自分のなかにある、忘れていた未来が元気になるような、刺激的な本でした。小林せかいさんの発想って、ちょっと未来から来た人、みたいなんです。

この小さな食堂のなかに、不可能と笑われても実現させるいろんな合理的なアイデアがつまってて、でもきちんと細やかな心配りや人間のコミュニケーションも切り捨てないであって、それが天才的なバランスの、冷静で抑制のきいた情熱に貫かれているような感じ。

まったく分野の違う人だけど、いい絵画やいい音楽にふれたときと同じように、自分の創造性まで刺激される。この本を読むとこれからの未来、自分にはどんなことができるかなぁとわくわくする。

飲食業じゃなくても、読み終わった後の光が射してくるような感じ、味わってほしい!東京に帰ったら食べに行ってみよう~っと。