビートに渋いベース、暗めの雰囲気のシンセにハスキーがかった女性ボーカルがセクシーなファンク・ナンバー。改めて聴くとそのカッコよさに驚かされるね。
B1. Funky Stuff (Dub Mix)
A1のダブ・バージョン。ダブというよりかは、ホーンセクションを取り入れたロングバージョンっぽい感じかな。
(2025/12/08)

THE FATBACK BAND/Spanish Hustle (1975)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

NYの大型ファンク・バンドTHE FATBACK BANDが1975年にリリースした6thアルバム『Raising Hell』からのシングル。

A. Spanish Hustle
パーカッション乱れ打ちのラテン・テイストのインスト・ディスコ・ナンバー。正直、それほどこのみじゃないかな。

1989年にPAUL HARDCASTLEが「Are You Ready...」でサンプリング。

B. Put Your Love (In My Tender Care)
NYのストリートの息吹を感じるロウなファンクが最高!KOOL G. RAPも使った「マネー イン ザ バンク、イェー!」や女性のエロい喘ぎ声もバッチリだね。

LATEE/This Cut's Got Flavor、DAVY D/Your Love Is Like Money in the Bank、LAKIM SHABAZZ/Pure Righteousness、BEASTIE BOYS/High Plains Drifter、ULTRAMAGNETIC MC'S/A Chorus Line、SALT-N-PEPA/My Mic Sounds Nice (45 King Remix)、C.P.O./Gangsta Melody、KOOL G RAP & DJ POLO/Money in the Bank、DONALD D/Boulevard of Broken Dreamss、POOR RIGHTEOUS TEACHERS/Pure Poverty、THE 45 KING/45 King Kick It、THE HARD BOYS/Strong in the Game、THE PHARCYDE/Soul Flower (Remix)、SHOWBIZ & A.G./Fat Pockets (Off Beat Dance)、ULTRAMAGNETIC MC'S/Make It Happen、GANG STARR/Suckas Need Bodyguards、VOLUME 10/A Real Freestyle、KING SUN/Street Corner、TERMINATOR X/Stylewild '94など、数多のアーティストがサンプリング。

(2025/12/07)

TUFF CREW/Back to the Wreck Shop (1989)

メインホームページの旧レビューを再アップ
(ほぼ全面改訂)

フィラデルフィア出身のラッパー、DJは何名もいるが、こいつらのことを忘れてはいないか? ICE DOG、L.A. KID、TONE LOVE、MONTY G、DJ TOO TUFFの男汁溢れる5人組TUFF CREW。デビューは1986年で、現在までに(多分)4枚アルバムをリリースしているが、全く日本のメディアに取り上げられなかった悲しき男達… どのアルバムもストリート直結のハードコア・ヒップホップだが、その中でもこの1989年にリリースされた3rdアルバムは彼等の最高傑作に相応しい素晴らしい内容!プロデュースは、 L.A. KIDD、スクラッチは、DJ TOO TUFF。

1. Going The Distance

BILL CONTIによる映画「ロッキー」のサントラからのGoing the DistanceにRUN D.M.C./Sucker M.C.を合わせたドラマチックなイントロ。
2. Show 'Em Hell

THE WINSTONS/Amen, Brotherの定番ビートにISAAC HAYES/Theme From Shaftのワウ・ギター、PLEASURE/Let's Danceを組み合わせたトラックに自身の声ネタをスクラッチした鬼ドープなクラシック!カッコ良すぎるぜ!
3. Gimme Some

JAMES BROWN/I Got You (I Feel Good)をメインにネタ使いしたイケイケなナンバー。
4. Mountain's World

SPOONIE GEE/Love RapにFANCY/Feel Good by Fancy、BOB JAMES/Take Me to the Mardi Grasを合わせたトラックにLove Rapの「From The South」のコスりが最高にファンキーなクラシック!これでノれなきゃ噓でしょ!?
5. Got To Be Funky

軽めのドラムにFRED WESLEY AND THE J.B.'S/More Peas、JAMES BROWN/Make It Funkyの声ネタのファンキーな佳曲。
6. Danger Zone Assault

LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/CongaのドラムにB.T. EXPRESS/Do You Like Itを合わせたファンキーなインタールード。
7. Come On & Go Off

リズミカルなビートにホーンのサンプリングが効いたファンキー・チューン。
8. Behold The Detonator

KOOL & THE GANG/N.T.のビートにSLY & THE FAMILY STONE/You Can Make It if You Try、TROUBLE FUNK/Pump Me Up、PUBLIC ENEMY等を組み合わせたインスト・ファンキー・チューン!サイレンのトランスフォーマー・スクラッチが効いてるね!
9. She Rides The Pony

JAMES BROWN/Soul Prideネタのちょい古めかしいファンキー・チューン。それほど好みじゃないかな。
10. What, You Don't Know

DENNIS COFFEY/Ride Sally Rideの軽快なビートにPRINCE/Housequakeの声ネタをスクラッチした小気味よくファンキーなナンバー!
11. Nut

EDDIE BO/Hook and Sling - Part It使いの陽気で弾けたナンバー!

12. Soul Food

LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/Darkest LightとTOMMY ROE/Dizzyを合わせた最強リズムにJOHNNY PATE/Shaft in Africa (Addis)もトッピングしたドープなインスト・チューン!あ~、ラップを入れて欲しかった!
13. Down With The Program

JUICE/Catch a GrooveとWILSON PICKETT/Get Me Back on Time, Engine Number 9をミックスした最強リズムにOTIS REDDING/Good to Meなどをネタ使いしたドープなクラシック!この雰囲気、最高だぜぇ~
14. Wreck Shop

BAD BASCOMB/Black GrassのドラムにPLEASURE/Sing a Simple Song、KOOL & THE GANG/Jungle Boogieを合わせたファンキーなナンバー。
15. My Parta' Town (Remix)

1988年の2nd『Danger Zone』収録のクラシック「My Part of Town」のリミックス。LYN COLLINS/Think (About It)の定番リズムにTHE BLACKBYRDS/Street Games、KURTIS BLOW/Tough、BOBBY BYRD/I Know You Got Soulをネタ使い。ここではラップなしのインスト的なリミックス。どうせならラップを入れて欲しかったな。


とにかくオールド~ミドル好きには絶対に聴いてもらいたいアルバムの一つ。必聴!!!  (2025/12/06)

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