去年末、誠品生活日本橋でのオンラインイベントで対談させていただいた、澤田智洋さんの本。おもしろかったー!


世界ゆるスポーツ協会代表理事でもある澤田さん。ゆるスポーツっていうのは、なんつーか、無理やりみんなを「できない人」にする、とんでもない制限がかかってるスポーツなんです。いもむしになって転がりながらラグビーしなきゃいけないとか(笑)。


で、そのゆるスポーツの紹介もおもしろいんだけども、私がいちばんおもしろいのは澤田さん本人なんですよね。子供の頃の思い出、ゆるスポーツに至った経緯、スポーツと障害者、江戸時代の文化考察とか。それから自分の喜怒哀楽に、社会の喜怒哀楽を取り込んでいくところからの世界の広がり方など、万華鏡をのぞいてるみたいで。


世の中、向上心とか意識高い系とかがもてはやされて、もてはやされた結果没個性(笑)、みたいなことが起こってますが、それとは逆にもてはやされない下の方のバラエティの豊かさよ。私とはまた別のベクトルで、「下へ下へ」と社会を耕していく人だなあと、勝手に頼もしく思っています。

 

 


●百万年書房の本