養老孟司先生の、説明不要の『壁』シリーズ。


私みたいな凡人ですと(笑)、たぶん世の中のすべてに答えがある、と思って出発しちゃうんですよね。でも養老先生のような天才は、「答えはないかもしれない」というところから出発しているように思う。これは何かを考えるとき、そしてたどり着く場所に大きな差が出ると思う。


だからこの本を読んでも、「死」ということがわかるかというと…、どちらかというと「死」に対するあきらめがつく、みたいな効果があるかな(笑)。養老先生は東大医学部卒だけど、解剖の専門なので、「死」のど真ん中にいるというよりも、ちょっと斜め上から「死」を見つめている人、という気がする。


しかしその視点が、古今東西、あらゆるところから事例を引っ張ってくるので、「死」をどういうふうに捉えられるか、というある種の実験のように感じて、こういうふうな「死」のわかりかたもあるのか、と面白かった。

 

 

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