こぶたのヒトリゴト。

トキメキ自家発電用ブログ。
日々の呟き・独り言から某少女漫画の二次まで、幅広く綴っております。
作品については原作者様・出版者様とは一切関係がございません。
非公式のファンサイトであることをご理解くださいませ。

ご訪問いただき、まことにありがとうございます

こちらは ス/キ/ビ 蓮/キョの二次創作ブログです

二/次創/作にご興味のない方はお引き取りくださいませ


小説に関しましては、原作者様・出版者様等々一切関係はございません



現在リアル多忙の為更新が全くない状態となっており、アメンバーの募集を行っておりません。

稀に浮上した時に期間限定で開きますので、その際申請される方は アメンバー申請に関する記事  をご覧くださいませ

情報に不足がある方は、承認できませんのでご注意ください

メッセージのお返事は、申し訳ございませんが承認・否認をもってお返事とさせてくださいませ


小説に関しましては目次がございます

ご活用くださいませ


*目次1*  *目次2*  *目次3*

(完全に沈黙していてすみません、が、以前作った目次なのでそこそこちゃんとしています←)


ランキング参加はじめました。

スキビ☆ランキング


お互いが気持ちよくお付き合いできるように、どうぞよろしくお願いいたします。


*マックちゃん*

テーマ:

どんな都会の一等地でも、人々が生活を営む住宅街は全てが眠りにつく時間が来る。

人の温かい気配を遠くに感じる静かな空気。冬ともなれば温もりと言う点では更に手の届かない距離にあると感じてしまう。

常に人に見られる事を職業としている蓮にとって人の気配を薄いヴェール越しに感じる程度のこの時間は少しだけほっと息が付けるのだが、年に一度、この日だけは少し寂しさを感じてしまう。

 

(俺も現金だな、あれだけ祝ってもらったのに物足りないと感じるなんて)

 

高級住宅街の高台の一角に聳え立つマンションのエレベーター内。

先程エントランスを通過した際ちらりと見た壁掛けの時計は、午前3時を過ぎていた。

その針がコチコチと動く様を思い出して吐き出した息には明らかに落胆の色が滲む。

愛しい子からの祝いの言葉を今夜のうちに直接聞く事が出来なかった、その事が蓮の安眠を妨害しそうだ。

 

 

今日は2月10日。俳優、敦賀蓮の誕生日だ。

映画の撮影真っ只中の現在、早朝から深夜までスタジオに缶詰めになっている蓮を真っ先に祝うのは当然ここ数か月毎日顔を合わせている役者仲間とスタッフ達だった。

 

「敦賀くん、お誕生日おめでとう!!」

「ハッピーバースディ!!」

 

時計が午前0時を示すと同時に次々に贈られる、祝いの言葉と花とプレゼント。

普段は気難しい監督が若いスタッフ数名とニコニコしながら大きなケーキを運んできたのには蓮も驚いた。

 

「ありがとうございます、これからも精進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。」

 

まだ20代も折り返し地点に到達していない若輩者で、人生の先輩方から教わる事は沢山ある。

役者としても人間としてもまだまだ磨かれていきたいと思う気持ちは本当だ。

ただ、本音を言えば「誕生日おめでとう」の言葉を一番最初にキョーコに言ってほしかったし、一番最初に聞きたかった。

 

念願かなって恋人になる事が出来たキョーコは現在、ドラマのロケで京都にいる。

1週間と言う期間限定ではあるのだが、何故自分の誕生日にその日程が被るのか…とロケを知った蓮は落胆した。

しかしそれはキョーコも同じだったようだ。

「すみません、敦賀さんのお誕生日なのにお会いするのが難しそうで…」

恋人という特別な関係になってから初めての誕生日、キョーコの方も初のイベントを楽しみにしていてくれたらしい。

しゅんと項垂れるその姿を見たら、蓮の心はもうそれだけでふわりと軽くなった。

 

「そうやって、お祝いしてくれる気持ちが一番嬉しいよ。

初めてキョーコが主演を飾るドラマ、俺が一番のファンで視聴者なんだから。いいモノを撮っておいで。」

 

現在既に放送が始まっているキョーコのドラマはラブコメ要素の強い学園漫画を原作としたもので、原作者は昔から有名な漫画家だ。

学生は勿論、その漫画家の以前からのファンである層にも高評価で今季一番注目されているドラマとなっている。

 

アクの強い役…特にいじめ役の印象の強かった「京子」に舞い込んだ初めての主役。

制作発表から暫くは色々言われる事もあったようだが、ドラマ化するにあたって脚本の設定変更も上手に料理されているし、それがまたキョーコの作り上げたヒロインにぴったり合っていて1話放送後からすぐに話題のドラマとなった。

 

(確かにあのキョーコは可愛いからな…)

 

普段よく見る制服とはまた違う、モカブラウンのブレザーに赤いリボンタイ。彼女が通う学校の制服もまた爽やかでいい色合いだと思うのだが、キョーコの栗色の髪がはらりとひと房垂れ、その毛先の行き付く先にあったブレザーの優しい色が馴染むのを大画面で見た蓮は新鮮な気持ちになったのだ。

あの日ほど、自分の家のテレビが大きかった事を感謝したことはない。

録画で見た恋人は生き生きとドラマの中で生きていて、蓮は画面の中のキョーコに恋をした。

 

くるくると変わる表情、凛とした声。のびのびとしたしなやかな体の動き。

キョーコのその総てを蓮は知っていて、だけどそれは知らない「ヒロイン」で。

自分の知らない部分がもうなくなるようにと、その晩は徹夜してまでそのドラマを見続けた。

 

 

チンと無機質な音にはっと意識を引き戻され、蓮は目の前を見た。

エレベーターが自分の部屋の階に到着した事を告げる音だった。目の前に自分の部屋までの広くて長い廊下が続く。

いつかはモデルの動きを伝授する為に使ったこの廊下も空調がしっかり効いているはずなのに、今夜はひんやりと冷気を孕んでいるようにも感じる。

広さゆえにコツコツと高く響く足音と鍵を出す音。

全てが、今夜蓮が一人である事を強調しているようでむなしい。

 

(早く部屋に入って、キョーコのドラマを見よう…)

 

本物には会えなくても、せめて大画面にアップで映し出される恋人に会いたい。

体も心も重くさせる疲労が、ドアを開けた蓮の思考に蓋をしかけた。

だが、たっぷりとひとつ呼吸をゆっくりとる時間目を瞑り、再び開けた蓮の視界。そこには確かに小さ目の女物の靴が一足、ちょこんと揃えられていた。

 

「―――っ!?」

 

京都に発つ前日、キョーコが誕生日プレゼントを先取りで届けに来てくれた際に見たローヒールパンプス。

キャンティがスクールライクなキョーコの服装をぐっと大人っぽく締めていたのを思い出す。

脱いだ靴を揃える事も忘れ、蓮の足はその長いコンパスを最大限に生かしてリビングへ向かっていた。

普段なら静かに開ける扉も少し大きめの音を立てて開く。

家主不在にも関わらず煌々とついた灯りの中、ソファーの向こう。蓮の求めた人はガラスのローテーブルに突っ伏す形で寝ていた。

 

深夜にしては比較的大きな音だったにも拘らず、ドアが開く音にも規則正しく上下する背中。

その手の先には小さないちごのケーキと皿が2組用意されている。

恐らくサプライズでこちらに戻ってきたのだろうが、スケジュールの調整が大変で待っている間に本格的な眠りについてしまったのだろう。

そう言えば、今日自分のマネージャーがこそこそと何かしているのは見えたなと思い出す。

しかしどんなに順調に撮影が進んでいたとしても、残り日程があと2日も残っている主役をぽんと東京に呼び戻すのはいちマネージャーの力では無理だ。

これは社長が一枚かんでいるなと、蓮の思考回路は即座に愛を叫ぶ男に辿り着く。

愛を何よりも大事にする彼は素晴らしい経営者だし大変お世話になっているのだけど、時々誰も予想しえない事をするので毎度驚かされる。

 

(まあ、今回のは有難いけど…)

 

いや、むしろ素晴らしいプレゼント過ぎて完全に頭が上がらない。

暫くこのネタで会う度からかわれるのだろう、チェシャ猫のようにニヤリと不気味に笑う社長の顔が浮かぶと思わず溜息が漏れそうになる。

 

だが、今は目の前のプレゼントだ。

ソファーにコートや荷物を少々乱雑に放ると、そっと眠る子の隣に膝を付いて様子を伺う。

右の頬をガラスに付けたその寝顔はとても幼く、気持ちよさそうに見えて、蓮の口元に思わず笑みが浮かぶ。

純粋で、ただひたすらにまっすぐだった幼い少女には、あの頃既に心に決めた王子様がいた。今はその王子の座に自分がいる事を幸せに思う。

 

「―――お姫様。風邪をひきますよ?」

 

そっと目の前の肩に手をかけ揺すってみるものの、力が優しすぎるのかむにゃと口元が動いただけでキョーコの目は開かない。

もう少し強めに揺すってみれば起きるかもしれない。がばりと飛び起きて「家主様のお帰りに気付く事なく寝こけて申し訳ございませんでしたあぁぁぁ~~~~!!!」と泣きながら土下座を始めるかもしれない。

だけど、すよすよと規則正しく上下する肩の細さに、温もりに。それをする事が出来なかった。

 

(…今夜はもう、君に会えただけでも十分。)

 

触れる事も出来ず、せめてテレビ画面で会おうと思っていた恋人にこうして触れる事が出来る。

眠る息遣いを感じる事が出来る。

それは、蓮が今一番欲しかったモノだから。

 

ささやかな誕生祝いをやっていた為、翌日の…と言ってももう今日だが。蓮のスケジュールは緩くなっていて、珍しく午後にスタジオ入りとなっている。

京都から連れ出してきていると言う事は、恐らくキョーコの方のスケジュールも午前は空けさせているのだろう。

今夜は二人でゆっくりと寝て、朝目が覚めてから一番に恋人からの「おめでとう」を貰おう。

おはようのキスと一緒に。

 

キョーコの瞼にそっとキスをすると一瞬ピクリと反応を見せたが、余程深い眠りの中にいるのかその瞼は開く事がない。

しっかり寝入っているのを確認してから蓮はキョーコの肩を動かして横抱きにし、立ち上がった。

「クリームが乾燥してる~!!」と朝になって慌てふためくキョーコの姿を一瞬想像したけれど、もうベッドまで運んだら自分も動きたくない。

疲労もあるけれど、キョーコと一瞬たりとも離れたくない。

 

(ごめんね、キョーコ。ちゃんと食べるからね。)

 

腕の中に移動させても気持ちよさそうな寝顔を見せる眠り姫に、心の中で謝りながら蓮は寝室のある方へと足を向けた。

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚  Hearty ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

えーっとぉ…

大変ご無沙汰しております、マックです。

更新、実に1年以上ぶりになってますね…本当にすみませんでしたぁぁぁぁぁ!!!

(スライディング土下座)

 

某ゲームにハマり、ちょっと横道にそれた2015年。

「今年こそスキビ書くぞ!」と思っていた昨年は、夏頃から仕事を始めまして二次創作自体全く手付かずな状態でした…ホント、何でこんなに忙しいのorz

(今本当は閑散期ではあるのですが、出勤できなくなっちゃった人の穴埋め分をみんなでやっている最中でして…多分次交番はまた繁忙期並みになりそうな予感しかしない)

スキビ二次始めた頃はプレ幼稚園がどーたらこーたら言っていた上の子も、気づけば小学生になりました。わーお。

今は小学校と幼稚園の行事ダブル+ボランティアやら当番やらでひーこら言ってます。

仕事始めて産後太り解消しました、体重10キロ減ったよ。いえーい←

 

…とまあ、そんなどーでもいいマックの近況は置いておいて。

蓮誕滑り込みセーフ!!

敦賀さんおめでとぉぉぉぉ!!!

かれこれ1年数か月も書くと言う事から離れていたので、完全なるリハビリ作業でマックのメンタルは擦り切れていますなう。←

もう誤字脱字等々あっても心の目で補正してもらえると有難いです…

(でなければそっと教えてください本当にリハビリなんで)

「甘いお話しってなんだっけー?乙女な蓮さんって何だっけー?」とぼけ老人の様にもごもご言いながらPC前に向ったのですが、とりあえず砂糖は無理でも何か甘くなってたらいいな…

乙女な蓮さん、手は出さないよ(笑)じっくり噛み締めてからなんだよ(爆)

 

 

そして、全く更新のない間も時々お問い合わせいただいていたアメンバーについて…

本当にこんな僻地にまでお越しいただき、ありがとうございました。

蓮誕当日の今日、もう現在申請は開けております。

こちらの記事 をご覧になってメッセージと共に申請を出していただけるとありがたいです。

(メッセージないとひやかしなのか業者なのかと気を揉んでしまうので…)

 

暫くブログ書かないうちに「記事を書く」のページもすごく変わってて、正直めっちゃ書きづらいです。

拍手とかも随分前に作ったままなので、もう全くわからないorz

機械音痴には生きづらい世の中や…

(リハビリ開始した事だし、また低浮上ですが頑張ろうと思います。気が向いた時にかまってくださいまし。

さて、明日も仕事だ寝よう(現在1:35←))

 

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アメンバー申請を2月いっぱいで開放中です。

(あまりこちらの記事を読んでもらえてないようなメッセージばかり来ると、早まるかもしれませんが)



拙宅へのアメンバー申請を考えてくださっていらっしゃる方は、畏れ入りますがこの記事を一読してメッセージと共に申請を出してくださいますようお願い申し上げます。



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



はじめましてな方もそうでない方も、ようこそいらっしゃいました。
こんばんは、このブログの主、マックと申します。


二/次創/作はス/キ/ビが初めての活動になりますので色々至らない点もあるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。





当ブログでは現在、身バレにつながる自分ブログと小説で桃色描写を含む記事を、アメンバー限定記事としております。
よって、アメンバー様は18歳以上の良識あるスキビスキー様(※高校生不可)に限定させていただきます。

アメンバー申請の際には次の点を明記したメッセージを必ず24時間以内にお送りください

コメント欄では承認いたしません。



メッセージがなかった場合・不備があった場合には拒否させていただきます


① 18歳以上である事が分かるエピソード
② 原作と蓮キョの好きなところ

③ 拙宅の好きな作品とその感想

③に関しては全部を読めとは申しませんが、作品の傾向をきちんとご理解いただいた上での申請であるのかどうかの判断材料とさせていただいております。

(承認してから「嫌いなキャラの扱いが良くてがっかりした」等のお声を頂いても当方困ります)


承認・拒否に関しましてこちらから特別お知らせすることはございません。承認の場合には、承認通知をもってお返事とさせていただきます。
大変申し訳ございませんが、ご容赦くださいませ。


こんな場合は承認できませんので、ご了承ください。


① 挨拶文なし・いきなりのタメ口・人に読ませる文章と思えないメッセージ
② 1文で終わる感想&3行申請

③ 感想が感想ではなくあらすじの羅列
④ 18歳以下のお子様とIDを共有している
⑤ あからさまなえろ記事目的
⑥ 他のサイト様への申請文を使い回していると取れかねない文章


④~⑥に関しては発見し次第、予告なくアメンバー削除させていただくことがあります

ご了承くださいませ。


 
その他、当方が大人な態度と認められない態度を取られた方、⑤・⑥が理由で承認後却下された事のある方は、申し訳ございませんが再度の承認は基本的にないとお思いくださいませ。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


5月31日追記;


アメンバー申請の承認は、イコール「お友達になる」事ではありません。

メッセージで簡単な自己紹介等をしていただきましても、たった1回のメッセージではどんな方なのかわかりません。

どんな事が好きなのか、拙宅の記事にどんな感想を抱いてくださったのか等のやり取りをコメントやメッセージを通して知り合って初めて友達になれるかと。

(私もブログを書かれていらっしゃるお方には、どんなジャンルのブログでもなるべく訪問いたしております)

私自身コメントはなかなか出来ない小心者ですし、他のマスター様の運営方法はわかりかねますが、拙宅では申請が通る=お友達ではありませんので、そこだけはご承知くださいませ。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



気軽にワンクリックで出来てしまう「アメンバー申請」ですが、そう言う所でこそ日常のモラルやマナーが反映されてくると思います。

(たかがネットじゃん…と思われる方、ネチケはリアルでのマナーやモラルが意外と基盤になっていたりしますよ?)


しかし、顔が見えないやり取りである分非常に難しい物であることは確かです。

私自身、まだまだ勉強中の身です。


スキビが大好きな仲間同士、一緒にマナー向上を目指して頑張りましょう。

何卒よろしくお願いいたします。




*マック*


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えーっと、だいぶご無沙汰しております。

まだかろうじて息をしていますマックですこんにちは(全方向に向かってスライディング土下座)


怒涛の2学期が終わりを迎えてやっと休みだと思ったらもう年末ですって。

きょこ誕をスルーする勢いで死にかけてますが、やっぱり年内1本は上げてから年越したいので頑張りました。


今年は別ジャンルでいくつか話は書いていたものの、スキビで真面目に書き上げたのは今年これが最初で最後くらいの勢いなので(クロスオーバーは書いてたけどここで公開はしていないし)話としては相当微妙な事を覚悟してます。

ま、しゃーねー生きてるか確認してやるかくらいのお嬢様、お付き合いくださると有難いです。




※ 一応全部乗り越えた蓮キョの数年後、成立後と言う設定です。





゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆今年も一番に゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆






赤い高級絨毯がふわふわと足を跳ね返す感触が気持ち良くて、大きな窓から見える中庭のツリーが綺麗で。

皆が待っていると言うのについ足が止まってしまう。

キョーコは2階の廊下からも余裕で見える巨大なクリスマスツリーのチカチカ光る電飾を見て、ほうとため息を吐いた。



白い大きなお屋敷の中から見る豪華なイルミネーションは、今日は家主の孫の生誕祭と言う事もあり特別盛大だった。

数年前は誕生日を祝われる事を嫌っていた彼女の為に日ごろの感謝の意を表すパーティーを開いたものだが、今は素直に誕生日を喜ぶマリアが毎年企画を立ててクリスマスパーティーを開いていた。


「女子会と言うものに興味がありますの!!」と目を輝かせたマリアの今年の提案は「パジャマパーティー」。

マリアの部屋に集まって美容の話や恋愛の話をしたいと言う事で、キョーコ、奏江・千織が一般客用のクリスマスパーティーが一通り終わった後に集められたのだ。


愛されたくも愛したくもないラブミー部の3人がまともな女子トーク出来るはずもない…と思うのだが、そもそもマリアの趣味は呪術等の方に明るく、主催者の方がまともな女子トークを期待していない。

それに、ラブミー部発足から既に数年が経過している今、彼女達はもうラブミー部を卒業している。

立派に部OGとなった彼女らは今や人気芸能人の仲間入りを果たし。

何とか前日までにスケジュールをこなして辿り着いた3人は揃って顔を合わせるのも久し振りなもので、今夜の会合はかなり盛り上がった。



マリアが「おじい様のとっておきですの!」と注いでくれたシャンパンはとても甘くて美味しくて。ついつい飲み過ぎてしまって体がふわふわとする。

キョーコが動く度にパジャマの裾のフリルもふわりふわりと揺れる。

ふわり、ふわり。ゆらゆらり。

決して絨毯の感触だけではない感覚。

久し振りに気のおけない仲間とはしゃいだ高揚感の中に時折ふと混ざる違和感が、瞬くイルミネーションを見るキョーコの目を潤ませた。


「ごめん!本当にごめんねキョーコちゃん!!!」


そう言って土下座する勢いで社さんに謝られたのは先週だった。

急遽予定になかったシーンを撮る為、クリスマスはロケに行かざるを得なくなってしまったらしい。

敦賀さんも「今年のクリスマスも、最上さんと一緒にいたかったんだけど…」と大変申し訳なさそうにしていた。

それは社や蓮のせいではない。より良い作品を作り上げる為にシーンを増やす事もあるだろう。

キョーコは笑って「敦賀さんは私の目標なんですから!張り切って行ってらっしゃいませ!」と送り出した。


だけど、やはりここ数年何だかんだと理由を付けて毎年0時と同時に誕生日を一番に祝ってくれていた人―――しかも、交際している彼が側にいないと言うのは何となく寂しいものだ。

ひんやりと外気を伝える窓ガラスに手をつくと、あまりの冷たさにふぅと溜息が漏れる。

漏れた息は目の前のイルミネーションを一か所だけぼんやりと曇らせた。


「そう言えば、今何時なんだろう…」


本邸に入ってからお手洗いに出た今この時まで時計と言うものを見ていない。

あまりにも広すぎるせいなのだろうか。だが、マリアの部屋でひとつくらいは見かけていてもよさそうなものなのだが。

0時を過ぎていたら思い切って敦賀さんの携帯に電話を入れてみよう、この時間もまだ撮影中なら留守録に「メリークリスマス」と一言入れればいいし、きっと敦賀さんなら撮影が終わっていれば電話を入れてくれるだろう…


部屋に戻ったら失礼のない範囲で携帯を確認して…と思ったその時、すっと真っ赤な薔薇が一輪差し出された。


「メリークリスマス、キョーコ。」


今思い描いていた人物の声に思わずばっと振り返ると、優しく微笑む蓮が立っていた。

何故?どうして?だって、北海道でロケだったんじゃないの?

言いたい言葉も聞きたい事も山ほどあるけれど総てがぐるぐるとこんがらがって、喉の奥から声にならず空気だけが無意味に吐き出される。

代わりにずっと溜め込んでいた涙がつうと頬を伝った。


「遅くなってごめんね?本当はもう少し早く来るはずだったんだけど、今日は撮りが押してね。」


本日分のスケジュールが終わった後、社長の自家用ジェット機で飛んできたのだとゆっくり説明しながら、一筋出来た涙の痕を蓮の指が優しく拭う。ひんやりと冷たい指先はまだ外気を染み込ませていて、蓮が急いで外から来た証拠だった。

冷えた指先が頬をさわりと撫でる度に、堪えていた大粒の涙が零れていく。まさか突然大泣きするなんて思っていなかったらしく、蓮はおろおろと慌て出した。


「きょ・・最上さん?!ごめん、驚かせすぎた?連絡ぐらい入れるべきだったよね、ごめんね?」


違う、この人は何も悪くないのに。謝る事なんて何もないのに。

何で自分が泣いてるかもわからないのに。


違う、本当は分かってる。

寂しかった。会いたかった。

どんなに大好きな人達と一緒にいても、毎年一番に自分の誕生を祝ってくれる――― 一番に祝ってほしい人が隣にいないのは悲しかった。


今週の始めに「いってらっしゃい」と送り出してから既に4日、自分の中で薄れかけていた蓮の温もりを堪能するべくキョーコは蓮の懐に飛び込んだ。


「も・・・」

「サンタさんが、来たのかと思いました。」


胸いっぱいに吸い込むと、まだ冷気をほのかに纏った空気はでも確かにいつもの慣れた爽やかでいい蓮の香りそのもので。

嬉しさでまた目頭が熱くなって、蓮のコートの中に顔を埋める。




自分の髪を優しく撫でる大きな手と、包み込む大きな身体。

そして「誕生日、おめでとう」と振ってくる甘い甘い声。


交際を始めてから初めて別々に迎えるはずだったクリスマスは、夢のようなひとときの逢瀬がプレゼントだった。










久しぶり過ぎて拍手の付け方忘れました←

**************


ま、プレゼントしたのはサンタと言うか、サンタコスしたローリィですけどね。←

年内はギリギリまで年賀状書きに追われる予定です。

皆様、良いお年を!!

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