サードキャリアでの挑戦では特に健康面に留意
2025年7月25日 鈴木 友之
前回のブログでサードキャリアになってから「続けられる趣味」を始めるときは「石の上に3年」などとは言わずに、自分に合うか合わないかさっさと判断すべきと書いた。理由はサードキャリアに残された時間は少ないからだ。趣味は自己責任で「止めた」と言っても周りに迷惑が掛からない範囲なら良い。しかし、周りを金銭面や時間面も巻き込んでの趣味、まして仕事となると、計画とずれてるなとか、ちょっと合わないな、イメージしたようにはいかなそうだな、と言ってもそう簡単には止めれない状況になっていることが多くある。よくよく準備で考えておくことが必要に思う。
セカンドキャリア時代に入って時間に余裕ができたころに、個人旅行を計画して息子のバックパックを借りて海外旅行をしたことがある。それでも、旅行中の宿だけは事前にすべて予約しておいた。学生時代にバックパッカーをしていた息子は宿も行き当たりばったりだったそうだが、さすがに駅などでの野宿は勘弁なので余裕をもって計画した。あるとき、ドイツのアイゼナハという町ではヴァルトブルグ城を見学しに駅からタクシーで行き、帰りのタクシー乗り場とバス停を確認してから城を見学した。さて、帰ろうとタクシー乗り場に行ったがタクシーは1台も来ないし、バスも来る気配がなく、待つ人もいない。仕方なく、山道を30分くらい歩いて降りて帰ることが出来た。山道を下る分にはいずれ街中に出て誰かに道を聞けるはずと考えていた。何より、ドイツなりの治安は大丈夫だろうと、それなりのリスクは考慮していたが、それでも本当に道があっているかと少し心細い気持ちだった。初めて通り名を見つけた時にはほっとした。日本と違いすべての道に通り名がついているのはありがたかった。
サードキャリアに入ってからは、そのような少しの冒険も慎重になってしまった。というのは、やはり健康面のリスクが大きい。3年先輩がヨーロッパ旅行をしていて、確かデンマークの空港に向かう飛行機内で体調を崩した。CAが手配してくれていて、空港からそのまま市内の病院に救急搬送されてそのまま入院となった。軽い脳梗塞だったそうで、数日で退院して帰国できることになった。大変な金額の入院代を含む治療費がかかっただろうと、海外旅行保険はかけていたものの、不安になっていた。しかし、驚いたことに入院・治療費は無料だったという。外国人でも無料だったそうだ。いまはどうなっているかわからない。
同行した奥さんの滞在費がかかっただけで済んだとのこと。想定外の病気発生でも無事に済んだ例外と思う。
趣味だけでなく仕事での挑戦をサードキャリアに入ってもすることを止めはしないが、考えられるリスク評価には、自分都合の狭い視点からだけでなく、信頼できる他の人にも計画を聞いてもらって客観的にみたリスク、特に健康面での評価もしっかりとして、目的・目標と撤退条件を明確にして取り組むことが肝要に思う。例え残念な撤退になっても、良い思い出にできるような挑戦を応援します。
種田山頭火の自由律俳句に「分け入っても分け入っても青い山」がある。挑戦して時に疲れたら「雨ふるふるさとははだしであるく」という句も。
以上