イタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティの映画デビュー作。
『山猫』とか、『若者のすべて』とか面白かったから期待して観たら、笑っちゃうほどつまんなかった!笑
唯一ヴィスコンティの片鱗かなと思ったのは、主人公とスペインの旅商人の、若干BLな雰囲気が漂うところ。
ストーリーとしては、放浪者の若者ジーノが、飲食店を営む夫婦のもとに転がり込んでくる。妻ジョヴァンナはとくに美人でもない、所帯じみたおばさん。年の離れた太った夫との暮らしに嫌気が差している。
ジーノとジョヴァンナは共謀し、夫を殺害!しかしお互いが思い通りにならないので仲違いしたりくっついたりしつつ、ジョヴァンナの妊娠が発覚したら急に二人とも善人に変身!笑
えー、そんな単純な!
からの、
「あの夜、俺は生まれ変わったんだ」
「やっとわかったの…あなたが正しかったわ」
「これが人生なのね!」
「そうだ、人間らしさだ!」
という…何この安っぽいセリフの大安売り。
で、終盤、ジョヴァンナが事故って死亡。ジーノは警察に捕まってフィニート。
うーむ。これの何がおもしろいの?当時の人がどんな文脈でこれを観たのかが知りたいところ。当時の時代背景、ネオ・レアリズモの先駆的作品…にしてもつまんない笑。
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