なにがしかの検索でここにたどり着いてしまった不運なあなた、
こちらは妄想を吐き出している場所ゆえ
ここにお探しの情報はないと思われます。バックプリーズ^^



やっとこさ蓮サン語りで..

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「好きな娘とのハジメテが芝居でいいのか?」

予想してもいなかった状況に社さんが何をいいたいのか即座にはわからなかった。
手元の資料には御丁寧に撮影アングルまで指定した原作者からの絵コンテも添えられている。

やったふり...では ごまかせないってことか...

しかも、かなり濃厚な...

頬に触れただけで演技ができなくなった彼女。
純情さんっぷりに変化があったとは思えない。

「社さん、これ、最上さんは」

「ああ、まだだと思う。さっき決定が出たばかりだから」

これを受け取ったときの彼女の反応なんて簡単に予測できる。
死刑宣告されたような顔して、突っ伏して
よろよろと起き上がって.... そうだな、

「そうよ!役者の法則を使えばなんてことないわ!」

とかいって、右手を上げて気合い入れのガッツポーズ。

「私なんかで申し訳ございません!どうぞっ!
 ええ、大丈夫です!
 間違っても敦賀様に惚れるような愚かなことはいたしませんから!」

唇を突き出す勢いの彼女が目に浮かんだ。
彼女についてはかなり学習できてると思うけど

『間違ってもアンタに惚れる様なバカな真似だけはしないってさ』

アイツの言葉が脳裏をよぎり、思わず拳に力がはいる。
キミから直接そんなことを言われたら...


目を閉じ、彼女を重ねて問題のシーンを想像する。
身を投げたベルを智慧之輪が空中で抱きとめ契約を交わす
今後の二人の関係を示す大切なシーン。



     深夜、ビルの屋上にたたずむ少女。
     真っ白なワンピースに身を包んだ少女は
     そっと目を閉じて微笑むと、ひらりと身を投げ出した。

     ふわり...

     「え!?」

     自分を包む甘い香りに少女は思わず目を見開いた。
     眼前には漆黒の翼を広げた美貌の青年。

     「いらないならもらうよ?」

     呆然とする少女に絡めとるようなキスを繰り返し
     彼女の喉がコクリと鳴ったのを確認すると
     青年は満足げに微笑んだ。

     「これでお前は俺のものだ」


「俺のもの」..そう君に言えたなら..言える日が来るんだろうか?
 俺はとっくに君のものなのに...
 すっかり消えてしまったあの夜のシルシを指でいとおしむ。
 君を抱きしめてくちづけたい...
 君にシルシを刻みたい。
 芝居ではなく、「敦賀蓮」でも「カイン」でもなく、久遠として。




「だからさー、そうしろよ、蓮。
 って、おいっ 蓮、大丈夫か? まさかこのまま眠ってる...とか?」

俺の目の前に手をかざしてヒラヒラさせていた社さんの様子に思わず吹き出した。

「ぷっ 起きてますよ。すみません、台本に入り込みすぎてたみたいで...」

「ならいいんだけどさー。でな、蓮
 ほら、こないだのインタビューでお前がいってた友達、
 嘉月のピンチを救ってくれたんだろ?だからさ、また彼にさー
 相談して勇気もらってこいよ。うん、そうしろ。
 お前が素直になれる唯一の友人なんだろ?
 いやぁお兄ちゃん、嬉しいよ♪
 お前って友達いないんじゃないかと思ってたからさー
 な、今度紹介してくれよ?うん、お前のマネージャーとしても挨拶しておきたいし」

「社さん、会ってますよ?彼にはもう」

「え??」

「ほら、あのとき楽屋に訪ねてきたでしょ?彼。鶏くん」

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ほっほっほ ぶつ切りw
リハビリですから~ みのがしてぇ~
すみませんすみません...
蓮サン語りのはずが横道妄想にそれちゃって...
リハビリだから... ね、リハビリ中だから...
いつにもまして、ね^^;


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楽屋で仮眠をとっているはずの担当俳優が、
ソファで知恵の輪に興じているのをみて社は思わず溜め息をついた。

「あのな、蓮。俺は時間まで休め、といったよな?
 お前さ、ここんとこ、ろくに寝てないだろ?」

蓮は、カラコロと知恵の輪を弄んでいた手をとめ笑顔を向けた。

「睡眠ならとれてますよ」

「お前なー それを俺に言うか?
 お前のスケジュール管理してるのは俺なんだぞ?
 その知恵の輪も今度の役作りのための練習だろ?
 完璧に仕上げたいお前のプロ根性にも敬服するけどな、
 独り寝のさみしさで眠れない蓮クン、今はお昼寝の時間だ」

同性でも見とれてしまう蓮の微笑みにたじろぎながら
社も、ぐふふ笑いを浮かべて反撃する。

「社さんだって、独り寝でしょうに..」

「俺はお前とは違う!キャリアが違う!いない歴何年だと思ってる?
 しかもお前はキョーコちゃんとの夜を経験してるんだからな!
 たとえそーいうことをしていなくても
 喪失感の大きさはくらべるまでもない!」

社は一気にまくしたてると、ふうと息を吐いた。

「『智慧之輪先生の憂鬱』ドラマ本編の撮影の前に
 原作コミックの宣伝用にCMを1本撮りたいそうだ。
 これをみても、お前は平気でいられるかな?」

封筒から台本を取り出し蓮に手渡すと
社は爆弾を投下した。

「相手役のベルはキョーコちゃんに決まった。
 『智慧之輪先生の憂鬱』は人気コミックだ。
 ベルにも熱狂的なファンがついてる。
 キョーコちゃんも今以上に注目を浴びる。
 お前、このままでいいのか?

 いや、それより...
 お前、好きな娘とのハジメテが芝居でいいのか?」

蓮はあわてて台本をめくった。

「社さん... これ....第1巻の冒頭の..」

「ああ、出会いのシーンだ。
 原作者の要望でな、追加されたんだよ、キスシーンが」

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すみませんすみません...申し訳ございません

もう、ね、書かなくてもいい「智慧之輪先生の憂鬱」のお話妄想が
中二病大爆発大暴走しちゃいまして^^;
いま、ばっさりカットしたとこw
 
ナンバリングしちゃってますけど、連載じゃないっすよ?
脳内妄想キャラが勝手に動いてるので
原作のキャラとはイメージずれちゃってますよ?
キュンもドキドキも期待してない?オチなくてもオッケー?

だって、リハビリ中なんですもの。
それでもよろしいとおっしゃってくださるなら... 

短いのだけど、続きは蓮さんから書きたいのでお許しくださいまし。
読みにくくて申し訳ございませんっ
リハビリだから!
リハビリだから寛大なお心で生温く見守っていただけると嬉しいです


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side:K


紙面に並ぶ彼の言葉がうらめしい。
期待させるようなことをさらりと言った彼がうらめしい。


   Q 今は違うとおっしゃいましたが、なにかきっかけでも?
   A ええ、友人に気づかされまして(笑) 彼にはとても感謝しています。
     あ、友人といいましたけど、俺が一方的にそう思ってるだけで
     彼は迷惑に思ってるかもしれませんね。なにせ最初に出会ったときに
     いきなり俺の本質を見抜いて俺のことを大嫌いだって言ったんですよ(笑
     ズバズバ遠慮のない彼だけど俺にとっては一生大切にしたい友人です
   Q 敦賀さんに初対面でそんなことを言うなんて!
     でもそんなおつきあいをされてるなんて男性でもその方がうらやましいですね
     もし女性なら惚れてらしたんじゃないですか?
   A ふっ(笑) 考えたこともなかったけど.. そうですね、惚れてますね(笑)
     彼の前では不思議と素直になれるんですよ



こんなこと言っちゃって...
私が坊だとわかっても、私のことなんか好きにならないくせに...

あんなに辛そうにしてたじゃない....
キョーコちゃんでいっぱいのくせに....

私の入り込む余地なんて..ない..



部室のドアをノックする音に、慌てて机を片付けた。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

心優しいお嬢様方、どうかどうか、期待値あげないでくださいね^^;
ああ、なんで思わせぶりなタイトルつけてしまったんでしょう?←後悔なう

妄想脳では完結してるのだけど一気に書き上げる体力が....
もはや屍化するパワーもないのか、あたし....
ご無沙汰しております。
わかってはいましたが、一旦筆を止めるといけませんな
妄想は大爆発してるのに、なかなか文章におこすことができません。
リハビリがてら、勢いで出しちゃいます。
庭やなうでも叫んでおりましたが
公開中の映画で露出多めの 竹 野 内 豊 さんのインタビュー記事&番組に
触発された妄想でございます

追記:気まぐれで改題しました。1...になるのか??できるのか??



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ラブミー部の部室。ハサミ片手に、なにやらぼそぼそつぶやく少女がひとり。

「もうっ 素敵すぎます... どれだけ虜にしたら気がすむんですか」

キョーコは溜め息をつくと、紙面を飾る端正な横顔を指でなぞる。

「そんな顔してもダメです」

パシっ! 微笑む男にデコピンするとキョーコは机に突っ伏した。

今週末公開される蓮の主演映画は、ちょっぴり切ないラブコメ。
観客動員のために多くのメディアに露出している蓮。
そのたびに紹介される撮影時のエピソードや彼の恋愛観。
たったいま切り抜いた記事を反芻する

  監督には、普段の敦賀君のままでいいよって言われたんですけど(苦笑)
  たしかに、以前の俺はこういうやつだったんですけどね、
  「別れて」っていわれたら、「うん、わかった。お幸せにね」って
  笑って彼女の手を離すような... ね、ひどいやつでしょ?
  でも今は....どんなにバカだったかわかります。
  彼女たちにも申し訳ないことをした。ひどい男ですよね...

 ー 敦賀さん、変わった。
   あんなこと、インタビューで答えるようなひとじゃなかったのに。
   恋愛ネタなんて、今まではそつなくはぐらかしてたのに...
   敦賀さん、踏み出す勇気をもてたのかな...

資格がない、とうなだれていた蓮。
愛するひとと幸せになる一歩を踏み出そうという気持ちになったのは喜ばしいこと。
だがそれは、もう彼の一番近くにはいられなくなるということ。


「こんなに好きにさせといて... 
 そりゃ...勝手に好きになった私が悪いんですけど...」

紙面で微笑む彼をツンツンつつく。

「ただの後輩の私に勘違いするようなことばっかり言って..
 誤解するくらいに優しくて... イジワル... ダイキライ...」

涙がこぼれた。
キュンキュンなおはなしがいっぱいの 
こぶたのヒトリゴト。マックちゃんから素敵なお話を頂きました。
夏の疲れが出て少しばかり膀胱炎をこじらせて通院したときの私の
こっぱはずかしいエピソードからこんなに楽しいお話が生まれて
とても嬉しいです。
マックちゃん、ありがとうございました≧(´▽`)≦



ラブラブラブラブ お願いですから、ほどほどに。 by マックちゃん ラブラブラブラブ

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆




「では、敦賀と一緒に戻りますので。ご連絡ありがとうございます。」


自動販売機へと飲料を買いに出ていた社は、出番を告げに来てくれたスタッフに礼を言い、楽屋へ戻る足を早めた。

間もなく出番だと言うから、その前に温かい茶で喉を潤してほしい。
最近の現場が空調をガンガンに効かせている所ばかりなので、冷たい飲み物をチョイスしなかったのは担当俳優の体を気遣う有能なマネージャーの判断だ。


(まあ、体調管理に関してはキョーコちゃんがいてくれるし、俺が心配する事なんて殆どないんだけどなー。)


蓮の熱心な説得により、最近ついに蓮と同棲を始めたキョーコ。
彼女が蓮と寝食を共にしてくれるのなら、食事の心配はいらない。

三ツ星レストランの有名シェフも驚く程の腕をふるって、一日三食きっちり食べるようになった蓮の仕事ぶりはますます精力的で、仕事のパートナーとしては本当にありがたい限りだ。

おまけに「敦賀さんと一緒にお昼を召し上がられるんですもの」と言って、社の分の弁当も作ってくれる。
お陰で社もバランスのとれた昼食を摂る事が出来、以前にも増して不規則な生活なのに体調がいいのだ。


(浮いたお昼代で、今度キョーコちゃんに何かお礼しなきゃな~♪)


食べるのが勿体無いほど可愛い見た目のマカロンが、女子の間で大人気なのだと前の現場の女性スタッフから教えてもらった。

本当ならば、可愛い物好きのキョーコにはキラキラ光る小物入れやキーホルダーなどを選ぶのがいいかもしれない。
だけど、それは非常に嫉妬深い彼氏様の怒りを買うかもしれないので、危ない橋は渡らずに「キエモノ」で対応したい。


(キョーコちゃんと付き合ってから、あいつますます嫉妬心剥き出しにするようになったからなぁ…)


いつも誰とも当たり障りなく接していた『春の日溜まりのような男』はどこへやら。
キョーコが絡むような場面では大人げなく相手を威嚇したり、駄々をこねたりするようになった。

勿論、何を考えてるのかよくわからないと思っていた社は、人間臭くなった蓮を歓迎してはいるのだが…


(でもなぁ、限度ってものはないんですかねぇ…)


『敦賀蓮』のイメージを極力崩さないように裏で駆け回る社としては、もう少し何とかしてほしい。
そう思うのは仕方のない事。

はぁ…と溜め息を吐いた所で、あとわずかと迫った蓮の楽屋の中から、何か言い争う声が聞こえてきた。

一つは蓮とわかる男の声で、もう一つは…女性の声。
蓮が入室を許している事とそのハキハキとした喋り方から、それが恐らくキョーコである事は間違いない。

(あれ…?キョーコちゃんの仕事は、今日はキャンセルになったんじゃ…)


蓮の部屋に越してから3週間。
引っ越し疲れが出たようで体調を崩しているから、病院へ行く時間を作れないかと打診があったのが一昨日の朝。
たまたま先方から変更願いが来て、今日の午後病院へ行っていたはずなのだが…

扉越しでも聞こえてくる明瞭な声は、怒気をはらんでいる。


(えーっと…もしかしなくとも喧嘩中?)


そんな所に入って行って、自分は無傷でいられるだろうか。

否、それは不可能。

キョーコの虫の居所が悪ければ、自分もとばっちりで怒られるだろう。
あるいはキョーコに同意を求められても、返事次第では蓮かキョーコ、どちらかの機嫌を損ねるだろう。

何にしても、自分は痴話喧嘩に巻き込まれる運命なのだ。
そんな自分の運命を呪った所で、スタジオに行かねばならない時間はすぐそこまで来ている。

社はキリキリ痛み始めた胃を押さえながら、コンコンとノックし、極力部屋の中が見えないように少しだけ開けたドアの隙間からするりと滑り込んだ。


「蓮、戻ったよー。はいお茶。キョーコちゃん、おはよう。」
「あ、社さん…おはようございます。」
「ありがとうございます、社さん。」


面白いほどぴたりと動きを止めた二人を見やり、こほりと1つ軽く咳払いをする。

何となく気まずげな二人の空気は、やはりこの年長者が収めてやるべきか…
社は「あー…」と口元から声とも音とも取れない声を小さく発し、まずは大声を張り上げていたキョーコに声をかけた。


「えっと、キョーコちゃん。廊下まで声が聞こえてたから、出来ればもう少しボリュームを抑えてほしいなー。」
「えっ!?すっ、すみません…っ!」
「内容までは漏れてないからまだ良かったんだけど…キョーコちゃんは出来ればまだ交際を隠していたいんだよね?」
「はい…」
「なら、もう少し小さめの声でお願いね?」
「はい…申し訳ありませんでした。」


素直に謝罪の言葉を述べ、シュンとしてしまったキョーコ。
しょげてしまった可愛い妹分を励まそうと、社はよしよしと頭を撫でてやる。


「それにしても、キョーコちゃんは病院に行ってたんでしょう?まだ体調が悪いのなら、家に帰って休んでいた方がいいんじゃないの?」
「それは…そうなのですが。」
「今日は蓮もそこまで遅くならないし、夜家に帰ってからじゃ話せない事なのかなあ?」
「多分、お帰りになられてからでは話にならないかと思いまして。それで先に敦賀さんにお願いしておこうと思ったんです…」
「え、何をお願いしたいの?」
「えっと、ですね…。」


一度言葉を止めたキョーコは顔を赤くして視線をふよ…と泳がせるが、小さく息を吐くとすうぅっと大きく息を吸い込み、社にハッキリと事情を述べた。


「今日、病院で『しばらく性/交/渉は控えるように』と注意されたので、絶対にしないでくださいねってお願いしてたんです!」
「…はいぃ?」


恋愛に関してはチャンネルがずれて…もとい、『奥ゆかしき大和撫子』を今でも地で行けそうなキョーコが発した言葉だろうか。
社は一瞬自分の耳を疑って、裏返った声で聞き返すのが精一杯だった。


「具合が悪かったのはどうやら膀胱炎のせいだと言われまして。でも敦賀さんったら、自分に都合の悪い話になると、すぐ押し倒してくるので話にならないんです!」
「それは、だから偶然だって言ってるだろう?」
「ええ、ええ。そりゃ確かに偶然かもしれませんね?だって毎日毎日暇さえあればすぐ人の服を脱がしにかかって」
「だって服が邪魔じゃないか。」
「服が邪魔って何ですか!私は家の中でも裸でうろうろする裸族じゃないんですよ!?」
「服を着たままスルのもいいけど。」
「だから私が怒ってるのはそこじゃなくて!」

(えー…?これ、俺が収めるの?…嫌だなあ。)


再びギャンギャン始まった喧嘩に、社は遠い目になるしかなかった。

漏れ聞く話から察するに、どうやら同棲を始めてキョーコと一緒にいられる時間が増えたのを喜んだ蓮が、見境なくなったらしい。

内容は、誰がどう聞いても痴話喧嘩。
しかも男女のソレ。


(俺にどう収拾つけろって言うんだーーーー!!!)


いっそすべてを投げ捨ててこの場から逃走したい気持ちもあるが、残念ながら間もなくスタジオ入りの時間。
ぐっと拳を握りしめると、言い争う二人の間に割って入った。


「ヒートアップしてるところ悪いんだけど、もうスタジオに入らないといけない時間なんだ。続きは帰ってからにしてもらえないかな…」
「え、もうそんな時間ですか?」
「あ、そうなんですね。」


やっと止まった二人の口撃に、ホッと肩の力が抜ける。
拳を緩めると無意識に握っていたらしい汗をじわりと感じた。

しかし、まだ油断してはいけなかった。

鞄の中に手を入れたキョーコは、すっとカードキーを取りだし、テーブルの上に置いた。


「とりあえず、体調が万全になるまで実家へ帰らせてもらいます。」
「「ええっ!?」」


突然の宣言に、蓮も社もビクッと体が揺れる。
さっさと部屋を出ようとするキョーコに、慌てて社が駆け寄った。

「キョーコちゃん、実家って…」
「だるまやです。『何かあったらすぐ帰って来い』って、大将が仰ってくださってましたので。」
「ちょっ、ちょっと待ってキョーコ!」
「元気になったら戻ると思いますので、では。」


行先を聞いて慌てた蓮も椅子から立ち上がろうとするが、取りつく島もないキョーコはバタンとドアを閉めて出て行ってしまった。

部屋に残されたのは、中途半端に腰を浮かせた蓮と、扉の前で呆然と立ち尽くす社。


「「・・・・・・・・・・」」


嫌な沈黙が室内に流れる。


原因が原因なだけに、きっとだるまやの二人はキョーコを蓮の元へはしばらく帰そうとしないだろう。
菓子折り持って御挨拶に伺っても、きっと大将の包丁が飛んでくる。
キョーコを本当の娘のように大事に思っている大将なら、間違いない、そうするだろう。

しかし謝罪に赴かねば、まずキョーコは帰ってこない。


ちらり後方の蓮へと目を向けると、背後に真っ黒なオーラを背負い、ずうぅんと沈み込んだ蓮がいた。
カメラの前に立てばいつもの『敦賀蓮』に戻るだろうが…
暫くはこんなおどろおどろしい空気を纏った蓮と行動を共にしなくてはならないのかと思うと、社の胃は先程よりも強く、ズキズキと痛みを訴えてくる。


「…蓮、今度時間作るからさ。有名なお菓子も用意しておくからさ…キョーコちゃんを迎えに行きな。な…?」


次の映画のクランクインも近い今、時間を捻り出すのは容易い事ではないのだが。
自分の身体の為にもこれは最重要任務であると判断し、社は手帳に挟んであった胃薬の薬包をそっと取り出した。




キョーコが蓮の元へと戻って来たのは、それから1か月後。
その間、社が手にした薬包は数知れず―――




*END*


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


こぶたのヒトリゴト。には まだまだ素敵なおはなしがたくさん詰まっています
まだご存知ないかたはぜひ♪ おすすめでございます


さてさて、ここからは その通院先での羞 恥プレイについてちょこっとご紹介。
あのですね、ああ、あれですよ、原因は疲れだと思うのですが
泌尿器科がキャンペーンしてたんでしょうかねぇ?いきなり紙切れを渡されたわけです。
その... いたすときには手指を清潔にしてから...っていう、ねw
で、 おわったら、すみやかに清潔にしましょう... っていう、ねw
つまりそういう行為を不潔な手指でおこなったら膀胱炎になっちゃうよという啓発チラシ。
キョーコさんではないけれど、ぽふんって爆発するかと思いました。
いや先生、そんなことしてないし!なんていうのも恥ずかしいし、
ちゃんとしてるもん!というのももっと恥ずかしいし。
しかも、薬を処方されていった先の調剤薬局でもまたチラシを渡されて...
そちらのチラシには、お風呂でやるのも控えようね、なんてことまでw

もう、ね、思い出しても、ね (*v.v)。
でも、そのおかげで、こんなにすてきなおはなしを頂戴できたのだから
感謝しなきゃですね (#⌒∇⌒#)ゞ
マックちゃん、ありがとうございました
ご無沙汰しております。
あいかわらず、の毎日です。
あ、いや、違うか..

すみません。嘘ついてました。
ますます、妄想の病がひどくなっています。
聞くもの、見るもの、全て、蓮キョにつなげて妄想を繰り広げてしまっています。

だから、ね、
本誌発売直前にして、妄想をぶっちゃけてしまったりするのですわん。

コミックス派のかたは、どうぞ、ばっくぶりーず。
本誌続き妄想でございます。


リハビリをかねてこっそりアップ。
あいかわらずの低空飛行なクオリティで申し訳ございません。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


心が跳ねた。

「コーン!?」

あの娘からでた言葉に。

”敦賀蓮” ではなく ”久遠” を見つけてくれたことに。

駆け出して抱きしめようとする久遠を
蓮が押しとどめる。


そのまま他人で押し通すつもりだった。
だけど、悲嘆にくれるあの娘を放っておくことなんてやっぱりできなくて
そっと彼女に近づき
蓮にはまだ呼ぶことの許されない名を砂浜に刻んだ。

  『もしかして キョーコちゃん?』


「・・・っ ・・・コーン・・・・ッ」

!!

名を呼ばれたと同時に押し倒された。
思わず彼女を抱きしめる。
コーンとの再会を喜んで
自分の胸に飛び込んできたキョーコちゃん。
たとえそれが、
少年だった頃の自分に向けられた好意ゆえのものだとしても
久しぶりに触れた温もりに、香りに、
体中の細胞が震えて叫ぶ。もう手放すなと。
彼女なしでは生きていけないと。
彼女を抱く腕に思わず力が入る。
自分の余裕のなさを押し隠し、耳元に囁く。

「キョーコちゃん... 男の胸に飛び込むってことの意味、知ってる?」

「ほえっ?」

「あなたが大好き...ってこと」

「ふへっ!?」

「うれしいよ。ありがとう、キョーコちゃん。
 俺もキョーコちゃんのことが大好き」

拘束を緩め、くちづけしようとした瞬間、さえぎられた。

「はっ... えっと、えっと.. 
 あのね、えっとね..違うの!そうじゃなくて..」

「ストップ! もう君を逃がしてなんてあげない。
 飛び込んできたのは君なんだから」

逃げ出そうとする彼女を再び抱きしめる

「君に押し倒されたのは これで二度目だね
 もう一度誓うよ?最上さん。
 俺のこの人生を終えるまで“君の俺”で生きる
 だからお願い。俺だけだと言って..?」




・・・っていう妄想をですね (〃∇〃)


さてさて、もうまもなく掲載号の発売。
先生のことだから、もうびっくりな展開になるのだろうと思います。
怖いけど、めっちゃ楽しみです♪
おそれおおくも、続き妄想を。

お話の世界観を壊してしまいそうで、〆切当日までどうしたものか悩んだのですが
「続きをどうぞ」のお言葉に甘えさせていただくことにしました。
k e r o 様、公開のお許しをありがとうございました。
素敵なキャラクターを生み出してくださったk e r o 様へ感謝の気持ちを込めて捧げます


愛 の カ タ チ 67,68 沙蓮ちゃんと潮さんの会話のシーンの翌日設定になります


実は、わたしには、ピグをしながら妄想する性癖があります。
いつもは ピグ部屋で妄想することが多いのですが
完結した感動そのままでピグのカフェを攻略していたら..
突然、この妄想カフェに潮さんと沙蓮ちゃんが遊びにきてしまいました。
k e r o 様の思い描かれているものと、大きく違うように思うので
ご不快でしたら、ここで閉じてくださると幸いです。

(検索よけのために、タイトル、お名前にスペースを入れています)



$ねこぶろぐ


→ ピグ 妄 想 カフェはこちら




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


住まいのすぐ近くにある 通称「ド ナ ル ド カフェ」
こちらに引っ越してすぐ、潮はキョーコと沙蓮のために犬を飼った。
最初の散歩のときに偶然見つけたそのカフェの入口には
あの有名すぎるアヒルのでっかいぬいぐるみが飾ってあり
ペット同伴入店歓迎のその店は、すぐに沙蓮のお気に入りの店となった。
店内には特大のスクリーンが設置されていて
業界関係者の多いこの土地柄か、いつもなにがしかの作品がかけられている。
時には明らかにプロの仕事と思われる”自主制作”作品が上映されることもあって
ここを訪れるのが一家の楽しみになった。
世間話の流れから、キョーコの料理の腕もオーナーの知るところとなり
幸運にも彼女の手料理にありつけた常連客の熱い要望で
月に2回、日本料理の講習会を店内で開くようにもなった。
なんだかんだで、今では家族ぐるみのつきあいだ。
この店を通じて、近隣にすむ業界関係者とも交流が深まった。
オーナーは、沙蓮を娘のようにかわいがり、彼女のために
彼女お気に入りの席に特別の椅子とテーブルを用意したほどだ。


今日も ふたりで、いつものように、いつもの席に座って
気持ちのよい時間を過ごしていた..つもりだった。

「潮!手、出して!」

「”お父さん”って呼んでくれるんじゃなかったのか?」

沙蓮は潮の問いには応えず、にっと笑い、潮の薬指にリングをはめた。

怪訝な潮の正面に座り直した沙蓮は、こころなしか頬を染めているようにも見える。

「他の女に、潮をもっていかれたくないのよ..
 だからこれは魔除けよ!魔除け。外さないでね?ずっと、身につけててね?」

「こんなものなくたって、俺に手出す女はいないよ」

「それは今まで、ママがいたからでしょ?
 離婚したなんて知れたら、今まで潮を狙ってた女が仕掛けてくるに決まってるんだから!」

「だから、そんな女、いないって!」

「もうっ! 潮ってば、ほんと、わかってない!」

「自分の魅力がどの程度だなんて、わかってるさ」

「わかってない!久遠なんかより、潮のほうがよっぽど素敵なんだから!」

声を荒げる沙蓮の前に、カチャッと音を立ててティーカップが置かれた。

顔を上げた沙蓮にオーナーがそっとささやく。

「沙蓮、君の王子様は手に入りそうかい?」

「ん?沙蓮、王子様って、お前、好きな男ができたのか?」

潮の問いかけに、沙蓮は潮をじっと見つめる。

「好きな男なら、ずっと前からいたの。
 小さい頃から、ずっと彼が私の王子様だったわ。
 潮、あなたよ!

 潮が、ママのこと、愛してるのよくわかってたから..
 だから私...

 でも、昨日、潮から離婚の話を聞いて決めたの!
 私、潮のお嫁さんになりたい!
 だから、潮と一緒に住むのはやめる!
 だって、私の年齢だと、潮が通報されちゃうんでしょ?
 潮といつも一緒にいたいけど、潮が逮捕されたら困るもの!
 だから、一緒に住むのは我慢する!通うわ!毎日!
 籍もママと久遠のとこに入れてもらう。
 だって、潮と結婚するとき、ややこしくなっちゃうもの!」

「沙蓮?ちょっと落ち着け!ほら、これでも飲めって」

なだめようとする潮の手を振り払う。

「潮、前に沙蓮と約束してくれたもん!
 潮のお嫁さんになりたいっていったら、『いいね、それ、素敵だ』って言ってくれたもん!
 だからそれ!婚約指輪だから!
 大切なひとの手を離しちゃダメだって、教えてくれたの、潮だから!
 ひとりで悩んで勝手に諦めるなって、教えてくれたの、潮だから!」

沙蓮は一気にまくしたてると、ふうぅ...と大きく息を吐いた。
すくっと立ち上がり、すぅ..と右腕をあげ、潮に狙いを定める。

「ロックオン.. 」

少女とは思えない艶やかな微笑みとともにウィンクを飛ばし
愛犬を連れ、店を出て行った。


店内に残された、灰と化したひとりの男。

「本気かよ..?」


あまりのことに、テーブルに突っ伏した。

『大きくなったら パパのお嫁さんになる』

男親にとって、娘からいわれたら、最高にうれしい夢のようなこの言葉。

だけど、それを本気で言われたら..



潮...どうする?
ご覧になる前に...

こちらは 先日のラブコラボ研究所『メロキュン☆卒業レポート』として
提出した「卒業」の蓮サイドのお話になっています。

まずは、「卒業」のほうを、先にご覧いただくことをお勧めします。
「卒業」をお読みいただいてからでないと、??なお話になっております

「卒業」はこちらから..↓

   卒業1  卒業2  卒業3  卒業4

原作者様、原作とは一切関係ございません。
原作の設定、お話の進行から浮かんだ妄想をまとめたものになっています。
原作と異なる点、原作ではありえないこともでてまいります。

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( 卒業 side:蓮 3 の続きになります )


彼女への特訓も今日で5日め。
予想以上の仕上がり。

まったく君って子は本当に...走り出したら速い。
モデルの技術を教えてくれと、
深夜の寒空の下、押し掛けてきた君を思い出す。
今後の勉強に使ってと、母さんの出演したショーのDVDや
参考になりそうな本をプレゼントしたりもしたけれど
今回、君を指導してよくわかった。
ずっと頑張り続けてきたんだね。ほんと、君らしい。
頑張り屋さんの君が愛しくてたまらない。
君のことだから、あの夜のことを忘れたとは思えないけど..
”紅”の中に、あの夜の俺を見つけたりしてはいないだろうか?


バスタブから出て、ローブをはおる。
鏡に映った自分の顔に愕然とする。

社さんに注意されるわけだ..
ま、隠すつもりなんてもうないんだけどね

洗い立ての体に香水を纏う。
最上さんが大好きだと言ってくれたアルマンディの新作。
眠る前に纏うのは、”紅”になるためではなく
この香りに染まった君との夜を夢想したいから。
君にバレたら「破廉恥です!」って叱られるんだろうな。



「『破廉恥です!』...か...」


彼女の言葉が何度も頭の中をかけめぐる。


    「私は!私は恋なんてしないんです!そう決めたんです!」

    「だから.. だから、逃げたんです。
     鍵を.. 何度鍵をかけても、私の心に入ってきて..
     これ以上好きになっちゃダメだって思ったから..」

    「とても素敵なひとで..
     私にはもったいないひとなんです..」


純情な君をちょっとからかうだけのつもりだったのに...
君から返ってきた言葉に、
君の目に浮かぶ涙に動揺した。
”紅”には素直なくせに、俺には嘘つきな君。
もう諦めて、俺のものになってしまえばいいのに...
往生際の悪い君。
俺はもう すっかり君のものなのに...
君のいないベッド。
君を求め、君の幻をかき抱く。



最終日。
最上さんの様子がおかしい。さすがに疲れが出たか?
いや、違うな... 
俺への態度がどこか変わったような気がする。
まさか、感づいたのか?


「キョーコ?大丈夫?疲れちゃった?少し休みましょうか?」


集中力の続かない君を案じて、俺は椅子をすすめた。


「何か飲み物をとってくるわ。キョーコはそこで体を休めてて。ね?」


「お待たせ。レモネードにしたけどよかったかしら?」


そっと近寄り様子をうかがう。
小刻みに震える肩。俺は思わず君を後ろから抱きしめた。


「泣いてるの? だめよ、そんな泣き方をしては..
 声を殺して泣くなんて.. 
 私じゃ、力になれない?」

「ごめんなさい.. ごめん.. ごめんなさい」

「どうして私に謝るの?
 キョーコは何も悪いことしていないでしょう?」

「ごめんなさい...」


謝罪の言葉を繰り返すばかりの君にとまどった。


「それだけじゃ、どうしてあなたが泣いてるのかわからないわ
 どうして私に謝るの?」

「私.. 紅さんを祝福してあげられない...」

「祝福?なにかお祝いしてもらうことがあったかしら?」

「私..紅さんのこと大好きなのに..
 紅さんには幸せになってほしいのに..
 敦賀さんには あんなことを言っといて..
 それなのに..
 今、とってもそれを後悔してて...」


え!? それって...

はやる気持ちをなんとか抑えて君に問う。


「ん?敦賀さん?どうしてそこで彼の名が出るの?」

「今朝、社長室からの帰りに、そこで敦賀さんにお会いしたんです。
 敦賀さんにご挨拶したとき、敦賀さんから紅さんの香りがして..
 ああ、そういう関係なんだって思っちゃったら..もうぐじゃぐじゃで..
 おふたりの幸せを素直に喜べなくて..
 どうして自分じゃないんだろうとか..
 私、紅さんのこと大好きなのに..紅さんに嫉妬する自分が嫌...」


ああもうっ! 本当に君って子は予測不能だ!
こんな形で告白されるなんて!
うれしくてたまらない。


「俺は嬉しいよ、最上さん」


思わず”俺”が応えてしまう。
貪欲な俺は もっと確かな言葉が欲しくて 君に問う。


「ね、キョーコ? もしかして、キョーコは蓮が好きなの?」

紅から問われ、君はコクンとうなずいた。

「ごめんなさい....」

「あやまるようなことじゃないわ」

「・・・・・」

「蓮が欲しい?」

「・・・・・」

「欲しいなら、そう言っていいのよ?決めるのは蓮だもの」

そう、決めるのは俺。

「もう紅さんがいるもの...」

”紅”は、俺なんだけどね..

君は..君は、”紅”から俺を奪い取ってはくれないの?
お願い、諦めないで。


「キョーコの気持ちが聞きたい。蓮のこと、好き?欲しい?
 どうして伝えずに勝手に諦めちゃうの?
 私は嫌よ?そういうの!」

俺の気持ちを伝えたくて、君を抱く力が強くなる。

「ごめんなさい... 好き..です..」

「彼の愛が欲しい?」


再びコクンと頷いた君に歓喜した。


「やっと言ってくれた。ありがとう。うれしいよ、最上さん。
 俺もキミからの愛が欲しい」



「へ??」

腕の拘束を解かれ、
振り向いた君は、豆鉄砲をくらった鳩のようだった。
事情を飲み込んで、一気に真っ赤に染まった君。

ま、そうなるよね。
俺は君からこっぴどく叱られることになるんだろうけど..
この状況が.. 俺はうれしくてたまらない。

今夜はうちにきて ごちそうしてくれる?
もちろん、あの香水を纏って...


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

ずっと読み専だった私ですが、お誘いいただいて
実際に自分の頭に渦巻く妄想を文章にまとめてみて、
文章に綴って公開するという作業がどんなに大変なものか思い知りました。
そして、素敵作品を提供してくださるマスターの皆様への感謝の気持ちが
ますます深まりました。

構成力、表現力の未熟さは一日二日では補えるはずもなく(泣
研究所品質にはとうてい及ばないのですが
皆様の優しいお心に甘えて提出させていただきました。
「もっとがんばりましょう」のスタンプを頂けるとうれしいです。
駆け出し研究員の妄想に、
最後までおつきあいいただきまして、本当にありがとうございました。
ご覧になる前に...

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原作者様、原作とは一切関係ございません。
原作の設定、お話の進行から浮かんだ妄想をまとめたものになっています。
原作と異なる点、原作ではありえないこともでてまいります。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
( 卒業 side:蓮 2 の続きになります )




「きゃあああああああ」


もはや聞き慣れた叫び声に我に返った。
俺は最上さんを抱きしめていた。

え?どうしてこんなことに?

ああ、あまりの気持ち良さに居眠りしてしまって..
そしたら目の前に最上さんの顔があって、うれしくて...


ああ... やらかしたか?俺。


反応を返してこない君の様子に不安になる。


俺だとバレた?いや、それはないか..
俺だと気づいたなら、君のとる行動は..



「ああ、キョーコ!会いたかった!」


俺は、母さんが俺にいつもしていたように
最上さんをぎゅうぎゅうに締め上げて歓迎の言葉を叫んだ。

俺の腕の中で、最上さんの体がふにゃんとなった。
鼻先をさわさわする君の髪がくすぐったい。
このままずっと、君を抱きしめていたい。
君も自分の世界に旅立ってしまっているようだけど..
このままでいると俺は紅を保つことができなくなってしまうから..



「キョーコ?だいじょうぶ?」

こんなときの君は絶叫するに決まってるから
すかさず、君のくちもとに指を添え、にこりと笑う。

「ああ、驚かせてごめんなさい。
 1週間ここであなたと過ごす紅です。よろしく」

俺は”紅”として君に出会った。



特訓初日をなんとか終え、”紅”に用意された部屋に戻った。
ドアを閉め、そのままベッドに突っ伏した。


はぁあああああ 危なかった。
”紅”の撮影が明日からでよかった。
”紅”の挨拶もしないうちに、
無意識で彼女を抱きしめてしまうなんて..
最上さん欠乏症にもほどがあるだろう?

「重症だな... 俺。」

こぼれた自分の声に、思わず苦笑する。
メイクを落とし、バスタブにつかり、”紅”を落とす。
抑えていた想いがあふれてくる。

紅の正体をカモフラージュするために、熱愛騒動を利用した。
社さんや琴南さんから非難めいた視線を受けるのは覚悟していた。
だけどね、最上さん。
君からは「よかったですね」とか
「おめでとうございます。やっぱりお似合いですね」とか
そんな聞きたくもない言葉を贈られるような気がして
あの日からずっと君のことを避けていた。
メールも電話もすっぱり止めて...

絶叫を止めるために触れた指をそっと自分の唇に当てた。
「恋人」として触れることをいまだ許してくれないその唇を
俺はいつになったら手に入れることができるのだろう?

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

長くなってごめんなさいっ
卒業 side:蓮 4 へ続きます