真の母里(もり)の湯体験プランの流れ
ご覧いただきありがとうございます。
風呂デューサーの毎川直也です。
真の母里の湯体験プランの内容についてお話させていただきます。
まず、参加を希望してみたいと思い立ったらフロントに参加希望の旨をお伝えください。
そこで私がいればその場で開始時間、集合場所の相談や、質問を受けて予約を完了します。
12月は鳴子温泉郷の全湯制覇をしているため、外出している可能性があります。その時はフロントから私に連絡をいれますので、希望の時間をお伝えください。私のスケジュールと照らし合わせて、またご連絡を差し上げます。
レンタルの服が必要な場合はこの時のお申し出ください。
基本的には先着1組となります。
私がどこかに宿泊していて、その日は旅館に戻らない場合、大変申し訳ございませんがこのプランはお休みとさせていただきます。
予定がわかり次第旅館のHPに掲載するようにいたします。
集合時間になったら指定の場所でお待ちください。
ざっくりと掃除の場所ややり方、母里の湯についてご説明いたします。
終わり次第、送迎の車にて母里の湯へご案内いたします。
タオル類は忘れずにお持ちください。
母里の湯に着いたら掃除の前に一度体を暖めるために、10分ほどお湯に浸かっていただきます。その間私は待合所で待機しておりますので、10分後には濡れてもいい服に着替えてお待ちください。
私と合流したら湯船の栓を抜き、掃除を開始します。
基本的には参加者のかたは湯船のなかを掃除していただきます。
掃除が終わったら水で全体を流し、栓をして完了です。
お湯張りが終わるのは翌朝となりますので一旦宿に戻り、翌朝何時にご案内するか、温度はどのくらいがいいか決めてから解散となります。
翌朝、指定の時間にロビーに下りてきていただき、送迎の車で母里の湯へ向かいます。
自身で掃除し、好みの温度にお湯張りした一番風呂に浸かっていただきます。30分後、また車で迎えに参りますので、旅館に戻って終了となります。
以上が大まかな流れとなります。
真の母里(もり)の湯体験プランの生まれた理由
真の母里の湯体験プランに興味を持っていただきありがとうございます。
企画者の風呂デューサーこと毎川直也です。
このプランをつくった背景には私の温泉観があります。
私は今、偶然にご縁があった大沼旅館にて湯修行をしておりますが、その前は都内のスーパー銭湯と銭湯での業務を経験しました。こちらでは沸かし湯を使用しており、源泉かけ流しではありませんでしたが、毎日たくさんのお客様に来ていただき、「いいお湯でした」「また来るよ」と言ってくださいました。
そんな環境にいたからか、昨今の風潮である「源泉かけ流し温泉が最高」という感覚はなく、むしろ源泉かけ流しじゃなくたってお客さんが風呂に入って喜んでくれる環境があるということに誇りを持っていました。
各個人が満足できる風呂、それこそがその人にとって最高の風呂に違いないのです。
そういう背景があり、いつでも源泉かけ流しを楽しめる今の修行先に来ても、質やかけ流し以外の点で風呂の力を高めるにはどうすればよいかを考えました。
毎日頭を悩ませていたところ、ふと頭によぎったのは「自分が最高に好きな温泉ってどこだろう」という問いでした。
私は温泉好きなのは間違いないですが、深みにはまるにつれて好きというよりは義務的に温泉に接するようになっていたため、温泉地に旅行に行っても何軒も入って中の様子を観察して自分に蓄えていくような風呂の入り方をしていました。
正直体力的にも苦痛でしたし、なにか追い込まれながら旅行をしている感覚がありました。
夏のある日、いつも通り真昼間に滝のような汗をかきながら風呂掃除をし、昼休憩をしていました。
休憩中に汗をかいたため、「せっかくだから自分が掃除した一番風呂に入ろうかな」と思い立ち、入ってみました。
するとなんだかいつもと違う雰囲気です。湯舟に注ぐ日の光が天井に反射しゆらゆら揺れ、風呂掃除前とはまるで違うお湯の透明度。
入ってみると何とも言えない適温中の適温(自分でお湯張りしたんだから当然ですが)。古いお湯だとできない体につく細かな気泡。
そして当然ながら手を抜かれることなく掃除され、間違いなく湯舟が清潔であるという実感!こればっかりは自分で掃除しないと実感できないことです。
…これをお客さんに体験してもらうことはできる!!!
その時の感動がこの企画を生みました。
しかし…そもそも旅行に来てゆっくりしたいお客さんが多いなか、掃除をしたいというお客さんがいるのだろうか…かなり不安ではあります。
これをポジティブにとらえるならば、普通の人にとって少し抵抗のある風呂掃除をしてまで一番風呂に入りたい!と考えてくれる人は、きっと相当なお風呂好きであり、将来にわたって私のことを応援してくれる人だろう!!と思っています。
きっと私と話も合うことでしょう。必ず楽しい時間となるはずです。
参加した人数が大切なんじゃない!楽しんでもらえたかが大切!と思い、このプランはスタートしたのでありました。
真の母里の湯体験プラン 第一回レポート
先日お伝えしました、11月より企画していた真の母里の湯体験プランに昨日初めての参加者のかたが来てくださいました!!
真の母里(もり)の湯体験プランとは…↓
http://ameblo.jp/offlog/entry-11397487057.html
11月頭にスタート宣言をしましたが、紅葉シーズンにつきお客さんが多く、企画そのものを旅館内で宣伝し始めたのは11月20日となっていました。
今回参加していただいた理由は?
前回泊まりに来たときに風呂デューサーを名乗る人がいることを知り、今回来て風呂デューサープレゼンツ企画が新しくできていて、これはやるっきゃないと思ったから
私のことを覚えていてくれた上での参加だったんですね!
ありがとうございます。
参加してみてどうでしたか?
自分で掃除をして、母里の湯にたいして親近感が湧いた
その感覚も普通に宿泊して普通に入るだけでは得られない感覚ですよね!なんて言ったって自分で掃除をしたんですから!
掃除した一番風呂に入ってみて、今まで入った時と比べて印象は変わりましたか?
朝に入るのは初体験だったので、清々しさが違う
朝はなかなかご案内しづらい時間帯なうえに、一度の宿泊につき母里の湯は一回しか入れないため、朝夜の比較は通常できません。その比較ができるのもこのプランならではです!
いただいた感想はこんな感じでしょうか。
もしほかにこんな気持ちになった!といったことがあったらコメント欄にお願いします笑
私の感想としては
いたらないところが多かったなぁ…
という印象です。
ただ単にいつもやっている風呂掃除をしてもらっただけで、エンターテイメント性や温泉、風呂掃除の知識を伝えるといった面が欠けていたと思います。
もっと温泉のことや母里の湯、そして掃除についてのことをお話しできたらよかったなというのが反省点です。
よかったことは寒さ対策でしょうか。
参加者のかたには湯舟のなかを掃除してもらうことにしています。理由は
湯舟のなかなので風を直接うけにくい。
お湯を抜いた後も湯舟の余熱で暖かい。
これらの寒さ対策が効くということはなんとなく実体験としてわかっていました。
11月下旬に入って雪がちらつく日も出てくるとそれだけでは足りないと思い、新しく考案したのが、
薄くお湯を残して軽く足湯状態で掃除してもらう
という方法です。
かがんだときにお尻が濡れる
角をこするときに水がはねる
どんどん源泉が足されて熱くなる
という点が少し心配でした。これに関しては感想を聞けていないですが、とにかく寒さ対策としては効果があったようです。
楽しい旅行なのに絶対に風邪をひかせるわけにはいかないという気持ちがあるので、朝の一番風呂の時間にちゃんと来てくれるかというのはドキドキでしたね笑
こんな感じの初回でした。
今後も皆さんに母里の湯の真の姿を体験していただき、そして喜んでもらえるよう試行錯誤重ねて参ります!!
12月いっぱいまでです!皆様のご参加お待ちしております!!!
宿の人から好かれるお客さんになるには ~チェックインから夕食前~
旅行に行くうえで宿泊先の選択は旅の良しあしを決定づけるくらい大事なことですよね。
その宿泊先で素晴らしいもてなしやサービスを受けられたら…誰だって嬉しいです!
今回はそんな素晴らしい出来事を誘発する、宿の人から喜ばれるお客さんの振る舞いをご紹介していきます。
今回は夕食会場に行くまでお話します。
①宿帳は漏らさずに書く
宿帳は単に宿泊者の記憶ではなく、お客さんにどういう年代が多いか、どういう属性が多いか、といった宿の動向を知る大切な情報です。
一見書かなくてもよさそうな項目ってありますよね。例えば職業とか、選んだ理由とか…
普段書かれないからこそこういったところをきちんと書くと、フロントの人の印象に残りやすいです。
②ことあるごとにお礼を言う
チェックインが済むと客室に通されます。このとき係りの人に部屋までご案内してもらうことが多いですね。部屋に来たら夕食の時間の説明、アメニティの説明など、いろいろなことを話してくれると思います。
このときに話を聞いて「はい」だけではなく「へぇ~そうなんですか~」と笑顔で言えると係りの人も気分が乗ってきます。
きっと今後廊下ですれ違っても爽やかな挨拶をしてくれるはずです。
そしてなにかサービスを受けたら、いまどき当たり前のことでもお礼を言いましょう。
ここですごい不機嫌な態度だと、係りの人と次に会ったとき露骨に避けられるかもしれません。
このとき世間話をするのも係の人の印象に残りますが、忙しい時にこれをやってしまうと逆効果です。
世間話をするときはまず、「今日のお客さんの入りはどうですか?」と聞きましょう。
③荷物は散らかさない、布団を敷かなそうなところにまとめて置いておく
一般的な旅館では私たちが夕食をとっている間に部屋に係の人が入って布団を敷いてくれます。
係の人にとって、布団を敷く位置というのはだいたい決まっています。その位置に荷物があったりするとどかさなければなりません。
荷物をどかす…言葉で言うのは簡単ですが、やるほうとしては神経を使います。動かすということは荷物に触るということだからです。
なので、動かす必要がないならばそれに越したことはないのです!
究極的には自分で敷いてしまうのがベストです。係りの人はシーツ類をセットすればOKまでできたら、係の人は従業員の待機場所で「○号室の人は神」と話をするに違いありません。
④夕食までの過ごし方
何してても問題ないです。部屋を散らかしたり、従業員を呼びまくったりしなければここで何かマイナスポイントになるようなことはありません。
宿の人から普通以上に好かれたい!という人はひたすら館内を散歩して、すれ違った従業員に挨拶すると「○号室の人に元気に挨拶された」「私も!」「私も!!」と従業員の待機場所で話題にあがるかもしれません。
夕食の時間には2~3分前に行っておきましょう。その時間に合わせて暖かい料理を作っている可能性があるので、遅れると料理長ががっかりするかもしれません。バイキングなら問題はないです。
基本的にチェックインの時間から夕食まではかなり忙しい時間だと認識しておきましょう。
次回は夕食編です。
書いててしょーもないなと思いますが笑、お金を払って泊まっているのは皆さんですので、基本的に参考にする必要はないです!!
払った分しっかりサービスを受ければいいと思います!!
宿の人に好かれたいときに活用してください。
…飽きてきた?
こんにちは、風呂デューサーです。
鳴子に来てはや4か月が過ぎました。
いまでは身も心もすっかり宮城県民?になっております。
最近なんだか疲れてしまって、いつの間にか寝てしまうことが多々あります。
そのうたた寝から覚めて深夜1時になっているとかなり絶望的です。
仮に宿泊客だったら温泉だし、入らなきゃ!
となると思うんですが、私は最近
「眠い。寝なきゃ。」
と、温泉マニアらしからぬ行為をしてしまっています。
そう、源泉かけ流しの湯に入れるありがたみが失われてきているのです!!
源泉かけ流しどころか、東京では絶対にありえない、離れの自然に囲まれた露天風呂もなんだかただの風呂です。
むしろなんだか塩素のにおいがちょっと恋しいです。
お客さんに「毎日ここの風呂に入れて羨ましいわね~」
って言われてふと貴重な体験をしているんだなと再確認しました。
これはある種非常に悲しいことでもあるのですが、もはやうちの旅館の風呂で「温泉に入っている」という感覚はありません…完全に家で風呂に入っている感覚です。
つまりは湯を楽しむための入浴ではなく、体を洗うための入浴に、感覚的にはなってしまいました。
むしろコタツのほうが最近は好きです笑
それを考えると、風呂好きとしてよくわからない気持ちになります。
そう考えると地元の人はみんなこういう感覚なんでしょうか?
こっちで生まれ育った人が東京の内風呂に入ったらどういう感覚になるんでしょうね!
普通に客として湯と接していてもならない感覚だと思うので、こういう感覚も大切にして、これからも湯と向き合っていければと思います!
ではいいお湯を~