2026年6月27日
延川和治
次のキャリアを自分で作っていく時、自分一人で作れるわけにはいかず、いろいろな面で、いろいろな方々のお世話にならざるを得ない。
身近に言えば、まずは、自分の思いを理解してくれて、資金的にも展開的にも、一緒に動いてくれる人が必要になる。 その人をどう見つけるのか、はたまたその人は、最後まで一緒に動いてくれるのか、そしてその人がそういう人だということを、どうしたら事前に確実に把握できるのか。 そして、そもそもその人は、なぜ協力してくれるのだろうか。
インドではプロモーターと呼ばれる創業者がいる。 そしてそれを支える家族、親族がいる。 この結びつきがとても強い。 またそのプロモーターも、他の身内メンバーをサポートする気持や力がとても強い。 彼らは一丸となって成長を目指し、進む。
東南アジアの国々でも、この創業者を支える家族、親族の存在は、インド同様非常に強い。 販売先にしろ、銀行にしろ、設備メーカーにしろ、創業者が必要とする自分がもっている情報を惜しみなく提供する、人を引き合わせる。 家族・親族が一緒になって事業を作る。 創業者も家族・親族を引っ張っていく。 人と人との繋がりが事業構築、キャリア構築の原点となっている。
果たして、日本ではどうだろうか。
スタートアップにしろ、何にしろ、自分が始めようとすることに、家族・親族は、そんなに協力・支援してくれるだろうか。 どれだけの他人が自分と動いてくれるだろうか。
資金的にも、戦略的にも、展開的にも。
余り考えずに引受け、その後それに費やす時間や労力の多さに、嫌気がさしていたことも自分の経験にあり、また、今頼みを引き受けておけば、あとあと自分が困ったとき、お願いがあるとき、聞いてくれる、助けてくれるはずと、将来への勝手な期待を背景に、今の頼みを軽々引き受ける行動をとっている人も自分は見てきている。
古代ローマの哲学者は2000年前に「あなたに何かを頼もうとする人達はみんな、あなたから時間や自由な意思を奪おうとしているようなものだ」と書いているそうだ。
また、著名投資持株会社の重鎮は「素晴らしい何かが見つかる機会なんて、そうそうあるものじゃない。だから、頼み事の90%を断ったとしても、チャンスを逃したことになんてまずならない」と言っていたらしい。
他人からの頼み事を、そもそも受け入れる必要はないと思う人も世の中にはいるらしい。
そんな、いろいろな相手がいるなかでは、本当に自分の思いを理解してもらい、一緒に時間・労力を惜しみなく使い、共に思いを成就させていく関係を創りあげられる相手を見つけることは、並大抵のことではないと思える。
どうすればいいのだろうか。
自分が思う解答は、「理解と共感そして感動」。
これではないだろうか。
「自分にとって無関係な多くのことを排除し、残ったものをいろいろな視点で分析し、ふるいにかけ、そしてさらに残ったこれ、この私がやりたいことを、今、そしてこれから実現していく、その実現に相手のこれが必要なのだ」と、
あなたのこれから創りあげたいキャリアへのこの思いを、強く相手にぶつけてその理解を得、相手から欲しいものをお願いし、明確な協力・共感を相手から得、それらを実行、成就したときの感動を共有すること、
この誠実な提案が、やはりスタートになるのではないだろうか。
「理解と感動の共有」、これが、本気で時間と労力を継続提供してくれることへの原点。
いかがでしょうか?
以上