HITOMI(以下H):それでは、今夜も早速おがまんレポートに入りたいと思います。アスリートの風帯広支部長のOgamanさんが、電話の前でお待ちいただいております。おがまんさん、こんばんは。
Ogaman(以下O):はい、こんばんは。
H:それでは今夜も、熱いおがまんレポートをお願いします。
O:はい。今日はもちろん3日後に迫りましたサロマの話題なんですけども。
H:ですよね。
O:はい、で、僕は2005年から3回出ているんですが、12時間50分台が2回、そして48kmリタイアが1回ということで、2回完走したんですけども、どっちとも制限時間10分を切ってからのゴールだったんですよ。それで、今年こそ仲間に心配かけないでゴールをするってことが目標です。
斉藤店長(以下S):どうだろ~。でも醍醐味はあるよね、ギリギリだと。
O:醍醐味はありますよ。もうみんなのヒーローですからね。
H:被り物するんですか、Ogamanさんは。
O:いえいえ、被り物はしないです。サロマはまだ被り物で走るだけの力はございませんので。
H:じゃあ、普通の格好で行くんですね。
O:はい、普通の、素顔で走ります。
H:素顔ですか、わかりました。
O:去年のサロマの直前のレポートでも、とにかく自分を信じて走ろうということを、かなり熱く呼びかけたんですけども、今年もですね、僕は自分のテーマソングとして絢香のI believeですか、I believe myselfという歌詞の通り、自分を信じて走ろうと思ってます。で、HITOMIさん、80kmの関門制限時間って知ってます?
H:知りません。
O:知らないですよね、関係ないですもんね。HITOMIさんがゴールしてから間もなく、80km関門10時間なんですよ。
H:ほぉー。
O:そこをクリアしちゃえばですね、90kmが11時間半、ゴールは13時間ということで、10km90分で走ればいいんですよね。だからそれまでより関門が緩くなるんですよ。
H:なるほど。
O:そんなわけで、僕は初挑戦のとき、先輩のランナーの方から、80kmまで行けば、あとはもうなんとかなるから、というふうに教えられたんですよね。でも注意しなきゃなんないことがひとつあるんですよ。というのはですね、実は僕はゴール関門はギリギリなんですけど、それ以上にこの80km関門がギリギリでして、2005年のときは関門閉鎖の5分前だったんですよね。で、去年はなんと、9時間57分17秒、2分43秒しかなかったんですよ。
H:いいタイムですね。
O:このときばかりはダメかと思ったんですけどね。でもなんとか通過して、通過した瞬間に、目の前にすごい光景が飛び込んできたんですよね。何かっていうと、関門越えた先、コース脇にずっと腰を下ろして座っている人がいるんですよ。
H:そっか、関門越えて。
O:そうです。80km越えたら一安心して座っちゃうんですけど、走っている僕から見たら、みんな生気のない顔をしていて、ほんと言っちゃ悪いけどゾンビみたいな。だからね、多分ね、みんな80kmで安心して腰を下ろしちゃって、それで疲れが一気に出てきちゃってると思うんですよね。
S:でも、気持ちわかんないでもないよね。
O:いや、わかります。で、僕ぐらいギリギリでいっちゃうと、そんな休んでいる余裕はないですから、そんなところで腰を下ろしている暇はないからそのまま行っちゃうしかないんですけど、ただね、僕が初出場のときに、ウルトラのベテランの方から教わったのが、ウルトラマラソンは立って休めって言われたんですよね。
H:HITOMIも言われました。絶対座るなって。
O:あ、やっぱり。そうなんですよ。腰を下ろしちゃうと立ち上がれなくなっちゃうんですよね。
H:ですよね。
O:ちょっと詳しいことはわかんないですけど、筋肉的にも1回座ったら立ち上がるのが大変というのはあるかもしれないですけど、僕はそれ以上に、気持ちが緩んじゃって、1回そうやって緩めちゃうと、気持ちの方がそこでホッとなっちゃったら、そこからもう1回緊張感を取り戻すっていうのがすごく大変だと思うんですよね。僕も24時間走のときなんかは、途中座って休んだりもするんですけれども、もう1回座ったら30分立てないんですよね。
H:あー、そっか、そっか。
O:なんかね、立つのも嫌になっちゃったりとか、気持ちのほうがなかなか走ろうという気にならなかったりとか、だからほんと、2005年のときも2007年も、1度も座ってないんですよ。だからなんとか最後まで行けたと思うんで、今年初挑戦の方、また、今まで何回かダメだったけど、今年こそと思ってる方、ほんとに騙されたと思って、休むときも立って休んでもらったほうが、いいんじゃないかなと思います。
H:そうですね。
O:せっかくね、80kmまで行っても、そこで気持ちが折れて座っちゃったりしてゴールできなかったら、完走メダルはもちろんもらえないし、80kmまで行ったんだから8割の大きさのメダルをくれよって言っても、誰もそんなものをくれないですしね。来年、その80kmの続きを走ればいいっていうんだったら、まだいいんですけど、そうじゃない、それこそサロマンブルーの人もグランドブルーの人も、そして初挑戦の人も、みんな次の年はゼロからのスタート、一緒ですよね。だからね、僕は関門をひとつずつクリアしていったら、先に進むたびにそこでやめるのがもったいなく思えて、なんとかして次に行こうと、なんていうかな、諦めないというより、そんな格好いい言葉じゃない、ただしがみついて、往生際が悪いというか、そんなような形で、ひとつずつ目指して行ってるんでここまでのがんばり、そしてサロマにエントリーしてから大会までの、本当に苦労をして皆さんやってきていると思いますので、そういった頑張りをね、それに報いるために、完走メダル、1人でも多く、もちろん僕もほしいですし、1人でも多くのリスナーの皆さんに手に入れてほしいと思うんですよ。どんなにボロボロになってもいいから、僕も3個目の完走メダルを持って帰りたいと思っています。
H:やっぱりサロマに出たからには、80kmからのワッカをぜひ見てほしいですよね。
O:そうですよね。でも僕はワッカに2回行ってるんですけど、ワッカの景色、ほとんど覚えていません。
H:それはやっぱり、過酷な精神力、ギリギリの。
O:そうですね。80kmのね入り口のところに、いつも楽走のメンバーが応援してくれているんですけれども、たしかあそこにいたよな、っていう、黄色い幟があったような気がする、ぐらいしか、終わったときには残っていないんですよね。そのくらい精神的にもきついんですけど、そしてね、僕はいつも70kmから80kmがすごく苦しい思いをして、去年もだいぶ大勢の仲間にここで抜かれました。でも、抜くときにみんな声をかけてくれるんですよ。「頑張れ」とかね、「ここまできたら80kmは大丈夫」とか、去年は今日のゲストのハルさんにも、75kmくらいでしたっけかね、ハルさんが後ろから追いついてきて、僕はそのとき足が痛くてね、「足痛いんだ」って弱音を吐いたら(グルグル)、はい、わかりました。そのときハルさんに痛み止めの薬を分けてもらって、そのときは薬よりも、ハルさんから気持ちをもらったっていう、それがすごく嬉しくって。
H:そうですね。
O:足が痛くてリタイアしましたとは、口が腐っても言えないなと思って。
S:なるほどね。
O:おかげさまで去年も何とかゴールまで行けましたんで、今年もなんとかゴールを目指して頑張りましょう。
H:Ogamanさん、来週、チリにハルさんが行っちゃうんで、ぜひ、熱いエールをお願いします。
O:チリでも、いつもの明るさと、素敵な笑顔で頑張ってきてください。
ハルさん(以下ハ):ありがとうございます。
O:2年後、ゲストに出てくれるっていうんで、楽しみに待ってます。
ハ:ゴールで待ってます。
O:はい、わかりました。絶対ゴールしますので。
H:はい、ハルさんは応援隊なので。じゃあ、どうもありがとうございました。週末、会いましょう、サロマで。
S:Ogamanさん、頑張ってね。
O:はい、ありがとうございます。
S:私も、初めて出られる方にアドバイスするときに、エイドで休みすぎないでというアドバイスは必ずするんですよ。特に皆さん、半分の55kmのときに、ゆっくり腰を下ろして休んじゃうので、休まない方がいいからって必ずアドバイスしますね。立ってるときも、できれば時間を無駄にしないでストレッチをしてくださいということは言ってます。
H:なにはともあれ、いよいよサロマです。来週もまた楽しみです。
S:楽しみだね、どんな番組になるか、ね。
H:以上、大会インフォメーションでした。
*************************************************
今日はたっぷり時間をとってもらえたようです。N社長、ありがとう!。
FMアップル アスリートの風は、毎週木曜日の夜20時から21時に76.5MHzで放送されている。コミュニティ放送のため聴取可能範囲は限られている(札幌市内の一部)が、インターネット放送 も行われているため、全国から聴取可能である(ADSL以上の環境と、Quick Time6が必要)。
この番組は「走る」パーソナリティ、市民ランナーのHITOMIさんが送る、札幌初の現役ランナーによるマラソン情報番組である。マラソンに関するあらゆる話題を取り上げ、毎週、各分野でマラソンに関わっている走ること大好き人間をゲストに迎えている。かくいう私も、2005年の11月に出演 して以来、準レギュラー兼旭川支部長を拝命することとなった。
2006年の2月から大会インフォメーションの中におがまんレポートのコーナーを作っていただくこととなり、最初はメールを送って読んでもらうというコーナーだったが、そのうち電話レポートをすることになった。ただ、どうしても時間が足りなくなることも多く、巻きが入ってしまうことがほとんどだ。一時は無理やり収めるように短くしようと思ったが、最近では無理に縮めることなく、HITOMIさんのグルグルを楽しんでいる。
自分としては、一リスナーとしてレポートをしていたつもりだったが、100回記念放送 の時はスタッフの一員として参加させて頂き、2006年の10月に創刊されたプログラムピックアップ誌・ピックアップル の中でもレポーターとして紹介されるようになった。第4号のピックアップル でも、ムコレンジャーが載っている。そして2007年8月16日の放送 では、家族で2度目のゲスト出演、そして2008年1月10日 には3度目のゲスト出演も果たしてしまった。
あっという間に丸2年を超えてしまったこのレポート。4月からは転勤に伴い、今度は帯広支部長として、これからも皆さんに興味を持って聴いていただけるレポートをしたいと思っているので、もしも「こんなレポートを聴いてみたい」という意見等があれば、ぜひお聞かせください。
みなさん、木曜夜はアスリートの風を是非聴いてくださいね~!
さて、このアスリートの風も、今日は196回目。7月10日の放送で、なんと200回を迎えます!おがまんレポートもそのうち半分以上でやってるんですよ。100回記念、150回記念とスタジオへ行った私。200回記念放送も、スタジオへ行くぞ!・・・行けるかな?