手塚治虫の超名作マンガ⑥~⑧の感想を一気に。

というのも、⑥「望郷篇」はふつうだったから。ロミという離島の女の子が、人口爆発の対応策として島を開発するために訪れた調査員の丈二と出会い、二人で宇宙へかけおち。たどりついた星で、ロミは身ごもるんだけど丈二が先に亡くなってしまう。人類を継続していくために、ロミはコールドスリープをくり返しながら自分の子孫と交わるために目を覚ます…。めっちゃSFじゃん!と思うんだけど個人的にはイマイチだった。なんでだろう。また時間を空けて読み返したい。

ので、⑦~⑧の「乱世編 上下巻」の感想をば。

山の中の、猿と犬の友情~悲劇、これは何の話? と思ったら、聞いたことのある名前と聞いたことのある出来事が…こ、これは平家物語がモチーフになっているのではないですか!

古典をモチーフにする場合、オリジナルの設定が楽しいですよね。アニメ「平家物語」のビワみたいな。手塚版では、心優しき力持ちのきこり・弁太と、そのいいなづけ・吹子が重要な役どころ。平清盛が火焔鳥(火の鳥のこと)を探し求めて日宋貿易をしているという設定なんだけど、とうとう見つけた火の鳥は…。なんだろう、今回の話はシリーズでいちばん長いわりに、いちばん火の鳥から遠い気がした。だって本物の火の鳥が一度も姿を現さない。

くだらん権力争いごときに身をやつしてるうちは、生命の秘密に触れさせてなんかやらないぞ、ということだろうか。


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