ルネ・クレマン監督のフランス映画。1952年制作。同名のギター曲はあまりにも有名です。
戦争で両親を失い、孤児になった女の子が田舎の農家にひきとられ、しばしの時を過ごす話。時代設定は1940年6月。ちょうどナチス・ドイツがフランス侵攻をしていた時期です。
とにかく子役がカワイイ!
ポートレットを演じるのは、当時5歳のブリジット・フォッセー。この女の子が、フランス版ワカメちゃんといった感じで、ワンピースのスカートが短いのに気にせずかがむから、パンツ丸見え…。なのに寝起きの色っぽさ!
ミシェルを演じるのは、当時10歳のジョルジュ・プージュリー。ふだんは前髪が無造作にくしゃくしゃなのに、教会に行くときに身だしなみを整えたら、そんなおしゃれなアシンメトリーだったのか!そしてポートレットに気に入られようと必死で、禁じられた遊びに手を出してしまう…。
フランス人って、子どもの頃からフランス人なんですねぇ。
この子どもたちが、演技素人だっていうんだからすごい。
『自転車泥棒』を観ても思ったけど、私はやっぱりヨーロッパ映画の戦争の描き方って好ましく思う。戦場のヒーローじゃなく、市井の人々にフォーカスするところが。監督の戦争に対する怒りを、ヒロイックに解消してしまわないところが。
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