発売前から楽しみにしてた、前田まり子さんのレシピ本。

写真がとてもきれいで想像をかきたてる、というのもあるかもしれんけど、個人的には、料理がきちんと生活のなかにあるのが見えて、料理だけがただ切り取られていないのがよいなと思った。

ちまたのレシピ本もいいんだけど、自分の生活とまったく関係のない何か、という印象しかないこともある。でも人生って、食べて終わりじゃないし、食べたあとまで続いていくものでしょう。そういう毎日がちゃんと想像できる料理って、いいですよね。

あと、料理こそわが命!みたいな人って、疲れるし、食べるのも緊張するし(笑)

各レシピについてるみじかいエッセイもよい。いままでマリさんがインスピレーションを受けてきた音楽、映画、旅や思い出を、ごはんを通してシェアしてくれるみたいな感じで。

私はいま台湾の、キッチンのない部屋に住んでいて、ほとんどサラダしか作らないんだけど、僭越ながらこのシンプルさは似ている!!と思った。

サルサとかスパイスの使い方なんか、ひじょうに参考になる。あと、クスクスも火を使わないから、うちでも使えそう。

機会があったらマリさんに、「キッチンがなくても作れるブッダボウル」をリクエストしようと思う。