大事な決断は、常に初めてという視点で比較項目を洗い出して検討しよう
2026年4月25日 鈴木 友之
先日、妻が掃除機の吸い込みが弱くて思うように掃除が出来なくなった、そろそろ新しい掃除機にする時期ではないかと言う。以前との違いを云々するほどには使っていないので、異論はなく近所の家電量販店に行ってカタログをもらってきた。約10種類くらい、今はやりのサイクロン型と従来同様の紙パック型に大きく分かれるがそれぞれの良さを強調した説明がカタログには書いてある。さらに重さの違い、充電方式、プラスアルファの機能、例えば使った後に自動的に吸引したごみをゴミストックに移してくれる等々。そして値段をネット販売でチェックして比較。妻がカタログで目星をつけてから、実際に家電量販店に行って、実際に使ってみての感触を確かめる。最後に絞り込んだ3種くらいから、機能の使いやすさ、重さ、値段などを比較して結論を出した。
ささやかながら、家電品という10年に一度くらいの買い物について、このような比較検討を行って例え数万円程度の買い物の決断でも比較検討を行っているが、皆さんはいかがだろうか。テレビショッピングでいきなり買うと決めたりはしていないはずだ。決める前に、それとなく検討をしていたところへ、テレビショッピングが納得できる値段を提示してきたので「それだ!」とばかりに表示された電話番号に電話しているのではなかろうか。
金額が数万円の買い物でも、一度買ったら10年毎日使い続けることを考えれば、安易な判断はできない。慎重に資料を収集して検討し、実際に使ってみての感想を確かめて、最後は金額の勝負という段取りだろう。では、もっと大きな買い物ではどうだろうか。一生モノともいえる家の購入や建築ではどうだろうか。住宅展示場に足を運び、何社も説明を聞いて
自分たちのライフスタイルに合うのはどのような家が良いか夫婦はもとより家族で話し合い、イメージを膨らませて、最後は予算との相談といった段取りだろう。
では、仕事での決断はどういているだろうか。日々の仕事での小さな決断はともかくとして、経営判断につながるような事案の決断はどうしているだろうか。もちろん、いろいろな状況を考えての資料を収集・分析して比較資料に整理し、決断をしていることと思う。が待てよ、本当に客観的に資料を収集して分析してきただろうか。取引のしがらみや実績などに影響されて客観性が不足したバイアスがかかったりしていないだろうか。思い起こしてみて欲しい。今までの取引の経緯や仕事の進め方を踏まえた手順や慣習、さらには人間関係にも影響されて、客観的な比較検討項目の列挙がおろそかになっていないか、常に見直すことが重要だ。意外とその点を見過ごしてしまっていないかと、取引慣習や取引実績、仕事上の慣れ親しんできたやり方といった点を一旦横に置くことが肝要。特に大事な決断は、常に初めてという視点で比較項目を洗い出して検討し決断するように心がけたい。
以上