サードキャリアでの挑戦では特に健康面に留意

 

2025年7月25日 鈴木 友之

 

 前回のブログでサードキャリアになってから「続けられる趣味」を始めるときは「石の上に3年」などとは言わずに、自分に合うか合わないかさっさと判断すべきと書いた。理由はサードキャリアに残された時間は少ないからだ。趣味は自己責任で「止めた」と言っても周りに迷惑が掛からない範囲なら良い。しかし、周りを金銭面や時間面も巻き込んでの趣味、まして仕事となると、計画とずれてるなとか、ちょっと合わないな、イメージしたようにはいかなそうだな、と言ってもそう簡単には止めれない状況になっていることが多くある。よくよく準備で考えておくことが必要に思う。

 

 セカンドキャリア時代に入って時間に余裕ができたころに、個人旅行を計画して息子のバックパックを借りて海外旅行をしたことがある。それでも、旅行中の宿だけは事前にすべて予約しておいた。学生時代にバックパッカーをしていた息子は宿も行き当たりばったりだったそうだが、さすがに駅などでの野宿は勘弁なので余裕をもって計画した。あるとき、ドイツのアイゼナハという町ではヴァルトブルグ城を見学しに駅からタクシーで行き、帰りのタクシー乗り場とバス停を確認してから城を見学した。さて、帰ろうとタクシー乗り場に行ったがタクシーは1台も来ないし、バスも来る気配がなく、待つ人もいない。仕方なく、山道を30分くらい歩いて降りて帰ることが出来た。山道を下る分にはいずれ街中に出て誰かに道を聞けるはずと考えていた。何より、ドイツなりの治安は大丈夫だろうと、それなりのリスクは考慮していたが、それでも本当に道があっているかと少し心細い気持ちだった。初めて通り名を見つけた時にはほっとした。日本と違いすべての道に通り名がついているのはありがたかった。

 

 サードキャリアに入ってからは、そのような少しの冒険も慎重になってしまった。というのは、やはり健康面のリスクが大きい。3年先輩がヨーロッパ旅行をしていて、確かデンマークの空港に向かう飛行機内で体調を崩した。CAが手配してくれていて、空港からそのまま市内の病院に救急搬送されてそのまま入院となった。軽い脳梗塞だったそうで、数日で退院して帰国できることになった。大変な金額の入院代を含む治療費がかかっただろうと、海外旅行保険はかけていたものの、不安になっていた。しかし、驚いたことに入院・治療費は無料だったという。外国人でも無料だったそうだ。いまはどうなっているかわからない。

同行した奥さんの滞在費がかかっただけで済んだとのこと。想定外の病気発生でも無事に済んだ例外と思う。

 

 趣味だけでなく仕事での挑戦をサードキャリアに入ってもすることを止めはしないが、考えられるリスク評価には、自分都合の狭い視点からだけでなく、信頼できる他の人にも計画を聞いてもらって客観的にみたリスク、特に健康面での評価もしっかりとして、目的・目標と撤退条件を明確にして取り組むことが肝要に思う。例え残念な撤退になっても、良い思い出にできるような挑戦を応援します。

 

 種田山頭火の自由律俳句に「分け入っても分け入っても青い山」がある。挑戦して時に疲れたら「雨ふるふるさとははだしであるく」という句も。

以上

2025年7月21日

延川和治

 

サードキャリアを考えるとき、「これからもより良く生きたい」との気持を、「新たに挑戦をし、新たな自由を得ていこう」で実現していくのか、あるいは「いままでの集大成を活かして、安全にすすんでいこう」で手に入れていくのか、どちらを選ぶか、迷う方々も多いのではないでしょうか。

 

このとき先ず大切なのは、やはり「自己理解」、自分をしっかり掴みなおすことと思います。

自分が一番大切にしてきて、これからも大切にしたい価値観は何か?

自分がこれからも活かしていきたい経験・スキル・つながりは何か?

こうした問いを通じて、自分の軸を明確にし、意識しなおすこと、これが、挑戦するにしても、安全を選ぶにしても、まず第一歩になると思います。

 

次に、自分を取り巻く環境の把握も欠かせません。

健康状態、体力、家族との関係や責任など、自分の現実的な立ち位置を把握しましょう。

 

さらに大切なのが、リスク、感情の可視化と思います。

上記の環境のなか、自分の価値観をできるだけ達成しながら、より良く生きていこうと思うときに、心に浮かぶ、不安、期待、戸惑いなどの感情やリスクを、頭の中で思うだけでなく、書き出してみてください。

書き出すことで、それらを客観的な視点から整理し、自分や状況を客観的に見つめ直すことができると思います。

 

その上で、今後の方向に向う段階的なステップ、スケジュールを立ててみましょう。

いきなりすべてを変えるのではなく、今のキャリアから少しずつ移行していく方法を考えることで、心身の負担を減らすやり方もあります。 必要であれば、新たな分野の知識やスキルをリスキリングで補っていくことも、選択肢のひとつと思います。

 

こうしたプロセスを経て、次の一歩に進む自信が持てるようになると思います。

もし不安が残るようであれば、信頼できる人、キャリアカウンセラーなど第三者へご相談頂くのも、良いやり方と思います。

 

サードキャリアは「過去の集大成」であり、「これからの自由」でもあります。

ぜひご自身に合った道を選択され、希望をもって歩まれてください。

 

以上

サードキャリア年代の趣味の意味

2025年7月1日 大圖健弘

 筆者は50歳代になった当時「是非趣味を持ちなさい」と何人かの知り合いに忠告された。その時は、会社の仕事も忙しいさなかであり、「とても趣味なんて」という意識で全くの無視であった。その後50歳代の半ばに至り又周りの人から「趣味を持ちなさい。もっと年を取った時に必要です。」という忠告を受け、更に、「あなたには合唱が向いている」等言う話まで受けて、ある意味、半信半疑で今の合唱の団体に所属することになった。以来、なんとなく続けてきているが、サードキャリア年代といわれる最近になってこの趣味の意味が分かりかけてきた。

 若い時代、またセカンドキャリアを歩んできていた時代において、私たちは仕事を通じて色々な方とも知己を得ることができ、自分の存在する社会というものを築くことができてきた。それは、その時代に行ってきた仕事が自分の力だけでなく、自分が所属している組織の力も大きく影響し、社会を広げられるということも背景にあるが、個人の問題としてそうして社会を広げていかなければ、食い扶持を稼ぐことができず、自己の存在を支えることができないという課題も含んでいる。そのため、組織人の場合であっても、フリーランスの場合においても、社会を広げその中で一定の存在を得ることが必要であったのではないかと思う。

 しかし、サードキャリアの年代となり、実際にサードキャリアを歩んでいく中では、必ずしもそれまでと同じ、個人の社会の広がりを持つことは難しくなってくるのではないだろうか。サードキャリアで活躍するにしても、仕事的には限定した内容の仕事も多くなり、フリーランスで働くにしても気力、体力との関係もあって、活躍できる舞台が限定的になってしまうことは否めない感じが筆者にはしている。

 その中で、趣味を見つけていくというのは、それを通してまた新しい社会を築くきっかけになる可能性が高い。勿論、趣味といっても筆者が行っている合唱のような人と一緒に行うことが必要な趣味だけでなく、個人で行う趣味も多いと思う。しかしそうした趣味でも、発表する機会があったり、意見交換をしなければならない機会があったりと、何かしら人と付き合う機会が出てくるものと考えられる。こうした機会をとらえて、新しい社会を築いていくことが、サードキャリア世代の趣味の一つの意義ではないかと筆者は考える。趣味の意義は、他にもいろいろあることは、わかっている。しかし、人間は社会的な生き物である。こうした機会もとらえながら自己の存在する社会を維持することも必要ではないかと最近特に感じている。

 

                             以   上

長続きする趣味

 

2025年6月22日 鈴木 友之

 

 サードキャリアに入ってからの活動として、仕事を続けるにも現役時代ほどに忙しく活動する機会は少なくなる。その分、ボランティア活動や趣味に活動の場を広げることを考え始める。しかし、いざ始めようとしてもなかなかこれと思いつかないままにある人が多いのではないだろうか。平日、地元の図書館に行くと手持無沙汰のオーラを発散して、雑誌コーナーや新聞コーナーにじっくりと腰を落ち着けている人を多く見る。図書館通いが趣味なのだろうか。現役時代の趣味といえば通勤の往復での読書、休日は運動不足解消のためのジム通いやランニング・スイミング、はたまたテレビで野球やサッカー観戦、そして昼寝といったことの延長で、ランニングやスイミングでシニア競技会やマラソン大会などに出場するといった本格的な取り組みは少ないし、実際のところ見つからない人も多いようだ。

 

セカンドキャリアに相当する定年後をテーマにした本や雑誌に登場するアドバイスを見ると、①いつかやりたいと思っていたが仕事優先で時間を割けなかったこと、②生涯教育セミナーなどで興味を持った講座や習い事、③地元での交流を主眼にした様々な活動への参加、④ボランティア活動、などがあげられている。これらのうち、③地元での交流と④ボランティア活動は、社会とのつながりの新たな始まりで、特に人との交流を求める人には有効。続けられるか否かは、参加した活動での人間関係次第で、相性が合わないと思えば、無理せずにさっさと止めることも大事に思う。

 

一方で、①に挙げた「いつかはやりたかった趣味」と②「興味を持った講座や習い事」は、実際に始めてみて継続したいと思うか否かが重要だ。特に「いつかはやりたかった趣味」は若いころとサードキャリアになってからの体力・知力・継続力、さらには達成への価値観は異なる。若いころの興味でイメージしていた達成感と実際に始めて見ての達成感は相当に異なっていると思う。例えば、ゴルフを趣味にしていた友人は若いころのロングドライブの爽快感を味わえなくなったと止めてしまった。体力が落ちれば違う達成感を楽しめることがカギだったと思うのだが。

 

結論として、①と②、③と④、どれをとっても一定期間、例えば講座1クールとか予め決めて、とにかく始めてみる。その結果の感想と当初のイメージにはなはだしいギャップがあれば、さっさと止めればよい。決して「石の上にも3年」などと長期に頑張るのは禁物だ。サードキャリアに残された時間はあまり長くない。どこかの世界で流行っている「ディール」ではないが、柔軟に取り組むことが肝要と思う。

 

サードキャリアにある知人友人の趣味を分類すると、①学生時代の部活・サークルやお稽古事を継続または復活した人、②以前からやりたかったことを遂に始めた人、③新たに知り興味を感じて始めた人、などがある。例えば、ゴルフ・テニス、ランニング、市民マラソン、スイミング、合気道、ダンス、ヨガ、トレッキング、囲碁・将棋・ブリッジ・麻雀、野菜栽培、そば打ち、茶道、絵画、書道、俳句、古典(記紀や万葉集)、楽器(ピアノ・バイオリン・チェロ・ギター・合唱)、自然公園や記念館ガイドなど。みなそれぞれに始めたきっかけと興味のポイントは様々だ。

 

それぞれに、趣味を続けている楽しさを聞いて理解する点は2つ、①インプットだけでなくアウトプットもある、②活動を通して何らかの形で人との交流がある、③さらにどうしたいと意欲がわき楽しい、があげられる。

また、始めるにあたって考えるポイントを改めて整理すると、①興味を感じたらお試し期間を設定してやってみる、②合わないと思ったらさっさと撤収する。あれ、事業投資と同じだな!と思った。

まだ、何を始めようか迷っている方、興味をもったら、まずは期間を決めてやってみてはどうでしょうか。

 

以上

2025年6月20日
延川和治

 

趣味を生かしてサードキャリアを進められている方々を見ると、何とも羨ましくて仕方がありません。 とても皆さん、活き活きと、楽しくキャリアを築いておられるように見えます。 また、趣味を生かした活動では、新たな出会いも多いようで、人脈の広がり、さらに活動の広がりにつながっているようです。 サードキャリアで新たな活動を、活き活きと楽しみながら、趣味を通して、人脈も広がり、活動も広がる、言うことなしではと感じます。

同じ趣味を持たれるいろいろな方々と一緒にチームとなり、前に向う活動ができる、この感覚もサードキャリアには重要と思います。
御自分の興味関心があることをベースに、将来の目標を持たれ、サードキャリアとして
趣味を展開される、その活動を通して、ご自身の自己肯定感も得られ、また社会貢献の達成感も強く得られてくる。 人脈も広がり、いろいろな刺激を得、新たな気付きもあり、その新規展開へも、御自分だけではなく、周りの皆さんと一緒にチームで、進み、困難があるとしても、チームで乗り越えていこうとする、このチームマインドが、新たなエネルギーをまた生み、更に前に進んでいける。 これもサードキャリアには大きな事と感じます。
 
サードキャリアでの経済性も重要と思いますが、それだけでなく、楽しく豊かな心持ちで進められるサードキャリアは、お薦めの選択肢になると思います。
サードキャリアの設計のときの自己理解のなかに、今までの仕事のキャリアだけで無く、しっかりと御自分の興味、関心、趣味の分野を含め、そしてそれらのサードキャリアでの展開を考慮していただくことが、よろしいのではないでしょうか?
御自分にとって最適な選択をして頂き、活動への仲間をつのり、皆さんと一緒に、サードキャリアをスタートされるのは素晴らしいと思います。

各地自治体にある生涯学習センターの講座や、その地域の活動を支援するいろいろな組織で、これら多様な活動の情報収集や仲間集めに活用できるところもあると聞きます。
進められたい趣味をベースに、これらをサードキャリア設計のとき活用されるのも良いかも知れません。

是非御自身を、仕事キャリアだけでなく、趣味キャリアも含めた、広いサードキャリアで、より豊かなキャリアを進まれてください。

 

以上
 

サードキャリアと隙間時間の活用

2025年6月7日  大圖健弘

 

 サードキャリアの世界を見ると、セカンドキャリアを歩んでいる時と違うこといくつか出現する。その中の一つが時間の使い方なのではないかと思う。セカンドキャリアまでの仕事の仕方は、例えば会社勤めをするなど、フルタイマーで物事に立ち向かっていることが多かったのではないか。これに対し、サードキャリアの舞台では、必ずしも、フルタイマーでの業務遂行が多いとは限らない。これまでの経験を生かした新しいことにチャレンジする場合でも、全く新しい分野にこれからチャレンジする場合でもそうだが、会社や組織に入ってチャレンジすることは年齢的にもなかなか難しくなってきており、会社のようなところでも、フルタイマーとしての活躍を期待しないことも多くみられる。こうしたことから、自分の資格を生かしてフリーランスとして活躍されたり、パートタイマの契約社員として活躍の道を探ったりされる方も多いと感じる。筆者が資格を持っているキャリアコンサルタントの世界でもそうした活躍をされる方が多く、複数の組織と契約を結んで業務を行っていることが多くみられる。

 こうした業務遂行スタイルではそれまでのフルタイム型業務遂行と異なり、時間的自由度が高くなり、そこに所謂「隙間時間」が生じる可能性が高く、この時間の活用の仕方はサードキャリアを歩む方々の一つの関心事ではないかと思う。一方、サードキャリアを過ごしている中で健康維持はもう一つの重要な関心事ではないかと考えられ、年齢的な体の衰えをなるべく遅らせ、健康に過ごすことがサードキャリアでの業務を健全に遂行する上でも大きなファクターとなりうる。

 この、隙間時間の有効活用、健康維持という2つの事柄を重ね合わせると、サードキャリアの中での時間の使い方に一つのヒントが生まれる。サードキャリアを過ごす年齢になると、健康維持のための体の使い方もこれまでのやり方とは違う対応が求められる。これまでであれば、例えば、比較的長い時間の体力トレーニングを行って体力を鍛えたり、日常と違うことを行って、リフレッシュを図ったりすることが健康を維持するための対応であったりしてきた。この為、わざわざ時間を取って、施設等に赴いて健康維持対策を行うことを行うかとも多かったのではないか。特にフルタイマーの働き方を行っている中ではそうした対策が、重要だったように思う。しかし、サードキャリアを歩む年齢になると、そうした健康維持対策とは違う対応が求められる。例えば運動を行うにしても、長時間、負荷の大きい運動を行うことは難しくなるし、わざわざ日常と違うところに出かけてリフレッシュすることも、体力的な問題が立ちはだかってくる。

 むしろ、日常のちょっとした時間を使って、軽運動をしたり、生活の近傍の中でのリフレッシュを行って健康を維持することが求められたりすることが多い。こうした健康維持のために、サードキャリアの中の「隙間時間」をうまく当てはめることによって、サードキャリアの生活をより、有意義なものにしていけるのではないかと思う。

 サードキャリアの中での時間の使い方は、大それた行動を多く起こすことではなく、日常活動を、適度に行うとともにその活動の中で生じる「隙間時間」で効率よく健康維持のための活動」を実施していくことでバランスの取れたキャリアになるのではないだろうか。

 

                                 以   上

空き時間の活用とアナログ手帳

 

2025年5月11日 鈴木 友之

 

 ファーストキャリアやセカンドキャリアの時代はいろいろな事柄を並行して取組むのに違和感なく対応できていた。しかし、サードキャリアの年齢になるとどうも並行処理が苦手になっていることに気づく。一つのことに集中すると、他の事柄が頭の中から外に出てしまっているようだ。取り組んでいた事柄が一段落して、ようやく、さて次は何をしたらよいだろうかと考える一呼吸が必要だ。いわば、複数の仕事を段取り良く行えるように考えながら仕事をする並行処理から、一つの仕事が終えたら次の仕事に移るという直列処理にもどることを意味する。

 

 数十年前に流行して新鮮に思ったシステム手帳には「TO DO LIST」というページがあった。私はシステム手帳ではないが普通の手帳の週単位の予定表の右半分の余白に、今週やるべき仕事(タスク)を、月曜の出勤電車の中でリストして優先順位の番号をつけた。できた仕事(タスク)には済みのレ印をつけていた。勿論、新たに発生した仕事(タスク)は追加した。そうして優先順位と段取りを考えながら並行して取り組んだ。並行することで、それぞれの仕事(タスク)の空き時間を無駄にしない効率性が高まったし、それぞれの仕事の質を下げない以上に相乗効果もあったように思う。

 

 サードキャリアに入った今は、会社勤務時代のように並行処理を必要とするほどには仕事はない。例えば、日常生活の行動ともいえる仕事が中心で、その日にやることの段取りを考えて順番に取り組めば済むことが大部分だ。しかし全然ないわけではない、例えば、日課にしているウォーキングに出掛けるときにはついでに買い物を頼まれたりする。途中で本屋に寄って雑誌や最新刊本をチェックしたり、魚屋や八百屋に出ている品の種類と値段を調査(!)する程度で、並行処理の段取りを考えるほどの仕事はない。そんな中でも突然に思い出したこと、例えばすべき連絡が未だだった、などがあると、急に並行処理的な状態がある程度だが発生する。それを防ぐにはメモできる手帳がやはり重要だ。

 

 直列処理の生活を段取りするなかで困るのは病気だ。私は自慢ではないが病気の数が大小取り混ぜて半端なく多い。医療の進歩のお陰で表面は元気で外出も出来ている。しかし、病院通いで困るのは待ち時間の長さだ。単に長いというだけでなく予測がつかないことだ。どうしても余裕をもって予定を考え、結果、空き時間が数多く増える。病院の待合室で呼び出しを待つ間の時間ほどやりようのない時間はない。いつ呼ばれるかとアラート状態で、文庫本を開くも中々集中出来ない。いつかは寝てしまって看護師に起こされたことがあった。そこで、最近は何か楽しみになる計画や考え事をするようにしている。趣味に始めた短歌や、実現する可能性は横に置いて旅行計画を夢想するなど、メモできるように手帳は必携だ。以前はスマホにメモしていたが、ある時突然にメモがスマホから消えてしまった。何か無意識に操作して、結果消してしまったには違いがないが、便利なスマホもアテにはならない。最後に頼りになるのは手帳と言うアナログの様だ。皆さまはいかがだろうか。

 

以上

2025年5月9日
延川和治

隙間時間に悩んでおられる方もいらっしゃると伺う。

隙間時間と聞くと、巷では、隙間時間を活用するのが成功のもと、人に与えられている時間は等しく一日24時間にて、睡眠時間削り、隙間時間をフルに活用せねば、競争に勝てず、成功しない、と言われる。

また、副業をやるのも良し、勉強、趣味、健康運動、音楽、瞑想、何でもやりたいものをやることで、とかくあっという間に時間が無駄に過ぎる隙間時間を、有効に過ごせるとも言われる。

更に有効に過ごす為には、予め、何をやるかを決めておくことが重要、隙間時間ができてから何をやろうかを考えていては遅い、考えている間に隙間時間が終わると言われる。

その何をやるかを決めるときに、隙間時間の長さを予め想定してから、何をやるかを決める必要がある。 5分の隙間時間なのか、10分なのか、20分なのか、それぞれの隙間時間の長さの時に、予めなにをするか決めておく、必要なものを周囲に集めておく、読書なら、どこから読むかが即時にわかるよう、しおりを本に挟んでおく。

そして、その時間に対する生産性を上げる為に、一日の活動の終わりの時間を前もって決めておく。 今日は何時まで働くのか、仕事を終わりの時間を決めておく、そして終えてから何をするかを予め決めておく。 楽しみなことをするように決めるのがいい。 その楽しみが何時以降自分を待っていると思うことが大切。 その楽しみを失いたく無いために、自然とその日の時間効率が上がる、隙間時間も効率よく過ごせる。 そして一日を終えると、非常に充実感溢れる一日を過ごした実感が湧く、と言われる。

けれど、サードキャリアにもなって、このように、あくまでも効率を追求したい人がどれだけいるだろうか。 常に時間効率を意識する緊張の中での生活を欲する人がどれだけいるだろうか。

サードキャリアでは、自分の生き方をされたいのではないだろか。
時間効率を意識される生き方をされたい方は、それで結構も、全てのサードキャリアの人ではないように思う。 隙間時間も御自分の過ごし方でよろしいのでは。 趣味の時間に充てられて、いつの間にか隙間を過ぎる時間になってしまう、それでもよろしいのではないでしょうか。

御自分に充実感、達成感、満足感が残れば。

ところで、今日カウンセリングに来て頂いて、お話頂く隙間時間についてのお悩みは、どのようなお悩みですか?

 

以上
 

こころのコミュニケーション力

 

2025年4月26日 鈴木 友之

 

 少し前のことだが、眼科に行って緑内障や白内障の検査と視力を見てもらった。今回は視力に変化がありメガネを作り変えるよう勧められた。早速にいつもお世話になっている眼鏡屋に行って新しい眼鏡をお願いした。レンズを替えるだけでも良いが、今回は眼鏡を無くしたりした時の予備に今の眼鏡はとっておいて、新しい眼鏡を新調しようと思った。フレームは今のデザインが気に入っているので色も含めて同じものが欲しいとお願いした。しばらくして担当者がフレームを一つ持ってきて「今までのフレームも良いのですが、少し色を変えてコレはどうでしょうか?」と、形は似ているが色の違うフレームを紹介してくれた。確かに形は似ているが色が大部濃い。そこで私は「今までの色合いが気に入っているので、今のカタチと色合いのはありませんか?」と尋ねた。担当者は「済みません、色合いも同じデザインは在庫がないので、これで如何でしょうか?」言う。そこで、私は、少しへそが曲がってしまい、「取り寄せることはできないですか?」ときくと、「直ぐには分からない」と言う。やむなく「では、今のフレームにレンズだけ交換してください」とお願いした。

 

 この展開で、何をお伝えしたいかご想像がついたかと思うが、要は私のリクエストに正面から「客が希望するフレームの在庫が有る無い」としっかりと答えずに、単純に違うフレームを勧めてきた点に違和感を感じたのだった。たったそれだけのことだが、当方の希望をはぐらかされた気がしたのが正直なところだ。最近は行動経済学が日常的な事柄にも浸透してきているようで、所謂「ナッジ」の応用をあちこちで感じる。「コンビニのレジの並び方に足跡マークを印して買い物待ち行列の形成を促す」といったさりげない「ナッジ」は良いとして、今回の事例のように、こちらの要望について店内だけでなく倉庫も含めて在庫をまともに調べずに答えないばかりか、親切心を装って代替案を示すのは、物事の順番をハショリすぎのように思った。

 

 これはもう単純なコミュニケーション力の問題ではなく、そもそものコミュニケーションの基本は何かを理解していないのではないと思った。敢えて言えば、手持ちの在庫でうまく売り上げをあげることに専念している。顧客の希望は二の次、と感じたことが、眼鏡の予備を確保して新調しようと意欲を減退させ、レンズの交換で終わらせるというビジネスの縮小に繋げてしまったと言える。顧客に限らず、相手の気持ちをシッカリと受けとめて、シッカリと応える姿勢が感じられなかったのは残念だ。戦後さして時がたたない頃、当時の有楽町駅前で見たバナナの叩き売りとは違うのだ。

 

 コミュニケーション力とは、言葉の受け答えが重要だが、それ以上に相手の言葉を通して伝えたい気持ちを受け止め理解し、その気持ちに正面から応えることが大切に思う。冒頭のやり取りで言えば、代替案を提案する前に「済みません、ご希望のデザインを当店の在庫だけでなく倉庫にも探したのですが生憎と見つかりません。ついては、、、」前置きするだけで、スムーズに新規の誂えに繋がったと思う。残念に思うばかりの経験だった。

 

以上

サードキャリアに求められるコミュニケーション力とは

2025年4月26日 大圖健弘

 

 サードキャリアに求められるコミュニケーション力と問うと「何をいまさら言うのだろうか」と思う方も多くいらっしゃると思う。確かに、サードキャリアを歩む年齢になった私たちは、既に社会人生活も半世紀近くになり、組織人としての歴史も深く刻んできていおる。この中で組織でのコミュニケーション訓練を日々積み重ねてきており、大半のサードキャリアを迎える方々は、それこそコミュニケーションについてはプロフェッショナルといっていいかもしれない。

 しかし、ふと立ち止まって振り返ってみると、組織の中である意味古株になっていることから、長い間いる組織の中では、その周りの仲間や場合によっては部下から、祭り上げられ、自分の意見を押し通すことができたり、仲間の言葉を聞かなくとも、周りの人がいろいろ忖度する中で暮らしていくことに慣れているということがあるかもしれない。少なくとも、長くいる組織の中では自分の存在が周りにある意味、理解がなされていることが普通に考えられる。これに対し、サードキャリアの世界では、私たちは少なくても新人であり、周りだって自分のことをしてくれているメンバーなど皆無に近い。この中で、新しく関係を作っていくのであるから、当然新しい環境に必要なコミュニケーション能力が求められるのである。

 そこでその環境の中で必要とされるコミュニケーション能力は何かと考えたとき、筆者は「聴く力」ではないかと思っている、サードキャリア世界では私たちは新人であるといったことを前提にすると、当然、その世界における仕組みやしきたり、考え方等も今までの世界とは違うはずである。また、相手が何を思い、何を感じるかについてもそもそも違っており、そういったことについて敏感になっていなければその組織の中で快適に暮らすことは難しい。この為、色々な場面において新しい仲間の意見を拝聴して、自分の行動に反映させることが一番求められることではないだろうか。ところが、一方でサードキャリアを歩む年齢になると往々にして頭が固くなり、自分の考え方に固執したり、人の意見を無視したりする傾向が強くなる。私たちは、こうした傾向に自分たちがあるということをいつも念頭に置き、自分の言動を反省しながら「聴く力」を磨く必要がある。よく転職をするときに「新しい会社では以前の会社の風習にこだわる「ではの守」は嫌われます」とキャリアコンサルタントの方から注意をされるというが、まさにこれが「聴く力」を持ちなさいということではないかと思う。

 論語の中にも「六十而耳順」という言葉がある。まさにこの年になれば素直に人の言葉を受け止め、自分の行動に反映していくという姿勢が重要になっているのではないだろうか。筆者は「聴く力」を更に強くしていきたいと思っている。

 

                                以  上