服部みれいさんの詩集。
詩集、というものを久しぶりに読んだけれど、大人になるほどぐっとくる、とくに好きな人が書いた詩は。
人が言葉に意味を与えはじめて、それを利用して何かをしようとする(自分をアピールしたり、他人に影響を与えようとするなど)ことに、もう慢性的に疲れてしまっていることに気がつく。
子供のころは、意味のない言葉の連なりがかもしだす詩情に、興味がなかった。ことばをつかって何かをすることがすごいと思っていたんだと思う。いや今もすごいと思うしそれはそれで楽しいけれども、あんまり意味が重たいことばばかりにかこまれているのもストレスたまるし。
私にとって詩をよむということは、意味や理由から解き放たれるということであるなあ、と思ったことでした。
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●服部みれいさんの本&エムエムブックスの本(隠居の本棚より)