フリーランスでの仕事への向き合い方

 

2024年12月31日 鈴木 友之

 

 ファーストキャリアで企業に勤めて定年乃至は役職定年を迎えた後は、セカンドキャリアをどう切り開いているだろうか。多くの人はファーストキャリア時代の経験をベースに雇用延長等で同じような仕事を続けたり、別の企業に再就職して、似た業務分野の仕事に就いている事と思う。人によっては雇用延長や再就職はせずに、退職までに取得した資格を生かしてフリーランスとして新たな仕事に就く人もいる。がしかし、多くは何らかの形でファーストキャリアでの経験や知識を生かせる業務分野の仕事に就いているようだ。

 

 私も、ファーストキャリア時代に培った社内情報化でのいろいろな経験をベースに、セカンドキャリアでは別会社の社内制度の改革に取り組んだ。まずは会計制度に関わる社内情報化の見直しに始まり人事制度の見直しにも取り組んだ。人事制度そのものもシステムであり違和感なく取り組むことができた。そのシステムと言う視点で取り組んだ人事制度であったが、見直しを浸透すべく取り組む中でいろいろと出会う人々の現場の事情は多様だった。一人ひとりの仕事へのモチベーションの違いを認識してキャリア形成への支援の必要性に興味が沸き、キャリアコンサルタントの資格を取ってサポートの知識と技法を学んだ。その後、サードキャリアとしてキャリアコンサルタントの資格を軸にフリーランスとなり、更にいろいろな資格を取得し、企業内での人々のキャリア形成支援やチーム活性化支援から転職や新卒就職に至るまで、いろいろなキャリア形成支援での仕事に取り組み経験を積んできた。

 

 考えてみると、ファーストキャリア、セカンドキャリアを通していろいろな仕事をしてきたように思うが、実はその根っこはファーストキャリア時代に培った知識経験がベースになっていることに気づかされる。キャリア支援をする場では、相対する人が目指す目標や抱える問題を、本人がどう受け止めて考え感じているか理解することが重要だ。傾聴という言葉で表されるように、純粋にその人の語る言葉をそのままに受け止めるのだが、感情面などでの理解と共感には自分の経験がベースになっているのが実情。例えば、熱帯地域の中東やアジアで育ち生活する人が、オンラインで冬の雪深い土地で生活する人と話す中で「凍てつくように寒い」と聞いて「凍てつくように寒いのですね」と返しても、ほんとに凍てつく状態をイメージして理解し、更には共感できるだろうか。勿論、傾聴を通して語っている人は聴いてもらえ、共感されていると思ってホッとしてもだ。そのような理解と共感に曖昧さが付きまとう。

 

 従い、フリーランスで仕事をするときには、初対面の人が置かれている環境や立場、その人が蓄積してきた経験での感情までを、傾聴する中で共感できる程度には限界があると認識して本人に都度確認していく事が肝要と思う。人それぞれがキャリアを形成する中で培った経験や知識は想像できても、内面に育ててきた感情は計り知れないものがあると思って、傾聴の中で受け止めつつ共感するときには、その共感を言葉だけでなく態度に表して相手に伝えて確認する事がいっそう大切と思い取り組んでいる。

 

以上