OLD 2 DA NEW SCHOOL
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MALCOLM McLAREN/Duck Rock (1983)

イギリスのファッションデザイナー、ミュージシャン、起業家、そしてSEX PISTOLSやBOW WOW WOWの仕掛人として有名なMALCOLM McLARENが1983年にリリースした1stアルバム。プロデュースは、THE BUGGLESでの活動、ZTT RECORDSの設立者としても知られる名プロデューサーTREVOR HORNとMALCOLM自身。THOMAS DOLBYはキーボードでも参加。80年代後半の学生の頃、HERBIE HANCOCK/Rockitと双璧をなすヒップホップの元祖みたいなことが雑誌に書かれていたことから、中古レコ屋で購入。期待に胸を膨らませてワクワクして聴いたら、純粋なヒップホップはわずか2曲だけで、残りは意味不明なワールドミュージックで「なんじゃこりゃ!?」って思った苦い思い出がありますね(苦笑)しかしながら、「Buffalo Gals」と「World's Famous」は紛れもないクラシック。それと曲と曲の間のWORLD'S FAMOUS SUPREME TEAMのラジオDJなしゃべりとスクラッチもヒップホップ感出していて、これだけでも購入した価値はあったかな。できれば、ウェッサイ物の定番ネタ化している「Hobo (Scratch)」も収録してほしかった!

A1. Obatala
キューバ音楽が元になっているヒーリング・ミュージック的なインストルメンタル。
A2. Buffalo Gals
ドラムマシンにニューウェーブなシンセ、スクラッチ、MALCOLM McLARENのラップ、WORLD'S FAMOUS SUPREME TEAMの煽りが絶妙にミックスされたクラシック!こんなのがもっと欲しかった!
A3. Double Dutch
陽気なエスニック・ナンバーだが、ちょっと無理かな。
A4. Merengue
陽気なワールド・ミュージック。カリビアン?無理だ…
A5. Punk It Up
アフリカン?な曲。ノーコメント。
B1. Legba
キューバの音楽をシンセで表現した曲。うーん、良さが分からない…
B2. Jive My Baby
カリプソっぽい曲。ダメだ…
B3. Song For Chango
アフリカンの土着的な曲。無理です…
B4. Soweto
当時、サントリーのCMで使用されたアフリカンをポップにアレンジしたナンバー。これはなんとか聴ける。
B5. World's Famous
美しいピアノから重たいビートに入り、そして軽快なビートに変わり、その上を流麗なピアノが流れ、WORLD'S FAMOUS SUPREME TEAMが達者なオールドスクール・ラッピンを披露するクラシック!曲が短いのが残念。
B6. Duck For The Oyster
カントリーの一種のマウンテン・ミュージック。まったく受け付けない…
(2025/10/18)

TOO KOOL POSSE/Give 'Em A Sample (1988)

毎月12日は12'シングルの日
ニュージャージーのMC MARQUISとDJ KAYのコンビTOO KOOL POSSEが1988年にPROFILE RECORDSからリリースした唯一のシングル。プロデュースは、ニュージャージーの巨人TONY D.!アルバムがリリースされなかったのが最高に悔やまれるグループの一つ。
A1. Give 'Em A Sample
MIAMI/Chicken Yellowネタの鬼ファンキーなトラックに高めの声の歯切れの良いラップがナイスなオールドスクール・クラシック!
A2. Do You Wanna Get Hype
TONY D.らしいドラムにKOOL & THE GANG/Funky Manを合わせたハーコーな一発!これまた最高だな~!
(2025/10/12)

T LA ROCK/Flow With The New Style (1988)

毎月12日は12'シングルの日
ブロンクスのレジェンドMC ”T LA ROCK”が1988年にFRESH RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、ハウス/テクノ界からの刺客TODD TERRY!
A1. Flow With The New Style (Vocal Mix)
SPOONIE GEE AND THE TREACHEROUS THREE/Love Rapをエレクトロ化したビートにNEWCLEUS/Auto Man、THE ARMADA ORCHESTRA/For the Love of Moneyを組み合わせたMANTRONIXのお株を奪うドープなエレクトロ・ヒップホップにノックアウト!TODD TERRYらしさ爆発。もちろん、T LA ROCKのオールドスクール・ライミンもカッコ良すぎ!1989年リリースのアルバム『On A Warpath』に収録されてます。
A2. Flow With The New Style (Dub Mix)
サイレン鳴り響くイントロからオリジナルのトラックにエレクトロ度数アップしたシンセもぶち込んだトラックが最高過ぎるエレクトロ・ヒップホップ・クラシック!FRESH RECORDSのダブの中では一番好きだな。
B1. You Got The Time (Vocal Mix)
打ち込みビートに定番KID DYNAMITE/Uphill Peace of Mindを合わせたドープ・チューン!これもカッコいいね~ 『On A Warpath』には未収録。
(2025/10/12)

GRANDMASTER FLASH/The Source (1986)

メインホームページの旧レビューを再アップ(全面改訂)

伝説のDJ、GRANDMASTER FLASHがグループ名義で1986年にリリースしたアルバム。プロデュースは、GRANDMASTER FLASHとVINCENT CASTELLANO、ドラムプログラミングは、GRANDMASTER FLASH、RAHIEM、GUY VAUGHN。メンバーは、GRANDMASTER FLASH(DJ)、THE KIDD CREOLE(MC、ボーカル)、RAHIEM(MC、ボーカル)、LA VON(MC、ボーカル、ベース)、BROADWAY(MC)、LARRY LOVE(ダンサー)、SHAME(MC、DJアシスタント)。当時、FMラジオでAFRIKA BAMBAATAA/Bambaataa's Theme (Assault on Precinct13)と「Style (Peter Gunn Theme)」がミックスされていて、そのカッコ良さにかなり衝撃を受けましたね!それからアルバムを購入すると、「あれ?なんか違う…」って思っちゃったんですね。もちろん「Style (Peter Gunn Theme)」と「Freelance」は最高なんだけど、当時人気だったRUN-D.M.C.、BEASTIE BOYS、PUBLIC ENEMYと比べるとハードさに欠けているように感じたんですが…、20数年ぶりに聴き直してみると全然悪くないですね。

1. Street Scene
緊張感のあるサウンド上でメンバーが自己紹介をするイントロ。
2. Style (Peter Gunn Theme)
打ち込みドラムにCOMMODORES/Rapid Fireのイントロをスクラッチで合わせた後にHENRY MANCINIの映画『ピーターガン』のテーマを弾き直したメロディが飛び出し、その上でメンバーがスキルフルなラップをかますクラシック!フックではFREEDOM/Get Up and Dance、CAMEO/Single Life、JAZZY 5/Jazzy Sensationをスクラッチ。
3. Ms. Thang
派手な打ち込みドラムにシンプルなオーケストラ・ヒットを入れた小品。
4. P.L.U. (Peace, Love And Unity)
タイトなビートに寂しげでミステリアスなメロディに「ピース、ラブ、アンド ユ~ニティ」の爽やかなコーラスもマッチしたR&Bテイストのナンバー。今聴くとしっくりくるね~
5. Throwin' Down
ほぼビートのみで、フックにシンセが入る展開だけど、あまり特徴ないかな。
6. Behind Closed Doors
5と同じ感じだが、郷愁感のあるメロディはいいね。全編に配しても良かったかも。
7. Larry's Dance Theme (Part 2)
前作から引き続くダンサーLARRY LOVEのテーマ曲のパート2。良くもなく悪くもなくって感じかな。
8. Lies
ウッディー・ウッドペッカーの鳴き声も取り入れた曲。あまりピンとこないかな。
9. Fastest Man Alive
乾いたドラムにApacheを弾き直したメロディをのせ、JAMES BROWNの「1,2,3」の声ネタ・スクラッチからラップがスタートし、フックでJOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stop、20TH CENTURY STEEL BAND/Heaven and Hell Is on Earthを組み合わせたFLASH賛歌。
10. Freelance
定番ブレイクビーツBOB JAMES/Mardi Gras、JUICE/Catch A Groove、INCREDIBLE BONGO BAND/Apacheの2枚使いのうえに6MCが矢継ぎ早にフリースタイルをかますライブ!この曲でノレないやつはHIPHOP聴く資格ないよ…って感じですね。FLASHのコスリに血が湧き、MCのラップに肉踊る!当時のブロック・パーティはこんなにもピースだったのか。こういうのを聴くとHIPHOPってやっぱり素晴らしいものだと再認識させられますね。オールドスクール万歳!
(2025/10/11)

KAREN YOUNG/Hot Shot (1978)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
フィラデルフィア出身の白人女性シンガーKAREN YOUNGが1978年にWEST END RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、ANDY KAHNとKURT BORUSIEWICZ。
A. Hot Shot (Vocal-Long Version)
情熱的なトラックに熱いボーカルが印象的なダンス・ナンバーで、ディスコ・ヒットしましたね。人気曲だけど、黒っぽさは皆無だな…
B. Hot Shot (Vocal-Short Version)
A面のショートバージョン。
(2025/10/07)

SIMON HARRIS/Bass ! (1989)

DEREK B、ASHER D & DADDY FREDDYなどを手掛けたUKのDJ/プロデューサーSIMON HARRISが1989年にFFRR RECORDSからリリースしたアルバム。当時はNYのTODD TERRY、UKのSIMON HARRISとハウス、エレクトロ界の二大巨頭みたいな扱いでしたね。DJミックス的なフリースタイルBass (How Low Can You Go?)のヒットで話題になった後に満を持してのアルバムリリースでしたが、聴いてみるとストリート感に欠けるというか、どこか薄っぺらい感じなんですよね。(たぶんハウス的な曲が好みではないからかな) TODD TERRYの二番煎じ的なサウンド(実際にネタもかぶっている)もそう感じさせた要因かもしれませんね。それでもP.E.のTHE BOMB SQUAD(ERIC SADLER、WIZZARD K.G.)、PROFESSOR GRIFF)がリミックスを手掛けたエレクトロビーツにCHUCK Dの「Bass (How Low Can You Go?)」の声ネタ、RUN-D.M.C./Here We Go (Live at the Funhouse)、MIKEY DREAD/Industrial Spy & Mikey Dread in Action、GEORGE KRANZ/Din Daa Daa (Trommeltanz)、INCREDIBLE BONGO BAND/Bongo Rock、JAMES BROWN/Funky Drummer、FORCE M.D.'S/Itchin' for a Scratch、BEATMASTER/Lipservice、SWEET TEE/It's My Beat、G.L.O.B.E. & WHIZ KID/Play That Beat Mr. D.J.、DJ GRAND WIZARD THEODORE AND THE FANTASTIC FIVE/Fantastic Freaks at the Dixie、SALT-N-PEPA/My Mike Sounds Nice、BESIDE/Change the Beat (Female Version)などの手番ネタをぶち込んだハイパーなDJミックス・クラシックA2. Bass (How Low Can You Go?) - Bomb The House Mix、強めの四つ打ちビートにCROWN HEIGHTS AFFAIR/Foxy Ladyを合わせ、そこにTHE BIG DIPPERのISAAC HAYESばりの低音ボイスの語りラップ(ちょっとダサいが)をのせたA4. Sexy Lady、多分ネタ使いのアフロ・ファンキーなビートにBOB JAMES/Mardi Grasなどを合わせたファンキーなトラックにMC DUKEがもっさりとしたラップをかますA6. Run 4 Cover、裏打ちのダンスホール・レゲエ・ビートなのが残念だがMELVIN BLISS/Synthetic Substitution、SYL JOHNSON/Different Strokes、JOHN DAVIS AND THE MONSTER ORCHESTRA/I Can't Stop使いのトラックにASHER D & DADDY FREDDYがラガマフィン・ラップをぶち込むB1. London's Finest、JAMES BROWN/Funky Drummerのビートにもの哀しげなピアノを合わせたALYSON WILLIAMS/Sleep Talkを意識したであろうR&Bトラック上でLEVI NEWMANが歌うB8. Feelは気に入ってます。(2025/10/04)

ARTISTS UNITED AGAINST APARTHEID/Sun City (1985)

南アフリカのアパルトヘイトに反対するアーティストが集結して制作された1985年発表のアルバム。プロデュースは、名匠ARTHUR BAKERとBRUCE SPRINGSTEENのE STREET BANDのLITTLE STEVEN(STEVEN VAN ZANDT)。参加アーティストは、裏ジャケより、AFRIKA BAMBAATAA、RAY BARRETTO、STIV BATORS、PAT BENATAR、BIG YOUTH、RUBEN BLADES、KURTIS BLOW、BONO、DUKE BOOTEE、JACKSON BROWNE、RON CARTER、CLARENCE CLEMONS、JIMMY CLIFF、GEORGE CLINTON、MILES DAVIS、WILL DOWNING、BOB DYLAN、THE FAT BOYS、PETER GABRIEL、PETER GARRETT、BOB GELDOF、HALL & OATES、HERBIE HANCOCK、NONA HENDRYX、LINTON KWESI JOHNSON、STANLEY JORDAN、KASHIF、EDDIE KENDRICKS、LITTLE STEVENS、DARLENE VOLE、MALOPOETS、GRANDMASTER MELLE MEL、MICHAEL MONROE、SONNY OKOSUNS、BONNIE RAITT、JOEY RAMONE、LOU REED、DAVID RUFFIN、RUN–D.M.C.、SCORPIO、GIL SCOTT-HERON、SHANKAR、BRUCE SPRINGSTEEN、ZAK STARKEY、RINGO STARR、TINA B、PETE TOWNSHEND、VIA AFRIKA、TONY WILLIAMS、PETER WOLF、BOBBY WOMACK、KEITH RICHARDS、RON WOOD、スクラッチにはJAM MASTER JAYとクレジットはないが、あのDJ CHEESEも参加。当時は、アフリカの飢餓に対するBAND AID/Do They Know It's ChristmasやUSA FOR AFRICA/We Are The Worldなどのチャリティー・プロジェクトが盛んで、チャートを賑わしていましたね。このアルバムからのシングル「Sun City」もリリース時に話題となっており、ラジオで流れていて、速攻でシングル買いに行きましたね~ このLPアルバムは最近ブックオフで買ったのだけど、当時レンタル・レコード店で借りて聴いて以来だから、40年ぶり!笑 CDもレア化してるんで、再発してくれないかな。

A1. Sun City

シングル盤より長い7分のフルバージョン!女性の「ア~、サンシッティ~!」のコーラスからARTHUR BAKERがお得意のハンマー・ビートを刻む中、MILES DAVISが攻撃の狼煙を上げるようなトランペットをぶち込む。「ナーナナナナナッー、ナナッイェー」のコーラスの後にRUN-D.M.C.、MELLE MEL、DUKE BOOTEE、BAM、KURTIS 等のヒップホップ勢のラップが入り、そしてメンバーの歌、コーラスが続く。リリックは辛辣だけど、ARTHUR BAKERとLITTLE STEVENの手腕でノリの良いエレクトロ・ダンス・トラックに仕上げていて最高ですね!
A2. No More Apartheid
CHRIS LORD-ALGE、ROBBIE KILGORE、TOM LORD-ALGEがCOプロデュース。PETER GABRIEL & SHANKARメインで、アフリカの広大な大地を感じさせる先鋭的なロック・ナンバー。PETER GABRIELのイメージに合ってるね。
A3. Revolutionary Situation
FAT COMETS、TACKHEADのKEITH LeBLANCのソロ。クソカッコイイ重量級ビートにネルソン・マンデラの演説、南アフリカのロックバンドの演奏、民族音楽をコラージュしたモロにTACKHEADなファンク・チューン!
B1. Sun City (Version II)

A1の続編。ギターが前面にでて、よりロックしてるね。
B2. Let Me See Your I.D.

MILES DAVIS、GIL SCOTT-HERON、GRANDMASTER MELLE MEL、DUKE BOOTEE、KURTIS BLOW、FAT BOYS等参加で、

勢いのあるリズムに重たいベース、切れのあるスクラッチ、トランペットの攻撃的なトラック上でポエトリーリーディングとラップをかます。当時のAFRIKA BAMBAATAA好きならクリティカル・ヒット間違いなし。
B3. The Struggle Continues

MILES DAVIS、RON CARTER、STANLEY JORDAN、TONY WILLIAMS & HERBIE HANCOCKとジャズ好きが騒ぐメンバーによるスリリングなナンバー。ジャズ好きも結構、未チェックなのでは?
B4. BONO/Silver & Gold
KEITH RICHARDSとRON WOODのアコースティック・ギターをバックに歌うのはU2のBONO。BONOの怒りの魂の叫びが胸を打つね。

(2025/09/27)

NENE CHERRY/Kisses On The Wind (1989)

スウェーデン出身で、後にイギリスで活動する女性シンガー/ラッパーNENEH CHERRYが1989年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『Raw Like Sushi』からのシングル。プロデュースは、NICK PLYTAS & THE DYNAMIK DUO、ミックスにはJIVEのヒップホップ作品のプロデュースで知られるBRYAN "CHUCK" NEWも参加。
A. Kisses On The Wind (A Little More Puerto Rican)
大物DJのDAVID MORALESによるラテン・ハウス色濃いリミックス。オリジナルのビートを残し、完全なハウスにしていないところが好印象。
B1. Kisses On The Wind (Extended Album Version)
THE JIMMY CASTOR BUNCH/Troglodyte (Cave Man)の声ネタのイントロから、弾けるピアノ、RALPH MACDONALD/Jam on the Grooveのパーカッションを使ったラテン・フリースタイルを意識したであろう明るいダンス・ナンバー。
B2. Buffalo Blues
KOOL & THE GANG/N.T.使いの重たいビートに郷愁感たっぷりなピアノなどのトラック上でBUFFALO女子の憂いを歌ったNENEHの隠れクラシック!いやー、この曲、ほんと最高だね!(ラップは余計だったけど…) 残念なことに、この曲、CDには収録されていないんだよね…  2019年にリリースされたアルバム『Raw Like Sushi』の30周年記念盤に収録されてることを知ったけど、なぜかCDボックスには収録なしで、3枚組レコードには収録されてるという… 「Buffalo Stance」のリミックスを何曲も入れるんだったら、この曲もCDボックスに入れても良かったんじゃないのかな? (ちなみに音楽配信では入手可能です)(2025/09/20)

NENEH CHERRY/Raw Like Sushi (1989)

スウェーデン出身で、後にイギリスで活動する女性シンガー/ラッパーNENEH CHERRYが1989年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム。イギリスのポスト・パンク・シーンにおいて、NEW AGE STEPPERS、RIP RIG + PANIC等の活動で知られてますね。このアルバムは確か、雑誌の宝島かFINEでタイニー・パンクスが紹介していたのをきっかけに購入した覚えがありますね。パンク、ニューウェーブ、R&B、ヒップホップをミックスしたUKならではの音作りにはかなり興奮しましたね~ 正直、これ以降、彼女のアルバムは追いかけていないけど、今聴いても十分刺激的ですね。BOMB THE BASS (TIM SIMENON) & MARK SAUNDERSによるプロデュースで、タイトなビートにアシッドなウネウネ・シンセ・ベースをベースにタイトルどおりMALCOLM McLAREN/Buffalo GalsやTHE ROCK STEADY CREW/Hey You (The Rock Steady Crew)のスクラッチ、MIAMI/Chicken Yellowの定番ブレイクちょろ使いしたトラックに勝気なラップ、奔放さを感じる歌が相まったダンス・クラシックA1. Buffalo Stance、BOOGA BEAR & THE BUBBLE BUNCH制作で、ダビーな感じの浮遊感のあるミディアム・トラックにTHE TREACHEROUS THREE/Feel the Heartbeatの声ネタ・スクラッチを加え、どこか懐かしむように歌う(ラップは不要だったかも)A2. Manchild、THE DYNAMIK DUO & NICK PLYTASのプロデュース、DJはMASSIVE ATACKのD.J. MUSHROOMが務め、THE JIMMY CASTOR BUNCH/Troglodyte (Cave Man)の声ネタのイントロから、弾けるピアノ、RALPH MACDONALD/Jam on the Grooveのパーカッションを使ったラテン・フリースタイルを意識したであろう明るいダンス・ナンバーA3. Kisses On The Wind、THE DYNAMIK DUO & D.J. MUSHROOM制作で、INCREDIBLE BONGO BAND/Apache、JUICE/Catch a Groove、THE WINSTONS/Amen, Brother、FUNKADELIC/You'll Like It Too、IN SEARCH OF ORCHESTRA/Phenomena Themeの定番ネタをテンコ盛りなストレート・ヒップホップA5. The Next Generation、THE DYNAMIK DUO、WIL MALONE、MARK SAUNDERSが手掛けたワシントンGO-GOっぽいビートに郷愁感溢れるメロディのR&BチューンB1. Love Ghetto、THE DYNAMIK DUO & MARK SAUNDERSプロデュースで、UKらしい近未来感もある寂しげなナンバーB3. Phoney Ladies、THE DYNAMIK DUOとJIVEのヒップホップ作品のプロデュースで知られるBRYAN 'CHUCK' NEWが手掛けたAFRIQUE/House of Rising Funk、JAMES BROWN/Think 73' & Get on the Good Foot & Give It Up or Turnit a Loose (Remix)、BOB JAMES/Farandole、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'、LIGHTNIN' ROD/Sport、ESTHER WILLIAMS/Last Night Changed It All (I Really Had a Ball)の大ネタ使いまくりのヒップホップB5. So Here I Comeがお気に入り。(2025/09/20)

G-MO/Ballin' 4 Life (1995)

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カリフォルニア州のウェストコビーナのソロマイカーG-MOが1995年にWATCH IT RECORDS/ZOO ENTERTAINMENTからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、G-MO、DEZ、McCLIFTON T. MAGEE, SR.。当時、まったく話題になりませんでしたが、スムーズなG-FUNKには驚かされたものです。後に人気がでたのも頷ける好盤ですね。

1. Family Thang

シンプルなビートにうっすらとしたベース、郷愁感のあるピーヒャラ・シンセに優し気な男性コーラスが映えるメロウG-FUNKクラシック!家族への気持ちが溢れるリリックもナイス。
2. Let Me Rip

スムーズで流れるようなシンセとほっこり系シンセが層をなすトラックにG-MOのスムーズなラップが最高なメロウ・チューン!

3. All Dese Batches

浮かんでいるようなキーボードが心地良過ぎるトラックに柔らかい男性コーラスが最高すぎるメロウを演出。やっぱり良いね~

4. Ballin'

ナイトクルージングにバッチリな80'sテイストのG-FUNK!グルーヴィーで最高だね。
5. Playa Hatas

シンプルなビートにSFっぽい短いシンセのループのトラックにBUZZとプレイヤヘイターについてラップする小品。
6. No Love

共同プロデューサーのMcCLIFTON T. MAGEE, SR.はG-MOの父親かな?サザン・フレイヴァの土臭いナンバーで、G-MOの父親もボーカルで参加しているけど、ドラムがちょっとダメかな。
7. It's An Everyday Thing To Roll (Remix)

ファンク・ビートに短いシンセのフレーズをループし、フックで高温シンセをかぶせたG-FUNKクラシック!
8. Dead Man's Point Of View

80年代な打ち込みビートに透明感のあるキーボード、ちょっと甲高いシンセもトッピングされるトラック、フックで歌うようなフロウも披露する佳曲。
9. Spell It Wit A "K"

DEZのプロデュースで、DR. DRE/Deep Coverを意識したであろう重厚なビートに不穏なシンセのトラック上でBUZZとマイクを回すダーク・チューン。
10. Gangsta Groovin'

寂しげなシンセとピアノ、ブリブリ・シンセベースが絡み合ったトラック、フックでの男性コーラスが最高な夕暮れモードのメロウ・クラシック!

(2025/09/15)

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