『洋服でカラーセラピー』

高坂美紀さんの本。

日本に帰ってくるたび、黒くてビックリするのです。何がって、人々が着てる服が。国ごとお通夜かっつーの！

カラーセラピーという言葉があるくらいだし、健康とはいかないまでも、気分と色って関係してると思うのですよね。それで、世の中暗くて不景気なんだから、服くらい明るくいこうよ…と思っていたときに、手に取った本なのでした。

簡単にまとめると、目から入った色の情報は、脳の「視床下部」へ届けられ、「視床下部」のすぐ近くにある「松果体」や「下垂体」でホルモンの分泌をうながす。で、その分泌されるホルモンが色によって異なり、心身の調子にさまざまな影響をおよぼす、ということらしい。

そういえば昔テレビで、目隠しをした人が、青い部屋に入ったときと、赤い部屋に入ったときで、体温の変化を計測する、という実験をやっていた。結果は、赤い部屋に入ったときのほうが、体温が上がっていた。色って直接見なくても、皮膚でも感知するのですねぇ。

全体的にアドバイスが女性向けではあるけれど、目的別・色がもたらす効果がまとまっていて便利。私は、赤（体温や代謝を上げる）、黄色（うつの改善、食欲の刺激）、緑（血行の促進、筋肉の緊張緩和→頭痛肩こりの改善）。あとピンクとオレンジもいいな。だけど自分のスタイルごっそり変えるのは大変だから、このあたりは新しく買うパーカーとか、なければ下着とか靴下で日常的に取り入れようと思う。それから、すべての色が含まれるのは白、もっと良いのは太陽光！やっぱり日光浴は良かったのだな。

そして、服の色って人の目にも入るものだから、たとえば私があかるい黄色を着て街を歩いてたら、それを見たウツぎみの人が一瞬でも気分が晴れたりするんじゃないの？服着てるだけなのにラクして善行じゃん！やらない理由がない。