『おあとがよろしいようで』

イラストレーター・オカヤイズミさんのコミックエッセイ。

食べることと呑むことが好き、そんで死ぬのが怖いオカヤさん。それで、死ぬのが怖くなくなる食べ物って何だろう…うーむわからん…ちょっと聞いてくる！っていうマンガ（何それ、笑）。

だけど出てくるメンツがすごい。綿矢りささん、山崎ナオコーラさん、津村記久子さん、西加奈子さん、村田沙耶香さん、朝井リョウさん、そして私の大好きな辛酸なめ子さんも！なんで作家に聞けば、「死ぬのが怖くなくなる食べ物」がわかると思ったんだろう。しかも村田沙耶香さん「人肉」って、なんの参考にもならんし（笑）。

で、結果、「死ぬと恐くなくなる食べ物」っていうより、それぞれの作家の死に方…つまり生き方みたいなものがにじみ出て、これがいちばんおもしろかった。

とくに西加奈子さん…この人の世界への信頼や愛は、いまほんとうに、世界が求めているもの、という気がする。鮮やかに対極をなすのが朝井リョウさん。この人は…何にも信じてない、疑いや警戒、そして生きてること自体の恥ずかしさを、如才ないサービス精神とアタマの回転で乗り切ってる感じ。もう、みんな好き！（笑）

と、いうわけで！

作家の人たちが「死ぬ前に食べたいモノ」、とくにお店の指定があるモノをメモしておく。私もいつか行ってみよ～。

・山崎ナオコーラさん　「神田まつや」鍋焼きうどん

・津村記久子さん　「まい泉」ロースかつ膳（←お茶の水「キッチンカロリー」のカロリー焼きと迷った）

・平山夢明さん　「丸健水産」ちくわぶ

・桜庭一樹さん　「米福」白米

・朝井リョウさん　「洋麺屋五右衛門」スパゲティー

・辛酸なめ子さん　「京王百貨店　新宿店」元祖　森名物いかめし

・加藤千恵さん　「JAPANESE ICE OUCA」アイス

・春日太一さん　「鮨源」本店の寿司