手塚治虫の超名作マンガシリーズ第3巻。

これは中編が2つ収録されていて、まずは奈良県明日香村にある石舞台古墳という、作りかけの墓にまつわる話。

その頃、ヤマト王朝の王様が、国の記録を作ろうと思い立ちました。その記録は、正しくなくてはならず、その正しさは、王様が気に入る内容でなければなりません(うさんくさ!)。同時進行で、巨大な古墳の建設、それに対する反対運動、さらに九州はクマソ国の川上タケルっちゅうやつが、「本当の日本史」を書いているという。末息子のオグナがタケルの討伐を命じられ…。というのがヤマト編。

ワクワクしながら読んだけど、中編だからか、火の鳥にしてはわりとコンパクトな話だった印象。ヤマトタケルの由来とか、ハニワの発祥とか、どれくらい史実に基づいてるんだろう。あとで調べよ。

で、私は次の「異形編」のほうが好きかなー。蓬莱寺という寺に、どんな病気でも治してしまうと評判の尼御前さまがいる。暴虐の殿様である父だけは治さないほうがいいと考える左近介は、こっそり尼御前さまを殺そうと目論む。だけど、この尼御前が、左近介そっくりなんですよね。その謎がだんだん明らかになっていくのにゾクゾクした。これはジャンルでいうとホラーになるんだろうか。手塚作品、ジャンルの幅広さ半端ない。これ12巻まで全部読んだらどこまで連れて行かれるの…。

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